【ほんのり怖い話】 嫌いな奴を不幸にする呪いの儀式

Ghostail
数ある洒落にならない怖い話の中でも刺激の少な目な作品を紹介します。今回の作品は『嫌いな奴を不幸にする呪いの儀式』です。

『嫌いな奴を不幸にする呪いの儀式』

父の再婚相手が絵に書いたような嫌な女だった。
ある日、父とその女が旅行に行った時に遊びに来ていた友人と二人で
「嫌いな奴を不幸にする呪」を実行する事にしたのだったが・・・。

【このお話の特徴】
幽霊や怪奇現象のお話しですが
基本的に「不思議だな!?」や「今思い出してみると!!」
位の怖さのお話を載せています。

くだらない話なんでスルーして結構。

父が再婚し、新しい母が出来たのだが、ドラマに出てくるようにムカつく女で、
単純に言うと、父の前ではいい顔をし、
私の前では罵声など当然・・・といった感じだった。

しかも超ドケチで、空のペットボトルを歯ブラシ立てに使い、
父に「生活の知恵があっていいな」などと誉められて、喜んでいるバカ女だった。

その日、父とその女が旅行なので、友達を呼んで泊まらせることにした。

二人とも怖い話が大好きで、一緒にパソコンで怖いサイトを見まくっていたが、
普通の『心霊体験談』では物足りなくなり、
呪いの方法やら自殺サイトやら、危ない系のものを見始めた。

そこで見つけたのが、『嫌いな奴を不幸にする呪いの方法』。

(知ってる奴も多いと思う)

その方法っていうのが、まず夜中に(時間は書いてなかったが)

ペットボトルに10円玉を入れ、嫌いな奴の髪の毛を入れる。

『○○(嫌いな奴の名前)死ね死ね』と念じながら、ペットボトルの蓋を閉じる。

それを神社に埋めておけば自然と呪いは起き、
呪われた奴は不幸のドン底・・・という内容だった。

なんか幼稚園児が考えそうな呪いの方法だったが、
他の呪いは『ネコの血』だの『ねずみの死骸』だの、入手困難なものが必要だったため、
とりあえずコレやってみよーよって話になって用意した。

調度歯ブラシ立てになってるペットボトルを使うことにし、髪の毛は当然あの女の。

(ベットの枕に何本か長い毛がついているので、それを使った)

友達は「本当に呪われたらどうすんの」とちょっと心配していたが、
本当にあんな女死ねばいいと思っていたので、迷わず決行。

その時、部屋は明るかったのだが、空間が変な感じがした。

10円玉と女の髪の毛を入れる。

『どの神様でもいいのであの女を殺してください』と念じながら蓋を閉じる。

家の裏は神社なので、すぐに埋めに行った。

効いても効かなくてもザマーミロって感じで、家に帰った。

しばらくしても呪いの効果は出ず、その女は相変わらず私に意地悪し続けた。

たぶん、そっから1週間くらいたった日、あの女が包丁で手を切って血を流していた。

「何見てんのよ!あっち行ってなさいよ!」と怒鳴られたので、

わざと『いい気味』っていうような笑いを見せて、部屋に戻った。

次の日、あの女は階段から落ちて捻挫した。

その3日後に、また階段から落ちて、鼻を強打し骨折。

なかなか呪いが効いてきたではないか、と思った。

一緒に呪いをやった友達に、「効果が出てきたよ~」と報告すると、
友達は静かに口を開いた。

「ペットボトルに10円は入らないよ・・・」

その時は何言ってんのコイツと思ったが、まさかと思い、
家でもう1度ペットボトルに10円を突っ込んでみると、10円がでかすぎて入らない。

友人は気づいてからずっと言おうと思ってたらしいのだが、
怖くて言い出せなかったらしい。

なぜあの時はすんなりと入ったのだろう?

なんか嫌な予感がするので、今から神社に行って掘り返してきます。

https://matome.naver.jp/odai/2148248638963960501
2016年12月23日