死後の世界を描いた小説色々

haderahha
あの世にまつわる小説を、まとめてみました。ただこの中では残念ながらタナトノート(日本放送出版協会)は現在手に入りにくいようです。また、このジャンルの小説を新しく発見しました時には順次付け加える予定です。なお解説はamazonの商品説明にあるものです。
天国の本屋(かまくら春秋社)
さとしは「天国の本屋」店長代理にスカウトされ、一時的に天国に連れて来られたごく普通の大学生。天国でさとしは、心に傷を負いリハビリ中のユイと出会い恋をする。2人は他人同士として現世に戻ることになるのだが、さとしは「きっと、君を見つけてみせる」と、再会を約束する。10代から中高年層の読者まで、愛しい人との出会いの必然性を確かめたくなる、そんな淡い恋心がよみがえるラブストーリーだ。また、本書ではさとしが朗読する形でいくつかの童話が登場する。「この本、こんな話だったっけ?」と、懐かしい絵本をまた読み返したくなるのも愉快。
異人たちとの夏 (新潮文庫)
妻子と別れ、孤独な日々を送るシナリオ・ライターは、幼い頃死別した父母とそっくりな夫婦に出逢った。こみあげてくる懐かしさ。心安らぐ不思議な団欒。しかし、年若い恋人は「もう決して彼らと逢わないで」と懇願した…。静かすぎる都会の一夏、異界の人々との交渉を、ファンタスティックに、鬼気迫る筆で描き出す、名手山田太一の新しい小説世界。第一回山本周五郎賞受賞作品。
「餓鬼ども! 」(幻冬舎)

『餓鬼ども! 』……初詣客で賑わうお寺の境内。ピッピ・ペロタン・プンプンの3人は4日間食事をしていない。しかも裸である。屋台の脇に落ちたたこ焼きをピッピが拾い上げると、そのたこ焼きは一瞬にして炎に包まれてしまった。なぜなら、彼らは賞味期限切れの食べ物しか口にできない「餓鬼」だったからだ……

『血判状の秘密』……イケメン郵便配達員とつなぎを着た屈強な中年男性に拉致された女子高生・沙希。男たちの話によると、なんと沙希は400年前の武士の生まれ変わりで、彼らと運命を共にする「同志」なのだという。

カラフル (文春文庫)
生前の罪により、輪廻のサイクルから外されたぼくの魂。だが天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。自殺を図った少年、真の体にホームステイし、自分の罪を思い出さなければならないのだ。真として過ごすうち、ぼくは人の欠点や美点が見えてくるようになるのだが…。
黄泉がえり(新潮文庫)
あの人にも黄泉がえってほしい―。熊本で起きた不思議な現象。老いも若きも、子供も大人も、死んだ当時そのままの姿で生き返る。間違いなく本人なのだが、しかしどこか微妙に違和感が。喜びながらも戸惑う家族、友人。混乱する行政。そして“黄泉がえった”当の本人もまた新たな悩みを抱え…。彼らに安息の地はあるのか、迫るカウントダウン。「泣けるリアルホラー」、一大巨編。
蜘蛛の糸・杜子春 (新潮文庫)

地獄に落ちた男が、やっとのことでつかんだ一条の救いの糸。ところが自分だけが助かりたいというエゴイズムのために、またもや地獄に落ちる「蜘蛛の糸」。大金持ちになることに愛想がつき、平凡な人間として自然のなかで生きる幸福をみつけた「杜子春」。

芥川がいつも冷たい皮肉屋であったわけではない。むしろ本当に願ったものは、人間の本来持っているやさしさである。そのような芥川のやさしさが出ている作品を主とし、さらに空想的世界のひろがりを見せてくれる伝奇的な作品等をえらぶことにした。小学上級以上。 –このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。


https://matome.naver.jp/odai/2148730848400372301/2148731340303802303
タナトノート(日本放送出版協会)
死後の生、臨死体験、体外離脱、生まれ変わり、ブラックホール、そして天使…すべての疑問が解き明かされる、まったく新しい近未来小説。叔父の葬式の日、ミカエルはペール=ラシェーズ墓地で不思議な少年に出会った。少年の名はラウル。墓の上に腰かけ、人の心の奥底まで見透かすようなまなざしで、少年は「死の哲学」を語りはじめた。それから2人は毎晩、あらゆる死について話し合った。32歳のミカエルは麻酔医になった。ある日、突然ラウルが電話で会いたいと連絡をしてきた。場所はあのペール=ラシェーズ墓地。彼は自分の行なっている研究のことを打ち明けた。
奇跡の輝き(創元推理文庫)
不慮の事故で命を落としたクリスがたどり着いたのは「常夏の国」と呼ばれる美しい楽園。だが一方、妻アンは夫の死のショックに耐えきれず自殺し、自分が造りだした闇の世界に閉じこめられてしまった。クリスは旅立つ――最愛の妻を救うために、幾多の苦難が待つ闇の奥へと! マシスンが魂の救済を語る幻の傑作ファンタジイ。
神曲 地獄篇 (河出文庫 )
一三〇〇年春、人生の道の半ば、三十五歳のダンテは古代ローマの大詩人ウェルギリウスの導きをえて、生き身のまま地獄・煉獄・天国をめぐる旅に出る。地獄の門をくぐり、永劫の呵責をうける亡者たちと出会いながら二人は地獄の谷を降りて行く。最高の名訳で贈る、世界文学の最高傑作。第一部地獄篇。
https://matome.naver.jp/odai/2148730848400372301
2017年02月19日