日本国内でのオールアルミ車両の発祥地「山陽電車」の車両を紹介

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山陽電車とは?

山陽電気鉄道とは兵庫県神戸市に本社をおく準大手私鉄。本線 (西代 – 山陽姫路 54.7 km)と網干線(飾磨 – 山陽網干 8.5 km)の2路線を運営している。阪神電気鉄道と直通特急を中心として相互直通運転を行っている。

路線図
シンボルマーク
2007年に創業100周年を機に新しいシンボルマークが制定され、赤色の5本線が縦横斜めに折り重なったもので、縦横斜めは感謝・信頼・挑戦を表現し、5本線は山陽電鉄グループの展開する5つの事業分野を表現する。

山陽電車が保有する車両を紹介

山陽電車のアルミ製車両たち
2016年10月29日に開催されたイベントで左から6000系6000F・5000系5000F・2000系2012F・3000系3000Fと山陽電車の歴代アルミ車両が展示された。

2000系

2012Fは国内初のオールアルミ車体!
車体は川崎車輛がドイツのWMD社と提携して、アルミニウム合金の押し出し材が全面採用され、オールアルミ製車両となった。1990年に除籍されたが、歴史的・産業考古学的な価値が高いことから東二見車両基地の構内に保管されている。

3000系列

3000形

まずはアルミ車体で登場
1964年に2012Fのアルミ合金製車体を踏襲する形でアルミニウム合金製車体で新製された。
1986年頃から認識向上で前面の赤色の帯が拡大されていたが、誕生50周年を記念として2015年10月下旬に登場時に戻された。誕生から52年が経過しても活躍中。
ローレル賞
オールアルミニウム合金製車体の技術が評価されて1965年に鉄道友の会からローレル賞が贈られた。
鋼製車体へ移行
1968年の神戸高速鉄道開業へ向けて大量増備されることとなり、アルミ車体と比べて安価な鋼製車体が採用された。

3050系

3000形に冷房装置を搭載
3000系の増備過程で、1972年の新造車からは冷房装置を装備しての導入となった。一部の機器構成や車体構造が変更により形式番号は電動車は50番台以降、付随車・制御車については30番台以降とされ、このグループは「3050系」として別系列扱いとなった。
空気ばね台車に変更
1973年11月竣工の3056F以降は台車を空気ばね式でブレーキシリンダーを新開発のダイアフラム式に変更したKW-15・KW-16に変更され、CPについても空気ばねに対する空気圧供給の必要性から、容量増を図って大容量のHB-2000をTcとMcに各1基ずつ搭載するように改められた。
3066-3067よりアルミ車体に変更
1981年に竣工された3066Fのうち神戸方2両の3066号と3067号は川崎重工業による新工法のアルミ車体試作車。
3068F以降は無塗装に
1981年6月に製造された3068Fから3074Fは1編成4両全車が新工法のアルミ車体で客用扉と正面貫通扉はステンレス製の無塗装とした。
扉もアルミに
1985年に竣工された3両編成2本(3076F・3078F)で3000系列の最終新造車。アルミ車体を採用したが前面貫通扉及び乗務員室扉もアルミ製となった。現在は両編成共に1968年に竣工された3000形付随車を組み込んで4両編成で組成されており、付随車を除いて一部5000系からの固定式クロスシートを流用している。

3100系

特急6連化に向けての増結用として登場するが…
将来的にラッシュ時に3000系4両編成へ増結して6両編成化を行うことを想定して1983年に3050系のアルミ製車両ベースで製造されたが、計画変更により増結運用は中止され、当時予備車になっていた1969年製の3619号と組んで3両編成化されて運用中。
3100号の反対側先頭車は偽アルミカー
その余剰となっていた3000形3619号は鋼製車体ながらも3100Fと連結されることとなったのでアルミ無塗装車風の塗装に客用扉と正面貫通扉はステンレス製に変更された。

3200系

2000系のモーターを流用
車体は3000形と同一であるが2000系の主電動機のMB-3037を流用した車両。1969年から1970年に製造された編成と1990年及び1998年に3000形から改造された編成が在籍する。全編成がワンマン運転対応で網干線を中心に活躍中。

5000系

1986年にクロスシートで登場
吊り掛け駆動の旧型車を置き換える形で登場したが、競合の国鉄が民営化することにあたって更なるサービスの向上が予測され、それに対抗する形でクロスシート車で登場した。当時は3両編成だったが中間車を新製して現在は6両編成と4両編成が在籍中。
クロスシートを固定式から転換式へ
1990年に竣工された5020F以降は従来の5000系に組み込まれた中間車を含めて転換クロスシートを装備した。5014-5019及び5607-5609は固定式から転換式に変更され、余剰となった固定式クロスシートは3074Fから3078Fに流用された。

5030系

山陽電車初のVVVF制御車
1997年に登場した5030系は5000系をベースとしながらもVVVFインバータ制御(富士電機製IGBT素子)を採用した。ラッシュ時間帯対応として客用扉間の座席は1人 – 2人掛けの転換クロスシートとした。

6000系

19年ぶりの新形式として導入
老朽化した3000系を置き換える目的で2015年度より山陽電車の伝統を受け継ぐデザインで導入された最新型電車。扉個別スイッチや車内案内表示器など山陽電車で初めて採用されたものが多い。ワンマン運転にも対応しており、網干線でも運用されることもある。
https://matome.naver.jp/odai/2148291559005870501
2016年12月28日