自己紹介
これは、わたくしが痔瘻(じろう)を患ってから完治するまでの記録です。ネット上でも色々な情報が流れているとは思いますが、わたくしもかなり助けられた部分もあるし、また異なっていた部分もあります。治療方法・入院期間・痛み等々人それぞれだとは思いますが、どこかの誰かの参考になればと思い、ダラダラと書き綴って行きたいと思います。
で、自己紹介
年齢:36歳
性別:男
職業:会社員
家族:嫁・子供1人
備考:酒は浴びるほど、たばこは吸わない。辛い物も嫌い。
こんな感じです。今後必要であれば追記していきます。
序章① 異常検知
胃腸炎の兆候が出た。もう胃腸炎は慣れっこなので、「おやおや!?これはおかしいぞ?」と思った時から絶食・安静を開始。これが功を奏して無事2日で完治。やったぜオレ!と得意げにしていたが、肛門周辺に変な出来物があることを認識する。
ただ痛みもないので、そのまま放置。これが後に重大なことになるとも知れず・・・
序章② まだ大丈夫
特に何の処置もせず1週間。違和感はあるものの、場所が場所だけに家族に相談するにもできず、医者に行くのもなんだか躊躇われる。が、何とな~くだけど、大きくなっている気がする。それとお尻を拭く時に若干痛みを感じるようになる。
でもでも、まだその時じゃない・・・
序章③ I have a pain!
10日位経ち、いよいよ歩いている時も痛くなる。これはやばいと思い、薬局でボラギノールを購入。「わたしは外から!」とつぶやきながら、トイレでぬりぬり。これで一安心!と思ったものの一向に痛みが減らない。どころか増してきた。
で、帰宅後とうとう嫁にカミングアウト。嫌がる嫁を説得?し、四つん這いになって見てもらう。う~ん恥ずかしい・・・
なぜか写メを取る嫁。変なところで酒の肴になんてされないだろうか?という心配をよそに
PCをなにやらいじり「それ、ジロウっていうらしいよ。」うん。聞いたことある。
続いて、にやにやしながら「それって、超絶痛いらしいよ~残念!(爆笑)」おうおう!そうかそうか!うれしいか!楽しいか!
久しぶりに嫁の笑顔を見れて幸せだなぁ・・・
なんて感情が起こることもなく、殺意だけが芽生えそうになるのを抑えて、
こちとら本当に痛いんだわい!とぶつぶつ言いながらもさっさと寝ようとベッドへ。
しか~し!痛くて全く眠れない!寝返りを打っても痛い!打たなくても痛い!助けてくれ~!と思っていたら、いつしか痛みが無くなり眠っていました。
そして・・・爆発
翌朝目覚めると、昨夜のような痛みはないがまだ違和感はある。
起きてそうそう、トイレに行きお尻を拭いてみる。そこにはべったりと血がくっついた。
そう、いわゆる痔瘻の破裂らしい。ある意味、破裂したおかげで昨夜痛みが無くなり、眠れたらしい。いいんだか、悪いんだか。
うん、流石に病院に行こう!そうこうしているうちに、嫁から「なんなのよコレ!」と叫び声。何かと思い行ってみると、そこには血がべっとりとついたシーツが。。。「なんで裸で寝るのよ!シーツが血だらけじゃないの!」そう。わたくし、寝るとき無意識のうちに脱いじゃうんです。う~ん、怒られても無意識だしねぇ・・・反省しつつ、反省しないで謝る。謝るって大事。
さて、早速会社に電話を入れて、午前半休の申し入れを。休みがとりやすい会社で良かった。
何のこともなく許可がでる。
とはいうものの、午後は大事なお客様との予定が入っているので、朝一番に調べた最寄りの肛門科へ。30分前にパチンコ屋じゃあるまいし、と思いつつも一番乗り。ただ、その後立て続けにお仲間たちが現れて、オープン前には6人もの同志たちが今か今かと開店を待っておりました。
多分心の中で「ふ~んお前もか?お互い大変だな」と思っているに違いない。うん、少なくとも私はそう思っていた。
初めての肛門科
さてさて、齢36にして、初めての肛門科受診。ある意味緊張しています。
9:00開始の病院で、一番に呼ばれます。当たり前だ。30分も前から一番に並んでいるのだから。
で、早速看護婦から、「お尻を出して、横向きになって、膝を抱えてね」と優しく言われる。看護婦さん、見た目50歳くらいか?ちょっと安心。これ、若い看護婦だと嫌だね。。。まぁ、若い方が良いという人もいるだろうが、ここは趣味趣向の問題か。
このころはまだ恥じらいもあり、顔を赤らめながらお尻を突き出す。すると先生登場!
「今日はどうしたの?」と聞かれたので、今までの経緯を説明。「では見てみよう」となり、
いざ黄門様を・・・
するといきなり、
「う~ん、残念!これ痔瘻。じ・ろ・う♡」
「もしかしたら、いぼ痔かと思ったんだけど、痛いやつだねコレ」
ほうほう。嫁の検索能力も大したものだと感心しながら、「そうですか」と答える。てっきり適当に薬を塗られたりして終わりかと思っていたら、
「これどうする?」
「放っておく?切る?どっちでもいいけど?」
で、よくよく説明を聞くと、破裂したことにより、痛みは減っていると思うが、まだ膿は残っているはず。抗生物質で治るかもしれないし、また痛くなるかもしれない。切開で膿を出しきれば、当分は痛くならないとの事。
昨夜の痛みを繰返すのも嫌なので、「じゃあ切開してください」とお願いする。が、予想外の回答が。
「いいけど、痛いよ?それでもいい??」
いい?と聞かれても・・・
「麻酔するんですよね?」と聞くも、「うん。でも麻酔自体も痛いんだよねぇ」
どうしよう。。。いたいのきらい!
