第2の森友、加計学園37億って、一体何が疑惑なの?大学誘致に土地の無償提供なんて定番なんすけどwww

仲村忠明
次から次と、タイミングが良すぎ。大学誘致に土地の無償提供なんて定番なのに、何を騒いじゃってるわけ?こんなの、共産党だとか朝日あたりがなかなか墜ちない安倍総理を陥れるための工作に決まっているだろ。瀕死寸前の民進党はバカだから、たいして調べもせずそれに乗っかってしまった。それだけのことだよ。

https://matome.naver.jp/odai/2148922330497576301/2148926258016568603

ご覧いただき、ありがとうございます。
出来るだけ、いろんな観点からまとめてみました。
分量が多いので、関心のあるところだけピックアップしやすいように工夫をしたつもりです。
なお、私のひとつの方針として、極力「一次資料」にこだわっております。

目次です - たくさんあるので、関心のあるところからどうぞ!

==== まとめ編 ====
☆★☆結論(要約)
★☆★この問題点「まとめのまとめ」
☆★☆★結論(説明1) – まったくあてにならない疑惑。狼少年な話。
☆★結論(説明2) – これは今治市のマーケティング力の勝利。
そして、疑惑だと騒ぐ人たちは、それが地域の深刻な悩みの解決を潰そうそていることを理解しているのか!
☆★結論(詳細な説明)
★☆この問題点「まとめのまとめ」(詳細な説明) – これは第2の森友学園問題だ。大疑獄だ。

==== 疑問と検証編 ====
★加計学園問題、疑念を伝える数々
★日本獣医師学会の反対声明
★検証「獣医師は足りている」のに何故新設するのか?:獣医師の数 – 国の捉え方
★検証「獣医師は足りている」のに何故新設するのか?:獣医師の数 – 今治市の捉え方
★検証「獣医師は足りている」のに何故新設するのか?:今日の獣医師への期待 -キーワードはライフサイエンス

==== 獣医学部誘致・取組み編 ====
★さて、国家戦略特別区域とは何か?
★獣医学部誘致の背景 - 何故今治市なのか?(今治市の都合)
★今治市は、獣医学部誘致によって何を狙っているのか?
★獣医学部誘致の背景 - 何故今治市なのか?(愛媛県、四国の都合)
★四国における獣医師不足の深刻さ、県知事さんたちの悩みは安倍政権下ではじまったわけではない
★要するに、なかなか突破できない獣医学部誘致、しびれを切らした愛媛県と今治市が他とくっつけて特区制度(=岩盤突破)になじむようにしたってことではないか?

==== 疑問解消編 ====
★安倍政権になってから急に動き出したのか?
★さて、問題となっている無償譲渡についてはどうなのか?
★大学誘致、用地の無償提供の例

==== まとめ編 ====

☆★☆結論(要約)

【解説】
まず、後述する、★☆★この問題点「まとめのまとめ」の5点に答えます。
この後で、以下のようにこの問題の特性を大きく二つに分けて、
→→☆★結論(説明1) – まったくあてにならない疑惑。狼少年な話。
→→☆★結論(説明2) – これは今治市のマーケティング力の勝利。
さらに、→→→☆★結論(詳細な説明)
と結論について説明をします。

さて、森友、加計と、疑惑でもなんでもないことが、どうしてこうタイミングよく出てくるのか?これは反安倍工作、共謀罪潰しではないか?それだけなく、一地方自治体の悲願を潰すものでもあります。いったい誰がこれを主導しているのか?これで国会を麻痺させ、ほんとに怖いことです。

簡単に言えば、これは森友も加計も、安倍降ろし工作のための、周到に準備されたでっちあげ、四国の悲願、深刻な問題を人質にした、卑劣な安倍降ろし工作である。

1)「第2の森友学園疑惑」だと言われても、あの問題に安倍総理は関係が無かったのだが。
安倍総理が口利きをして37億が決まったかのような言い草だが、今治市は40年も昔から方針を決めていたし、大学誘致に土地の無償提供なんて定番なんだよ。

ご参考まで:大分県と別府市が誘致した立命館アジア太平洋大学は県と市で併せて192億の助成+46haの土地の無償譲渡。経済効果も抜群の成功例。

2)安倍さんに友人がいたって不思議でもなんでもないだろ。昭恵さんがからむと何故怪しいのか?

3)今治市による加計学園の無償譲渡は長年の地域の悲願、必要から準備され、生じたもので、37億まけろなどと、そんな直ぐにばれそうなあからさまなことを総理が言うわけがないだろ!
なお、土地の無償譲渡は、来てもらうためのサービス合戦であり、大学誘致の際にはよく行われることだ。
また、タダの空き地だったところに毎年4,200万の固定資産税が入ってくる。
だた、撤退時はその費用は戻さなければいけない、大学からすれば意外に高リスクだということ。

4)獣医師会、文科省による反対は既得権益のためである。地域が持つ、深刻な課題、新たに発生した課題に取り組んでこなかった。

5)総理の関心は単に岩盤突破(規制改革)である。既得権益と戦った結果に過ぎない。急に動いたと言うが、それだったらいつまでも「規制されたままでいろ!」ということなのか?その分その地域は深刻な悩みを解決できないのである。

