日焼けもしていないのに最近肌が黒ずんで、何をやっても白くならない。
乳酸菌や食物繊維をたっぷり摂っているのに、便秘が治らない。
そんな方は、もしかすると肝臓が弱っているのかも…。
今回は、肝臓を元気にして、肌の黒ずみと便秘を解消する方法をまとめてみました。
◆肝臓が悪いと、なぜ肌が黒くなるのか
<肝臓の働き>
肝臓には分かっているだけでも500種以上の機能があり、中でも重要なのは次の4つの働きです。
・代謝
-小腸で分解吸収された栄養素は肝臓に入り、体のそれぞれの部位にあった形に合成され、送られて行きます。この合成、分解時に発生した熱で体温を維持します。・分泌
-コレステロールをもとに消化液を作り、胆汁として腸内に分泌します。胆汁は脂肪の消化、吸収に使われます。・貯蔵
-エネルギー源であるブドウ糖の一部を、貯蔵できる形(グリコーゲン)に変え蓄えておきます。体内で糖が欠乏した時は、再びブドウ糖に変えて全身に送り、血糖値を一定に保ちます。・血液に関与
-全身の血液で余分な分は貯蔵しておき、足りなくなると放出して循環量の調節を行います。古くなった赤血球を破壊し、赤血球の原料として使える成分は再利用し、残りの成分は胆汁の原料として排出します。出血した時に血液を固めるための血液凝固因子を産生します。(肝臓が悪くなると血液がとまりにくくなります)・解毒-体内で作られた有害物質や、体内に入ってきた有害物質を分解して無毒化します。(アンモニア、薬物、アルコールなど)
肝臓の働き | アルヒ動物病院
<肝臓の働きが低下すると>
肝臓の解毒作用が弱まると、血液の中に有害物質が含まれたまま、体中をめぐることになり、
肌荒れ
肌のくすみの原因となるのです。
血液の中に有害物質が混ざれば、血の色も悪くなり、肌色を悪く見せるのです。
さらに、肝臓の機能が低下すれば、食べ物の栄養が体に行き届かなくなり、美肌に必要なビタミンやミネラル、タンパク質なども不足して肌荒れや肌のくすみを引き起こします。
また、肝臓が健康であれば黒色メラニンの活性化を防いでくれる、グルタオチンという成分が合成されます。しかし、肝機能が低下しているとグルタオチンの合成が抑制され、黒色メラニンが増えてしまいます。
新陳代謝も悪くなることもあり、メラニン色素が正常に排出されないため、シミ、くすみができやすくなるのです。
肝臓の働きが悪いと、透明感のある肌になれない、ということです。
シミやくすみの原因は肝臓?肝機能の低下は肌荒れを引き起こす! | 女性の美学
いくら美白をしても肌の黒ずみが取れないという方は、原因は肝臓にあるのかもしれません。
さらに肝臓の機能低下は、便秘を引き起こす原因にもなります。
◆頑固な便秘も、実は肝臓のせい?
胆汁は一日に約1リットも分泌され、脂質や脂溶性ビタミンなどを乳化して消化・吸収しやすくしています。
肝機能が低下して胆汁が十分作られなくなると、小腸での脂質や栄養素の消化吸収が悪くなり、水分のみ多く吸収されて、栄養素を取り逃がしてしまいます。
吸収されない栄養素は、腐敗作用をおこし大便が悪臭を帯びるばかりでなく便秘の原因になってしまいます。
胆汁は肝機能を活発に働かせる栄養吸収剤であり、潤滑油でもある。
顔が黒っぽくなって便秘が続くようなら、肝臓を酷使する生活をしていないか、一度チェックしたほうがいいかもしれません。
◆肝臓を悪くするのはアルコールだけではない
1)食品添加物、農薬、タバコ
御存知の通り、肝臓は体内に入った毒素の分解、排出をしてくれています。そのため、毒素を体内に取り込む期会が増えれば増えるほど肝臓の仕事が多くなり負担をかけることになります。2)薬
薬の常用は肝機能を低下させる大きな要因になります。なんでもかんでも薬に頼っていると肝臓を悪くしてしまいます。3)睡眠不足
肝臓は体に必要なエネルギーを合成したり必要なところに送り出したりする仕事を担っています。
起きて活動しているということはそれだけエネルギーが必要になり、肝臓への負担がまします。4)食べ過ぎ
物を食べればそれだけ肝臓の仕事が増えます。
