地下鉄の特徴
地下を通る路線は地下を走行するため景色が存在せず観光用途には向かないが、高架橋の上を通る路線と同様に踏切や交通信号などの存在を介した道路など他の輸送システムとの相互干渉がないため、市街地が密集している大都市の中心部など本来、定時運行が難しい場所でも定時運行が可能であり、踏切事故などの交通事故の危険性も地上の鉄道路線に比べて低い。
また地上を走る路線と異なり強風あるいは雨・雪・霧などによる影響も受けることがなく、この点も定時性確保に寄与している。
運転時の視認性が悪いため、信号などの保安装置もより安全なものが採用されていることが多く、衝突事故の危険性も低い。
しかし、低所を走るため排水設備に不備があると水害の危険があり、近年はテロリズムの脅威が認識されている。また、欧米では防火設備の不十分な古い地下鉄も多く、木製の車両やエレベーターが存在しているところもある。
工法にもよるが、地下路線の建設が終了すると地下鉄建設に関係する資材や地下鉄の構造物による地上の土地の占有はほとんど無くなる。地上の構造物に影響を与えることなく地下に路線を建設できる工法もあり、その場合は工事中に道路の車線が減少するなどの地上の交通や都市の景観への影響が少ない。
道路の地下に路線を建設すると、路線の形状やルートが都市の構造に依存するため、長い直線的な道路が地上に存在しない場所では路線が複雑に曲がりくねったりするほか、細い街路の地下にしか通せない場合、小型の車両を採用した路線になることも珍しくない。
地下鉄と一般鉄道はハード面では互いに独立したシステムとなっている例が大半だが、ドイツ等では路面電車やバスを含めた大規模な共通運賃制度が実施され、ソフト面で連係が進められている例が多い。
一部の路線では交通機関同士でダイヤグラムを調整したり、乗り場を同一平面に置くなど、円滑な乗換えが出来るように考慮されている。
一方で相次ぐ路線の増設により、駅が離れていたり、経路の案内がわかりづらかったりと(同じ事業者の路線でも)乗継が不便になっている例もまま見受けられる。
地下鉄は建設にも維持管理にも莫大な費用を費やす交通機関であることから、大量の輸送需要が見込める都市でないと建設・維持することが難しい。そのため、地下鉄のある都市の多くは100万人以上の人口を抱える都市圏である。さらに建設費の償還や維持費の確保のため、他の公共交通機関と比較すると運賃が割高な傾向がある。
発展途上国の場合、維持していけるだけの需要が見込めるにもかかわらず経済的に建設できる能力がないとき、先進国からの政府開発援助(ODA)や世界銀行からの融資によって建設されることがある。
第一次世界大戦・第二次世界大戦の際、ロンドン地下鉄が防空壕の役割を果たしたことから、戦争や自然災害などの有事の際の大規模な避難所としての利用が想定されていることがある。その例として休戦状態の韓国ではソウルや釜山などで地下鉄と共に地下街や地下通路が多く整備されており、軍事都市の側面を持ち合わせている。
軍事において兵力や物資の輸送も可能であるため、各国の軍隊によって物資輸送演習が行われることがある。
アジアの地下鉄いろいろ
日本
札幌
運営者:札幌市交通局総延長:48.0km
運営路線:3路線
市内で3路線が展開され、全線がゴムタイヤを用いた案内軌条式鉄道で、現在運行されている路線は南北線、東西線、東豊線の3路線である。ゴムタイヤ式地下鉄はパリ地下鉄等でも見られるが、札幌市営地下鉄は独特の形式であり、「札幌方式」と呼ばれることがある。
各路線間の相互乗り換えは大通駅とさっぽろ駅にて、ともにホーム同士を結ぶ連絡通路を利用する。改札を出てしまうと途中下車として取り扱われるため切符は回収され、SAPICAは精算される。
総延長:14.3 km
駅総数:16駅区間:麻生駅~真駒内駅
テーマカラー:グリーン
中央のレールをまたいでゴムタイヤで走行する案内軌条式鉄道であり、集電は架空電車線方式の東西線・東豊線とは異なり、第三軌条方式を採用している。建設費圧縮を目的に地上高架となっているが、雪を防ぐためにアルミ合金製のシェルターで覆われている。これは世界で唯一の構造で、札幌市営地下鉄の特徴の一つにもなっている。
総延長:20.1 km
駅総数:19駅区間:宮の沢駅~新さっぽろ駅
テーマカラー:オレンジ
中央のレールをまたいでゴムタイヤで走行する案内軌条式鉄道で、札幌市営地下鉄では駅数が最も多く、路線距離も最長である。2008年2月に南郷7丁目駅の中線で可動式ホーム柵を先行設置。2009年3月3日の宮の沢駅を以って東西線全駅への設置が完了し、あわせて4月1日始発からワンマン運転が開始された。
総延長:13.6 km
駅総数:14駅区間:栄町駅~福住駅
テーマカラー:スカイブルー
札幌市東区は多くの人口を抱えているにもかかわらず、1971年の地下鉄南北線開業後も主たる交通機関は都心部へ直行する路線バスであったが、南北線の輸送力も限界に近づき新路線の建設を進めることとなった。開業当初から、全駅にエレベーターやエスカレーター、身障者用トイレを設置している。
仙台
運営者:仙台市交通局総延長:28.7 km
運営路線:2路線
泉中央と富沢を結ぶ南北線と、八木山動物公園と荒井を結ぶ東西線の2路線がある。いずれも4両編成で運行されているが、各駅のホームは南北線では2両、東西線では1両の追加ができる長さを持つ。
開業から2007年度までの単年度純損益は赤字が続いていたが、2008年度から黒字に転換。2011年度は東日本大震災の影響によって特別損失を計上したが、24億7827万円の黒字を確保している。
総延長:14.8 km
駅総数:17駅区間:泉中央駅~富沢駅
テーマカラー:グリーン
開業当初から全列車が4両編成で、ワンマン運転が行われている。他線と線路が繋がっていない独立した路線であり、直通運転はない。都心流入のバスを減らすために、一部の駅にバスプールを併設し、バス・地下鉄乗り継ぎを促すバス系統と運賃体系が整備・運用されている。地下駅の泉中央を出ると地上に出て、七北田川を橋で渡河してそのまま八乙女が高架駅となる。
総延長:13.9 km
駅総数:13駅区間:八木山動物公園駅~荒井駅
テーマカラー:スカイブルー
トンネルの断面積が南北線と比べて2/3程度と小さいミニ地下鉄の路線である。車両の駆動方式として鉄輪式リニアモーター方式を採用しており、車両の運転方式は自動列車運転装置によるワンマン運転が行われる。広瀬川を橋梁で通過しているが、これは、広瀬川を地下で通過した場合では青葉山駅が極端に深い駅となってしまうためである。
