【閲覧注意】怖い話・都市伝説10

haranimashime

◯別人

俺は視力がすごく悪いし色盲。そのうえ正直、耳も悪い。

俺と彼女は車事故を起こした。俺はしばらく入院した。
一緒に退院した彼女は優しく声をかけてくれたが、えらくやせてしまってた。
まあそれでも俺のこといたわってくれるので去年、結婚した。

…最近気づいたんだけど、やっぱり別人だと思うんだよ。俺の嫁。
事故を境に、やっぱり別な人になってると思うんだ。

鈍すぎるとかバカとか言われるかもしれないけど…
俺、こういう風に知覚が弱いから。人は雰囲気くらいでしか判断つかないんだよ。
体臭がまず変わったし、肌もなんか急に年を取った気がする。
俺は「女子ソフト部出身」だと聞いていたが「部活はしてなかった」というし、とにかく昔の話を避けたがる。
昔は首に大きなホクロがあって「チャームポイント」だっていってた。
そんで今の嫁には首になんのホクロもない。

すごく長い複雑な事情があるんだけど結論を言う。
嫁は別人だった。法的にも。
俺は相手が何者か知らないままに結婚した愚者だった。
もう、なんかショックで書く気になれない…
これからどうしたらいいんだ…もうだめだ…
仕事もなにもかも辞めてこのまま消えます。

◯元カノ

ある男Aがいました。
Aは、プレイボーイで浮気ばかりし、当時付き合っていた彼女と浮気が原因で別れました。
Aはすぐに新しい彼女ができましたが、Aは元カノが自殺したとの話を聞いた。
Aは信じられなくて、回りに聞いたりしたが、どうやら本当で役場に問い合わせても死亡届けも出ているという。Aは自分のせいと思って悩んでいた矢先、その元カノが彼のもとに現れた。
Aは怖がった、自分を呪いにきたのだと、しかし彼女はいった「もぅ一度、会いたかっただけなの…」
そんな一途な思いにAは恋に落ちてしまったのだ。
Aは「幽霊でもいい!もうお前以外見えない!もぅ一度付き合ってくれ」と頼んだ。
すると彼女は「私はもうこの世にいないの。私以外の女性が見えないことを証明して、あなたがこっちにきて」

そしてAは自分の彼女を刺し殺し自分も死んだ。

こうして元カノは完全犯罪を成功させた。

◯ドライブ

山形に日帰りで旅行に行った帰り道
のんびりしすぎたため大分遅くなり、時計は夜中の0時を回っていた。
そんな中福島の山中を俺と彼女が乗った車だけが走っていた。
延々と続くストレートの一本道の向こうに明かりがひとつ見えてきた。
その明かりが見る見る近づいて大きくなってくる。
見ると、前方を走ってる1台の車だった、が、どうも様子がおかしい。
やけに遅いし、ふらふらと対向車線にはみ出たりクラクションを鳴らしたり。
「あーこういう車には近づかない方がいいね」と彼女に言いかけた瞬間彼女が
「そこ曲がって!!」と激しい口調で叫んだ。
訳も分からず知らない道を曲がらされた俺は彼女に半ば切れ気味で聞いた。
「なんなんだよ、この道がどうかしたのか?」
「違うの、さっきの車、見なかったの?」彼女が震えている。
「さっきの車がどうかしたの?」
「さっきの車…助手席の人が運転手を刺してた」

◯狂った女

オレの兄貴の身におきた話。
オレの兄貴はクラスでは地味な方でいわゆるいじられキャラだった。
しかし人気はあったようで兄貴の卒アルの白紙の欄にはかなりびっしり書き込まれていた。
そんな兄貴には「何で兄貴と?」と思うくらいかわいい彼女がいた。
小柄で明るくて、たびたび家に呼んでは料理を振る舞うという。
問題はその料理だった。
最初はカレーや春雨といった定番だったのが、なぜかどんどん肉料理ばかりになっていった。
中には骨のある人間の指のようなものが入っていた。
しかしそれは漢方の亀の爪だったという。
しかし調理中は決して見ないでといわれており不安を感じた兄貴はそっと見てみた。
すると案の定使っていたのは人間の肉だった。
今まさに手から指を切断して鍋に入れた瞬間だった。
思わず声を出した兄貴は目が合ってしまった。
急いで逃げたが物凄い早さで追い掛けられ、捕まったときに近くにあった袋から生肉のようなものを口に入れられた。
兄貴は吐き出すこともできずにそれを口に入れたまま家に逃げ帰ってきた。