でも、麻酔が痛いと言っても、所詮は注射だ!と思い。「切開お願いします!」とかっこよく、伝えた。無知って怖い。この後、想像を絶することになる。
想像を絶する切開
「じゃぁ、切っちゃおうか?」「準備するから待っててね」と言われ、ハンケツのまま待機。
看護婦さんがテキパキと準備を始める。
で、いよいよ、始まる。
改めて先生から「じゃぁ、痛いけど我慢してね。まず麻酔ね」と言われ。注射を打たれる。
「!!!!」
なんじゃこりゃ!超痛い!ナニコレ!?当たり前か、肛門ってあるいみ内蔵か?
いや、でもどうにか耐えた。麻酔さえ効いてしまえば、怖いものはない。
そのあと、「じゃぁ膿出すねぇ」と言われてものの数秒
「!!!!!!!!!!!!!!!!!」「ぐぉおおおおおおお!」
思わず声が出た。30半ばのおっさんが、痛みに負けて発狂する。超絶痛い!
「ま、待って、超痛い!!助けて!」年甲斐もなく看護婦に訴えるも。
「もう少し我慢して。もう少し、もう少し・・・」と言われ、肩や背中をトントンされる。
いやいや、そんな子供だましされても、超痛い!
何と形容すればいいのだろうか?出来たばかりの傷口を、ナイフでえぐられているかのような痛み!もう、どうしようもない。歯を食いしばるか、耐えきれず叫ぶかを繰返す。
で、やっとのことで「ハイ終わりぃ~」の声。もう最悪。体中から汗が吹き出し、枕カバーもぐっしょり。もう放心状態。一体どれくらいの時間だったのだろうか?数秒の気もするし、数十分くらいやられていた気もする。
とりあえず、言えることは、今まで生きてきた中で一番の痛みだった。
3度の骨折や腸閉塞で気を失ったこともある。その他にも色々な痛みを経験してきたつもりだが、それをはるかに凌駕する痛みとの闘いであった。。。そしてそう、矢吹ジョーの如く真っ白になった。
診断結果
無事?切開も終わり落ち着くまで15分くらいベッドで休憩をして先生から説明が。
「痔瘻とはね・・・」
と絵に書いて説明してくれました。説明すると長くなるので、痔瘻が何なのかは下のリンク先でも見てください。
で、簡単に言うと、
「今回は膿を出しただけで根治ではない。」
「痔瘻は再発する。」
「再発頻度は人による。3~4か月ごとになる人もいるし、数年ならない人もいる」
「根治するには手術しかない」
「この病院では日帰り手術になる」
とのこと。
「再発するたびに、この痛みと戦うんですか?」
「うん。そうだね。」
なに~!こんな痛み二度と嫌だ!そう思い、手術に心が傾く。
ただ、手術も怖い。幸い今まで手術とは無縁の人生を過ごしてきた。
悩んでいると。
「流石に数日で再発はないと思うから、よく考えて。」
と言われ抗生物質をもらい、この日は終了。時計を見るとまだ10:00。
長い長い1時間だった。。。
http://www.borraginol.com/knowledge/jirou/
痔瘻についてはこちら
ネット調査
まじめなわたくし、こんなにひどい目にあった後も、きちんと出社し業務をこなす。流石に寄り道せずに、定時後まっすぐに帰る。
で、早速痔瘻に関する調査を開始する。調べると色々出てくる。まとめると。
「超痛い」
これに尽きる。
うんうん。これはもう経験済み。
なので、これとは別に手術に関して調べる。結構色々な人が体験談を書いている。
私が一番気になったのが、日帰り手術ってどうなのよ?というところ。
確かに日帰りでサクッとできるのは魅力。ただ、手術内容が肉をえぐり取る手術。
そのまま、肉むき出しにして、家で療養って。。。何かあったらどうするの?突然痛くなったりしたら?そんな不安がいっぱい。
ということで、きちんと入院できる設備があるところで手術をしようと決意。そこから今度は病院探し。
「痔瘻 手術 実績」とGoogle先生に聞いたところ、専門医ナビというサイトがあり、
そこから山手メディカルセンターが一番と出てきた。
(このサイト無くなったようです・・・)
色々と口コミを見てもよさそうなので、ここに決める。
本来なら、先に切開してくれた町医者に行って、紹介状でも書いてもらえばよいのだが、気の弱いわたくし、「アンタの所でなく、他でやるよ~!」なんて事言えないので、初診料がかかることは承知の上、飛び込みで診察に行くことにしました。。。
入院前検査
という訳で、何の予約もなく病院へ。「2時間くらいお待ちになるかもしれませんが、宜しいでしょうか?」と言われる。合点承知の助。解っていて来てみた。
で、90分くらいで無事呼ばれる。
「どうしました?」と来た先生は、ネットで何度か見ているお顔が。「おー!これが名医の実顔か!」なんて心に思いながらケツを出す。もう慣れっこ。
「うん、痔瘻だね」知ってる。。。
「で、膿出したんだよね?今日はどうしたの?」「あの~手術したいんですが・・・」
「・・・手術したいの?」「これくらいならしなくても大丈夫かもよ?」
おやおや?あまりリアクションが良くない。そうか、名医からするとこんな平凡な痔瘻の手術、興味ないかもしれない。
しか~し!私はこの先生に手術をしてもらいたい!ので、食い下がる。というか即答
「はい!手術したいです!」先生も困っただろう。初めて来た患者にものの数分で手術しろ!なんて迫られているのだから。。。でも先生
「では○○月の○○日に手術ね、多分4泊位だと思うけど。」
「はい、よろこんで!」
とあっという間に、手術の日程が決まる。
この間隣の診察台から叫び声。
「ぐのぉぉぉぉ!!!」
と。
お!どこぞの誰とも知りませんが、ケツを切られているなぁ・・・解るよ、うんうん。
やられたものしか解らないその痛み。がんばれ!!