埼玉
運営者:埼玉高速鉄道総延長:14.6 km
運営路線:1路線
第三セクターの会社であるが、東京地下鉄が出資していることや、軌道・駅舎の大部分が地下にあることから、地下鉄運営会社の一つとされている。当初は2006年の開業を予定していたが、当時浦和美園駅付近に建設されていた埼玉スタジアム2002が2002 FIFAワールドカップの開催会場の一つに決定したことを受けて工期が短縮された。
国土交通省関東地方整備局などが埼玉高速鉄道の4駅(浦和美園駅・戸塚安行駅・鳩ヶ谷駅・川口元郷駅)周辺の商業施設の駐車場を活用したパーク&ライドの社会実験が実施されたことがある。
総延長:14.6 km
駅総数:8駅区間:赤羽岩淵駅~浦和美園駅
テーマカラー: ―
定期列車ではすべての列車が東京メトロ南北線と相互乗り入れを行い、一部の列車は東急目黒線とも直通運転を行っている。乗り入れ先である東急目黒線では急行列車の運転が行われており、赤羽岩淵方面行きの一部の列車が急行の種別表示で運転されている。全線でATOによる自動運転およびワンマン運転を実施している。2015年11月27日、路線愛称が「埼玉スタジアム線」に決定した。
東京
運営者:東京都交通局総延長:109 km
運営路線:4路線
鉄道の仕様が各路線で異なり、浅草線が標準軌、三田線が狭軌、新宿線が変則軌間、大江戸線が標準軌ベースのリニア方式が用いられている。今後は新たなホームドア設置等の投資を検討している。
経営状況は長年赤字に苦しんでいたが、近年に赤字幅が大幅に減少し、地下鉄事業を始めてから47年目である2006年度に25億2800万円の初の純利益を計上しし、黒字に転換した。以来毎年ほぼ100億円程度の黒字を継続しており、莫大な累積欠損金を少しずつ削減している。
総延長:18.3 km
駅総数:20駅区間:西馬込駅~押上駅
テーマカラー:ローズ
営業区間全線にわたって地下を走行するが、車両基地への引込線は高架線を走行する。路線名の由来は下町のイメージが色濃く残り、かつ国際的観光地でもある浅草から。泉岳寺駅で京急本線と、押上駅で京成押上線と接続し、それぞれ相互直通運転を行っている。戦前より地下鉄への参入を希望してきた東京都にとって初の地下鉄である。
総延長:26.5 km
駅総数:27駅区間:目黒駅~西高島平駅
テーマカラー:ブルー
東京特別区部の南部から都心部の日比谷・大手町を経由し、北西部の板橋区まで、おおむね南北を弓なりに走る。目黒駅から東急目黒線の日吉駅まで相互直通運転を実施しており、白金高輪駅を起・終点とする列車の大部分は同駅で埼玉高速鉄道線・南北線からの目黒方面発着の列車との接続がほとんどとられている。
総延長:23.5 km
駅総数:21駅区間:新宿駅~本八幡駅
テーマカラー:リーフ
東京都交通局の鉄道路線で唯一、都外まで路線が延びている。東京地下鉄東西線と同様に中央・総武緩行線のバイパス的役割も担っている。ラッシュ時の混雑率は東西線よりも低いが、都営新宿線も乗車人数は増加傾向にある。そのため、一部列車の編成を8両編成から10両編成に増結し、輸送力の増強を図っている。乗り入れ先の京王電鉄に合わせるために軌間1372mmで建設された。現在は多摩センター駅方面を中心に相互運転がされている。
総延長:40.7 km
駅総数:38駅区間:都庁前駅~光が丘駅
テーマカラー:マゼンタ
練馬区の光が丘駅と渋谷区の新宿駅を結ぶ放射部と、新宿駅から反時計回りに新宿区の都庁前駅に至る環状部から構成される。環状部は山手線などとは異なり、「エンドレス循環型」運転ではなく「6の字型」運転である。路線名の由来は東京の古称である江戸の雅名「大江戸」から。耐震性に富み、災害時には救助作業の大動脈として利用されることになっている。
運営者:東京地下鉄総延長:195.1 km
運営路線:9路線
正式名称は東京地下鉄株式会社。1941年に設立された帝都高速度交通営団を継承する法人として、2004年に設立された。完全に公的資本会社であるが、民営化前の営団時代から日本民営鉄道協会に加盟しており、民営化後は16社目の大手私鉄とみなされている。
新線開業については、当初の営団の目標である「地下鉄網の整備」に目途が立ち、民営化を目指すために東京地下鉄が設立されたという経緯を勘案し、副都心線以降は行わない方針である。
総延長:14.3 km
駅総数:19駅区間:浅草駅~渋谷駅
テーマカラー:オレンジ
1927年に浅草 – 上野間で営業を開始した日本で最初の地下鉄であり、「東洋唯一の地下鉄道」というキャッチコピーの通りアジア・オセアニア地域では初めての地下鉄路線である。トンネル断面が小さいゆえに車両自体も小さく、1両あたりの乗車定員は少ない、車内冷房装置の屋外機が屋根に取り付けられない、などの制約が生じている。
総延長:27.4 km
駅総数:28駅区間:池袋駅~荻窪駅/方南町駅
テーマカラー:レッド
池袋駅と荻窪駅間を結ぶ本線と、中野坂上駅から方南町駅間を結ぶ分岐線から構成される。他路線との営業車両による直通運転は行われていないが、赤坂見附駅の国会議事堂前駅側に銀座線との渡り線があり、過去には同線車両によるイベント臨時列車運行時に利用されることがあった。東京の地下鉄としては最後の第三軌条方式の路線。
総延長:20.3 km
駅総数:21駅区間:北千住駅~中目黒駅
テーマカラー:シルバー
路線名の由来は日比谷公園のある日比谷から。都内の北東の北千住駅と西南の中目黒駅を、途中銀座駅を中心として上野駅・秋葉原駅・築地駅・霞ケ関駅・六本木駅などを経由して結ぶ路線である。2003年3月19日に東武伊勢崎線と半蔵門線が相互直通運転を開始し、2005年8月24日につくばエクスプレスが開業するなど、北千住駅から都心方向へ直通する路線が増えたことで乗客が分散され、2008年度に混雑率は150%台まで低下した。
総延長:30.8 km
駅総数:23駅区間:中野駅~西船橋駅
テーマカラー:スカイブルー
東京都心部を東西に貫く路線である。南砂町 – 西船橋間は地上区間となり、自社線内だけで全線の半分弱を占める約14kmという長距離の地上区間を持つ地下鉄路線は東西線のみである。東西線の朝ラッシュ時混雑率は、JR・私鉄も含めた首都圏の鉄道路線でもワーストクラスであり朝ラッシュ時最混雑区間の混雑率は199%である。
総延長:24.0 km
駅総数:20駅区間:綾瀬駅~代々木上原駅/北綾瀬駅
テーマカラー:グリーン
