未だ人気作を出し続けているディズニー
アナと雪の女王を始め、未だにディズニー作品は大人気ですよね。
しかし今回はあまり知られていない、又人気はヒット作と比べイマイチだけどオススメなディズニー作品の一部をまとめます。
(個人的な趣味で選んでいますし、根っからのディズニーファンにとってはどれもマイナーではないとは思いますがご了承のほどお願い致します)
ヘラクレス(1997年)
挿入歌
ディズニー映画ではお決まりのミュージカル調の作品ですが、まずその挿入歌がどれも良いです。個人的オススメは「Zero To Hero」ですが、その他の曲も勿論素晴らしいので是非聞いてみてください。
ヒロインが魅力的
ヘラクレスのヒロインであるメグ(メガラ)はとてもチャーミングな女性です。
死者の国を治める神ハデスの手下ですが、それには悲しい理由があり、またその悲しい過去故に
男性不信になっています。
ハデスにヘラクレスを誘惑するように言われるメグですが、段々ヘラクレスに惹かれていく事に。
恋じゃないと否定しながらもしっかり恋する乙女になっていく彼女は非常に可愛らしいです。
ノートルダムの鐘(1996年)
ノートルダムの鐘はディズニー・ルネッサンスと呼ばれる映画の中の一つで、特に異色な作品です。
ディズニーにしては非常に暗く重いテーマでまず子供向けではない。なごみ&笑い要素が主人公カジモドの友人である3人組の石像くらい。
挿入歌
こちらも挿入歌が素晴らしい。のですが
日本語吹き替えだと歌詞をギチっと詰め込んでいる(字余りで捲し立てるように歌っている部分があったり)
オリジナルと比べ意味が分かりにくい訳し方もされていたりする
ので吹き替えの歌詞はあまり評判がよくありません。
しかし吹き替えのキャストは劇団四季で活躍していた実力者が多く参加しているので、演技も
歌声も素晴らしいです。
異色の作品 異色の悪役
最高裁判事という職についている男。主人公カジモドの育ての親ではあるが、カジモドの母を
結果的に殺したのは彼であり、司祭に咎められカジモドを育てる事にしたが勿論そこに愛はなく、醜い彼をノートルダム大聖堂の鐘楼に閉じ込める。
偏見、差別の塊であり長くジプシー狩りを行っていたが、ヒロインである美しいジプシーの娘エスメラルダに恋をしてしまう
年老いた男が若い娘に歪んだ恋情を向ける様は良い意味で気持ち悪いので必見。
自分を善だと信じて疑わない悪役はディズニーでは珍しく、またフロローがエスメラルダを想って
歌っている「罪の炎」は人気が高いです。愛憎が凄まじい。
ちなみに主人公のカジモドも、そのフロローの歌の直前にエスメラルダを想い歌っているのですが
それがまた純粋で切ない。
カジモドとフロロー。同じ女性の事を歌っているのにあまりにも印象が違うので
その違いも是非楽しんで欲しいです。
トレジャープラネット(2002年)
冒険小説で知られる「宝島」の舞台を海から宇宙へ変えたような感じです。
そして父と子がテーマの作品でもあります。
ヒロインがいない作品でありミュージカル調でもない
主人公ジムは冒険に憧れ、空を飛ぶソーラーボードなどを自作してしまえる程頭が良い少年なのですが、幼い頃に父親が出て行った事が心の傷として残り、非行を繰り返していました。
ひょんな事から宝の惑星トレジャープラネットの地図を手に入れたジムは母の旧友であるドップラー博士と共に、ずっと憧れていた冒険へ出る事になります。
人間と獣人、モンスターなど多様な人種が入り乱れた作品であり、冒険活劇がメインなせいか
ヒロインと呼べる女性が登場しません。まず女性自体が少ないです。
何より、ドップラー博士が手配した船で出会うジョン・シルバーという半身がサイボーグの男との出会いにより、ジムに段々変化が訪れます。
シルバーとジムの親子のような関係がメインなので、ヒロインは必要ないんでしょうね。
恋愛色やミュージカル調が苦手な方、SFアドベンチャー的なものが好きな方にオススメです。
おしゃれキャット(1970年)
今はディズニーシーで彼女の兄弟のトゥルーズやベルリオーズも登場していますから、前より認知度は上がったんでしょうか?
挿入歌
挿入歌はおしゃれキャットなだけあっておしゃれなジャズばかり。
ジャズ猫と呼ばれる野良猫のバンド集団がいたりします。
ディズニーの曲はどれもクオリティが高いのはもう当たり前ですが、おしゃれキャットの曲は
全体的にシックでレトロな感じです。
主人公はマリーではない
マリーがどうしても有名ですが、おしゃれキャットの主人公はマリーではなく、マリーの母猫
であるダッチェスです。
ダッチェスと言う名は「公爵夫人」という意味なのだそう。
大金持ちの老婦人に飼われているだけあって上品でおしとやかな美しい猫です。
彼女にはトゥルーズ、ベルリオーズ、マリーという子供たちがいますが、彼女の夫である猫は
登場しません。
作中でダッチェスは陽気な野良猫トーマス・オマリーと恋に落ちます。
王様の剣(1963年)
王様の剣の紹介:1963年ディズニーアニメ映画。王が亡くなり、後継者争いがおこるイギリスに、石の台に刺さった王の剣が現れます。「王の剣を抜けた者が次の王である」という文が刻まれていましたが、誰にも抜くことはできません。少年ワートは、マーリンの魔法の授業を受け、成長を重ねて行きます。ワートは何を学ぶのか。誰が王の剣を抜くことができるのか。アーサー王伝説をもとにした、ディズニー長編アニメーション映画です。
映画『王様の剣』ネタバレあらすじ結末|映画ウォッチ
挿入歌
王様の剣の挿入歌は、正直言えば特に壮大でもなければ印象に強く残るものでもないです。
ですがこの作品のヴィランズ、マダム・ミムが歌っている「マッド・マダム・ミム」は結構印象に
残ります。
少年ワートと若いリスの恋(?)
