ニュースでよく聞く米軍機「オスプレイ」ってどんな飛行機?

guruten
配備問題や墜落の危険性‥ニュースなどで頻繁にでてくるアメリカ軍機オスプレイ。17年には米軍横田基地(東京)に配備され、自衛隊には18年度に導入される。しかし最近では沖縄県名護市沖の不時着大破が大きく取り上げられた。

V-22(オスプレイ)

Osprey
アメリカ合衆国のベル・ヘリコプター社とボーイング・バートル(現ボーイング・ロータークラフト・システムズ)社が共同で開発した航空機である。

愛称のオスプレイ(英: Ospreyとは、タカ目の猛禽類の一種である「ミサゴ」を意味する。
〈wikipedia〉

固定翼機状態の飛行

垂直離着陸が可能な機体でありながら、その最高速度は550km/hとヘリコプターの2倍にも達しています。
オスプレイとはどんな機体?事故率は意外と低い!? | mjdsk.jp

エンジンを垂直にするとプロップローターの回転面が水平になってヘリコプターのローターと同じ働きをし(ヘリコプター・モード)、エンジンを水平にすれば回転面が垂直になるから、通常形式機のプロペラの機能を果たす(固定翼機モード)。これによって、ヘリコプターと通常形式機双方の利点を発揮することが可能となるのである。
「V-22オスプレイ」が日本全土の空を飛ぶ日(SBCr Online)

翼端のエンジンとプロップ・ローター
大きな3枚の「プロップ・ローター」(Prop-roter)と呼ばれる回転翼がエンジンと共に固定翼の両端に備わっている。このプロップ・ローターを駆動するターボシャフトエンジンは、減速ギアや補機などと共にエンジンナセル内に収められ、固定翼の両端に取り付けられている。
〈wikipedia〉

米軍の中型輸送ヘリCH46と比べ、速度は約2倍、航続距離は約4倍で、積載量も約3倍といずれの性能も上回る
【熊本地震】一部メディアのオスプレイ叩きに被災者から批判の声 「露骨な政治的パフォーマンスでは…」 (3/3ページ) – 産経ニュース

CH46ヘリコプター:後に画像あり

http://www.youtube.com/watch?v=WWiQpqwWRTc
YouTubeでのみ視聴可能ですのでリンクからどうぞ。
画質がよく細かい部分まで見ることができます!航空祭らしくギャラリーが結構います。

飛行機とヘリコプターの「いいとこどり」

1982年にアメリカ国防省は、陸軍、海軍、海兵隊、空軍という全軍が使用できる航空機を開発すると発表。
オスプレイとは何か? 「未亡人製造器」と呼ばれた革新的航空機

現在では、海兵隊の兵員輸送用や空軍特殊部隊の活動支援用に装備を進められている。

ヘリコプターのように垂直に離着陸でき、飛行機のようにスピードが出て航続距離も長い航空機を開発することになった。
オスプレイとは何か? 「未亡人製造器」と呼ばれた革新的航空機

ヘリコプター(回転翼機)の特長は、なんといっても垂直離陸やホバリングが出来ることですが、その欠点は速度が遅い(200km/h~300km/h)ことでした。
オスプレイとはどんな機体?事故率は意外と低い!? | mjdsk.jp

速度が遅く、航続距離も短い
ヘリコプターは、垂直離着陸・ホバリング(空中停止)・超低空での地形追従飛行ができるが、速度が遅く、また、航続距離も短い欠点がある。
〈wikipedia〉

画像:CH-46 ヘリコプター

固定翼機(飛行機)の最高時速は、マッハ2.5(時速3,000km/h)の世界まで到達したものの、その欠点は垂直離着陸やホバリングが出来ないこと。
オスプレイとはどんな機体?事故率は意外と低い!? | mjdsk.jp