★☆★この問題点「まとめのまとめ」

【解説】
加計学園問題はたくさんの疑惑とされることがありますが、まずは大きく5点にまとめてました。後ほど、詳細にブレイクダウンしたものがあります。

1)「第2の森友学園疑惑」であり、安倍総理による37億もの土地の無償譲渡の口利きという大疑獄である。
2)安倍総理がお友達の加計氏と仕組んだものである。そして、また昭恵夫人がからんでいる。
3)何故ここで今治市なのか?しかも、無償譲渡とは何事だ!政治介入があったに決まっている!
4)獣医師の需給問題は無い、文科省は15回も拒否をし、獣医師会も反対しているではないか。
5)それは、安倍政権になった途端、何故認可されたのか?まるで加計学園のための制度改正だったのではないか。

☆★結論(説明1) – まったくあてにならない疑惑。狼少年な話。

◎森友学園は9億ン千万だった土地にゴミが見つかったら8億下がったというだけのことだ。結局安倍総理との関係は追求できず、最後は野党も「安倍総理も被害者」とまで言うようになった。wwww

◎だから、どうせこれも同様だろうよ。

◎森友に続くタイミングがあまりにも良すぎる。周到に準備された安倍降ろし工作ではないのか?

◎今回も先に動いたのは朝日に共産党だ。しかも共産党は四国における深刻な問題を政争、安倍おろしに利用している。イデオロギーの方が大切ってことだな。

☆★結論(説明2) – これは今治市のマーケティング力の勝利。

そして、疑惑だと騒ぐ人たちは、自分が地域の深刻な悩みの解決を潰そうとしていることを理解しているのか!

・確かに安倍総理と加計学園理事長は親しい。だからと言って土地の無償譲渡のための口利きをしたということは有り得ない。何故なら、今治市は昭和50年から学園都市構想を持ち、土地の購入を完了しており、獣医学部設置に動いていたからだ。

・安倍政権になってからスピードアップされたのは確かだが、そこに行き着くまでには長年に渡る、地道な下ごしらえがあってのことなのだ。

・獣医学部が新設できないことに、愛媛県をはじめ四国各県ともに大きな不満があった。獣医師会による反対は既得権益のためと捉えている。非難されるのは獣医師会の方だろ。

獣医師の確保は全国的な問題だと文科省には一蹴されたが、現実問題として、四国には少なく、産業分野の不足はさらに深刻な状態である。また、獣医学部は東日本に偏重している。

>>この難題を今治市はマーケティング力で突破した。<<

・獣医学部新設のための提言は平成19年から始めているが、具体的な提言をした当時は野田政権、つまり、民主党政権下である。

☆★結論(詳細な説明)

<森友の後に続く疑惑>
◎あまりにもタイミングが良すぎないか?安倍降ろしを画策して誰かがスケジューリングしているのではないか?
◎森友学園問題で野党は安倍総理との関係を追求出来なかった。今回もおそらく出来ない。何故なら、十分に合点の行く経緯だから。

<今治市が大学を誘致する構想はかなり以前からあった>
◎今治市にいは1975年当時から学園都市構想があった。
◎昭和50年には土地の取得は完了していた。
◎つまり、安倍総理とは関係が無く、元々動いていた。
◎今治市は人口減が悩み。新たな産業、の必要性が求めらている。

<大学誘致は地方自治体間のサービス合戦である>
◎大学誘致の際の、土地の無償譲渡、無償貸与は全国的に行われていることである。
◎買い手の無い空き地に固定資産税が入ってくる。

<獣医学部誘致は今治市のマーケティング力の結果である>
◎長年新設が無かった、また、四国にはなかった獣医学部の誘致に目を付けた。
◎獣医学の中でも既存の獣医学を持つ大学が遅れをとっているライフサイエンスに目をつけた。
◎獣医学、ライフサイエンス周辺の産業、コンベンションを呼び込める。

<獣医師学会反対の理由は既得権益を守るため>
◎小動物分野は過剰状態にある。これ以上獣医師が増えたら困る!しかし、産業分野は不足している。
◎四国では獣医師不足、特に産業分野は深刻。
◎既存の大学の遅れがばれる。

<特区適用の理由>
◎今治市が難航していた獣医学部誘致で特区の利用を思いつた。
◎特区制度は安倍総理の肝入りであることは確かで、「岩盤突破」が目的であり、「スピーディーに行う」と宣言。
◎獣医学の世界で課題となっていることへの取り組みが遅れており、それは同学会も認めている。競争を起こすことで獣医学新領域の活性化も狙っている。

<安倍総理の口利きは無い>
◎口利きしたというのは推測に過ぎない。
◎今治市議会の決議は必要である以上、口利きなど限界がある。
◎森友でも昭恵夫人は単に名前を貸しただけだった。

★☆この問題点「まとめのまとめ」(詳細な説明) – これは第2の森友学園問題だ。大疑獄だ?

<森友の後に続く疑惑>
●これは第2の森友学園ではないのか?
●それどころか、森友学園以上の大疑獄である。

<安倍総理がお友達の加計氏と仕組んだものである>
●加計学園の理事長加計孝太郎氏とは安倍総理とはとても親しい間柄で、首相動静に12回も名前が登場する。同学園が運営する千葉科学大学10周年で「加計孝太郎氏は腹心の友」と述べている。
●同学園が運営している「御影インターナショナルこども園」の名誉園長に昭恵夫人が就任している。

<何故ここで今治市なのか?>
●タオル、造船とあるのに、新たな産業が必要なのか?