と先輩面しながらその断末魔を聞いていた。
その後、入院前の検診という事で、血液(5本も抜かれた。。。)・レントゲン・心電図の検査を行い本日は終了。
つぎに来るときは、もう手術日の前日との事。
すんなり。
閑話休題① カミングアウト
痔の手術が決まって、まず必要なことは関係者への周知・説明。
家族・友人への説明は勿論、会社関係の方々への説明が必要になる。1~2週間会社を休むのだから、ある程度は説明しないと。
さてここで考えることが、どこまでカミングアウトするか?である。
まぁこの病気、胸を張ってどうどうと言える病気でもない。だが、隠していたところでばれるだろうし、陰で「あの人、痔らしいよ(ヒソヒソ)」とやられるくらいないら自分から声高に宣言したい!と思い、しっかりと部内全員が集まる会議で堂々と伝えることにした。
上司「最後何かある人?」
わたくし「はい!」
上司「なんだね?」
わたくし「小生、来月手術をしてまいります!」
上司「なに!?どうした?どこか悪いのか?」
わたくし「出口を工事してまいります!」
一同「?????」
わたくし「世間一般では、痔というらいしいのであります!」
わたくし「しかも、ネットで調べるところによりますと、超絶痛いらしいのです!」
その他一同「爆笑」
上司「わかった。無事を祈る」
こんな感じ。各種取引先への説明もこんな感じ。
う~ん。すっきり。これで後ろ指をさされない。完治した時には酒の肴にもなるだろう。
ちなみに驚いたのが、カミングアウトした後、結構な人から
「実は俺も・・・」
という事を聞いた。
とある取引先の接待では、私を含めて4人で飲んでいて、今回の話をしたところ、なんと全員が痔主という事が発覚しました。恐るべき「ぢ」の感染力!
閑話休題② 手術までの過ごし方
手術まで約1か月
特別やらなければならないことは無いのだが、一番困ったのは、一体どれくらいで社会復帰できるのか?という事。ネットで調べても1週間の人もいれば1か月近くかかったという人もいる。
なので、退院後の予定を入れにくい。退院後1週間くらいは重要な打ち合わせや、取引先とのアポは入れないようにした。
なので、必然的に各種予定が前倒しになる。
特に「手術後1か月アルコール摂取禁止」というひどいルールが適用されてしまったので、さあ大変。飲み・接待を入院前にバンバン入れる。土日も友人たちとの飲みが入る。
う~ん。酒は好きだが、正直きつかった・・・多分1か月で35回分くらいの飲み会が入っていた気がする。
そして入院まで3日位になると、「最後の晩餐」と周りや自分に言い聞かせつつ、好きなものを食べ、飲み、食べ・・・寿司・焼肉・ラーメン・しゃぶしゃぶ等々。たかだかケツの手術なのに。
こんなことしているから、痔になるのだ・・・
食生活以外では、入院中絶対に暇になると思ったので、その暇つぶしコンテンツを集める事に。
私の場合は本と落語を集めることに。
http://www.dokusho-log.com/
良い本を探すのに便利。
特にDVDは落語はお勧め。耳だけでも楽しめる。
ベッドで寝たきりになると結構疲れるしね。
個人的には古典が好き。
http://www.eiga-log.com/p/B00RDMVXUO/?detailBackUrl=http%3A%2F%2Fwww.eiga-log.com%2Fm%2Fsearch%2F%25E8%2590%25BD%25E8%25AA%259E%2F%3Fpage%3D1%26searchTarget%3D%26sortTarget%3D%23B00RDMVXUO
落語のDVD
さて入院・・・の前に
13:00に入院手続きで、昼食は済ませてくるように、との事なので、少し早めに家を出る。
少し早く出過ぎたか・・・
2時間前に病院の最寄り駅についてしまう。どうしようか悩んだところに、目の前にマッサージの看板が。これから数日間寝たきりを考えるとこれは、悪い判断ではない。早速予約の電話を入れて空いていることを確認。すぐに施術。いい時間つぶしかつ体をリフレッシュ出来て良かった。
で、いよいよ病院へ
で、入院
入院の手続きは、サクッと完了。すぐに病室へ。
看護婦さんから各種説明を受ける。
翌日の手術は10:00~で約30分。実際は半分以上の時間を麻酔やら説明やらに費やすとの事。
で、気になる質問。
わたくし「超絶痛いとネットにでているんだけど・・・」
看護婦「そんなことないよ。不思議よねぇ?」
わたくし「本当に?」
看護婦「うん。ここの病院は有名だからね。あまりの痛みのなさにみんなびっくりするんだよね」「本当に痛がっている人は年に2~3人くらいだよ」
本当なのか・・・それとも恐怖を和らげるために言ってくれているのか、現時点ではまだわからない。
事前準備
その後パジャマ等を支給してもらって、剃毛のためにお尻を洗う。ウオシュレットでもよいとの事だったが、変なものが残っていたり、何か臭かったら申し訳ない・・・どうせ後でシャワーを浴びるなら済ませてしまおうと思い、そう伝える。