千代田線は代々木上原 – 綾瀬間と綾瀬 – 北綾瀬間で運行系統が分断されているが、駅ナンバリングの番号は代々木上原から北綾瀬まで通しでつけられている。なお、将来的には北綾瀬から代々木上原方面まで通し運行される列車が設定される見通しである。茨城県や千葉県から東京都を結んでいる常磐快速線や、相互直通運転を行う常磐緩行線からの乗客が多く、小田急線へも多摩センター方面を中心に相互運転をしている。
総延長:28.3 km
駅総数:24駅区間:和光市駅~新木場駅
テーマカラー:イエロー
輸送力増強に限界のある丸ノ内線の混雑緩和のために建設され、日比谷線に対する千代田線同様、混雑の緩和に大きく寄与した。和光市駅から東武東上線を経由して川越市駅まで、小竹向原駅からは西武有楽町線経由池袋線直通で小手指駅までそれぞれ相互乗り入れを行っている。かつては千代田線経由小田急線直通の臨時特急が運転されていた。
総延長:16.8 km
駅総数:14駅区間:渋谷駅~押上駅
テーマカラー:パープル
路線名の由来は徳川家康の家臣・服部半蔵正成の屋敷の側にあったことから名が付いた江戸城の門の一つ、「半蔵門」から。銀座線の混雑緩和を狙いとしていたが、沿線の地権者による反対運動が発生したこと、さらにバブル崩壊とそれに伴う営団の減収などが原因で押上までの開通が当初予定より大きく遅れることとなった。直通運転先を含めた運行距離は98.5kmにも及び、これは東京メトロの路線の中で最長である。
総延長:21.3 km
駅総数:19駅区間:目黒駅~赤羽岩淵駅
テーマカラー:エメラルド
計画そのものは1960年代になされていたが、着工は大幅に遅れ、1991年に部分開業、2000年に全線開業した。後発路線のため、全体的に地中深い駅が多いのが特徴である。飯田橋駅 – 永田町駅間では有楽町線と並行しているが、有楽町線が麹町経由であるのに対して南北線は四ツ谷経由であることが異なっている。路線名称は営団地下鉄職員より社内公募で決められた。
総延長:11.9 km
駅総数:11駅区間:和光市駅~渋谷駅
テーマカラー:ブラウン
路線名は、池袋・新宿・渋谷の三大副都心を縦断する路線の特色をイメージしている。本路線の新たに建設された雑司が谷駅 – 明治神宮前駅では駅の周辺環境をはじめとした歴史や文化などをイメージした各駅ごとのデザインコンセプトとステーションカラーを導入した。本路線は比較的深い駅が多く、東京地下鉄全駅の中では、東新宿駅は4番目、雑司が谷駅は5番目、西早稲田駅は7番目、渋谷駅は9番目に深い駅に該当する
運営者:東京臨海高速鉄道総延長:12.2 km
運営路線:1路線
大崎駅で接続する東日本旅客鉄道埼京線・川越線と相互直通運転を行っている。大半の区間が地下にあり日本地下鉄協会サイトにも掲載されているが、国土交通省監修の統計資料では地下鉄として扱われていない。
東京ディズニーリゾート玄関口の京葉線舞浜駅への短絡ルートとして京葉線へ直通する団体客向けの臨時列車が運転されることもある。また、2020年の東京オリンピックに向けて、東京臨海副都心地区周辺にオリンピックのための競技場が建設される予定であることから、オリンピックのためのアクセス鉄道にもなる予定である。
総延長:12.2 km
駅総数:8駅区間:新木場駅~大崎駅
テーマカラー: ―
りんかい線内は新木場駅 – 大崎駅間の全線を通して運転する列車のほか、八潮車両基地への出入りのために東京テレポート駅始発・終着の列車も設定されている。大晦日にはJRからの直通臨時列車が設定される場合もあるほか、東京湾大華火祭、コミックマーケット期間等にも臨時列車が設定される。
千葉
運営者:東葉高速鉄道総延長:16.2 km
運営路線:1路線
元来は京成本線の混雑解消路線として計画され、帝都高速度交通営団東西線の延伸区間として、当初は「営団勝田台線」と呼ばれた。建設にあたり地権者の抵抗もあって用地買収は難航し、手抜き工事によるトンネル陥没事故や、バブル期の土地高騰のあおりを受けて、建設費が予定をはるかに上回る結果となった。
開発により沿線地域のベッドタウン化が進んだこともあり、収益は改善が進む傾向にある。現在では旅客以外の収入にも力を入れており、駅施設を利用して、ドラマをはじめとするテレビ番組やCMのロケーション撮影もたびたび行われている。
総延長:16.2 km
駅総数:9駅区間:西船橋駅~東葉勝田台駅
テーマカラー: ―
ほぼすべての列車が西船橋から東京地下鉄東西線と相互直通運転しており、一部は東西線経由で中野駅より東日本旅客鉄道中央緩行線の三鷹駅まで運転する。東葉高速鉄道保有車両と東京メトロ保有車両による運用があるが、東葉車はATS-Pが設置されておらずJR線に直通ができないため、東葉勝田台 – 西船橋 – 中野間の運用に限られる。周辺の他の鉄道と比べ運賃が高めである。
横浜
運営者:横浜市交通局総延長:53.4 km
運営路線:2路線
事業区域は横浜市及び横浜市周辺の区域内とされ、駅は横浜市内11区のほか藤沢市(湘南台駅)にも置かれている。路線は、1号線、3号線および4号線の3線があるが、1号線と3号線は一帯となって運行されているため実際には2路線となっている。
経営改善のため、駅内にコンビニや10分間カット店のQBハウスを置くなど、駅ナカビジネスを展開している。さらに、ワンマン運転の実施などの事業見直しにより、経営状況の改善に努めている。
総延長:40.4 km
駅総数:32駅区間:湘南台駅~あざみ野駅
テーマカラー:ブルー
正式名称は途中の関内駅を境に分かれており、湘南台駅 – 関内駅間が1号線、関内駅 – あざみ野駅間が3号線であるが、関内駅を始発・終着とする列車は運行されておらず、同駅を通る列車はすべて1号線と3号線を直通している。横浜都心や副都心群と横浜市郊外を「コの字型」に貫く横浜市内の放射型鉄道としての機能を発揮している。
総延長:13.1 km
駅総数:10駅区間:中山駅~日吉駅
テーマカラー:グリーン
車両は鉄輪式リニアモーター駆動方式が導入され、最高速度は80km/hでリニア式地下鉄では最高速度となった。各駅には、ホームドアやエスカレータおよび大型のエレベーターが設置されたほか、新たに休憩スペースが設置された。「横浜環状鉄道」の一部として日吉駅から鶴見駅、中山駅から二俣川駅、東戸塚駅、上大岡駅、根岸駅方面へ延伸する計画がある。
運営者:横浜高速鉄道総延長:4.1 km
運営路線:1路線