<無償譲渡とは何事だ!>
●今治市が37億で土地を無償提供、さらに、施設整備費の債務負担行為限度額96億円の助成まで。これには政治の力が大きく働いたのではないか?

<獣医師の需給問題は無い>
●獣医師の需給は全国的な問題であり四国だけで考える問題ではない。
●獣医師は足りていると文科省は15回も申請を却下した
●2007年から加計学園は岡山理科大学獣医学部の新設を申請したが(今治市からも行われていた)、「獣医師は足りている」と以来、文科省に15回もはねられている。

<獣医師学会は反対していた>
●獣医師は足りており、新設すれば質の低下を招く。

<文科省から拒否されたものが何故特区でOKに?>
●安倍政権が成立すると途端に、今治市が特区指定、加計学園のみが認可された。
●政府が特区で獣医学部を設置する事業者を募集したのはたった8日間。応募したのは加計学園のみ。まるで加計学園のための制度改正だったのではないか。

<安倍総理の口利きだろう>

==== 疑問と検証編 ====

★加計学園問題、疑念を伝える数々

【解説】
まず、日本共産党機関紙「しんぶん赤旗」から。
後述する愛媛県ならびに四国4県の深刻な悩み、今治市が40年もかけて準備をしてきたことを全く理解していないのか?あるいは深刻な悩みよりも、イデオロギーを優先させているのか分かりませんが、まったくズレている、というのが分かります。
何よりも、共産党が文科省の言うことを鵜呑みにしているところが不思議ですね。
この人たちの目的はまずは安倍降ろしなんです。地域の深刻な問題なんてどうでもいいんですよ。

文部科学省は「質の確保」を理由に獣医学部の新設を規制していましたが、安倍晋三首相の肝煎りで、わずか1年余で国家戦略特区として獣医学部新設を決定。

(中略)
松田市議は「無償譲渡や建設費の半分の負担など、金額が大きすぎる。生活に苦しんでいる市民にとっては、とても納得できるものではない」と述べました。

畑野議員は「市民のみなさんから懸念の声が上がっており、獣医学部新設は安倍首相の下で国が決めたことでもあり、国会でも解明していきたい」と話しました。
獣医学部新設の加計学園に 37億円市有地 無償譲渡/畑野・白川氏が調査/愛媛・今治

ほんともう、嫌になるほど勉強していませんね・・・。まあ、だから共産党なんでしょうけど。

【解説】
非常に悪意のある記事ですね。
そもそも、「急に動いた」と書いておりますけど、それだけそれまで規制に縛られていたってことでしょう。規制で動かないものと動かすから特区なのに、何言ってんでしょうね?
週刊朝日によれば、「いつまでも規制に縛られて四国は苦しめ!」ということなのでしょう。

この一件に首を傾げるのは、地元選出の自民党・村上誠一郎衆院議員だ。

「過疎地の今治に大学をつくって採算が合うのか。党獣医師問題議員連盟会長の麻生(太郎)財務相や文教族の大物なんかも当初は認可に反対していたのに、同地が国家戦略特区に選ばれて認可が決まった途端に何も言わなくなった。財務相が反対していた案件がひっくり返るのだから、よほどの『天の声』があったとしか思えない」

事情を調べると、またも安倍首相夫妻の“お友達”人脈が浮かび上がる。
第2の森友疑惑 安倍首相“お友達”大学に公有地36億円を無償譲渡〈週刊朝日〉 (dot.) – Yahoo!ニュース

【解説】
これについては福島氏の勉強不足と言わざるを得ません。
ある意味、四国4県が規制に苦しんでいたのに、民主党は何もしなかったと言えますし、問題の把握をしておりませんね。
ちなみに、四国における獣医師不足の問題について、愛媛県が提言をしたのは民主党政権下です。これまたブーメランですかね???

これ、ずーっと認めてこなかったんですね、民主党政権時代も含めて。
今日は高木大臣、平野大臣、文部大臣経験者がいらっしゃいますけれども、認めてことなかったのが、平成25年、国家戦略特別区域法が安倍政権になってそれが成立した途端に動き始めるわけです。

これなんで今まで、獣医学部の新設、特区でも認めてこなかったのか?
そして今回、なんで認める判断に至ったのか?

民進党福島伸享(のぶゆき)君質問

一校だけに与えられる特典を、わざわざ告示で作っているんですよ。
獣医の問題は、日本全国の問題ですよ。国際競争力のある、獣医やライフサイエンスに関するものをやる、ていうことは国家的な課題ですよ。
どこでやったっていいじゃないですか?

民進党福島伸享(のぶゆき)君質問
【解説】
福島さんは、民主党政権下において愛媛県が出した提言を読むべきです。

有田芳生@aritayoshifu

加計学園(岡山理科大獣医学部)に対する36億円7400万円の土地譲渡問題を「赤旗」(3月10日)が報じています。なぜ今治市なのか。まだどこも報じていませんが、ここにも首相の個人的人脈が出てきます。 pic.twitter.com/S4HHSoAfvn

【解説】
有田ヨシフという人が元共産党員ですが、まだ赤旗を読んでいる、民進党の仮面をかぶった共産主義者なのでしょうか?