通報してその女は逮捕されたがあの肉は女の元彼の肉だったそう。
オレの兄貴に食わせて早く元彼になってほしかったといっていたらしい…

◯野菜畑

先日、彼女と別れてしまいました。
当然ショックですが、なんと別れたその日に新しい彼氏をつくっていたのです。
さっぱりした彼女の性格はよく知っていましたが、さすがにこれはショックが大きかったです。

もう私には興味が無いと言わんばかりの冷たい態度をとる彼女。
同じ職場で働く時間はとても苦痛でした。

まず私は笑いました。

彼女はキャバクラ嬢によく見られる髪型、いわゆる盛りヘアが好きでした。
デートのときは毎回違う盛りを見せ、自己満足に浸っていました。
私には何かの野菜のようにしか見えませんでした。
でもとても可愛かったです。

次に私は泣きました。

彼女は自分勝手なことばかり言う人でした。
私が無神経だねと言うと、1日連絡をくれないほど怒りました。
でもそんなところも好きでした。

そして私は決意しました。

彼女は別れるとき、私の嫌なところをすべて言ってくれました。
頭が悪い。運転が下手。体の相性が悪い。細かいところで気が利かない。
もはや嫌な部分しか見えなくなっていたようでした。
でもはっきり言ってくれたところに優しさを感じました。

もうこの景色も見られないんだな。
そんなことを思いながら、通いなれた道を車で走ります。
向かった先は野菜畑。彼女との思い出がよみがえる場所です。

暗くてよく見えない畑で、目を凝らしながらお目当ての野菜を探します。
足音でまわりにいる人に見つからないよう、静かに歩きながら。

ついに見つけた野菜の葉。
私はそれをおもいきり引き抜こうとしました。

グイグイグイ!グイ!グイグイグイグイ!!

何度引っ張ってもなかなか抜けません。一瞬、悲しげに私を見る彼女の顔が見えた気がしました。
葉を両手で持ち、最後の力を振り絞り、やっとのことで引き抜ぬことができました。
勢いがありすぎたのか、たくさんの土が飛び出し、私の顔や服に飛び散りました。

帰りの車の中、彼女の大好きだった曲をかけました。
道を曲がる度、助手席のビニール袋に入った野菜が楽しそうに揺れていました。

その日から彼女は突然職場に現れなくなりました。
まわりでは、彼氏と駆け落ちでもしたんだろうという噂が流れ始めていました。

私は噂を聞く度に、ゆっくりお腹をさすり、彼女との思い出に浸るのでした。

【解説】
野菜=彼女

◯新人歓迎会

288 :名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 00:15:26 ID:52o8/iLg
先月、会社の新人歓迎会で、気が付いたらなぜか隣にいて
「前から思ってたんだけど可愛いねー!俺のタイプだよ!他の奴が??ちゃんって呼んでるのなら、俺は??タンって呼ぶ!」
と言ってきてすごい嫌だったのですが、職場が同じだし邪険にできないのと酔ってるんだろうと相手にしませんでした。

それから3時間以上もずっとしつこくメルアドを聞かれはっきり断ったんですが、同期の男の子の携帯を見て、勝手に登録したようです。
思わせぶりな態度は一度もとってないんですが、なんでこんな事になったのか怖いです

295 :名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 00:21:54 ID:52o8/iLg
ボディーガードですか…女の子の友達ならたくさんいます
徹底的に無視でいこうと思います
今もメールがどんどん来てます
内容は…気持ち悪すぎて皆さんが引くと思うので書くのやめときます

299 :名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 00:28:08 ID:52o8/iLg
そういえば、セクハラ委員会?というのが会社にあります!
そこにも相談してみます
さっきメール着信拒否も考えたんですが、それを今しちゃうと、逆上されそうで怖くて。

439:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 00:23:50.23 ID:ylhELmG30
305 :名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 00:41:43 ID:52o8/iLg
「ねぇ、メールは?」
「無視かよ」
「返事くれるまで朝まででもメールするよ(^o^)」
「寝てた、とかいう言い訳は不要ですよん☆だって寝てるわけないじゃない(^-^)v」
「そろそろ返事くれよ、マジで。何してんの?」
「おい」
「ムカついてきた」
「なぁんて嘘だよヾ(^▽^)ノ早く早く!」
「救急車鳴ってるよ(^-^)」
「俺、??タンが使った割り箸持ってますよ(*^_^*)」
「救急車鳴ってるって言ってんだよ、サイレン聞こえてるよなぁ?」

