子供の成長、大人のトレーニングや精神衛生に、裸足がよいと言われます。その効果を「身体」と「脳」に分け、それぞれに関する説得力のあるコメントをピックアップしてみます。
1.身体能力の活性化
2.脳の活性化
1.身体能力の活性化
裸足での活動は身体能力の育成を促し、それは疲れにくいことや、けがをしにくくなることにもつながると言われます。
「人間の祖先はギボンサルなので、手と同じように足も機能していた。やがて二足歩行になってから、足の巧みさは必要なくなりましたが、中枢神経から末梢神経の構造はそのまま残っているんです。休止していたものを刺激してやれば、その配線は目覚める。 だからこそ足の裏の学習効果が可能になるんです。
つまり足底筋が刺激を受けると、その受けた状況は筋肉のセンサーを通じて、情報として脳にインプットされる。足の裏の刺激は、脳のネットワークが未成熟な子供のほうが効果はあると言えます」
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二足歩行により眠ってしまった人間の能力を呼び起こす効果があるそうです。
また、土踏まずの形成に効果があるとよく言われます。
実はこの「土踏まず」は、赤ちゃんにはないのです。生まれたばかりの赤ちゃんの足は、ほとんどが軟骨でできています。そして、発育中の骨が脂肪で厚く覆われているのです。
土踏まずは、赤ちゃんが歩けるようになると次第に形成されていきます。そして、たくさん歩き回れるようになる3~4歳頃にかけて急速に発達していきます。
柴田 悦治 – こんにちは、柴田です。今日は、裸足が脳を発達させるというお話です。大人の足の裏には「土踏まず」があり、… | Facebook
偏平足の人は疲れやすいと言われます。幼少期に裸足で活動することが、土踏まずの育成を助長し、人間の足に多大な運動機能を与えるそうです。
(現代の子供は)裸足で過ごすことが多かった昭和初期までの子供たちと比べると、筋力の発達のしかたが全く違うという研究結果がでています。
足裏はとても敏感な場所です。
刺激が直接伝わることによって、「こうすればうまく走れる」「こう動けば歩きやすい」など、筋肉をうまく使うことができるからと言われています。
良いことだらけ☆裸足で過ごすと脳がみるみる活性化!? – 妊活・妊娠・出産・育児のことならmamano
裸足の直接的な刺激を元にして、全身の身のこなしを体得するということですね。確かに裸足になればより全身を使うことができるという感覚があります。
2.脳の活性化
足の裏の感覚神経は体性感覚(肉体と結びついた感覚)と言って、皮膚・筋肉・腱・関節にある受容器から触圧覚(触覚や圧力の情報を脳に送る)、温度覚(温熱・寒冷を伝える)、痛覚(痛みを伝える)、固有感覚(空間内における体の位置や動きを感知し伝える)などを脳(体性感覚野)に伝えています。
足は第二の脳 | My sense
常時地面と接しているだけあって、足裏は外界を感じ取るための、重要なセンサーと言えるのかもしれません。
子供の脳を活発化させるために歩く時に裸足で歩くとさらに脳に刺激を与えます。
なぜなら皮膚からの刺激を受け取る脳の体性感覚野では、足からの刺激を受け取る領域の面積が、手や唇に次いで大きいからです。
裸足で歩く事で足から感じ取られた皮膚感覚は脳の広い面積を刺激するのでその分、脳が活性化するのです。
幼児の足と脳と歩き方、子供は裸足で歩くと脳が活性化する | 自然療法の世界〜健康、美容、長寿を全て入手する法則
又、裸足で運動することによる怪我などの危険性も、足裏刺激をソースにした脳の活性化に一役買っていると言われます。
「靴をはいている時は何も考えず走っていますが、裸足の場合はバランスを崩さないように無意識に工夫したり、落ちている危険物などで足を怪我しないよう注意深く走っています。この無意識の行動が、脳の中枢神経を刺激し、ワーキングメモリーの成績アップにつながったと考えられます」
良いことだらけ☆裸足で過ごすと脳がみるみる活性化!? (page 2) – 妊活・妊娠・出産・育児のことならmamano
フロリダ州の大学での研究によると、「靴を履いた状態」と「裸足の状態」で走った後のワーキングメモリーを比較した結果、靴で走った後は効果がなかったものの、裸足で走った後は16%アップしたそうです。上記はその結果を受けた博士のコメントです。
「裸足で地面に接することにより、足の裏から入力される複雑な情報をもとに脳内でマップが構築されている」とマイケルは自らの著書『ベアフットランニング』で力説する。
https://www.mrso.jp/colorda/medical/2865/
インラインスケート練習中に大けがを負い、左足にチタンが埋め込まれて1インチ長くなったマイケル・サンドラーは裸足でのトレーニングでランナーとして復活し、上記のように語ったそうです。足裏からの豊富な情報と脳内処理のコンビネーションにより、密度の高い情報処理が行われるわけですね。。