長い滑走路が必要‥
固定翼機は、高速移動や航続距離の面では優れているものの、離着陸のために2,000-3,000m以上の長い滑走路が必須な上、垂直離着陸もホバリングも超低空での地形追従飛行もできなかった。
〈wikipedia〉

このヘリコプターの欠点を克服し、通常形式の航空機並みの性能を得る試みが、「転換型」と呼ばれる航空機の開発であった。
「V-22オスプレイ」が日本全土の空を飛ぶ日(SBCr Online)

「転換型」航空機ではいくつかの方式が研究されたが、最も現実的で実用性が高いとされたのが、ティルトローターと呼ばれる方式であった。
「V-22オスプレイ」が日本全土の空を飛ぶ日(SBCr Online)

ティルトローター機(オスプレイ型)
画像:AW609(旧BA609)

ティルトローター (tilt-rotor, tiltrotor) とは、垂直(短距離)離着陸のための手法のひとつで、ローター(プロペラに似た回転翼)を、機体に対して傾ける(ティルトする)こと。
〈wikipedia〉

ティルトウィング 機
ヴォートXC-142 (1964年)

ティルトウィング (tiltwing) とは、垂直(短距離)離着陸のための手法のひとつ。主翼をエンジンポッドごと機体に対して傾ける(ティルトする)こと。
〈wikipedia〉

オスプレイはヘリコプターよりも静か?

自衛隊ヘリコプター CH-47J

離着陸時にはヘリコプター形態、巡航時には固定翼機形態に変形するティルトローター機MV-22オスプレイは、巡航時にBVI騒音が消え去ります。
MV-22オスプレイはCH-46ヘリコプターよりも6倍静かです : 週刊オブイェクト

BVI騒音とは‥
ヘリコプター特有の「バラバラバラ・・・」という大きな音と言えば思い当たるでしょう、あれがローターブレードから発生する「スラップ音」というものです。BVI(Blade-Voltex-Interaction;翼端渦干渉)という現象で、先行するローターブレードの翼端渦が後続のローターブレードと干渉することにより発生する衝撃音です。これはヘリコプター特有の現象で、固定翼プロペラ機では翼端渦はすぐに機体後方に流れて後続のプロペラが叩く事はありません。
obiekt.seesaa.net/article/140920363.html

本質的にティルトローター機とはヘリコプターより静粛な航空機なのです。
MV-22オスプレイはCH-46ヘリコプターよりも6倍静かです : 週刊オブイェクト

「空中で変形」する操縦は難しそうだが‥


よく取り上げられる離着陸時のバランス問題。万全の機体と確かな操縦技術がないと‥

オスプレイで常に問題となるのが安全性で、確かに開発初期の段階で4件の重大事故を起こし、また実用化後も3件の墜落事故を起こしている。
「V-22オスプレイ」が日本全土の空を飛ぶ日(SBCr Online)

すぐ落ちるイメージが‥

ただこれらの事故のほとんどが、乗員が機体に不慣れだったことが基本的な原因で、実用飛行時間が増えるに従って事故も発生しなくなっている。
「V-22オスプレイ」が日本全土の空を飛ぶ日(SBCr Online)

変形時の安定性

物質の運動の変化に重心の移動が対応しにくいからだ。ヘリの状態と固定翼の両方共に安定していても、その切り替えの際に重心の点から不安定さが生じる。
http://www.geocities.jp/hpcriticism/oc/osprey.html

オスプレイは、両翼の先端に大きなローターを備えて、揚力を作って飛び上がろうとしているのだから、安定して飛行するためには、両端のローターの揚力のバランスが取れていなければならない。
北上大 公式ブログ

左右のバランス

横風とかローターの回転不足か、なんらかの原因で左側のローターの揚力が減少すると、上のやじろべえと同じように左に大きく傾く。これが地上付近で発生すれば、ひとたまりもなく墜落してしまうのだ。
北上大 公式ブログ