5分おきくらいに意味不明なメールがずっと来ます
誰かに泊まりにきてもらおうかなと思ってます
でもこんな時間だし、難しいかとも思います

312 :名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 00:46:50 ID:52o8/iLg
皆様ありがとうございます
メール全て保存してます
上司にも、もちろんメールを見せて相談するつもりです
明日会社に着くまでは、と思い、今はとりあえず無視しています

341 :名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 01:25:04 ID:52o8/iLg
皆様、すごくためになるアドバイスありがとうございます
教えて頂いたとおり実行してみます
メールは止まず、今も送信してきます
相変わらず支離滅裂な内容です

まさかと思うけど自宅のすぐそばにいるかのような内容もあります
事件にならないことを自分の事ながら願ってます

440:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 00:25:39.90 ID:ylhELmG30
355 :名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 01:50:17 ID:52o8/iLg
明日朝は友達の乗ってくるタクシーで仕事に向かうつもりです
できたら明日中に弁護士さんにも相談してみます
皆様本当にありがとうございます

「カーテンはピンク(^-^)?」
「今??タンが載った本を抱えていますよ(*^_^*)どの本も表紙のアップが可愛いくてたまらんね!!」
(これは会社関係者に配られる冊子の事だと思います)

「外見て、外ヾ(^▽^)ノ」
「一緒にいたい(^o^)」
「そろそろ返事しろや」
「おーい」
「??タン??タン??タン…(画面いっぱいに名前のみ)」
「照れ屋p(^-^)q」
「この道、車あんまり来ないねぇ?怖いでしょ?(^-^)v」
「何か言えよ」
いま、外でおーいおーいとハッキリ聞こえます

357 :名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 01:53:44 ID:52o8/iLg
おーいおーいとハッキリ聞こえます
どうして自宅がわかっ

440 :名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 02:41:35 ID:52o8/iLg
大丈夫です

452 :名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 02:44:39 ID:52o8/iLg
寝ました
心配いらん

◯運営していたサイト

五年以上前に閉鎖しましたが、かつて僕が鬱病の総合サイトを運営してたときの話です。

開設当初は、僕が常連だった他の鬱病サイトで知り合った人達が、ゲストで訪れる程度で人数も少なく内輪でこじんまりやっている程度のサイトでした。
それが二年経ち、三年経ちと年月が経過すると、知り合いの知り合いとか、リンク先の常連なども集まるようになり、チャットや掲示板も複数確保して、次第に大所帯になってきました。
そうなると、今度はサイトに付きもののトラブルも時々起きるようになりましたが、そういう時には力不足の僕に代わりトゲの立たない問いかけなどを駆使して丸く収めてくれる、古くからの常連でかなりの人格者の方々がいらっしゃいました。

僕自身、人見知りが激しく、若干無気力気味な所があるので、オフとかもやったことがないのですが、「こんな優しい方々が身近にいれば、さぞ心が安まるだろうなあ」といつも思っていました。

そんなある日から、何が発端か未だによくわからないのですが、僕のサイトで猛烈な荒しなどの悪戯が増えました。
自動でやっている事もあるらしく、無意味な長文が延々と貼り付けられたり、鬱病の方同士で何か会話しようとすると「お前のような社会的弱者は生きている資格ゼロ」とか「クズだから鬱病なんかなるんだ自殺しろ」等々見るに耐えないような罵倒を繰り返すような人が張り付き、とても荒んだ状態になっていました。
過去の内容を見るに、どうやら二人の人が何か仲違いして罵倒合戦が起き、それが色々と波及しているようでした。

対策を取ろうにも、その人達はネットの高度な専門知識が豊富らしく、ハッカーがどうとかあまり聞き慣れない専門用語を並べて脅迫めいた事までする始末で、正直、僕のような素人には全く太刀打ちできそうもありませんでした。

それを見かね、古くからの常連の人は
「ああいう方は放っておけば過ぎ去りますよ」
「構って欲しいだけなんだから相手にしないのが一番!」
とメールしてきて僕を励まし続けていました。