★日本獣医師学会の反対声明

【解説】
要は、
・僕たちは新たな課題があることは認めます。それは僕らがやろうと思えばできますけど・・・。
・新規参入は僕らの既得権益を損なうので反対します。
てところでしょうか?
なお、獣医師問題は全国の問題としておりますが、この捉え方に愛媛県や四国4県は不満があるわけです。また、獣医師会の反対を既得権益を守るためだと見ています。

今日、獣医師は、食の安全確保や口蹄疫等の家畜防疫、共通感染症対策をはじめ、畜産業等の動物関連産業の振興、家庭動物の保健衛生の向上、さらには、動物の福祉・愛護、自然環境保全など社会経済の発展、国民生活の安定に重要な役割を担っております。このように、実に多様な職域に就業する獣医師については需要の動向に即した適正配置とともに、その養成の基盤となる獣医学教育の整備・充実など、動物医療提供体制の質の確保が重要な課題であると認識しております。
「特区提案」による大学獣医学部の新設について-日本獣医師会

2「特区」による大学獣医学部新設に対する日本獣医師会の考え方(1)

獣医学教育実施体制の現状をみると、教育年限が6年に延長され 30 年が経過しますが、要となる教員体制の確保は遅々として進展しておりません。国際認定基準に適合する大学はなく、また、獣医師国家試験の出題範囲に対応した講座(研究室)数すら大きく下回る大学も存在するのが現状であります。
「特区提案」による大学獣医学部の新設について-日本獣医師会

2「特区」による大学獣医学部新設に対する日本獣医師会の考え方(2)

国際的通用性の確保された獣医学系大学が整備され、社会的ニーズに即した獣医師専門職の養成がなされることは歓迎するものであり、何ら反対するものではありません。
「特区提案」による大学獣医学部の新設について -日本獣医師会

2「特区」による大学獣医学部新設に対する日本獣医師会の考え方(3)

四国地区に獣医師養成課程を有する大学が存在しない。これを大学立地の偏在是正として「特区提案」の理由に挙げておりますが、大学の立地場所が獣医師需給政策上の課題となるものではありません。獣医師需給対策は国全体の施策として手当てすべきものであり、「特区」要望になじむものではありません。
「特区提案」による大学獣医学部の新設について-日本獣医師会

3 日本獣医師会が「特区」に反対の立場をとる理由(3)

獣医学教育の改善と獣医師需給政策の適正な推進が求められている中で、高度専門職業人養成の責を担う獣医学教育課程が、「特区」に名を借りた「地域おこし」や特定の一学校法人による「大学ビジネス拡大の手段(場)」と化すようなことがあってはならないと考えます。
「特区提案」による大学獣医学部の新設について-日本獣医師会

3 日本獣医師会が「特区」に反対の立場をとる理由(10)

★検証「獣医師は足りている」のに何故新設するのか?:獣医師の数 – 国の捉え方

【解説】
獣医師は大きく、産業獣医師と小動物獣医師とに分かれるようです。また公衆衛生など新たな課題に対応する獣医師も必要です。
小動物獣医師となるケースが多く、産業獣医師は深刻な不足です。さらに、これを四国に限定するともっと深刻です。
それでも新設に一向に文科省は首を振ろうとせず、愛媛県は粘り強く国と交渉をします。

簡単に言ってしまうと、
1.総体として 1,600 人ないし 3,500 人程度必要獣医師数が供給数を上回る。
2.2040年までに小動物獣医師は供給過剰になる。
3.同じく2040年までに産業動物獣医師は不足する。
4.現在でも地域によって過不足が大きく偏り、四国の獣医師はいずれにしても不足。
小動物獣医師 2015年72.4%→2040年 83.9%
産業動物獣医師 2015年77.3%→2040年 65.5%
5.これから求められる畜産分野、公衆衛生分野等の公務員獣医師の確保が困難。
平成19年5月 獣医師の需給に関する検討会 -農林水産省

5 まとめ
なお、数字は獣医師の充足率。

ア 今後の産業動物診療獣医師の供給数は、
① この分野で活動している獣医師の年齢が相対的に高く、今後、高齢獣医師の退職が進むこと
② 新規参入者が産業動物分野を活動分野として選択する割合が相対的に低く、特に獣医師免許取得者に占める女性の割合が高まる中で、女性が産業動物診療獣医師を選択する割合が極めて低い(5.3%)ことから、今後減少を続け、2009 年に 4,000 人を割り込み、2040 年には 3,100 人程度まで減少するものと推計された。
女性が占める割合は今後上昇を続け2006 年現在の 6.8 %から 2040 年までには20 %程度に達するものと推計された。
平成19年5月 獣医師の需給に関する検討会 -農林水産省


https://matome.naver.jp/odai/2148922330497576301/2148926258016570403
産業動物診療獣医師の地域別需給割合予測
四国の場合は 2015年77.3%→2040年 65.5%
ただし、「政策努力目標を勘案した場合」という前提

