犬の便について知っておいた方がいい事

ryoma2014
犬の便の状態は、犬の健康のバラメーターです。どんな事に注意すればいいのかまとめてみました。

犬の便で気になるもの

『いつもより、くさい!』
いつもと違うものを食べたり、食べ過ぎたり、消化不良を起こして未消化の食べ物がウンチに混ざっていると、くさくなることがあります。

『いつもより、やわらかい!』
腸の中に細菌やウィルスが異常に増えているか、感染症や中毒を起こしている可能性があります。また、お留守番によるストレスなど精神的なことからウンチがやわらかくなることもあるため、原因は無数にあります。

『いつもより、かたい!』
食餌の量が少なかったり、たくさんお肉類を食べていたり、カルシウムを多く摂っている場合などはかたくなります。

『ウンチの色がいつもと違う!』
黄色、または緑がかった色のウンチは小腸で十分な消化吸収が行われておらず、急速な通過が起こっているためだと思われます。黒いウンチは小腸内で出血が起こっていることを知らせています。
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『ウンチに血が混じっている!』
消化器系のどこかで出血が起きています。鮮やかな赤い色の血が混じっている場合は、ウンチが出る直前、いわゆる大腸からの出血です。

『ウンチに膜がかかっている!』
やわらかいウンチが続くとそのまま腸炎が起こります。

『ウンチに何かが混じっている!』
何か異物を食べてしまった時、それが消化できないものの場合はウンチに混ざって出てきます。また、お腹の中に寄生虫がいる場合は白いツブツブしたものや白くて細長い寄生虫がウンチと一緒に出ます。
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犬の下痢は…

下痢とは、便の水分量が増えた状態です。犬の体の中の水分が便に移行している異常な状態を指します。

下痢の原因は病気のみではありません。人間ではアルコールを飲み過ぎた時や、牛乳を飲んで下痢をしてしまう人、あるいはストレスでおなかが痛くなる人など病気以外で下痢をするケースがあります。

犬の場合も、下痢の原因はそのような生活面の影響や環境の変化と、感染症や消化器の病気などに大別されます。また、犬が、突然下痢になったのか(急性下痢)、下痢を繰り返しているのか(慢性下痢)に分けて考えることも重要です。

急性下痢の場合、犬が感染症(細菌性、ウイルス性、寄生虫)にかかっていることが疑われます。環境の変化によるものとしては食事内容の変化や拾い食い、長時間の移動や自宅以外の場所に預けられたストレスなどが考えられます。
慢性下痢の場合、特殊な病態が隠れている可能性があります。下痢があまりにも続く場合は一度検査をしてもらった方が安心できるでしょう。腫瘍性、炎症性、食餌性、感染性、機能性、膵外分泌性など、さまざまな原因があり詳しい検査が必要になります。
犬下痢

犬血便は…

犬が血便する原因となる病気です。

感染症腸炎
犬が細菌性、ウイルス性、寄生虫などの感染症に罹患した場合、しばしば出血を伴う下痢をします。

出血性胃腸炎
ケチャップのような出血性の下痢を起こす病気で、原因は不明です。

慢性胃炎
アレルギー、薬物、感染症などにより繰り返しダメージを受ける、あるいは長期にダメージを受けることにより犬が出血します。

慢性特発性腸疾患
原因は様々なものが引き金となり、詳細は明らかになっていません。下痢に出血を伴うことがあります。

肛門周囲ろう
犬の肛門周囲の炎症に加えて潰瘍化した箇所が化膿する病気です。そこから出血する場合、便に血液が付くことがあります。

腫瘍
犬の消化器、特に胃、小腸、大腸に腫瘍がある場合、そこから出血すると血便になります。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍
潰瘍部分からの出血が便に混じり血便になります。
犬血便

飼い主が気をつけるべき事

普段から犬の便の状態を観察しておくことが第一です。犬の便の処理を行うときに色、形状、量、匂いなどを観察する癖をつけておきましょう。そうすることで、普段と違う便に気づきやすくなります。

また、ストレス性の病態を引き起こさないように気を配りましょう。気づかぬうちに毎日相当なストレスを犬に与え続けていたなんてことがあるかもしれません。

感染症が引き金となり重篤な症状になることがあります。犬のワクチン接種は必ず行いましょう。予防が第一です。
犬血便

https://matome.naver.jp/odai/2148871770914817201
2017年03月05日