2004年2月1日の開業時から東急東横線と相互直通運転を行っており、2013年3月16日からは、東急東横線が東京メトロ副都心線および、副都心線を経由して東武東上線、西武有楽町線・西武池袋線との相互直通運転を開始したことから、東京急行電鉄、東京メトロ、東武鉄道、西武鉄道、東京都交通局(都営地下鉄、ただし臨時列車のみ)、埼玉高速鉄道(臨時列車のみ)の6事業者への直通運転が実現した。
現時点で約122.5億円近い累積欠損を抱えており暫くは厳しい経営状況下にある。
総延長:4.1 km
駅総数:6駅区間:横浜駅~元町・中華街駅
テーマカラー: ―
全線が地下区間で、横浜みなとみらい21地区、関内地区を通る。馬車道駅 – 元町・中華街駅間では本町通りの直下を走っている。通過する地域は地盤の弱い埋立地であり、各駅とも地下4 – 5階と深いところを走行する。当路線の開業に際して、東急東横線の横浜駅 – 桜木町駅間が廃止され、東横線と当路線の相互直通運転が開始された。
名古屋
運営者:名古屋市交通局総延長:93.3 km
運営路線:6路線
守山区をのぞく名古屋市15区と日進市に路線を持ち営業キロ数は93.3km、駅数は87駅。営業列車による運行時間は、午前5時30分から翌日午前0時30分までの19時間である。これは、夜間に施設の保守時間を確保するためである。
経費削減のために、駅構内照明器具の省エネ化を進めており、平成25年度まではラピッドスタート式の蛍光灯からHfインバーター式蛍光灯への置き換えを、平成26年度からは久屋大通駅を皮切りにラピッドスタート方式蛍光灯からLED照明への置き換えを進めている。
総延長:20.6 km
駅総数:22駅区間:高畑駅~藤が丘駅
テーマカラー:ウィンザーイエロー
名古屋市で最初に開業した地下鉄路線である。同市内を東西に横断し、都心部の名駅地区と栄を通って市東部を結んでいる。駅の雰囲気は全体的に古く、桜通線などの新規建設路線と比べると島式ホームが少ないが、名古屋市の主要部分に沿って走るため利用者はとても多い。建築限界の関係で、使用されている車両の大きさが小さいのが特徴である。車体長は15.5m級、車体幅は2.5m級であり、東京メトロ銀座線の車両の大きさに近い寸法となっている。
総延長:26.4 km
駅総数:28駅区間:大曽根駅~大曽根駅(環状線)
テーマカラー:ウィステリア
2号線の一部と4号線から構成され、日本初の地下鉄環状運転をしている。名古屋市東部および南部に延びる他の路線のバイパスとなったことで、東山線藤が丘方面から鶴舞線赤池・豊田市方面、ならびに桜通線野並・徳重方面への乗車時間が大幅に短縮され、ナゴヤドームや瑞穂運動場へのアクセス利便性も向上している。金山駅・八事駅・本山駅・栄駅を除く各駅のホーム番号は左回りが1番ホーム、右回りが2番ホームである。
総延長:6.0 km
駅総数:7駅区間:金山駅~名古屋港駅
テーマカラー:ウィステリア+ホワイト
JR東海や名鉄などのターミナル駅である金山駅と、名古屋港を結ぶ路線。基本的な運行は、名城線に直通し、名古屋港駅 – 大曽根駅間となっている。ナゴヤドームにて中日ドラゴンズの試合や各種イベントが行われる際は、通常大曽根駅止まりの列車もナゴヤドーム前矢田駅まで臨時に延長運行される。台風接近時には高潮が警戒される場合、運転見合わせになることがある。
総延長:20.4 km
駅総数:20駅区間:上小田井駅~赤池駅
テーマカラー:ブルー
名鉄犬山線を経由して岩倉駅、柏森駅、犬山駅まで、名鉄豊田線・三河線を経由して豊田市駅まで、それぞれ相互直通運転を行っている。名鉄線と相互乗り入れを行う計画が建設当初からあったため、ホームが8両対応であったり、車両が20m車であるなど、余裕を持った構造となっており、名鉄と同じ軌間1067mmの線路とパンタグラフを利用した架空電車線方式を採用している。
総延長:19.1 km
駅総数:21駅区間:中村区役所駅~徳重駅
テーマカラー:レッド
中村区役所駅は太閤通の地下にあり、名古屋市道名古屋環状線が交差している。次駅の名古屋駅から今池駅の間は、東西に延びる桜通の地下を通っており、路線名の由来となった区間である。すべての列車が各駅停車で、全区間通し運行が基本である。ただし、終電が中村区役所駅発、徳重駅発のいずれも今池駅までの区間運行であるほか、夜間及び土休日朝に桜山駅発または桜山駅までの区間運行が設定されている。
総延長:0.8km
駅総数:2駅区間:上飯田駅~平安通駅
テーマカラー:ピンク
全長わずか0.8kmしかなく、日本で距離が最も短い地下鉄路線である。ほぼ全列車が名鉄小牧線と直通運転している。将来は名古屋市中区の丸田町交差点付近まで延長する計画となっていたが、名古屋市も桜通線の徳重駅までの延伸開業以降は新規の路線開設ならびに延伸を行わないと表明しており、実現は困難となっている。
京都
運営者:京都市交通局総延長:31.2 km
運営路線:2路線
烏丸線・東西線の2つの路線があり、西京区を除く京都市内10区と宇治市を通っている。烏丸線の車両は20 m級車体に両開き4扉を備え、ラインカラーの緑色の帯が巻かれている。東西線の車両は16 m級車体に両開き3扉を備える準小型車両で、オレンジ色のラインカラーの帯が車体に巻かれている。
2015年度決算は補助金を含む8億円の経常黒字であり、269億円の営業収益に対し支払利息などの営業外費用に78億円を計上している。
総延長:13.7 km
駅総数:15駅区間:国際会館駅~竹田駅
テーマカラー:グリーン
京都市初の市営地下鉄路線。北大路駅 – 十条駅間は烏丸通の地下を通り、同市中心部を南北に貫いている。開業当初は4両編成で運行されていたが、竹田駅への南進開業後は全列車が6両編成で運行されている。近鉄京都線との相互乗り入れを行い、当初は国際会館駅 – 新田辺駅間で、後に近鉄奈良駅まで直通運転区間が拡大されている。
総延長:17.5 km
駅総数:17駅区間:六地蔵駅~太秦天神川駅
テーマカラー:シナバー
京都市中心部と同市東南部の山科区・伏見区との通勤輸送、および滋賀県大津市との都市間輸送の一部を担う路線であり、西京区の洛西付近までの延伸が予定されている。すべての駅にホームドアが設置されている。太秦天神川駅から御陵駅では、4両編成と6両編成の両方が発着する関係で、これらの駅ではホームドアは4両部分のみの開閉も行うことが可能である。
大阪
運営者:大阪市高速電気軌道総延長:129.9 km
運営路線:8路線