イ 小動物診療獣医師の供給見通し
小動物診療獣医師は、現在、13,202 人が活動しており、そのうち 29.5 %が女性であった。
今後の小動物診療獣医師の供給数は、
① この分野で活動している獣医師の年齢が相対的に若く、今後の退職等が相対的に少ないこと
② 新規参入する獣医師のうち小動物診療分野を選択する者の割合が高いことから、
今後増加を続け、2019 年には 15,000 人、2030 年には 16,000 人、2040 年には 16,400 人程度まで増加する見通しである。
現在、女性が占める割合は 29.5 %であるが、この割合は今後上昇を続け、2040年までに40 %程度に達するものと考えられる。
平成19年5月 獣医師の需給に関する検討会 -農林水産省


https://matome.naver.jp/odai/2148922330497576301/2148926258016570503
小動物診療獣医師の地域別需給割合予測
小動物獣医師 2015年72.4%→2040年 83.9%
ただし、「小動物診療施設における効率化を勘案せず需要現状値の場合」という前提

★検証「獣医師は足りている」のに何故新設するのか?:獣医師の数 – 今治市の捉え方

愛媛県のみならず、四国4県の思惑と、今治市の思惑とが合致するわけですが、ここで今治市がどうすれば獣医学部を誘致できるのか?を考えます。
いわば、これはマーケティングであり、獣医師会も文科省も取組みが遅れていたところに突破口を見つけた、とも言えます。
きっと今治市の職員というのは優秀なんでしょうね、国会で答弁する民進党なんかよりも、よっぽどよく勉強しています。

・ 既存の大学・学部では、一律の教育(コアカリキュラム)が主であり、上記1にあるような新たな分野への対応(アドバンス教育)は、専門教員の不足もあり、十分な取組がなされているとは言えない。
・ 具体的には、大学基準協会の獣医学教育に関する基準(改定案)によれば、学生入学定員数を 30~120 人とした場合、アドバンス教育まで含めた場合の必要な専任教員数は、68~77 人以上とされているが、ほとんどの大学では十分でない。
第1回今治市分科会(平成 28 年9月 21 日)配布資料4 加戸特別顧問提出資料 - 獣医師養成系大学・学部の新設について

3、既存の大学・学部との関係

・ 平成 26 年度の獣医師法第 22 条の届出者数は 39,098 人であるが、獣医師の勤務年数を35 年とすれば、現状を維持するために必要な一年あたりの獣医師養成数は、1,117 人。
・ 現在、全国の獣医師系大学の入学定員数は、930 人。
・ 獣医師に対する需給は逼迫しており、特に上記1の新たな分野に関する人材の不足が見込まれる。
第1回今治市分科会(平成 28 年9月 21 日)配布資料4 加戸特別顧問提出資料 - 獣医師養成系大学・学部の新設について

4、近年の獣医師に関する需給バランス (試算)

四国における入学定員充足率は、先程申し上げた通り、都市部に比して10ポイント程度も下回っており、

(中略)
獣医学部への入学志願倍率は約15倍であり、
3/3今治市議会 国家戦略特区関連議案の質疑より(1)

★検証「獣医師は足りている」のに何故新設するのか?:今日の獣医師への期待 -キーワードはライフサイエンス

【解説】
文科省も獣医師あるいは獣医学に関する新たな課題を意識している様子が分かります。
今治市はこの課題をがっちりと捕捉した、ということなのでしょう。

・ 人獣共通感染症(エボラ出血熱・MARS等)の発生、国境を越えた流行。
・ 特に、食料に関する国際貿易を通じた感染の危険性(バイオテロ等を含む)
第1回今治市分科会(平成 28 年9月 21 日)配布資料4 加戸特別顧問提出資料 - 獣医師養成系大学・学部の新設について

1、背 景

獣医師養成系大学・学部の新設に関する検討
・現在の提案主体による既存の獣医師養成でない構想が具体化し、ライフサイエンスなどの獣医師が新たに対応すべき分野における具体的な需要が明らかになり、かつ、既存の大学・学部では対応が困難な場合には、近年の獣医師の需要の動向も考慮しつつ、全国的見地から本年度内に検討を行う。
「日本再興戦略」改訂 2015ー未来への投資・生産性革命ー平成 27 年6月 30 日 -内閣府

今後の獣医系大学全体の定員の在り方については、定員管理の仕組みは維持する一方で、具体的な定員数については、診療獣医師だけでなく、ライフサイエンスなどの新たに対応すべき分野も含め、種々の増減要因等を総合的に勘案して決定することが望ましいと考える。また、獣医学教育をめぐる様々な社会環境は、今後とも絶えず変化することが予想されるところでり、定員の在り方については、その状況に応じ、適宜適切な時機に見直しが行われることが必要である。
平成26年6月 獣医学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議「議論のまとめ」概要 -文部科学省

言うまでもなく、ライフサイエンス研究は我が国のお家芸のひとつであり、今後の我が国の成長の源ともなり得る分野である。特に人獣共通感染症領域を中心にした近年の獣医学研究者の努力と、めざましい研究成果の甲斐もあって、獣医学は、単に動物の健康の維持に役立つのみならず、疾病の防止・公衆衛生の進展など、人間の健康の確保に大きく寄与する学問であるとの認識が広く共有されるに至っている。こうした中、ライフサイエンス分野で活躍する研究者やライフサイエンスに強みを持つ研究機関からは、獣医学の研究に対する期待が益々高まっているが、そうした期待に応えるという視点からも、大学院の充実は喫緊の課題であると言える。
資料1 獣医学分野における教育者・研究者養成の在り方について:文部科学省

平成23年度の獣医系の大学の修了者1,076人のうち、大学院へ進学した者は79人で、その構成比は7%強となっている。(中略)大学院への進学者数が伸びていない背景としては、獣医系の大学に進学してくる者の持つ強い臨床指向や、6年間の学部教育にライセンスの取得に向けた教育という性格が強いこと等が挙げられよう。
資料1 獣医学分野における教育者・研究者養成の在り方について:文部科学省

==== 獣医学部誘致・取組み編 ====

★さて、国家戦略特別区域とは何か?