作中でワートとマーリンが魔法でリスに変身するのですが、リスになったワートに若い女の子のリスが恋をしてしまい、ワートに怒涛のアプローチ攻撃。
積極的なアプローチにたじたじになり逃げまくるワートとそれを追いかける女の子リスがとっても可愛いです。
ですが、この恋の結末はちょっと切ない。
ですがこの一人と一匹の束の間の恋模様が、この作品を大好きな理由の1つです。
ファン・アンド・ファンシー・フリー(1947年)
2つの作品の内容にはあまり関わらないが、所々実写も取り入れている。
アニメと実写の融合はディズニーの十八番ですね。
アニメと実写
そしてスプラッシュマウンテンの題材であるディズニー映画「南部の唄」に出演したルアナ・パットン。
エドガー・バーゲンは後半の「ミッキーと豆の木」の案内役を務めています。
ジミニー・クリケットも登場します。
彼は前半の「ボンゴ」で案内役を務めています。
ボンゴ(こぐま物語)
「ミッキーと豆の木」はマイナーさはともかくミッキー、ドナルド、グーフィーの有名所3人が登場していますし割愛して、知っている方はあまりいないであろう「ボンゴ」の紹介をしようと思います。
日本ではこぐま物語、というタイトルでもあります
サーカスで育った子熊のボンゴはショーが終わるたびに乱暴に扱われ、冷たい檻の中で眠るという生活に嫌気がさし、サーカスから抜け出して森の中で生活をすることになる。そこで出会ったメスの子熊・ルルベルと恋に落ちるが、それを妬んだ乱暴者のオス熊・ランプジョーに取られてしまう。ボンゴはルルベルを取り返すため、サーカスで鍛えられたショーの技で単身ランプジョーに立ち向かう。
ファン・アンド・ファンシーフリー – Wikipedia
ボンゴとルルベルが恋に落ちていく様子を表現した映像は美しいの一言です。
プリンセスと魔法のキス(2009年)
本場アメリカでは主人公ティアナは人気だそうですが、日本ではティアナよりもラプンツェルやエルサ、アナが人気な事もあり、認知度も人気もイマイチですね。悲しい。
挿入歌
久しぶりのプリンセスもの、そしてミュージカル調の作品。
当時人気だったのはピクサー作品ばかりだった記憶があります。
なので古き良きディズニーアニメーション、しかもプリンセスが戻ってきた感じがして非常に
嬉しかったです。
挿入歌はどれも楽しめましたが、特にヴィランズであるファシリエの曲をオススメします。
主人公のティアナ
主人公のティアナが夢をコツコツと追う自立した女性なのがかっこいい。
今までのプリンセスの大半は王子様ありきというか、王子様と結ばれるのが夢であり作品の目的だったのですが、彼女の夢は王子様と幸せになる事ではなく、自分のレストランを持つ事。
むしろ王子様なんて夢見てられないわ、くらいの真面目さを持った女性です。
しかしちゃんと恋愛もあります。彼女の相手役であるナヴィーン王子も今までの王子様に比べると
能天気だし頼りないしで、とても新鮮でした。
三人の騎士(1945年)
所々実写とも合成され、違和感ない仕上がりになっているのは流石ディズニー。
古い作品ですが、コアなファンが多く、最近はディズニーシーでも出番が増え人気も増してきたように思います。是非気になった方はこの作品を見てほしいです。
ですが、作品の後半は実写との合成シーンも合わせて描写がかなりクセが強く苦手な人は苦手かもしれません。
クセの強さを例えるなら「ダンボ」のダンボがお酒を飲んで酔っ払った時夢に見た「ピンクの象」のようなハチャメチャさです。
三人の騎士の場合それ+実写なので、ある意味もっと意味不明かもしれない。
しかし、ホセとパンチートにいじられるドナルドは可愛いのでオススメします。
主題歌
紳士的でオチャメなホセと陽気で豪快なパンチート、そしてそんな二人に振り回されるドナルド
なんだかんだ仲の良い3人組。一番の共通点は皆女好き。
この作品以外にもホセは「ラテン・アメリカの旅」「メロディ・タイム」等に登場(ホセのほうがパンチートよりデビューしたのが早い)
三人の騎士としてはテレビシリーズ「ハウス・オブ・マウス」にも登場しました。
そんな作品のように思います。
見ての通りギリシャ神話がモチーフではありますが、オリジナル要素も強いのでそこは賛否
わかれるようです。