”ノベルティ” と ”プレミアム(記念品)” の違いについて

wakuwaku_32768
”ノベルティ”と”記念品”も同じようなアイテム、同じような加工方法を使っているのですが、知れば知るほどちょっとずつ違います。今回はその微妙な違いをまとめられればと思います。違いを知ることでより提案に奥行きが出てくると思います。

販促品(はんそくひん)とは、販売促進(セールスプロモーション)のため活用するプロモーションで、新商品などのキャンペーンで配布することにより、商品の認知度の向上や消費者の購入を促す効果を期待して配布されるもの。 企業名やブランド名が入った無料で配布するノベルティと、商品やサービスを購入あるいは購入見込の販売店(ディーラー)や消費者に景品として提供されるプレミアムとは区別される。
販促品 – Wikipedia

ここでいうプレミアムとは記念品に含まれるとお考え下さい。

ノベルティ(novelty item)とは、原義では「珍しい事象や物」を指すが、近年では「企業が自社や商品の宣伝を目的として、それらの名称を入れて無料配布する記念品」を指す。
ノベルティ – Wikipedia

Wikiの『販促品』項目の中で「ノベルティ」と「プレミアム(記念品)」の違いが定義されていますが、
似ているようで似ていない、近しいようで近くないというものは、世の中にたくさんありますが、”ノベルティ”と”記念品”も同じようなアイテム、同じような加工方法を使っているので、非常に近く、随時お互いの業界へ浸食したりされたりということがあります。

今回はその微妙な違いをまとめられればと思います。
そして違いを分かったうえで、業界でよく言われる「難しい」=「出来ない」を
『出来る』に変換することが出来れば、もっと提案の幅が広くなりますよね。


https://matome.naver.jp/odai/2149129646417364301/2149129932219372603
プレゼント=プレミアム(記念品)

〇まず刻印内容について

商品によって名入れ刻印方法は変わりますが、皆さんが入れたい刻印内容は、
大きくこの3つに集約できると思います。

1)「ロゴ」「イラスト」「写真」などのデータ
2)「会社・団体名」「記念日日付」などの共通文字
3)「個人名」「シリアルナンバー・会員番号」などの個別名入れ

それぞれの商品によっての出来る出来ないもあるので、ご注意をお願いします。

〇名入れ方法について

1)2)= 同じ共通デザインの加工

.
・特色印刷(シルク印刷、パッド印刷)
・フルカラー印刷(熱転写印刷、インクジェット印刷)

「色付き印刷」
どちらも大量に作成すればするほど安価になります。
通常シルク印刷・パッド印刷のミニマムロットは200個から~、
熱転写印刷はデザインサイズによりロット・単価が大きく変わります。
インクジェット印刷もノベルティメインのところでは、最低100個から~と
言われることもあります。

そうしたことから、ノベルティグッズの業界では、国内在庫製品への印刷の
ミニマムロットは100個、または200個~というのが一般的です。

それよりも小さいロットの場合、印刷代は一式扱い(総額が同じ)と
なりますので、数量が少なくなると特に版代が割高になってきます。

シルクスクリーン(Screen printing)は、孔版画の技法の一種であり、インクが通過する穴とインクが通過しないところを作ることで版画の版を製版し、印刷する技法である。
シルクスクリーン – Wikipedia

版の扱いなどもこちらのYoutube動画に記載あります。

シルク版を使って、実際にプリントを行い様子が映し出されます。

―シルク印刷:バッグなど平たいアイテムへ加工。
―パッド印刷:小さい小物への印刷に使用されます。
作業の半分が機械化されており手早く出来る特長もあります。
(10万本のボールペンを10日ほどで量産したこともあります)
―熱転写印刷:平らにした布状の商品への加工。
―インクジェット印刷:平らな樹脂製品への加工。

「色無し印刷」
色の着色をしない印刷方法としては、ホットスタンプ加工と、レーザー加工があります。
共に押したり、彫ったりという加工の為、加工した部分には基本的に色はつきません。
ホットスタンプ加工では、既定の箔を挟むことで金銀箔押し対応が可能です。

ホットスタンプ加工は、ロゴや文字を彫り込んだ金属版を革などへググっと押し込むことで、型を付ける印刷方法です。
俗に”素押し・型押し・箔押し”と呼ばれる方法です。加工の際に
少しでも革を柔らかくする為に金属版を熱いくらいにまで熱して
刻印を行いますので、ホットスタンプ加工とも呼ばれます。
版の金属によっても結構お値段も変わってきます。

ホットスタンピング(英語:hot stamping)は、ホットスタンプ箔を利用して、専用の機械で加圧、加熱によって金属調の文字、絵柄などを非転写物に転写する加工法をいう。
ホットスタンピング – Wikipedia

上記までは製版が必要で、全く同じデザインの量産に向いた方法となります。

レーザー加工は強いレーザー光線で名入れ商品焼いて、
表面を消し飛ばさせる方法です。金属であればメッキを剥ぎ取り、
革であれば表面への焼きを入れることで、焼き彫りが可能となります。
版の作成は必要ありませんが、大量生産用に治具を作ったりデータ設計をしたりと、データ加工費が必要となる場合があります。