ある時、サイトの設定に少し手を加えると、書き込んだ人のIPアドレスや、使ったパソコンの環境が判るようになると知り、四苦八苦して設定を変えて様子を見る事にしました。
すると、特定のIPアドレスの二人が延々と荒らしを行っているのがほぼ確認でき、「本当にしょうがない人達だなあ…」と思いながら更にIPアドレスをログで見て行くと、人格者の常連二人と全く同じでした。
なにかの拍子に途中でアドレスが変わると、その直後の荒らしもアドレスが同じ物に変わっていたりして、明らかに同一人物だと思います。

物は試しと思い、別人を装って
「もしかしてあなた××さん?IP同じなんだけど…」と書き込んだら
「うるせーよ!死ね!死ね!」と延々と連呼の書き込みがされる始末。
勇気を出して、その人格者(だった)方へ「人違いかもしれませんが…」と前置きして直接メールを出しても、普段ならすぐ返信来るのに何日経っても全く来ない事で確証を得ました。

もうサイトを運営していく気が完全に失せて、特に何も言葉を残さず、サイトは閉鎖しました。
表面上はあんな人格者を演じていても、実際にはかなり荒んだ方がいらっしゃるんですね…

そのお二人、普段は鬱病に悩む新顔の方へも優しくアドバイスしたり、二人で親身になって、鬱病の回復には何がよいかを平和に論じ合ったりしていて荒らしが酷かった時期にも、普段通り私や他の方とも会話されていました。
二人とも、お互いに荒らしの相手が誰なのかすぐ気付いていたのでしょうが、それにしても…

メンタル系のサイトって、こんなケース多いのでしょうか…

◯悪意

俺が税務署の職員だった頃の話。

90年代の頃だが、田園調布のある家へ査察に入った。
すると、玄関で奥さんが数珠をじゃらじゃらさせつつ、「悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散」とひたすら呟いている。この家が、ある神道系カルト新興宗教に帰依しているのは調査で知っていたが、さすがに面食らったし不愉快だった。

税務署員には珍しく短気な同僚Aは、「ずいぶんと奥さんは不機嫌ですね」等と皮肉を言う。
家の主人もふんっと鼻で笑い、人を食った様な事を言う。
主人「家内が言うには、どうも本日来る客人が、災いを運ぶとの夢を見たらしくてね」

家には宗教関係か、禍々しいデザインの神棚があるだけで、他は普通のセレブの家である。
調査を開始するが、脱税の証拠が、どこを探しても見つからない。
家の主人は余裕しゃくしゃくで頭に来る。
と思った矢先、Aがあっと声を上げた。
そして、調査してない所が一つだけあると言った。
A「神棚だ!」

Aが神棚に手をかけ様とした途端、ひたすら「悪霊退散」を叫んでいた奥さんの顔が青ざめ、「地獄へ落ちる地獄へ落ちる」と騒ぎ始めた。
主人も打って変わって怒り出し、「やめろやめろ、呪われるぞ、死にたいのか」と叫び出す。
俺達は、この慌てようを見てビンゴだと興奮した。

Aが神棚を探ると、中から小さな箱が見つかった。
証拠があったと色めき立つ中、怒鳴る奥さんと主人を余所目に箱を開けた。
「うおっ」とAが叫んだ。
何と中には、女の髪の毛と爪、それから動物の干からびた目玉らしき物が大量に入っていたのだ。
調査員達も余りの事にしーんとする。

奥さんが、目をおそろしく釣り上げた憤怒の形相で呟いた。
奥さん「だから言ったのだ。お前達、もう命はないかもしれないぞ」
Aはぶるぶる震へながら箱を閉めて、上棚へ戻した。

上司に調査が失敗だった事を電話で連絡すると、上司から怒鳴り声が返ってきた。
上司「馬鹿野郎、だからお前は詰めが甘いんだよ。まってろ、今から俺が行く」

しばらくして上司が来た。
上司は神棚にどすどすと直行して箱を平然と開け、箱に手を突っ込み探りだす。
うえっ、よく手が突っ込めるなあ、と驚いていたら、上司がにやりと笑った。
上司「見ろ、箱は二重底だ」
二重底の箱からは、脱税の証拠である裏帳簿が見つかった。
主人と奥さんの顔が見る見る真っ青になる。

