▼小池都知事は本当のところ何ファースト?
4月18日に行われた都議会特別委員会によると、築地市場の豊洲移転延期に伴い、5ヶ月間で東京都は約95億円の費用負担をしていることを公表した。市場業者への補償費が50億円、両市場の維持管理費などが合わせて約45億円かかっているそうだ。
都知事就任直後に、突然の豊洲への移転延期(独断で)発表したことで、この膨大な費用は生まれた。
専門家会議において、その道のプロフェッショナルである専門家が「科学的に安全」「食の安全に問題はない」とお墨付きをもらっているのに、小池都知事は定例記者会見で
「とにかく早く移転しろ」という、それのみを言っている方々っていうのは、やはり食の安心・安全とか消費者についての意識等が私とはちょっと離れているのかなと思います。と話した。
小池知事「知事の部屋」/記者会見(平成29年4月21日)
一体何のための、専門家会議なんだろうか?
私は知事になったのは、自分の私腹を肥やすためになったつもりはさらさらありません。
小池知事「知事の部屋」/記者会見(平成29年4月21日)
否定するのであれば、問題を先送りにするのではなく早急に決断してほしい。
国政を狙うのは勝手だが、都政は「準備段階の試す場」ではない。

https://matome.naver.jp/odai/2149301873285231501/2149302460888595503
また、東京都の市場問題プロジェクトチーム(PT)座長の小島氏が示した私案としてあげられたのが、築地市場を再整備しながら存続させ、豊洲市場の施設を解体しマンションなどの業者に売却するという改修案。調査・企画に1年半、工事に5年半の計7年間で総工費は734億円!
改修案なので特段問題はないかもしれない。けれど、今の現状を踏えたら、適当か否かはわかるはずである。現実的に難しいことを議論しているのは、時間の無駄ではないだろうか?
小池都知事と連携している公明党の山口代表も、豊洲への移転について「7月の都議選前に方向性を出して結論を出すのが望ましい」と話している。
小池都知事はどのタイミングで最終判断をするのだろう。その間も、市場業者への補償費や両市場の維持管理費は発生し続ける。このまま行けば、東京オリンピック・パラリンピックが質素な開催になって、お祭りムードがなくなってしまう恐れも…。
小池都知事の●●ファーストとは、ご自身のことなのだろうか
最後に、豊洲移転延期について「先走った判断であった」と発言を撤回をする訳にはいかないから、土壌汚染でカムフラージュしているという理由でないことを願いたい。
これ以上、都民の税金を無駄遣いしないでほしい。