金属(アルミ)へのレーザー加工の様子。革用のレーザーはまた別種類のレーザーが必要となります。

3)個別名入れ

.
・レーザー刻印
・インクジェット印刷

先ほどの大量生産用では無く、一人ひとりずつの名前や会員番号など全て別柄のデザインで加工を行う名入れです。

1個ずつ実際にデータを作る必要があり、1)2)で触れた名入れ加工と加工方法は同じでも、結構な力技で名入れをしてもらう必要があります。

デザインの管理など処理が煩雑になり、効率が悪くなるので、
実際に出来る環境があっても名入れ加工屋さんは受けたがらない所が多くなります。

版の作成は不要なものの、実際に一人ずつの名前や番号を加工の際に、
1個ずつセットしていくことが必要になります。
本体色が変わる場合などは、出力の調整をしたりも必要らしい…と聞くと、
ノベルティの印刷加工業者はやりたがらないことも理解は出来ます。

記念品の中でも、そうした個別名入れを受けているギフトショップもありますので、探せばあるものなんですよね。

〇入稿用データについて

刻印内容 1)~3)は、どれで名入れを行う場合でも、加工をするデータが無ければ、
製版もデータ加工も先に進むことはできません。

ここでは、入稿するためのデータについて説明を行います。

まず、皆さんが用意できるデータがどのようなものなのかを正確に把握してください。

比較的用意することが簡単な順で説明を行います。

a)文字での入稿

”個別名入れ”などのプレミアム・ギフト記念品では、よく文字での入稿があります。

テキストデータやエクセルのデータで、既定の書体やレイアウトを選んだら、販売店が自動で当て込んでくれるサービスがある場合は、文字での入稿が可能です。
個人名などのリストなどであれば、エクセルでやり取りが簡単ですよね。

文字入稿の注意点)
販売店・加工場が持っていない書体を希望した場合は対応がされない可能性があります。
現在のパソコンでは、持っていない書体・フォントの指定がある場合、MSゴシックなどの代替え書体で表示されることがあります。
エクセルやワードで凝った書体でデータを作成しても、全然違う表示となっていることもありえますので、販売店での表示がどうなっているか確認をして進める必要があります。

そうしたケースを回避するためには、販売店の規定書体を選ぶか、イラストレータでアウトラインパスを取ったデータで入稿をするか、清刷りのように綺麗な出力紙を手配するかの方法があります。

b)画像データでの入稿

手持ちのデータが画像データの場合は、その画像データの中身により加工の出来る出来ないが分かれます。

画像データは、JPEG、PNG、TIF、BMPなどなどたくさんの拡張子(画像の種類)があります。

インクジェット印刷や熱転写印刷などのように、フルカラー印刷は画像データを
画像データのままで作製することができます。
画像の品質が悪い(粗い)データは粗いままの仕上がりとなりますので、ご注意を。

フルカラー印刷以外の単色印刷や色無し印刷の場合は、インクを落とす部分・加工を行う部分をデータ上黒く仕上げる必要があります。
コンピュータと同じく0か1かの選択を求められ、中間色のグレーは存在しません。

多くの場合は画像変換加工を行い、白黒データにしたものを使って製版作業などを行います。
画像変換の多くはソフト・ツールで自動的に行われますので、多少元データとは違ってきます。
その際、粗いデータはより粗くなることが多いのでご注意ください。

粗いデータというのは何か?と思われているかもしれませんが、
極端に解像度が低い画像の場合、ジャギーがそのままで表現されます。
150~300dpiまでの画像であれば、ある程度綺麗に仕上がるはずです。

データを用意する場合は、予め白黒の2値データにしておけば、販売店側も間違えることなく対応がかのうです。

画像データでの注意点)
データについて良く判らない部分があれば、そのままストレートに販売店へ聞かれるのが一番かと思います。
そうしたデータの扱いには慣れていると思いますので、「出来ますか?」くらいで投げるのが良いでしょう。

c)イラストレータデータでの入稿

名入れ加工の際に最も必要とされるグラフィックツールは、「イラストレータ」です。
イメージ通りの仕上がりを求めるために一番良い方法は、イラストレータで扱えるEPSファイルやAIファイルで入稿をすることです。

CIなどで企業ロゴを作成していたりすると、必ず印刷用のデータを用意されているはずです。
そのデータをそのまま販売店になげれば、おおむねOKでしょう。

イラストレータデータでの注意点)
・保存するバージョンで開けない場合があります。
だいたい多くの加工場はCSまでの対応が多いです。製版・加工システムによってはVer.8までの対応という工場も珍しくはありません。
イラストレータの基本機能は、Ver.8以降はそれほど大きく変わっているわけではありません。
紙印刷などではグラデーション表現などで新しい機能を使う必要があると思われますが、特殊印刷には必要ない機能が毎年増えて来ている現状があります。
Ver.8で保存しておけば問題はありません。

・イラストレータファイルの中身が画像ファイル
イラストレータ形式のファイルで入稿をされましたが、
中身に画像を貼り付けているだけのパターンがあります。
それは画像での入稿と同じ扱いとなりますので、ご注意ください。

d)FAXでの入稿

FAXでの入稿指示は、どこの販売店も最近は嫌がりますね。
FAXだとデータにするためには、あらためて1文字ずつ全部を入力していく必要があるので、一人二人なら対応してくれますが、十数名となってくると入力間違いのリスクも増大することからも、やんんわりとお断りされることがあります。折角手書きで書いても無駄になります。。。
最近はパソコンにリンクしない名入れ機械はありませんので、なおさらテキストやエクセルデータでの入稿を求められます。

FAX入稿での注意点)
・基本的にFAXでの入稿はしない。

https://matome.naver.jp/odai/2149129646417364301
2017年04月05日