営業中の8路線はすべて軌間に標準軌を採用しているが、電化方式は堺筋線・長堀鶴見緑地線・今里筋線が架空電車線方式、他の5路線が第三軌条方式を採用している。2013年9月に30系がすべて運用を終了したことに伴い、省エネルギー車両率の100%を達成している。
2005年度に44年ぶりに実質的な黒字決算となって以来、毎年黒字経営が続いており、2009年度も約289億円の黒字を確保、累積欠損金も残り約52億円となっていた。
総延長:24.5 km
駅総数:20駅区間:江坂駅~中百舌鳥駅
テーマカラー:クリムゾンレッド
路線愛称の由来は大阪市のメインストリート御堂筋の地下を走ることから。ラインカラーは都市の大動脈をイメージしたクリムゾンレッド。日本の公営地下鉄で最も黒字額が大きいドル箱路線であり、2014年度の1日平均輸送人員は1,135,322人で、これは大阪市営地下鉄のみならず日本の公営地下鉄でも最多の輸送人員である。
総延長:28.1 km
駅総数:26駅区間:大日駅~八尾南駅
テーマカラー:ロイヤルパープル
沿線に官庁や寺院の多い谷町筋の地下を走り、地上区間は八尾南駅付近のみ。ラインカラーは高僧の袈裟の色に由来するロイヤルパープル。東梅田駅と梅田駅・西梅田駅の間を同一駅による乗り換えとみなせば、大阪市交通局のすべての地下鉄路線との乗り換えが可能である。大日駅から八尾南駅の手前までトンネルが連続しており、八尾南開業から長い間、日本の地下鉄トンネルとしては最長であった
総延長:11.4 km
駅総数:11駅区間:西梅田駅~住之江公園駅
テーマカラー:ヴィクトリアブルー
路線愛称の由来は、四つ橋筋の地下を走ることから。ラインカラーは、大阪市の大動脈である御堂筋線に対して静脈の意味や、また同線より海沿いを走っているため、ヴィクトリアブルーとなっている。住之江公園駅で南港ポートタウン線に連絡している。当線の線名は四つ橋線と、「つ」が平仮名表記であるが、当線にある同音の駅名は四ツ橋駅と、片仮名表記する。
総延長:17.9 km
駅総数:14駅区間:コスモスクエア駅~長田駅
テーマカラー:スペクトリウムグリーン
路線愛称の由来は中央大通の地下を走ることから。ラインカラーは大阪城公園の木々をイメージしたスペクトリウムグリーンである。なお、直通運転している近畿日本鉄道のけいはんな線と相互直通運転実施を機に、両線とあわせて「ゆめはんな」の愛称が名付けられている。大阪港トランスポートシステムを編入した運航形態がとられている。
総延長:12.6 km
駅総数:14駅区間:野田阪神駅~南巽駅
テーマカラー:チェリーローズ
路線愛称は道頓堀の南東に位置し演芸場や映画館などがある娯楽街である千日前から、ラインカラーは、難波新地や千日前のネオンサインをイメージしたチェリーローズである。列車は短い4両編成で運行されている。ホームは8両編成対応であるが、列車の停車しない部分には柵が設置され、他線への乗り換え通路や出口への通路として使用されない場合は閉鎖されて、駅によっては資材置き場となっており、その部分は照明も薄暗くなっている。
総延長:8.5 km
駅総数:10駅区間:天神橋筋六丁目駅~天下茶屋駅
テーマカラー:ビビッドブラウン
路線愛称の由来は堺筋の地下を走ることから。ラインカラーは相互乗り入れする阪急線に合わせたビビッドブラウンである。一直線に伸びる商店街では日本一の長さを持つ天神橋筋商店街の一筋西を併走する天神橋筋と、沿線に金融街や薬・繊維などの問屋街および電気街が広がる堺筋の地下を走る。大阪市交通局の地下鉄路線としては唯一、第三軌条方式でもなく、鉄輪式リニアモーターカーでもない架空電車線方式を採用している路線である。
総延長:15.0 km
駅総数:17駅区間:大正駅~門真南駅
テーマカラー:スプリンググリーン
1990年に開催された国際花と緑の博覧会会場へのアクセス路線として建設された、日本初の鉄輪式リニアモーターミニ地下鉄である。ラインカラーは花博会場となった鶴見緑地をイメージしたスプリンググリーンである。後発で建設された地下鉄路線のため、既存の路線より深部を走ることとなることから、他の地下鉄路線と交差する都心部を中心に駅ホームがかなり深い位置にある。
総延長:11.9 km
駅総数:11駅区間:井高野駅~今里駅
テーマカラー:ゴールデンオレンジ
ラインカラーは暖さをイメージしたゴールデンオレンジとなっている。標準軌ながら従来の車両より2割ほど断面積の小さい鉄輪式リニアモーターミニ地下鉄を採用し、ワンマン運転を実施している。淀川を地下トンネルでくぐる鉄道路線としてはJR東西線に次ぐ路線である。大阪環状線の内側を通らない初の地下鉄路線であり、大阪市営地下鉄の路線で御堂筋線との直接の乗換駅が一切ない唯一の地下鉄路線でもある。
神戸
運営者:神戸市交通局総延長:30.6 km
運営路線:2路線
4路線を所有しているが、西神延伸線・西神線・山手線は「西神・山手線」として一体的に運行されているため、実質的には海岸線と合わせ2路線である。神戸市の西区、須磨区、長田区、兵庫区、中央区の5区に路線を持ち、西神・山手線と相互直通運転する北神急行電鉄北神線を含めれば、北区も通っている。
他の市の地下鉄に設置されている可動式ホーム柵の設置予定は長い間なかったが、2017年度に三宮駅に設置する方針が発表された。同時にホームドアなどに対応した車両を開発・投入し、西神・山手線の車両置き換えも併せて行う。
総延長:22.7 km
駅総数:16駅区間:新神戸駅~西神中央駅
テーマカラー:グリーン
山手線、西神線、西神延伸線の3路線で構成されている。愛称はみどりのUライン。神戸の市街地と、当時開発中であった須磨ニュータウンを結ぶ大動脈として建設され、以後、西は西神ニュータウン、東は中心地三宮や山陽新幹線の新神戸駅へと順次延伸され、現在の路線の形となっている。利用者数は関西圏の地下鉄では大阪市営地下鉄御堂筋線、谷町線に次ぐ3位で、1日平均約26万人が利用している。
総延長:7.9 km
駅総数:10駅区間:三宮・花時計前駅~新長田駅
テーマカラー:ブルー
日本で3番目の鉄輪式リニアモーターミニ地下鉄で、神戸市中央区・兵庫区・長田区南部の再開発地域を結ぶ目的で建設された。途中にある御崎公園駅はノエビアスタジアム神戸の最寄り駅で、サッカーの試合開催時には賑わう。4両編成で運転されているが、将来の旅客数増加を考慮してプラットホームは全駅6両編成まで対応している。また、北神急行線と同様に都市型ワンマン運転を行っている。
広島
運営者:広島高速交通総延長:18.4km