シャワーの後に看護婦さんを呼び出し、剃毛。
自分のベッドで横向けになりズボンを下す。もう何度も行っているこの姿勢。恥じらいはもうなくなっている。ちなみに剃毛はてっきり床屋のようにシェービングクリームと剃刀を使うのかと思いきや、電気髭剃り?バリカン?のようなもので「ウィ~ン」とサクッと終了。
夕食は普通。ご飯だけがおかゆになっていた。あと、なんだかわからないが、傷の治りを早くするという、見たこともない不思議な飲み物が2本(下の写真の)。翌日の7:00までに、いつでも良いので飲んでおくようにとの事なので、まずは1本。ポカリとカルピスを混ぜたような感じ。特別まずくはない。
その後も暇なままテレビを見たり落語を聞いたり。
水は翌朝まで大丈夫なので問題なし。
う~ん。なんだかんだでチキンのわたくし。
緊張のせいかなかなか眠れず、1:00位に就寝
https://matome.naver.jp/odai/2149870804537907901/2149904981735109503
https://matome.naver.jp/odai/2149870804537907901/2149904987835136803
手術日当日の朝
結局途中で何度も目を覚まし、最終的に6:00起床。チキンだからなのか、枕が変わったからなのか、周りの雑音のせいなのかは不明。
残しておいた変な飲み物をここで飲む。6:00に検温、6:30に座薬と言われていたが
6:45まで誰も来ず。忘れらているのか?と思ったところに看護婦が。
検温・血圧・座薬全部一気にやってしまう。朝は朝食もなし、7:00~水分もNGとなる。
前日にも座薬を入れられたが、これは看護婦さんにお願いしている。
「自分で入れたことありますか?」 無いです。便秘になど生まれてこの方なったことないし。
「どうします?自分でやります?私(看護婦)が入れますか?」
ときたので、
「お願いします!」で、2錠ぶち込まれる。想像以上に奥までぶち込まれた。。。
ここから、10分我慢。と言われたがそんなに持たない。7分くらいでぶちまけましたとさ。
で、ここでネット情報との違い。
ネットによると、下剤2リットルを飲み腸をすっからかんにする予定なのだが、それが無い。座薬だけ。
看護婦が忘れているのかも、と思い聞いてみる。と、
「うちでは下剤はないのよ。座薬だけ。麻酔も少なめだからね!」
そうなのか。
まぁ、昔大腸検査の時に飲んだことがあり、結構きつかったので、ないに越したことはない。
けど、この「麻酔少なめ」とは??
ちょっと怖い。たっぷり効かせてよ! 途中で痛かったらどうするのよ!?
なんて思いつつ、ドキドキしている。
普段見ることのないワイドショーをじっくり見る。どこのチャンネルも同じ内容ばかりでつまらない・・・
手術は10:00~なので、ここでも結構暇。暇なのにドキドキ。なんだろうこの感じ。
いざ!手術室へ出陣!!
いよいよ、その時が来た。
少し遅れて10:15に看護婦登場!
「準備できたので、一緒に行きましょう!」
なんて軽くいわれる。
てっきり、テレビで見るようにストレッチャーで行くものと思っていたが、徒歩で手術室まで行くことに。正確にいうと手術の準備室のようなところ。で、試着室のようなところで手術着?に着替える。
その後点滴をされ、同時に手術の流れの説明をうける。
腰椎注射での麻酔なので思いっきり膝を抱えて出来る限り丸くなるように、との事。また、この病院では麻酔をできる限り少なくして、回復を早めるため、下半身麻酔といえども、足までは効かないよう量を調整しているとの事。
「温度と痛みは感じないけど、感触は残るからね。」なんて言われる。
なにそれ、超怖い・・・がっつり麻酔してよ!!
その時、丁度前の患者が戻ってきて、向かいのカーテンの奥にいるようで話し声が聞こえる
「注射3回もしたのね?」「体が硬くて・・・」「痛みは?」「大丈夫」というような内容。
手術後も普通にしゃべれるんだ・・・ネットでは意識朦朧とかの意見もあったのだが・・・
説明等も終わって、あとは呼ばれるのを待つだけ。
こちらの恐怖もどんどん高まっていく。緊張のあまり吐きそう・・・
手術① 麻酔編
遂に呼ばれて、立ち上がる。
その際、若干足元がフラットきたのは、極度の緊張からだろうか、それとも気のせいだろうか。。。
ここからも歩いて手術室へ向かう。
さぁいよいよ手術室。そう、いわゆる手術室。
早速横になったと思ったら、すぐに「はい、丸くなって」といわれ丸くなる。こちらの緊張なんて全く意に介さない。でも言われた通り丸くなる。
が、「もっと、もっと限界まで」と。
先人のように何度も刺されるのはいやなので、極限まで縮こまる。
と、ちくっと。そのあとちょっとして、「ズーン」って感じ。特別痛いわけではないが、嫌な感じがちょっとした。なんていえばいいんだろう。親知らずを抜いた時の歯医者の麻酔みたいな感じかな?