上司は調査後に言った。
「真に怖いのは霊や呪いじゃない。人間の欲望と悪意だよ。人間は金のためなら嘘も付くし、演技だって平然とする。今回の調査を見ろ。神棚に隠す狡さ、“呪い”に対する人間の恐怖を利用した巧妙な手口。
真に怖いのは、人間の欲望と悪意だ」

それから一年以内に、箱を触ったAが自殺し、上司が交通事故で死亡した。
二人が死んだのは偶然か?
本当に、真に怖いのは、人間の欲望と悪意だけなのだろうか……

◯ネトゲ廃人

大学入試に失敗した友人が引きこもってネトゲ廃人になって9年になる。
背中真ん中まで伸びた髪は後ろで縛っているが、自分で切ってガタガタ。
風呂はシャワーのみ、髭や爪の手入れはしてるが肌は白くツヤがなく、ヒドイ虫歯で口臭はキツイ。
食事は一日一食。
大きなオニギリに、本来ならおかずとして食べるものが具として入っている。
それと林檎かバナナ、1Lペットボトルに水のみ。
ほぼ椅子に座っている生活で、筋力も老人以下だと思う。
部屋は物がなく、片付いてはいるが埃っぽいしかび臭い。
眼鏡の度数も合わず、服はヨレヨレで肌が透けるほど薄くなっている。
食事は親が部屋の前まで運んできて、片手で食べる。
一日かけてゆっくり食べて、シャワーの時にさげる。
会話はほとんどしない。
携帯は9年前のものだが、通話もメールもしない。
が、時々攻略などを見るそうだ。
親はそれなりに金があるし、月一万だけ口座に入れてもらってるが、課金に消えて基本貯金はない。
将来どうする?と聞いたら「食えなくなったら自殺する」と言っていた。
7年ぶりに逢ったが、顔も能面。
ゲームに夢中で見てもくれなかった。
怖かった…

◯あんたあぶないぞ

帰宅中夜道で後ろからついてくる男がいた。
俺は特に気に止めてなかった。
で、突然後ろから来たチャリの兄ちゃんが後ろに乗れ!と。

怪しく思ったので、理由を聞くと、後ろの男が刃物を持ってる、あんた危ないぞと言われた。

そんなやりとりをしてるなか、その男は平然と通りすぎていった。
まあそのときは何事もなかったのだが、後日俺の家に空き巣が入り、部屋が荒らされた。
近所の目撃証言から犯人はすぐに捕まった。
隣の部屋の男だった。

男は大学生で、俺の部屋から聞こえる騒音に耐えかねて、俺を殺そうとしてたと…
あの夜の男も彼だったらしい。
何度か通った取り調べでそう聞かされた。

でも、そのアパートは親のもので、俺がアトリエとして使ってるだけで、普段はだれもいないはず。
少なくとも普段住んでる隣の男がテンパるほどの騒音なんてでないはず。
なんだかよくわからない事件だった。

◯変質者

20年ほど前にあった話
昔、自分が住んでいた地区での出来事

その地区では小学校近辺を中心にボランティアが子供の下校時刻にパトロールをしていた。
ボランティアの人は黄色いタスキをかけ、一人小学校近くの交差点で旗を持ち、もう一人はステッカーを貼った軽自動車で周辺を巡回していたので街の人も服装でボランティアの人だと分かるようになっていた。

夏休みも終わってすぐのこと、小学生三人が下校中に変質者に襲われた。
特に危害を加えてくるわけではなかったが奇声をあげにじり寄ってきたそうだ。
三人は逃げようとすると、すぐ近くに巡回ステッカーを貼った軽が徐行していたらしい。

慌てて車を叩き変な人がいると騒ぎたてる小学生
運転席からオバサンが顔を出し「乗れ」と言ってきた。
一人が乗り込み、残り二人も乗り込もうとすると軽は扉を開けたまま急発進したそうだ。
車を追いかけるも引き離され、いつの間にか変質者も見当たらないため、二人は小学生へと引き返しそこで先生にあった事を伝えた。

最初は変質者の事ばかり気にしてた先生だが、その日の車巡回が男の大学生であることがわかり誘拐事件として警察に連絡したそうだ。
結局、さらわれた男の子はその日の深夜に市内の路上で発見され、病院に搬送されて命に別状がないのが確認された。
奇妙なことに男の子の右腕には深い歯形が残されていたらしい…