胃や腸から送られてきた物を体に必要な栄養へ合成したり、毒素を分解したり胆汁を生成したりする必要があるからです。
また、食べ過ぎは脂肪肝の原因にもなるので2重に肝臓に負担をかける事になります。5)運動不足
運動不足で血液が滞っていると体内に毒素が溜まりやすくなり、その分肝臓への負担も高まります。
お酒だけじゃない!肝臓に悪い習慣5つ
◆自覚症状がなくても要注意
「沈黙の臓器」とよくいわれるように、肝臓はとても我慢強い臓器です。多少無理をしても文句ひとついわずに黙々とその仕事をこなします。
再生能力も強く、7~8割が失われても、1年ほどで、元の大きさに戻るといわれています。
しかし、このように肝臓は非常にタフなのですが、このタフさが裏目に出ることが多いのです。文句を言わない、つまり、すぐに痛みなどの症状としてあらわれないために、必要以上に負担をかけてしまう。
そして、ついに肝臓が悲鳴を上げたときには、ダウン寸前になっているという結果になってしまいがちなのです。
命にかかわる病気-肝臓病
心当たりがある方は、まずは食事や生活習慣を見直してみましょう。
その上で、サプリメントでもお馴染みの次の成分を試してみてはいかがでしょうか。
<タウリン>
<オルニチン>
肝臓は、体内の有害物質であるアンモニアなどを尿素に変えて、身体の外に排出する働きを持っています。
オルニチンを摂取すると、肝臓がアンモニアを分解する働きをサポートするため、肝臓の負担を減らすことができます。オルニチンを含む食材には、しじみ・マグロ・ヒラメ・えのきたけ・チーズなどがあります。
肝臓に良い成分・食品|肝機能の数値を下げるサプリ
<クルクミン(ウコン)>
<スルフォラファン>
<ウルソデオキシコール酸>
利胆剤の中の催胆剤のひとつで、肝臓に作用して胆汁の分泌を促し、胆汁の流出量を増加させます。
胆汁には、胆道(胆管・胆嚢(たんのう))を洗浄する、肝機能を活発にして消化・吸収を高める、血液中のコレステロールを減少させる、排便・排尿を促すといった作用があります。
ウルソデオキシコールの効果・副作用 – くすり・薬検索 – goo辞書
◆自然療法「ひまし油湿布」で肝臓ケア
<用意するもの>
l ひまし油(1回分200~250ml)
l フランネルの布
l オイルシート(サランラップでも可)
l カイロ、あるいは温熱パッド
l 重曹(1回分大さじ山盛り2杯)
l お湯(1回分1リットル)ひまし油湿布の材料は至ってシンプルで、ひまし油そのものと、染みこませるための布、これを温めるための熱源があれば良いということになります。
重曹とお湯は、湿布が終了した後に、肌を拭き取る為に使うものです。
エドガーケイシーのひまし油湿布の方法と効果とは?
<ひまし油湿布の作り方>
この湿布は、一度作ったら、油を足しながら1~2カ月の間、使うことができるとされています。何度も使えば油は乾いてきますので、常に湿っているようにひまし油をつぎ足しながら使うようにしてください。
まず、サランラップあるいはオイルシートを敷き、その上に3~4枚重ねにしたネル布を置きます。
ここに、ひまし油を注ぐだけで、湿布の出来上がりです。
エドガーケイシーのひまし油湿布の方法と効果とは?
<ひまし油湿布のやり方>
<ひまし油湿布のサイクル>
ひまし油湿布にはおおよそ4週間のサイクルがあります。それは、3日連続で湿布をし、次の4日間は休む。これを3週間繰り返し、4週間目は湿布をしない……というサイクルです。
この、4週間のサイクルを、不調が改善するまで繰り返すのが一般的なひまし油湿布の方法です。
エドガーケイシーのひまし油湿布の方法と効果とは?
因みに、ひまし油湿布は毒素の排出を促進するものなので、生理中や妊娠中は避けたほうがいいそうです。
私自身、どんな美白化粧品でもダメだった肌のくすみが取れ、透明感のあるピンク色が戻ってきました。
ちょっと手間はかかりますが、お試しの価値あり!
(※画像はイメージです。)
胃腸薬「ウルソ」として市販もされています。