運営路線:1路線
PASPY導入会社の中では唯一、自動改札機を導入している。中四国地方の鉄道会社で、初めて自動改札機を導入した会社であり、当時は地元メディアで話題となった。
路線の愛称は「アストラムライン」。「明日」と電車を意味する「トラム」からの造語である。16個の丸が規則正しく並んだマークを採用している。丸は「生命、地球、平和」を、丸の規則正しい配列は「ひと・こころの集まり」および「安全、快適」を表している。色は原則橙色であるが、橙色が背景となる車体側部や駅入口看板等では黒色の丸が描かれる。
総延長:18.4 km
駅総数:22駅区間:本通駅~広域公園前駅
テーマカラー: ―
広島市中心部と広島市北西部の住宅地とを結ぶ足として建設が進められた。現在は広島広域公園内に建設された広島ビッグアーチへのアクセス路線としての機能をも有する。現在営業中の新交通システムの中では総延長日本一であり、また地下を走行するものは全国初。このうち地下区間は2kmに満たないが、鉄道事業法に基づく鉄道区間であり地下鉄とみなされている。
福岡
運営者:福岡市交通局総延長:29.8km
運営路線:3路線
空港線と箱崎線は狭軌、七隈線は標準軌の鉄輪式リニアである。電化方式は全路線で直流1500Vとなっている。なお、福岡市南区には路線が通っていない。
空港線ではJR九州筑肥線との相互直通運転が行われている。福岡市交通局の車両は姪浜駅 – 筑前深江駅間で筑肥線に乗り入れ、JR九州の車両は空港線全線に乗り入れる。福岡市交通局・JR九州の車両ともに、地下鉄線内はすべてATOによるワンマン運転を行い、筑肥線ではJRの車掌が乗務しツーマン運転を行う。箱崎線および七隈線では他社との相互直通運転はない。
総延長:13.1 km
駅総数:13駅区間:姪浜駅~福岡空港駅
テーマカラー:オレンジ
福岡市西部の西区姪浜から明治通りの地下を通って福岡市中心部に向かい、博多区上川端町から大きくカーブして大博通り地下を通って博多駅直下を経由し、国道3号地下を経由して福岡空港の滑走路を横切って、福岡空港国内線ターミナルビル地下に至る。廃止されたJR筑肥線博多駅 – 姪浜駅間の代替路線の役割を果たしていることもあり、空港線姪浜駅 – 博多駅間を通過してJR線に乗車する場合の通過連絡運輸が設定されている。
総延長:4.7 km
駅総数:7駅区間:中洲川端駅~貝塚駅
テーマカラー:ブルー
中洲川端駅からカーブする空港線と分岐し、そのまま明治通りの直下を北上して福岡県庁舎・九州大学病院・筥崎宮のそばを通り、九州大学箱崎キャンパスを横断して西鉄貝塚線の始発駅である貝塚駅とを結ぶ。貝塚線との相互乗り入れの構想もあるが、現在は凍結状態である。しかし貝塚線西鉄千早駅など乗り入れに対応が可能に近い状態の駅もあり、全体の事業費を精査し、採算性を検討するとしている。
総延長:12.0 km
駅総数:16駅区間:橋本駅~天神南駅
テーマカラー:グリーン
これまで軌道系交通機関がなかった福岡市西南部と同市の都心部を結ぶ路線として計画され、2005年に日本で4番目に開業した鉄輪式リニアモーターミニ地下鉄である。開業時からすべての駅にホームドアが設置されている。また、券売機や改札機など駅の諸施設に徹底したユニバーサルデザインが取り入れられている。軌間は空港線・箱崎線とは異なり、標準軌を採用している。
東アジア
ソウル(大韓民国)
運営者:ソウル交通公社総延長:304.9km
運営路線:9路線
ソウルメトロとソウル特別市都市鉄道公社が2017年に合併して誕生した。ソウルではよど号ハイジャック事件を契機に、交通部長官の白善燁の申し入れにより、日本からのODAと技術協力を得て、日本の地下鉄で見られる直流1500V・架空電車線方式で1974年に1号線が開通している。
現在、全駅においてホームドアの設置が完了し、将来的にはワンマン運転を実施する予定である。なお一番新しく開業した9号線に関しては「ソウルメトロ9号線運営株式会社に運営を委託している。
総延長:7.8 km
駅総数:10駅区間:ソウル駅~清凉里駅
テーマカラー:ネイビーブルー
韓国最初の地下鉄であり、日本の技術協力と円借款によって建設された。乗り入れ先の韓国鉄道公社に合わせ、ソウル地下鉄では唯一左側通行となっている。ソウル交通公社の車両は、京元線楊州駅・京仁線仁川駅・餅店基地線西東灘駅まで直通しており、また複々線区間では緩行線のみ運転している。かつては鐘路線と呼ばれたことがある。
総延長:60.2 km
駅総数:51駅区間:市庁駅~市庁駅/聖水駅~新設洞駅/新道林駅~カチ山駅
テーマカラー:グリーン
ソウル市内を周回する環状線と聖水支線、および新亭支線で構成されている。ソウル市中心部、江南地区など、人口の多い地域を通っているため、利用客は非常に多い。首都圏電鉄でホームドアが初めて本格導入された路線でもある。また、韓国初の女性運転士が登場した路線として話題となった。2013年までは環状線の地下鉄として世界一の路線長であった。
総延長:38.2 km
駅総数:34駅区間:紙杻駅~梧琴駅
テーマカラー:オレンジ
ソウル特別市北西部の恩平区から南東の松坡区へ貫く路線である。一山線と直通運転をしており、首都圏電鉄3号線を構成している。ソウル中心部や江南地区など、人の多いエリアを通るため、利用客は多い。平日ラッシュ時は最短3分20秒間隔、日中は約6~7分間隔、土休日日中は約6分間隔(1時間あたり10本)で運行している。開通当初からユニオン・スイッチ・アンド・シグナル製の車内信号ATCを採用している。
総延長:31.1 km
駅総数:26駅区間:タンゴゲ駅~南泰嶺駅
テーマカラー:スカイブルー
ソウル特別市を北東から南西へ貫く路線で、約半数は韓国鉄道公社果川線・安山線の安山駅・烏耳島駅まで相互直通運転を行っているが、烏耳島駅で接続する水仁線と直通運転は行っていない。残り半数はタンゴゲ駅から舎堂駅までの運行である。一部は途中駅止まりの列車も運行される。総神大入口駅は駅名をめぐって訴訟が起きたことがある。
総延長:52.3 km
駅総数:51駅区間:傍花駅~上一洞駅/馬川駅
テーマカラー:パープル
江西区にある傍花駅から同市江東区にある上一洞駅までを結ぶ路線と、江東区にある江東駅から分岐して同市松坡区にある馬川駅までを結ぶ路線がある。市内と金浦国際空港を直接結ぶ路線であり、汝矣島も通り利便性は大変高い。輸送力が飽和状態のソウルメトロ2号線のバイパス的役割も果たしている。
総延長:35.1km