◯相談

高校生の時、友達の女が「彼氏と別れたい」と電話で相談してきたので、自分は適当に応対をしていました。
「無視してればいいじゃん、一週間もすればあきらめてくれるよ」
とか適当にあしらっていると、キャッチが自分の電話に入ったので
「ちょっと待ってて、キャッチだからまた後でかけ直すよ」
と言ってキャッチに出ました。すると
「余計な事言ってんじゃねーよ、お前のせいで別れたらマジで殺すよ?」

と、一方的に言われて電話を切られました。

後日談として彼女はめでたく彼氏と別れました。
もちろん彼氏から貰ったぬいぐるみ等のプレゼントは全部捨てたそうです。

◯観察日記

親が離婚し、姉と僕は母と家を出ることにした。
父と兄とは連絡を途絶えた。
高校に入りマンションに引越し、ゴミ捨て場を漁り始めた。
まれにエロビデオや、謎のCD-R、エロ雑誌などがあるからだ。
不謹慎には変わりないが…

高校二年のあるとき、ゴミ捨て場にあったCD-Rで奇妙なものを見つけた。
観察日記19XX/XX/XX~19XX/XX/XXと書かれていた。
データを見るとテキストファイルと画像が入っており、全然容量を使ってなかった。
中身はタダの植物の感想日記、しかも花は3種類しかなく、十日間だけのものだった。

何故か毎週最低でも1枚はCD-Rのゴミはあった。
そして必ず観察日記は入っているのだ。
別にタダの植物。怪しいトコは何もない。
ただ「花が咲く、やはりこの花は美しい」のように花の名前も記されておらず花とだけ書いてあった。
ある日母が事故を起こした。
既に姉が仕事を始めており、職場の人と叔父のお陰で入院しゆっくり傷を養生することが出来た。
しかし「花が枯れそうだ、このまま朽ちて行くのを観察するのも良いかもしれない」 と書かれたデータを見つける。
その日付は事故を起こした日だった。

姉は帰るのが遅く、一人でいても暇なので友人を泊めることにした。
そこで観察日記の話をすると見たいと言い出した。
CD-Rを渡すと裏を見て彼は言った「マルチセッション使ってるぞ?何で一枚にまとめないんだ?」
友人曰く、CD-Rはデータを更新できるらしい。しかし前のデータを消して使うとの事。
今まで焼いた総合計が650MBに収まれば中身を変えれると言うのだ。
友人はPCで古いCD-Rを調べ初めて叫んだ「病院に行くぞ」
自転車で走りながら友人と話す。

「どうしたんだよ?」
「古いセッションは一週間先のことが書いてあった、お前等家族の事を書いてはCD-Rに焼いてお前に見つけられるように捨てたんだ」
「今日の日付で書いてあったんだ、『枯れた花を放って置いても他の花の邪魔になる。摘み取ろう。』って」
「はぁ?」「テキストはタダの花の観察日記だけど、あの観察日記の画像は違った、観察日記はお前等家族を観察してたんだよ」

病室に着くと母は普通にテレビを見ていた。
「どうしたの?面会時間ぎりぎりじゃない」
心配になったので病院に泊めてもらうことにした。

次の日、姉が突然現れた父に刺された。父はマンションの隣の部屋に住んでいた。
父はその後警察に届けられた。
兄と一緒に住むことになり、しばらくして兄がCD-Rを渡してきた。
観察日記だった。
「朽ちるところは自然のが良いなと、思いとどまる、真中の花を摘み取ろう」
データを見て、友人の教わったセッションセレクトで古いセッションを見る。
「お前なら気付くと思ってたよ、面白いだろ?」兄はニヤニヤしながらドアの前でそう言った。

◯プレゼント

学生の時、女子三人組みにイジメられていた。

臭そう、なんかきたないこっち見ないで、純粋な僕はとても辛かった。
女子三人組みがゴキブリが嫌いと話をしていた、僕はなぜかゴキブリが好きになった。

女子三人組みのイジメが酷くなってきた、僕はゴキブリで恨みを返すことにした。
ゴキブリホイホイのゴキブリの餌を集めて女子三人組みの下駄箱や靴の中の先、机の中にばらまいた。

しかしなにも起こらなかった。
2週間くらいして夏休みに入りゴキブリの事は忘れていた。

事件は2学期の初日におきた。
女子三人組みが仲良く登校してきた。
僕も近くを歩いていた、女子三人組みが下駄箱を開けた瞬間、10匹くらいのゴキちゃん達が飛び出してきた。