手術するときは、分娩台みたいなもの乗って足をおっぴろげるのかと思いきや、普通にうつ伏せ。
顔と手を乗せる場所もあって、さながらマッサージを受ける様な体制。
そのあとものの数十秒で足が温かく?しびれてきた感じ。
麻酔の効きを確かめるべく、なんだか濡れた脱脂綿のようなものをお尻にあてらる。
「これ冷たいですか?」冷たくはないけどものすご~く感触はある。このままで手術されたら痛い&怖いとの思いから。「冷たくはないけど、当たっているのは解ります」と答える。
意識もまだ完璧100%。
「じゃあこれは?」といわれ背中と足に押し付けられると、思わず「冷た!」とこたえてしまう。すると「うん。効いてるね」と回答が。
おいおい本当に大丈夫か??だって感触あるよ?ナニコレ超怖い。そして、各種WEBやブログでは意識朦朧とか、気づいたら終わってたとかあるのに、意識はまだ100%全開。思わず看護婦に確認する。
「あの、意識ばっちりあるんですけど・・・このまま始めるんですか?」
「そうね。怖いかもしれないけど」って、ほんとチョー怖いんだけど。。。
手術② 執刀編
手術室内にはなんかリラックスする音楽が流れている。リクエスト出来る病院もあるようだが、この病院ではそのようなサービスはなし。
と言っている間に担当の先生がきて
「じゃあ始めるね」とかる~い感じで。
ここで緊張マックス!!
で何やら触ってくる。この感触もある。まじで痛かったらどうしよう・・・叫ぶかも・・・
という心配はよそに、「ピピッ」という音と共に焦げるにおいが。レーザーメスってやつ?
そして煙草を吸うときにライターの火が強すぎて前髪が燃えた時のにおいがする。あぁ切っているんだな・・・痛くはないな・・・
と、思っていると、次はチョキッ、チョキッという切る音か?。これもチョー怖い。確実に体の一部が切られている。そして何が嫌って切られている感触もある、振動も伝わる。でも痛くない。なんなんだよこれっ!モー!ドキドキ!
で、何やら違うところからも変な音がすると思ったら、看護婦さんが「うちわ」であおいでくれていて、変なにおいがこっちに来ないようにしてくれている。ここはアナログ。でもありがとう!
そんなおりに、手術室に流れてきた音楽は、なんとなんと!!
「千の風になって」
「わたしの~おはかの~ま~え~で・・・♪」
って、おいおい、手術室でかけていい曲ではないだろう!人が人なら苦情入れられるぞ!
ん?もしかして、あえて、そう突っ込みをさせて、緊張をほぐす作戦か!?
な~んて思っていると下腹部がキリキリと痛くなる。我慢できるが、大学受験前の緊張による腹痛と同じ感じ。
おっと、とうとうメンタルが内臓にも影響を及ぼしたか?と思い
「お腹痛い・・・」とつぶやく、と看護婦から
「今肛門を広げるために腸を膨らませているから」と言われる。ああそうか。まだメンタルは大丈夫か・・・と安心してみる。
が、よくよく考えるとなぜ腸を膨らませると肛門が広がるのだろうか??仕組みが良くわからない・・・まぁいいや。
と手術中もず~とドキドキしてやっと終了。多分15分くらいだったと思う。
解りやすい手術内容を見つけたので、こちらを参考に
手術③ 終了後
さて、調べによるとここまででの冒険は序の口。これからが大変と認識している。
なぜなら、手術自体は麻酔が効いているから痛くないのは当たり前。ここまでは精神的苦痛。これから肉体的苦痛が待っているはずである。
先生に確認する。
わたくし「これからが痛くて大変なんですよね?」
先生「いや。肛門から近いし創も小さいから痛くならないと思うよ」
昨日の看護婦もそうだし、気休めで言ってくれているのか、先生や看護婦はその痛みを味わったことが無いから軽く言っているのか、それとも真実なのか。
それはこれから数日間、自分で確かめるしかない。
そう思いながら無事手術室から脱出。帰りは流石にストレッチャーで移動。
うん、やっとテレビで見た扱いだぜ。
先ほど手術の説明を受け入てた待合室?で担当の看護婦が迎えに来るのを待つ。
その間、数十分前の私のように手術に関する説明を受けている御方が。カーテンで顔は見えないが声の質から50台後半か?
やはり緊張しているようで。「初めての手術で。」とか「超緊張している」とか看護婦さんに訴えている。
うん、わかる、わかるぞ同士!
そうこうしているうちに担当の看護師がきて。
「どうでした??」と聞かれたので、
まだ見ぬ、誰だかも解らぬ、そして今後解らないであろう同士の不安が、少しでも軽くなくなるよう、カーテン越しに語りかけるように大きめの声で、
「全く痛くなかった。緊張したけどね。余裕余裕」と、一回り大きな声で話してあげた・・・
さぁ、同士よ、ちょっとは緊張がほぐれたかい??