駅総数:38駅区間:鷹岩駅~烽火山駅
テーマカラー:オーカー
梨泰院やソウルワールドカップ競技場などを経由し、市内でもそれまで比較的交通の便が良くなかった地域を結ぶ路線である。沿線はソウル周辺部の中でも開発途中のエリアが多く、都心部を若干ずれて経由しているため、全般的に利用客は多くない。鷹岩駅から駅村駅方向はループ線になっており、峰火山駅を出た列車は鷹岩駅を出た後に鷹岩ループを一周して鷹岩駅に戻り、そのまま峰火山駅へ向かう
総延長:57.1 km
駅総数:51駅区間:長岩駅~富平区庁駅
テーマカラー:オリーブ
路線の保有は長岩駅 – 温水駅間がソウル特別市だが、温水駅以西は所在地により富川市・仁川広域市となっている。ソウルの旧来からの中心部を全く通らないが近年発展した江南地区を通り、ソウルと仁川の全ての地下鉄や、複数の首都圏電鉄路線をデルタ状に結んでいる為、利便性は高い。2020年の開通を目指し、延伸工事が進められている。
総延長:17.7 km
駅総数:17駅区間:岩寺駅~牡丹駅
テーマカラー:ピンク
江東区にある岩寺駅から京畿道城南市にある牡丹駅を結ぶ。ソウル地下鉄で唯一2号線の内側に乗り入れない路線で、市の外縁部だけを走り、距離はもっとも短い。殆どが全線で運行されている。終電の時間帯には途中駅止まりの列車も運行される。
総延長:31.7 km
駅総数:30駅区間:開花駅~総合運動場駅
テーマカラー:ゴールド
1990年代に計画されたソウル地下鉄3期路線の1つである。ただし、3期地下鉄のうち10 – 12号線は計画が中止されたため、当路線は新規路線としては唯一の3期地下鉄である。2019年を目標に仁川国際空港鉄道と直通運転を行う計画もある。運営主体は既存の鉄道公社ではなく、民間企業の「ソウル市メトロ9号線株式会社」が担っている。
仁川(大韓民国)
運営者:仁川交通公社総延長:58.6 km
運営路線:2路線
ソウル特別市の地下鉄と広域電鉄を形成しているため、運賃体系などはすべてソウルのものと一体化されている。その関係でソウルと仁川の地下鉄をまとめて「広域電鉄」または「電鉄」と呼ぶのが一般的である。
仁川交通公社は地下鉄のほかに仁川市バス情報管理システムを運営しており、仁川都市鉄道1号線・2号線、障がい者コールタクシー、仁川市内循環バスなどを運営している。
総延長:29.4 km
駅総数:29駅区間:桂陽駅~国際業務地区駅
テーマカラー:スカイブルー
ソウル首都圏の首都圏電鉄に属している。京仁教育大学校の最寄駅もある。2009年に松島新都市内まで延伸された。今後、仁川タワーの開業に合わせて、国際業務地区駅から松島国際都市駅への延伸が2020年開業目標で計画されている。殆どが全線で運行されており、一部は朴村駅~国際業務地区駅間の運行である。
総延長:29.2 km
駅総数:27駅区間:黔丹梧柳駅~雲宴駅
テーマカラー:オレンジ
2014年仁川アジア大会開催に合わせて開業することを目標に、2009年6月に建設工事が着工されたが仁川アジア大会には間に合わず、2016年7月に完成した。黔丹梧柳駅から南下し、黔岩駅で仁川国際空港鉄道、石南駅で7号線、朱安駅で1号線に接続し、東へ進み仁川市庁駅で仁川1号線と接続する。
釜山(大韓民国)
運営者:釜山交通公社総延長:114.5 km
運営路線:4路線
通称は釜山都市鉄道で、愛称は「Humetro(ヒューメトロ)」(HumanとMetroを組み合わせた造語)である。4つの路線を保有・運営しており、2006年1月1日から社名を釜山交通公団から釜山交通公社へ変更した。
カードの購入・チャージ機は、韓国語のほか、英語、中国語、日本語に対応している。また釜山-金海軽電鉄、広域電鉄東海線(釜田 – 日光)でも利用でき、乗継割引が適用される。
総延長:40.4 km
駅総数:40駅区間:多大浦海水浴場駅~老圃駅
テーマカラー:オレンジ
釜山広域市沙下区にある多大浦海水浴場駅から同市金井区にある老圃駅間を結ぶ。「釜山広域市都市鉄道建設条例」における正式名称は「釜山地下鉄中央線」であったが、一般への案内に使われないまま当該条例の廃止により削除されている。2012年には大峙駅付近を走行中の車両から出火し多数の乗客が搬送される事件が起きた。
総延長:45.2 km
駅総数:43駅区間:萇山駅~梁山駅
テーマカラー:ライトグリーン
釜山広域市海雲台区の萇山駅から慶尚南道梁山市の梁山駅を結ぶ、釜山交通公社の鉄道路線である。「釜山広域市都市鉄道建設条例」における正式名称は「釜山地下鉄東西線」であったが、一般への案内に使われないまま当該条例の廃止により削除されている。このほか、湖浦駅 – 梁山駅間は、計画時には「梁山線」とも呼ばれていた。総延長45.2km、釜山を東西を横断する路線である。
総延長:18.3 km
駅総数:17駅区間:水営駅~大渚駅
テーマカラー:ブラウン
「釜山広域市都市鉄道建設条例」における正式名称は「釜山地下鉄アシアード線」。この後4号線が3号線の支線として計画されていたが、4号線が新交通システムで建設されることが決まり、3号線との直通ができないことから、別の路線名が与えられた。万徳駅は地下9階、盃山駅は地下8階とかなり深いところにホームが設置されている。
総延長:12.7 km
駅総数:14駅区間:美南駅~安平駅
テーマカラー:スカイブルー
もともとは、3号線の支線として計画されていたが、ゴムタイヤ方式の案内軌条式鉄道として建設され3号線本線との直結もできないことから、別の路線として扱い、路線名称を4号線とすることを決定した。全線で無人運転を行っている。駅所在地は全線釜山広域市内となっている。
北京(中華人民共和国)
運営者:北京市地鉄運営有限公司総延長:574 km
運営路線:19路線
北京市市街地の地下鉄および市街地と近郊を結ぶ。中華人民共和国初の地下鉄システムであり、中国国際放送の日本語サイトには、「軍事施設として建設された」とあり、一説には毛沢東の指示で天安門下に掘られていた防空壕兼食料備蓄庫を転用しているといわれる。
北京では地下鉄道網の拡充が現在もおこなわれており、2021年までに同市の地下鉄を計27路線、総延長約998.5kmにするとの地下鉄整備計画を発表した。
総延長:31.6 km
駅総数:26駅区間:黒石頭駅~四恵東駅
テーマカラー:レッド