女子三人組みは悲鳴をあげて腰が抜けた様だった。
一人は泣き崩れ、一人はこけて、もう一人は失禁してたかもしれない。

あの日から僕はゴキブリを飼うようになった、水槽に1000匹くらい飼ってる。
餌代はタダだし、とても人なつこい、僕には最高のペットである。

女子三人組みがの一人が結婚して新築の家を買ったらしい。
広い庭があるので300匹のほどプレゼントしようと思う。

◯届いた封筒

学生の頃、同じサークルの後輩で、すごくオレのことを好きになってくれた子がいた。
すごくいい子で、みんなから人気もあった。

そんな子に、ある日、告白された。
でも、オレには他に好きな人がいたから、丁寧に断った。
彼女は、まさかふられるとは思ってなかったみたいで、すごくショックを受けていたようだった。

その後、オレはサークルを引退し、就職活動やら色々忙しくなり、彼女とは会わないまま卒業した。
(というか、あえて彼女を避けていた、と言ったほうがいいかもしれないけど)

東京の会社に就職し、一人暮らしを始めて、3ヶ月くらいたった、ある日。
深夜、仕事から帰ると、ポストに、切手のない封筒が入っていた。
空けてみると、例の彼女からの手紙だった。

便箋には、昔の思い出と、今でもオレのことを忘れられないというようなことが書かれていた。
それとは別に、走り書きしたようなメモが入っていた。
「ここ探すの苦労しました。せっかく来たのに留守みたいで、残念です」
親以外、誰にも住所なんか教えてないのに…

ただ、一番怖かったのは、もう一枚入っていた紙。
そこには、オレと彼女が二人で微笑んでいる絵が描かれていた。

想像で書いたわりにはすごくリアルで、しかも上手で驚いた。
さらに、なんと髪の毛の部分が、明らかに人間の毛…
おそらく彼女の毛が、丁寧に、びっしりと貼り付けてあった。

今はまた引越して、別の部屋に住んでいるのだが。
またいつか同じことが起こるのではないかと、今でも結構不安な毎日。

◯心霊スポット巡り

彼女が体験した話。
彼女は幽霊とか信じるタイプだけど、その友人Aはどちらかというと信じない人
じゃあ見てみようかってことで一緒に某有名な心霊スポットに行ったそうな。

何でも女の幽霊を見ただとか、ナースの幽霊がとかなんとかの廃病院、ひとしきり徘徊したが特に何もなく、車に戻って一息ついてたら彼女が急に叫んだ。
Aが何事かと思って問い詰めるとルームミラーに何か変な影が写っているそうだ。

見てみると血だらけで服装もぼろぼろな女が暗闇の中から走ってくる。
流石にAもびびり車のエンジンをかけドライブに彼女はもう半狂乱で早く車出して!とぎゃーぎゃーわめいた。
サイドブレーキ外していざ!と思った時、Aが急に困惑した表情でルームミラーを見つめている。

彼女はと言えばそんなのんきそうなAに腹が立ち「どうするのよ!早く出してよ!」とキレる。
しかしAは車を出すどころか女が来るのを待ち、窓も全開にして早く乗れ!と叫んでる。
もう彼女ガクブル、幽霊乗せる気か!いくら信じてないからってそこまでするか!と思ったが、Aは何を思ったかサイドブレーキをひき、車を出て女のほうへダッシュ

免許持ってない彼女は車の中でガクブルしてもうだめだ!呪われる殺される!とか思った。
そしてとうとう後ろのドアが開きAがその女を乗せるような音…と一緒に

「すみません助かりました!ありがとう…ありがとう…!」って女の声がして

彼女ぽかーん、友人すぐ運転席に戻り車発進
と思ったら今度は男の怒声みたいなのが後ろから聞こえてきたがAは構わず出発、すぐ警察署へ。

もうここら辺りから彼女も気がついたらしく、どうやら血まみれの女の人はレイプされかけてぼこぼこに殴られたらしい。
命と貞操を守りなんとか逃げ切ったところに自分たちの車があったんだと。

もしあのまま逃げてたら、その女の人殺されてたかも…だそうだ。
Aは幽霊をはなから信じてないから、そういう行動が出来たのだろうと警察まで行って帰り道Aは「もう死んでるやつに殺されるなんて馬鹿らしい、こっちは生きてるんだ」
とか言ってて、彼女も彼女から話聞いた俺もすげー頼りがいある女だと思ったよ。