なんて思っている間に、お部屋へ強制移動
安静
さて、無事手術も終了し、部屋に戻る。
これから2時間仰向けでじっとしていなければならない。ねっとでは殆どは4時間安静となっているが、麻酔を少なめにしているためかこの病院では2時間。麻酔は効いているものの、特に普通にベッドで寝ているのと何ら変わらない。足の指はかろうじで動くが、持ち上げることはできない。
そしていつになったらこの肛門は悲鳴を上げだすのだろうか?ビクビクしなから、これもまた普段見ないフジテレビのバイキングを見たりしながら、気が付けばあっという間に14:00。
やっと?看護婦さんが来て、手術着からパジャマに着替えさせてくれる。まだ完全に麻酔が切れている訳ではないので、自由には動かせない。すでに肛門を何度ともなくさらけ出し、恥じらいは無いと思いきやこの時は前のほうも「アッチョンプリケ」とばりに露になっている。ので、ちょっと恥ずかしかった・・・
年をとって体が不自由になるとはこういう事なんだなぁ・・・としみじみ思う。退院して困っている老人を見たら優しくしてあげようっと。
で、2時間経過後の注目の痛みに関してだが、まだ全く痛くない。怖いので動かないようにしていたが、これっぽっちも痛くならない。まだこれからなのか・・・
https://matome.naver.jp/odai/2149870804537907901/2149929768565536103
麻酔が切れて・・・
相変わらず、やることもなく午後のニュース。流石に内容が朝から同じで飽き飽き。
何となくお腹が張っている。おならを出したいんだが、怖くてできない。何故って、今はこれが100%おならなのか、確信が持てないのである。もし黄門様と僕の脳みそが判断を誤ってうんこを通してしまったらどうしよう・・・そしたら超痛そうだし・・・
16:00看護婦登場「まだおしっこでない?」「17:00までに出ないとあそこに管入れるよ?聞いていない?」
なに!!きいてないぞ!!そういえばネットにそんなことが書いてあったような。
通常、尿瓶に出すことになっているようだが、看護婦の許可を得てトイレに。まだそっちの方は恥じらいが残っているらしい。。。
で、ちょっと頑張って出してみると、普通にたっぷりと。で、不覚にもおならも同時に発射。
おかげでお腹の張りもなくなった。
ちなみに手術後すでに4時間。まだ痛みは全くない。予定ではそろそろ痛み出すはずなのだが・・・
そうこうしている間に、夕食。おかゆだが、おかずは普通食。
うんこ出すのが怖いから、「出さないためには食べない」という選択肢も。
看護婦に聞いてみる「食べなくでもいいですか?」「いいけど、明日うんこでないと下剤で無理やり出すよ。飲んだことある?お腹いたいよ?」といわれた。今もおしりは特別痛くないので、まぁいいや!と食べることに。で、さくっと完食。
その後も全く痛みはなく。前日あまり眠れなかったせいもあってか、横になっているうちに気付いたら寝ていた。
予定では、夜から痛みが出て、看護婦を呼んで、痛み止めを処方されて、寝れない・・・
の流れだったが、そんな事一切なく、朝まで爆睡!
手術翌日の朝 恐れていたものが・・・
全く来なかった!
普通に朝6:00に起床。ゆっくり眠れた。
看護婦や先生が言っていたことは正しかったのだ!!
で、朝の診察でも特に問題ないとの事。やることすべてが9:30に終わってしまう。
しかし、ここでとうとう奴はやってきた。
そう便意である。
出さない訳にも行かないので、意を決してトイレへ。
痛かったらどうしよう?という思いと怖さから、できる限りゆっくりと出してみる。
普段は軟便気味なのだが、ここまでの食生活やビフィズス菌のおかげか、いい感じに出てくる。
そう、小学校の時に習ったバナナのようないい奴。う~ん素晴らしい!
そして、これも全く痛みはなかった。
ウオシュレットはしみるかな?と思いつつスイッチオンしてみるも、これもいたくない。
一応、勢いは「弱」にしているが。しみる、という感じもない。
一体どういう仕組みで痛くないんだろうか??さっぱりわからない。
ロキソニンを飲んでいるが、そんなに効くものなのだろうか?
だって肉そぎ落とされた後に、うんこが通って、お湯も当てられたのに。。。
本当に、「全く」なのだ。転んで擦りむいた方が、よっぽど痛みを感じる。
その後、トイレットペーパーではなく、ガーゼで拭くようにいわれていたので、それを実施。
そのあと、許可が出たのでシャワーを。ここでも特に痛みなし。
想定外
さて、ここからが想定外のことに。
予定では本日痛みと耐えて終わる1日のはずであった。
しか~し!全く痛くない。
そう!恐ろしく暇なのである。。。
ベットとテレビの位置は当たり前だが変わらない。ので、同じ体制で首が疲れる。
ワイドショー・ニュースもそうそう変わらないので飽きた。
でも私には落語あがる。
本当に助かった。落語最高!!
最近見たアニメ「昭和元禄落語心中」に出てくる。「死神」という落語。
大好きです!
http://www.eiga-log.com/p/B00ES1OUK8/?detailBackUrl=http%3A%2F%2Fwww.eiga-log.com%2Fm%2Fsearch%2F%25E8%2590%25BD%25E8%25AA%259E%25E3%2580%2580%25E6%25AD%25BB%25E7%25A5%259E%2F%3Fpage%3D1%26searchTarget%3D%26sortTarget%3D%23B00ES1OUK8
異変
相変わらず、お尻は全く痛くはない
午後になって少し頭痛がしてきた。
ベッドが変わったことと、緊張から、入院してから睡眠も浅い。
寝てばかり首や肩も硬くなっているから、その影響かな?と思ってゆっくり安静。
まぁやることもないし。いいかっ、と
で、時間がたってみると、次にことが解った。
・何故か普通の頭痛と違って頭のてっぺん、頭頂部が痛い。
・動かずにじっとしていると痛くない。
・起き上がると突然痛みが出る。
ん?寝ている間に頭でもぶつけたか?