北京市街地を東西に貫く路線である。路線の正式名称は途中の復興門駅を境に分かれており、苹果園駅~復興門駅間が1号線、復興門駅~四恵東駅間が復八線であるが、運営上2線合わせて1号線と呼ばれている。地上に並行している通りは「長安街」と呼ばれる北京一のメインストリートで、長らくラッシュ時は混雑を極め、積み残しが頻発していた。
総延長:23.0 km
駅総数:18駅区間:西直門駅~西直門駅
テーマカラー:ブルー
北京市の中心部、元北京内城の城壁下を西直門駅を起点に一周する環状線である。城壁のあとには都市幹線道路である「二環路」と「前三門大街」が作られ、地下鉄とほぼ並行して市バスの44系統が運行されている。1969年に開通していたが、当時乗車できるのは公務員のみであり、一般市民に開放されたのは1977年であった。
総延長:28.2 km
駅総数:24駅区間:公益西橋駅~安河橋北駅
テーマカラー:ティールグリーン
中国本土で初の民間資本を導入した路線。香港鉄路有限公司と、北京市政府の関連会社である北京市基礎設施投資有限公司、北京首都創業集団有限公司と投資を行うため企業コンソーシアムを結成し、建設をした。2010年12月30日には大興線が開業し、天宮院駅まで一部列車の直通運転を開始している。
総延長:27.6 km
駅総数:23駅区間:宋家荘駅~天通苑北駅
テーマカラー:パープル
北京の市街地を南北に貫く路線で、北京オリンピックにあわせて新たに整備された路線の中で最初に開業したものである。沿線にはオリンピックのメインスタジアムや関連施設などがあり、1号線と並んで北京の市街地を南北に結ぶ大動脈を形成している。地上区間は大屯路東駅 – 天通苑北駅 – 太平荘車両基地で、他は地下区間となっている。
総延長:42.8 km
駅総数:26駅区間:海淀五路居駅~潞城駅
テーマカラー:ゴールド
北京地下鉄で初めて架空電車線方式を採用した路線で、他の路線の最高速度は80km/hであるのに対して6号線の最高速度は100km/hと地下鉄路線としては北京市最速である。また、全ての駅にホームドアを完備している。大変な混雑が問題となっていた1号線の混雑緩和にも一役買っている。
総延長:23.7 km
駅総数:21駅区間:北京西駅~焦化廠駅
テーマカラー:オレンジ
北京市豊台区の北京西駅から朝陽区の焦化廠駅までを結ぶ。北京西駅では、7号線から9号線へ、同じプラットフォームで乗り換えができる。菜市口駅では、「乗り換え口」を経由して4号線に乗り換えられる。1号線・6号線に続く北京を東西に貫く大動脈となり、1号線・10号線南区間の混雑緩和が期待される。
総延長:15.2 km
駅総数:17駅区間:朱辛荘駅~南鑼鼓巷駅
テーマカラー:グリーン
北京オリンピックにあわせて計画された路線の一つで、朱辛荘駅 – 五福堂駅間の内、北京オリンピックの主会場が集中する地区内の森林公園南門、オリンピック公園、オリンピックスポーツセンターの3駅と10号線の北土城駅の区間が五輪支線として2008年7月19日に部分開業した。テロ対策のため、オリンピック・パラリンピック終了までは10号線から直接乗り換えができず、選手や関係者、当日のチケットを持っている観客のみセキュリティゲート経由で無料で乗車できた。
総延長:16.5 km
駅総数:13駅区間:国家図書館駅~郭公荘駅
テーマカラー:イエローグリーン
北京市海淀区の国家図書館駅から豊台区の郭公荘駅までを結ぶ。9号線軍博駅は、北京地下鉄線全駅のなかでも、重点装飾駅に指定されており、駅は高く大きな白い丸天井が、数枚の天窓で装飾され、シンプルで厳かな雰囲気を醸し出している。ソ連式建築の博物館の面影を忍ばせた支柱や壁面は、石材が重々しさを示しており、軍事風装飾デザインが施されている。
総延長:57.1 km
駅総数:42駅区間:巴溝駅~巴溝駅
テーマカラー:スカイブルー
北京オリンピックにあわせて整備された路線の一つで、同じく環状になっている2号線の外側を走る環状線である。2012年12月30日に区間延伸されてからは北京地下鉄で最長路線となった。2013年5月5日に全線が開通し、同日から環状運転を開始した。現在、全線地下駅の鉄道路線としては世界最長となっている。
総延長:40.5 km
駅総数:16駅区間:西直門駅~東直門駅
テーマカラー:イエロー
2号線の北部を迂回して西直門駅と東直門駅とを結ぶ路線である。ほぼ全線にあたる西直門駅 – 柳芳駅間で地上(高架線)を走っており、並行する道路はほとんどない。以前望京西~北京首都国際空港間を結ぶ13号線支線が計画されていたが、代わりに機場線を建設されたために実現していない。
総延長:28.2 km
駅総数:32駅区間:張郭荘駅~善各荘駅
テーマカラー:ペールピンク
張郭荘駅から東方向へ豊台北路・二環路と三環路の間の地下を通り、西大望路から北方向へ一直線に善各荘駅まで向かう路線である。当初計画では2014年12月開通予定であったが、中国国際庭園博覧会への利便を図るため、西側部分のみ先行開業した。残りの西局駅から北京南駅までは2019年に開業予定。
総延長:41.4 km
駅総数:19駅区間:清華東路西口駅~俸伯駅
テーマカラー:ブルーヴァイオレット
北京市海淀区の清華東路西口駅から順義区の俸伯駅までを結ぶ。2010年12月30日に望京西駅 – 後沙峪駅間が部分開通し、その後2016年12月31日にかけて順次開通してった。順義ニュータウン南彩地区まで延び、北京市2020年度版軌道交通ネットワークに組み入れられている。
総延長:49.7 km
駅総数:29駅区間:北安河駅~宛平城駅
テーマカラー:リーフグリーン
基本的に「J」の字になっており、また新たに南北を走る地下鉄が一本開通となる。北は北清路北安河から、西へ向かって北清路に沿って永豊まで走り南へ折れ、再び永豊路、円明園西路、蘇州街、西三環、三里河路、蓮花河路、万寿路南延、富豊路、看丹南路、劉庄湖路を走り、南は宛平に至る。海淀区、西城区、豊台区と三つの区を走る。駅は全部で29駅設置。






































































































地下鉄とは路線の大部分が地下空間に存在する鉄道である。主に都市高速鉄道として建設される。
一般的に地下鉄と呼ばれる路線でも高架区間や地上区間を有することはあるが、トンネル構造物が区間の大部分を占める地下鉄では保守点検作業に多くの手間が掛かる。そのため、それを少しでも減らすために維持の手間が少ない直結軌道やスラブ軌道の路線を採用していることが多い。