【解説】
そもそも、今回今治市、および加計学園に適用された特区とは、「岩盤規制の突破」にあり、規制との闘いなわけです。であれば、どの業界でもそうですが、既得権益を持つ人たちはこれに反対します。
さらに、安倍総理はスピーディーにと宣言しております。安倍総理の仕事のスピードはとてつもなく早いので、既得権益を狙う人たちがこれに着いてこれなかった、という可能性もあります。

「岩盤規制」改革の突破口
経済社会の構造改革を重点的に推進することにより、産業の国際競争力を強化するとともに、国際的な経済活動の拠点の形成を促進する観点から、国が定めた国家戦略特別区域において、規制改革等の施策を総合的かつ集中的に推進します。
国家戦略特区

国家戦略特区の指定区域
実は国家戦略特区はこれだけある。

やりたいこと(事業)——— それが大胆で前例がないものであればあるほど、国の制度を変える(規制改革)必要があるかもしれません。そのような時、まずは「特区の提案」をしてみましょう。内閣府が事業実現のお手伝いをします。提案は随時受け付けています(春と秋には集中受付します)
「国家戦略特区」の他に、規制改革のための特区には「構造改革特区※」もあります。一体的に運営していますので、別々の提案は必要ありません。
国家戦略特区を使った地方創生(パンフレット) -内閣府地方創成推進事務局

2017/3/8 文部科学委員会にて、民進党福島伸享(のぶゆき)氏は、「国家戦略特区」と「構造改革特区」を一緒にするのはおかしいではないか、という趣旨の発言をしているが、両者は一体的に運営するとなっている。

「安倍政権の国家戦略特区に、終わりはありません。自治体や事業者の方から経済効果の高い規制改革提案があれば、これからもスピーディに対応してまいります。1つ1つの具体的事業を実現し、そのために必要であれば、新たな区域を指定してまいります」
国家戦略特区を使った地方創生(パンフレット) -内閣府地方創成推進事務局

「平成 27 年 12 月、安倍総理の発言 国家戦略特区諮問会議にて」

★獣医学部誘致の背景 - 何故今治市なのか?(今治市の都合)

羽藤市長以来、歴代の市長が目指してきた学園都市構想が、いよいよ実現しようとしております。
実現した暁には、多くの若者が、新都市第2地区を中心にしたエリアに集い、そして学び、にぎわいが創出され、地域経済の活性化や人口減少の抑制、若者の地元定着等に必ずやつながるものと確信をしております。
平成29年度 施政方針 | 施政方針・あいさつ集 | 市長室 | 今治市

羽藤市長とは、合併前の旧今治市市長(在任1962年-1982年)
つまり、相当前から何かしらの教育機関を誘致することが検討されていた。

全国的に人口減少が進む中、本市でも今後著しく人口が減少することが見込まれ、有識者による民間団体によれば、平成37年には138,000人になるとの予想もあります。
人口構成においては、老年人口の占める割合が上昇する一方、年少人口や生産年齢人口の割合が低下していくと予想されます。こうした人口減少や少子高齢化の進展は、まちの活力低下につながり、まちづくりに大きな影響を与えます。
第2次今治市総合計画 II基本構想

つまり、若年層の取り込み、新たな産業の取り込みが大きな課題ということ。

今治新都市開発整備事業の一環である。
<第一地区>
・産業用地
・文化・交流施設用地(スポーツパーク)
・商業用地
・大型商業施設計画
<第二地区>
・住宅用地
・高等教育用地←←←←
・体験学習施設用地
・公共施設用地
・今治西部丘陵公園(しまなみアースランド)

松山大学が新学部設置を検討していたが2003年に松山大学の経営判断で中止となったらしく、大学の誘致はこれだけではなかったようだ。
そこで、加計学園の岡山理科大学獣医学部の絞るのだが、獣医師の定員の問題があり、文科省から拒否されていた。

★今治市は、獣医学部誘致によって何を狙っているのか?

【解説】
大学を誘致する以上、当然その効果を考える必要があります。
どの自治体でも誘致による効果は検証されます。
高齢化する社会に若年層を呼ぶこと、新たな産業を生みだすことが考案されておりますが、これも今治市のマーケティング力、と言ってもよろしいかと思います。

獣医系大学を誘致することで、若者の人口流出に歯止めをかけるとともに、新分野の研究拠点として、新たな産学官連携や関連業種の集積を誘引し、地域の活性化を促進します。
市長マニフェスト 実施状況 平成24年11月

獣医療の拠点である獣医大学の誘致に伴い、動物関連産業やペットフード関連企業、動物用医薬品関連企業の誘致を促進します。
第2次今治市総合計画 III基本構想

● 動物、ライフサイエンス(創薬)など関連産業の集積
● 感染症対策など危機管理の学術支援拠点形成
●食の安全、品質保証による畜水産業の振興
●地域獣医療レベルの向上
(卒後研修、2次診療拠点形成)
● 国際的な獣医学会などを開催
広島県・今治市国家戦略特別区域会議 第2回 今治市分科会 平成29年1月12日 – 今治市


https://matome.naver.jp/odai/2148922330497576301/2148926258116573403

★獣医学部誘致の背景 - 何故今治市なのか?(愛媛県、四国の都合)