機構的にも操縦テクニック的にも相当難しい方式であることは、間違いない。
北上大 公式ブログ

離着陸時にも危険が?超高温の排気問題

オスプレイは着陸時にはプロペラが上を向いてますが、
その時にプロペラ下部にある噴射口から超高熱の排気ガスが噴射されるからです。
オスプレイ配備の理由 | 新・世界の裏

実際に米国では軽空母にオスプレイを着陸させた際に、
噴射される排気で空母の甲板が傷むという事故が起こってます。
オスプレイ配備の理由 | 新・世界の裏

「事故率」は低いといわれているが‥

オスプレイは他の機体に比べて危険、ということは無い
オスプレイとはどんな機体?事故率は意外と低い!? | mjdsk.jp

米海兵隊が算出している「事故率」とは、10万飛行時間あたりのクラスA飛行事故の件数のことです。
オスプレイとはどんな機体?事故率は意外と低い!? | mjdsk.jp

クラスA飛行事故とは?
「機体への損傷が200万ドル以上に及ぶ場合」あるいは「搭乗員等が死亡又は全身不随等になった場合」と定義されていて、いわゆる「重大事故」の部類

大韓航空

米当局が明らかにしたMV22のクラスA事故率は1・93で、海兵隊の平均事故率2・45を下回る。この数字は大韓航空や中華航空よりも低いという。
オスプレイ事故率 「民間航空機より低い」 産経サイト、一部記述を削除(楊井人文) – 個人 – Yahoo!ニュース

しかし、この記事の中で
❝MV-22の「クラスA」の事故率が「大韓航空や中華航空よりも低い」という指摘は、裏付けとなるデータがなかった可能性が高い。❞とされている。実際どうなのか‥

MV22の事故率は算出を始めた2012年4月は1.93だったが、13年9月末には2.61に。最新の15年9月末は2.64まで上昇した。ただ、この値そのものは、海兵隊全体の平均値と同じだという。
オスプレイ、事故率上昇=操縦難しさ指摘も:時事ドットコム

そして、18年から自衛隊が導入

陸上自衛隊はMV22を18年度から順次、17機取得する。
オスプレイ、事故率上昇=操縦難しさ指摘も:時事ドットコム

自衛隊も導入する同機の安全性への不安が強まっており、操縦の難しさも指摘される。防衛省によると、同機の「クラスA」と呼ばれる重大事故の発生率は上昇傾向にある。
オスプレイ、事故率上昇=操縦難しさ指摘も:時事ドットコム

最近も事故が起こっている‥

【沖縄県の翁長知事】
「機体が大破しており、墜落だ」

【安慶田光男副知事】
「米軍がやりたい放題やっている現実を分かってほしい。大きな事故につながらなかったからいいのか」
【防衛省 若宮健嗣副大臣】
「しっかり受け止めて対応したい」
「空を飛んでいると多少の事故は免れない。一人も亡くなっていないのは不幸中の幸いだ」

オスプレイの機体の残骸を回収する米軍関係者=15日午後、沖縄県名護市安部

「事故原因が究明されるまでは再開しないようにと要請している。米軍、米国政府は、沖縄県民をはじめ日本国民、日本政府に真摯しんしに応えていくべきじゃないか」
日本政府、オスプレイ飛行を容認 点検後に全面再開 (沖縄タイムス) – Yahoo!ニュース

墜落現場を視察した安慶田光男副知事

CV22は17年に米軍横田基地(東京)へ配備される。
オスプレイ、事故率上昇=操縦難しさ指摘も:時事ドットコム

オスプレイには海兵隊用の「MV-22」と空軍用の「CV-22」があり、基本的な構造や性能はほとんど同じといわれる。主な違いは使用目的だそうで、「MV-22」は人員・物資等の輸送、「CV-22」は特殊作戦での仕様が想定されている様だ。「CV-22」は「MV-22」に比べ事故率が高いようだが、原因は使用目的の違いが大きいと思われる。

https://matome.naver.jp/odai/2148195919456945601
2016年12月21日