見知らぬおじさんの術後経過
さて、9:30。あまりにも暇なので、ちょっと早いが、検診に並ぶ。
そこへ、ひょこひょこと変な歩き方をしたおじさんが隣へ来た。
そこで突然お話が、
おじさん「手術何日目ですか?」
わたくし「昨日ですよ」
おじさん「えっ!?全然痛そうじゃないじゃないですか?」
わたくし「まぁ。手術日当日から痛くなかったんで・・・」
おじさん「いいなぁ・・・僕もう4日目なんだけど痛くて痛くて・・・なんでだろう?」
と話している途中にそのおじさんは呼ばれて診察へ。
出てきてから一言
「問題ない、順調だってさ・・・問題がある方が納得できるよ・・・」
とつぶやいて、ちょっと変な歩き方をして長い廊下へ消えていきました。
う~ん、やっぱり人や症状により痛みは違うんだ。実感。
ちなみに、頭はまだ痛い。。。
清潔管理(おていれ)
そういえば、肛門の管理について何も書いていなかったので、ここで少し。
繰り返しになるが、痛みが全くないのだが、やはり心のどこかで「いつか痛くなるのでは?」とか「変なことしたら突然おかしくなるのでは?」とビビり続けている。
なので、今回お手入れに関しては、かなりまじめに取り組んだ。
まず、起きている間でも気が付いたら、トイレに行ってウオシュレットできれいに。
やりすぎも宜しくない、と聞いたので4時間おき位かな?
で、下の写真のガーゼも気が付いたら都度都度交換。
あのガーゼ何に使うかというと、ウオシュレットの後周りをそ~っとティッシュで水分をふき取り、かがんだ状態でケツに挟みます。で、シャキン!と一気に直立・ケツ筋を絞めて落ちないように。で素早くパンツを上げて無事納まる。
https://matome.naver.jp/odai/2149870804537907901/2150104832961331503
貰っておこう
で、このガーゼたち無くなると看護婦さんから貰えるし、毎朝補充もしてくれる。
なので、隠し持つではないが、結構な数をひっそりとため込んでいた。結局退院するころには写真の量で4袋分はたまっていた。
これが、後に大正解となる。のはまた今度まとめて書いていきます。。。
さて、、、頭痛が治らん!(けつは痛くないのに・・・)
翌日になっても頭痛が全く治まらない。
相も変わらず、寝ていると何ともないのだが、起き上がる、というか動いたその瞬間に
「ズキッ」とくる。
何なんだこりゃ。
という訳でGoogle先生に聞いてみる
「痔 頭痛」
すると、「脊髄麻酔後頭痛」
なるキーワードがちらほら。なんじゃこれ?
脊髄麻酔後頭痛(別名:PDPH)
に、なったらしい。。。
何だか大層な名前だ。ただの頭痛なのに。
何だか精神異常があるような名前だ・・・
で調べると、原因は、腰椎麻酔の際にくも膜に針を刺すのだが、その刺したところから
髄液が漏れ出てしまう事が要因らしく、腰椎麻酔をすると数%の確率で副作用として
発生するらしい。
腰の麻酔が、なぜ頭に?
簡単に説明すると。
・普段は、髄液の中に脳が浮いている状態(髄液に守られている?)
・で、麻酔を打ったところの背骨から髄液が漏れる
・すると、脳の髄液が減る。
・髄液が減った状態で立ったりすると、脳が下がって
変なところに当たって痛い or 血管が圧迫されて痛い
ということ。
おしりが痛くないので、調子に乗って売店に行ったり、プラプラ散歩していたからか・・・
反省。
やっぱり、術後は安静にしていないとね。。。
最後の診察
翌日、あいかわらず、朝起きても頭痛が治まらない。
まぁしょうがないか、と思いつつもいつも通りの検温や血圧測定。
今日の検診は9:30~。でも朝食も7:30には終わってしまい、やることが無い。
なので、退院の準備を進める。といっても、引っ越しじゃあないんだから、ものの10分ですべて終了。
う~ん。本当に暇!ワイドショーも見飽きた。たまに見るから新鮮さもあるが、こう毎日毎日同じようなニュースやら不倫やらを見ていると、日本は平和だなぁ~。と、しみじみ思う。。。
ようやく9:30。診察室へ。もう何も考えずにサクッとケツを出す。
で、軽く「問題ないね。じゃあ退院していいよ」
と言われ「あ、そうですか。。。」と返す。
風情もへったくれもない。
まあ。何事もなく良かった。
退院
さて、もう退院の準備は出来ている。
看護婦を呼んで帰るだけだ!
色々と調べた結果
「診察が終わったら早めに退院手続きした方が良い」
とある。
ある程度の人数が診察終了とともに、一斉に退院の手続きを取るため、待ち時間が長くなることがあるらしい。
なので、すぐにナースコール。
で、看護婦さんからのチェックがあり無事退院!
という事で、看護婦さんたちにお礼を伝えて、いざ窓口へ。
と、ここで思いもよらぬ一言が。
「退院手続きは10:30~です。」
「・・・・」
お~い!!まだ40分もあるじゃないか!折角急いできたのに・・・
ベッドに戻ることもできず、荷物を抱えながら、ただひたすら受付前で待つ。。。
なんだ、結局待つんだ・・・せっかちな性格が仇となる。
で、10:30無事手続き終了で本当の退院!
帰宅
さて、まず第一に考えたのが、どうやって帰るか?である。
予定では、退院時も痛みがあるので、タクシーで帰る予定であった。
しか~し!痛くないのである。無駄にタクシーに乗るのも勿体ない!
電車で帰るかな?と思っていたところ、またしても頭痛が・・・
う~ん、しょうがない。まぁ退院時位ちょっと贅沢してもいいか。と思いタクシーで帰る事に。
で、無事帰宅。嫁子供、誰もいない。書き忘れていたが、一人で入院し、一人で帰ってくる。寂しいものだ。。。これが癌とか脳梗塞とかだったら、もっと大事にし扱われるのだろうが、所詮は「痔」だれも心配はしてくれない。
こんな感じのおしゃれな感じのクッション。
ドーナツ型だけじゃないのだ!