【解説】
獣医師不足は愛媛県、四国各県にとって深刻な問題です。
特に愛媛県にとっては畜産は基幹産業であるという位置づけ。
交通の便もさることがなら、土地の用立てもしているなど、古くから学園都市構想を持っている今治市は条件が整っていた、ということでしょう。

愛媛県の農業算出額は、1,262 億円で全国 24 位にあり、農林水産業が地域経済を支える産業として重要な位置を占めている。畜畜産は 304 億円(24.1%)と果樹の 484 億円(38.4%)に次ぐ農業産出額を誇り、本県の基幹産業となっている。
資料4 獣医学教育の改善・充実に関する 調査研究協力者会議 (第 6 回)H24.11.30 愛媛県

なぜ愛媛県なの?
獣医学部がこれまでに四国に設立されておらず、慢性的な産業獣医師不足に悩まされていたからです。
また、人畜共通感染症や家畜、食料を通じた感染症の発生が国際的に広がり、獣医師の取り組むべきことが急激に増えている現状に対し、感染症防止の水際対策、多様な実験動物を利用した創薬などを期待されています。
獣医専門予備校VET 50年ぶりに獣医学部新設

本県をはじめ四国各県において、食の安全確保・人獣共通感染症及び家畜伝染病の防疫対策への適切な対応を行う上で重要な役割を担う、地方自治体勤務獣医師や産業動物診療獣医師の不足が顕著となっており、これは、獣医師養成機関の偏在が一因とも考えられている。

(中略)
四国知事会において、四国圏域に大学獣医学部が設置できるよう入学定員の規制の一部解除の措置を講ずることなどを柱とした「獣医師の確保対策に関する緊急要望」を行う

(中略)
地元の期待は大きく、県獣医師会からも強い要望がなされている。
愛媛県庁/獣医師養成系大学の設置に関する規制緩和を求める意見書

大学獣医学部の設置場所として想定している愛媛県今治市は、県内第2、四国第5の都市であり、高速交通のネットワークも確立されている。四国各地からのアクセスもよく、学生の受け入れや各地域との連携を図るのに適した場所である。
また、今治新都市には、既に高等教育施設用地を確保しており、獣医系大学の開設ができれば、食品産業や製薬・動物関連企業等の誘致集積によって、ライフイノベーションの拠点都市となることが期待されている。
獣医学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議 (第10回)H25.2.26 資料1 四国地域における獣医師養成系大学(学部)新設の必要性について

★四国における獣医師不足の深刻さ、県知事さんたちの悩みは安倍政権下ではじまったわけではない

【解説】
生々しい、県知事さんたちの声をご覧ください。いくら国が獣医師問題は全国の問題だとは言っても実際には地域に丸で反映されていなかったのです。
このことは民進党福島氏は質問の中で把握しておりません。

○飯泉 徳島県知事
県庁で採用しても、「いや、私、犬、猫よ」ということで、馬牛はダメという、そして、それをやって欲しいと言ったとたんに「私、やめて開業します」と、こうしたパターンが実は全国で起こっているところであります。

(中略)
じゃあ、ニーズがなくなっているのかといいますと、公衆衛生分野においても、あるいは農林水産分野においても、実はニーズが高まっているんですね。
平成 21 年度 四国知事会議 議事録

「獣医師の確保対策に関する緊急要望」

○加戸 愛媛県知事
獣医師養成の問題で、東日本には入学定員が82パーセント、西日本には、たった18パーセントしか入学定員がなくて、しかもこれ約40年間、フィックスされて、定員の増は認めない方針できているんですよね。

考えてみたら、これ医師が82パーセント東日本で、18パーセントしか西日本にないとなったら暴動が起きます。薬剤師だってそうでしょう。

なんで獣医師だけなのっていうと、既得権益を守るためとか、いろいろな論理があるのでしょうが、獣医師会が定員増は反対という方向性が出ているものですから、愛媛県も特区申請を何回もやるけど、厚い壁に跳ね返されている。

大切なことはこの四国のエリアに獣医師養成大学は設立を認めないという、こんな硬直した考え方が、今言っ今言っている官僚、霞ヶ関打破の大きな材料の一つにもなるんじゃないかと思ったりしますが、いずれにしてもとにかく、愛媛県に限らず四国四県、特に公的機関というのは獣医師の確保に大変つらい思いをされていると思いますし
平成 21 年度 四国知事会議 議事録

「獣医師の確保対策に関する緊急要望」

○尾﨑 高知県知事
県庁獣医師の確保というのは、うちの県も非常に苦労しているところでございまして、もう今年21年度から奨学金を使って、なんとか確保できないかってことで、

(中略)特にこの四国においても確保しやすいようにしていく、そういうための体制づくり、まあご提案のあったことについて前に進めていくということが重要ではないのかなと、そのように思っている次第であります。
平成 21 年度 四国知事会議 議事録