◯ナース

高校生の頃、インフルエンザで高熱を出した。意識が朦朧として、救急車で病院へ。
肺炎と分かり三日ほど寝込んだが、なかなか体力が回復せず、そんまま半月ほど入院した。

定時に看護師が点滴を交換したり、配膳したりで訪れたが、時々30代半ばくらいの看護師がたいした用事もないのにふらりとやってきて、こちらの顔を窺うことがあった。
やっと食事が取れるまで回復して、看護師とも会話できるくらいになった。
そこで、時々見回りに来る看護師について聞いてみた。

「あの人は何をしに来るんですか」と言うと、そんな暇がある職員はいない、名前は?と聞かれ、白衣ではなく、薄緑色のナース服だったと答えると、一瞬こわばった表情になってこちらを見た。あきらかに動揺して、最近も来たの?と小声で話しかけられ、この三日は来ていないと答えた。
何回来たか覚えているかと聞かれ、五六回かなと返すと、パートで頼んだ人だったかも、などと曖昧に口を濁し、それきり部屋を出て行った。

その病院を退院して一年後、足の指を骨折して再び訪れると、偶然に謎の看護師の女性と出くわした。
女性は急患受付の廊下にいて、運ばれてきた老人の担架を無表情に覗き込んでいた。
その様子が変だと感じると、ぱっと全身に鳥肌がたった。

視線を逸らすのが遅れた瞬間、彼女はこちらに気づいて、スウーと近づいてきた。
そして、「あんた、私が見えるの?」と話しかけた。
思わず両手で顔を覆い、心の中で消えろ、消えろとつぶやいた。
五分ほどそうして顔を上げると、もう彼女の姿はなかった。
幽霊を見たのはそれっきりだが、死神だったのかもしれない。

◯ストーカー相談

俺は親が5店経営してる飲食店の一つを担当している2代目なんです。
担当している店はちょっと洒落た喫茶店って感じで、バイトの子もターゲットの層に合わせて若い子を雇ってます。
大体10代後半から20代前半ばかりで、俺が半分用心棒みたいな感じ。

1週間前、女子大生のバイトのIさんが「相談があるんでちょっといいですか…?」と聞いてきたんです。
二人で事務所の奥の方に移って話を聞くと、「私、最近ストーキングされてるみたいなんです…」との事。

若い子ばっかりなので、接客サービスで勘違いした奴等も多く、今まで似たような事も何度かありました。
Iさんが言うには、アパートの周りをウロウロしたり、バイト後尾けられたりしてるらしい。
気持ちが悪いし怖いけど、実害がまだ無いから警察にも届けにくいそうです。

結局、「今日は無理だけど、何なら明日警察についていくよ」と宥め、家まで送る事になったんです。
アパートの前に着いた頃はIさんはかなりビビってて部屋まで送って欲しいと言われました。
ちょっと脳内で勘違い爆裂させそうだったけど、様子を見たら本当に怖がってるんで真面目になった。

Iさんは部屋に入ると少し落ち着いたようでお茶を出してくれたんですが、ホッと一息つこうとした瞬間電話が!
怯えるIさんを尻目に俺が電話に出ると…
「誰だ!テメー!俺のIに手を出すとマジで殺すぞ!今すぐそこを出ねーと火つけるぞゴルァ!」
ってな感じで叫ばれ続けたんです。(聞き取れなかった部分が多かったです)

予想してた通りの電話なので冷静に、
「あんたがどこの誰だか知らないけど、これ以上尾けまわしたりすると警察呼ぶよ」
と伝えると、罵声が少しずつ両方の耳で聞こえてきたんです。

こっちが黙ってると、少しずつ罵声が大きくなり最後には部屋の前に…
ドアを壊さんばかりに叩かれて、手に負えんと判断し警察に通報。
しばらくIさんを落ち着かせながら、罵声のヒアリングを楽しんでた。

15分くらいで警察が到着し、御用に。それからは、お決まりの手順で事情聴取。
Iさんは心底ホッとした感じで、Iさんの洒落怖話は終った…

と思ったら30分くらい前から無言電話がかかってきまくってんだけど……どう思います?

https://matome.naver.jp/odai/2148659636661782601
2017年02月13日