自宅で
自宅に帰ってきたものの、特にやることはない。。。
でも、頭が痛くてどうしようもないのだ。ただ、寝ていれば何のこともない。動くと痛いだけ。
結局病院での生活と全く同じで、ソファーに横になりワイドショーを見るしかない。
でも、一つ違う点が。嫁と子供がいること・・・
「痔」という性質から大事にもしてもらえず、昼間っからゴロゴロしているお荷物の扱い。
あぁ。定年後の旦那ってこんな感じなのかぁ。。。
それに気づけただけでも、今回の入院は意義のあるものとなった。
そう、趣味なり、友人なりをしっかりと作って、来るべき老後を有意義に過ごせる準備をしておかないと。
で、お尻は?というと全く痛くない。問題ない。
職場復帰
家で退屈とは思いいながらも、ゆっくりと生活してきたが、いよいよ職場復帰。
悩んでいた頭痛も日を追うごとによくなり、1週間でほぼ完治。
う~ん、ネットの情報通り。さすが!
1週間休んでいたのだが、なんだかもっと長く休んでいた気がする。。。
前にも述べたクッションを抱えながら、いざ会社へ!!
当たり前だが、会社の席に着いた瞬間から、質問攻め。
「どうだった?」「痛い?」「今は?」
人に会うたびに同じ質問を受けて、同じ回答を繰返す。
もうQ&Aを印刷して持ち歩こうかと思うくらい。。。
ただ、同じ手術を受けたことがある人からは
「痛くないなんて、絶対嘘だ!我慢しているだけだ!」
と、不思議な難癖を言われることも度々あった。なんだ?痛くなければいけないのか??
とまぁ、多少の面倒臭さはあったものの、大きな問題はなく、無事復帰!!
ナプキンは・・・
さて、前に書いた病院から貰ってきた?ガーゼたち。これが非常に大切なものになりました。
無事職場復帰して、痛みもいないのだが、幹部から血というか体液というか、は出ている。
そこで、進められたのが女性用ナプキン。
ただ使うのは痔もちのおっさんな訳で。。。
ネットで調べると、「はだおもい」が柔らかくて良い。また、パンツの形状から羽根つきではないのを購入すべし!とあったので、それを信じていざ薬局へ。
薬局で気付いたが、ナプキンをおっさんが購入するのってどうなの?嫁に頼めばよかった・・・
どれが「はだおもい」でどれが「はねなし」だかよくわからないので、生理用品コーナーでジーっとしているおっさん。今思うと変人だね。。。
ただ、最近人前でけつの穴を何度も出しているせいか、メンタルが強くなった模様。少しの恥じらいは持ちながらも普通にレジへ。
うん。痔になっていいこともあるんだね。
で、このナプキン。結果的にはダメでした。
いかんせん、ズレる、がさつく、痒い。ダメダメじゃぁ! ナプキンが気になって集中できない!
なので、病院から持って帰ってきたガーゼを続けて使用。うんうん。こっちの方が安心・安全・快適!!
でも途中でなくなる。
という訳で、改めて薬局に行きガーゼを購入。でもガーゼって薄いのよねぇ。
しょうがないので、何枚も重ねてからけつに挟む。
入院中にもっと多めに確保しておくんだったな。と後悔。
2週間後の検診
なんだかんだで日々を過ごし、ガーゼをあてがうだけが若干煩わしいだけ。
それも2週間もすれば、何もでなくなる。
で、いよいよ退院後初の検診。
名前を呼ばれてから、例の如くけつを出して待機。
で、先生がやってきて。
「あれ?あれあれ??」
なんだ?なんなんだ!?と一気に緊張感MAX!
だが次に続いたのは、
「なんだ。もうほとんど治っているじゃない?血は出ない?若いと治るのも早いね」
「もう来なくていいよ」
「なんかあったら電話して」
おや?終わり??あっけない。。。
というわけで、終了。
その後も特に何事もなく、無事過ごしています。
最後に
これだけは言っておきたいし、周りに人達には口頭で伝えています。
1.「けつ」に違和感があれば「直ぐに」病院に行くこと!!
決して放置していて治るものではないので、異変を感じたらすぐに病院へ!
恥ずかしいのもわかりますが、行ってしまえば何のことは無い、ただの病院です。
2.下痢をするべからず。
私は酒を飲むし、元々軟便だった。やはりこれが問題だったのだろう。いいか悪いかは解らないが、お酒をたくさん飲むであろう日はビオフェルミンを飲むことにしている。
3.周り(同僚・友人)には恐れずカミングアウトしよう!
絶対ばれるから。カミングアウトした方が優しくしてくれます。(半笑いの人もいますが)
以上、ダラダラと書いてきました。
ご愛読ありがとうございました。
その後・・・(5か月後)
さて、手術からはや5か月が経とうとしている。
で、どうなっているか?というと・・・
どうにもなっていない。何ら違和感もなく、今では痔クッションも使っていない。
というか、めでたく?痔になった同僚に差し上げたとさ。
ただ、上にも書いた通り、下痢をしないことが、痔にならない最良の手段なのだが、解っていてもついつい飲みすぎてしまい、翌日にはお腹を壊している。
解っているさ!解っているんだよ!でも、ついつい飲みすぎてしまうんだよ!
のど元過ぎれば熱さなんちゃら、のように、痔になった苦痛をもう忘れているんだよなぁ・・・
と、いう自戒を込めての追記・・・
あ、ちなみに何人かから、わたくしが手術した病院を紹介してくれ、とありました。
本当に痔の人って多かったのね。。。