「獣医師の確保対策に関する緊急要望」

○座長(真鍋 香川県知事)
香川県にある、あるいは四国にあるとやっぱり行きやすいということもありますので、西日本に数が少ないというのはちょっと不利なので、四国に一つくらいはぜひ欲しいなというのは全く同じ気持ちでございますので、この要望ということについては賛成だと思います。

(中略)
この要望につきましては、いかがでございますでしょうか、本日お配りをしております要望案で各知事さんのご異論がなければ、この四国知事会議において、これを採択ということにしたいと思いますが、よろしゅうございますか。
(各県 ― 異議無し ―)
平成 21 年度 四国知事会議 議事録

「獣医師の確保対策に関する緊急要望」

★要するに、なかなか突破できない獣医学部誘致、しびれを切らした愛媛県と今治市が他とくっつけて特区制度(=岩盤突破)になじむようにしたってことではないか?

【解説】
悲願の獣医学部設置がなかかな進まない愛媛県と今治市が広島県と一緒になって突破しようというアイデアを思い付いたってことでしょう。


https://matome.naver.jp/odai/2148922330497576301/2148926258116573603
観光・教育・創業などの国際交流・ビックデータ活用特区 今治市の取組状況 ー 平成28年9月12日 今治市長 菅 良二

(副題)ー「しまなみ海道」と「今治新都市」を中核とした 「国際観光・スポーツ拠点」の形成を目指して

➀ 外国人創業活動促進事業
➁ ドローンを活用した実証
➂「道の駅」の設置主体の民間への拡大を要望中
➃ 獣医学部の新設を要望中

新しい分野へ対応
• 公共獣医事を担う第三極の大学獣医学部
全国にまん延する前に世界動物保健機関(OIE)が勧告して
いる地域(ゾーン)での封じ込めが必須
観光・教育・創業などの国際交流・ビックデータ活用特区 今治市の取組状況 ー 平成28年9月12日 今治市長 菅 良二


https://matome.naver.jp/odai/2148922330497576301/2148926258116573703
観光・教育・創業などの国際交流・ビックデータ活用特区 今治市の取組状況 ー 平成28年9月12日 今治市長 菅 良二
(副題)ー「しまなみ海道」と「今治新都市」を中核とした 「国際観光・スポーツ拠点」の形成を目指して

2、趣 旨 (新設する大学・学部の目指す基本コンセプト)
① 「世界に冠たる先端ライフサイエンス研究」を行う国際教育拠点
・ 医学(創薬等)との連携強化(動物のみを対象をするのではなく、ヒトをゴールに)
(参考1)近年、「トランスレーショナル・メディシン」として、創薬プロセス等において、基礎研究と臨床研究の間に、実験動物(従来のマウスのみならず、ヒトに近い霊長類等)を用いた研究が重視されている。
・ 「アジア・トップクラス」の獣医大学・学部
(参考2)「世界獣医大学ランキング・トップ 50」では、米国を中心に、欧州、豪、ニュージーランド、ブラジルの大学など。アジアでは、41 位にソウル大学。日本の獣医系大学はランク外。
② 家畜・食料等を通じた感染症に関する「危機管理(水際対策)人材」の育成拠点
・ 国家公務員(獣医行政官)や、特に獣医大学等の無い四国地域の地方公務員など
第1回今治市分科会(平成 28 年9月 21 日)配布資料4 加戸特別顧問提出資料 - 獣医師養成系大学・学部の新設について

==== 疑問解消編 ====

★安倍政権になってから急に動き出したのか?

【解説】
愛媛県など四国がこの件について動いたのは麻生政権下ですが、民主党政権下でも動いていたことで、安倍政権になってからではないのです。
もちろん、安倍政権になってから特区が利用できるようになり、加速化されたことも事実ですが、そこに行きつくまでには地道な努力がなされてきたのです。

=愛媛県が文科省に具体的な提案をしたのは野田政権下である=
四国知事会でも、平成21 年度6月に「獣医師確保対策に関する緊急要望」を行って以降、毎年度、四国圏域に大学獣医学部設置を認める規制緩和の実施をはじめとした獣医師の確保対策について、提言を行っている。

【具体的な提言事項】(平成24 年6 月)
1 獣医師養成機関の空白地域であり、獣医師不足が顕著である四国圏域において、大学獣医学部の優先設置が認められるよう制度改正等を行うこと。
獣医学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議 (第10回)H25.2.26 資料1 四国地域における獣医師養成系大学(学部)新設の必要性について

平成21年6月というのは麻生政権。
平成24年6月というのは野田政権。

=要するに、頑なな文科省に対して、農水省は今治市の悲願を応援し始めている(菅政権下)=
【第20 次特区提案に対する農林水産省の回答(平成23 年8 月5 日公表)】
需給データ等を文部科学省に提供するとともに、臨床実習の質・量の充実等、産業動物、獣医師の養成のための獣医学教育の充実・強化について、文部科学省に対して配慮をお願いしているところである。
獣医学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議 (第10回)H25.2.26 資料1 四国地域における獣医師養成系大学(学部)新設の必要性について

まあ当時の菅政権は原発でそれどころではなかったかもしれませんが、いずれにしても、安倍政権になる前から、動きが出始めていたのが分かります。
これを見ると、農水省は獣医師に関する問題点を意識していたのかもしれません。

★さて、問題となっている無償譲渡についてはどうなのか?

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