【業界人の定番】オシャレ男子が必ず見ている、ファッション感度が高くなる映画ベスト5

cahiersdemode
あくまでもド定番にオシャレ男子がおさえている映画を見て、ファッション感度を高めましょう。絶対に見ておくべきファッション感度の高い映画ベスト5です。

次点 レザボア・ドッグス

ハーヴェイ・カイテル/マイケル・マドセン/ティム・ロス

もっとも分かりやすいファッションの持つ力の見本。ブラックスーツでキメにキメた男たちの物語。カジュアルのほうが、銀行強盗には楽ですよ?スニーカーに履き替えましょう。なんて言葉は、無用です。カジュアル・ファッションに退屈した男たちの挽歌。ここにあり。

ポイント:男たちのブラック・スーツの微妙な違い。

監督:クエンティン・タランティーノ

レイヴァンのウェイファーラーと思いきや実はランバンのサングラスをつけるカイテル。

スーツはアニエス・ベーからプレゼントされた私物。

何よりもマイケル・マドセン!

この映画のマイケル・マドセンのカッコよさは、ある意味神話です。『夕陽のギャングたち』のジェームズ・コバーン・クラスの存在感です。

男が男を惚れさせる瞬間。こんな男には、もう女は、雰囲気でヤラれてしまうんだろうなと想像させるほどの男クササ。

ブラックスーツ時代の到来。

あまりにも私たちはカジュアルすぎました。

半そでのボタンダウンシャツ。胸ポケットに携帯電話、太いネクタイ、紺のジャケットよさらば!

男子たるもの一着は上質なウールのブラックスーツを持つべき。そこに絶妙なスタイリングをあわせて、モードへと昇華していくのです。

男たちの挽歌。

ティム・ロスのサングラスは、レイバンのクラブマスターです。

スティーブン・ブーシェミーこそ、レイバンのウェイファーラー。マイケル・マドセンも同じく。マドセンは、スーツにカウボーイブーツを合わせています。

細身のスーツに、ヒールブーツこそ、2017年のメンズトレンドになるでしょう!

No.5 バッファロー66(1998)

ヴィンセント・ギャロ

男とは格好良さだけでなく、ヌケ感も重要なことを、これほど教えてくれる映画は少ない。まさに松田優作の『最も危険な遊戯』や『蘇える金狼』をリメイクしたかのような作品。

ポイント:サンローランのジョニーのようなレッドブーツ、ピタピタのレザージャケット。

監督:ヴィンセント・ギャロ

共演:クリスティーナ・リッチ

この映画はコメディなのだろうか?なんなんだろうか?しかし、この男は、絶対に松田優作のファンなのだろう。

カルペ・ディエムのようなレッド・ブーツ。

ピタピタのレザージャケット

グレーのスリムフィットパンツに白のグンゼが半ケツで見えるのがポイント。

ギャロのアンバランスなバランスをキメた。絶妙なアンサンブルはかなり参考になります。

友達のグーンに注目!

今日からオレの名は、ロッキーだと宣言するカレのファッション・センスは、オタクの星である。

そして、最後のシーンで流れる!イエス!イエス!イエス!

No.4 太陽がいっぱい(1960)

アラン・ドロン

監督:ルネ・クルマン

共演:マリー・ラフォレ、モーリス・ロネ

リネン(亜麻)のボタンダウンシャツ。ロールアップのセンスはアラン・ドロンから学べ!

リネンを制するもの世界を制す。

ローリングの美学。

ミニマルなアイテムのアンサンブル。

これぞフレンチ・シックの基本。

フレンチシックとは、素材の柄よりも、質に特化した着こなしを心情としています。

この映画の中の着こなしをプチプラ・アイテムでしてみても全く様になりません。

その理由は、映画の中に存在します。素材の質は、その人の第二の肌となって、美しい表面を作り上げていくのです。

白の時代。
男はいつの時代も白と黒の世界の間を生きているのです。
アラン・ドロンのすべてが教科書になる。

ジャケットやスーツは、ナポリ流の柔らかそうな仕立て。

今のメンズに最も受け入れやすい、しかし、失われつつある、野生的な男の美学。

オンナを虜にするオトコの行動パターン検証映画。

ただただアラン・ドロンを見る。

男の目の保養。イイ男を見ることによって、自分自身の男っぷりもグレードアップしていく法則。

それにしても、大人です。軽量級のイケメンスターがはびこる現代との格との違いを見せてくれます。

そして、『サムライ』のアラン・ドロン。

世界一トレンチコートが似合う男。

アクアスキュータム(クラブチェック柄)のベージュのトレンチコート

ボーム&メルシエの腕時計

黒のチェスターフィールドコート

さらに『サムライ』より。

ファッションとは、ドレープと音なのです。そのコートの揺れと、靴の音です。その二つの要素を無視したファッションを、プチプラコーデと呼びます。

それにしても、アラン・ドロンの表情は、ハリウッドスターにはない日本人には伝わる何かがあります。

アラン・ドロンと競演するのは二度目だった。・・・しかし、二回とも失敗だった。ほんとうに、ドロンとバルドーの組み合わせはうまくいかなかった。そもそも、私たちの関係は温かみも共感もないまったく儀礼的な域を越える事がないものだった。彼はひたすら自分の顔とあの有名なブルーの瞳がどう映るかにしか関心がなく、自分の目の前にいる女など、その他大勢と同じ一つの影としか思っていなかったのである。・・・

彼の表情、あの瞳には、情熱、感情、真実を感じさせるもの、人の心をとらえ、感動させるものはなにもなかった。

ブリジット・バルドー自伝より
『サムライ』(1967)アラン・ドロン【カイエ・デ・モード】

そして、トレンチコートが、サムライの装いになった。
『サムライ』(1967)アラン・ドロン【カイエ・デ・モード】

No.3 007スペクター(2015)

ダニエル・クレイグ

なぜアパレル業界で、JB支持率がここ数年上がっているのでしょうか?

ポイント:トム・フォードのスーツ、ブルネロ・クチネリのジャケパン、クロケット&ジョーンズのシューズ、ディオールオムのジャケット、レア・セドゥのクロエとジミー・チュウ。

監督:サム・メンデス

スーツはオトコの戦闘服です。

それでも、ボンドのスーツ姿はため息が出るほどに男性的魅力に溢れています。

「ああ・・・こんな男性に抱かれたい」と思うよりも「男性はスーツをこんな風に着ることも出来て羨ましい」と感じてしまいます。

ずっとジャケットのボタンは閉め続けています。落下して、ジャケットの形が崩れた後も、動じずにさっと崩れを直す。

そのスーツに対する様式美。007が他のスパイムービーと違う点がここにあります。

トム・フォードのスーツ。

スーツの着こなしに重要なのは、最初に鍛えられた肉体ありきです。

本作より、ジェームズ・ボンドのスーツは、タイトフィットになりました。

クロケット&ジョーンズのモンクシューズ。

オールブラックスタイル!

『007慰めの報酬』(2008)『007スカイフォール』(2012年)に続いて本作のボンド・スーツは全て、トム・フォードによるものです。

これらのスーツは全てイタリア寄りのスイスのエルメネジルド・ゼニアの工場で製造されており、ゼニアの生地を贅沢に使用したものです。

ダニエル・クレイグが復活させたニュー・ボンド・イメージの共犯の1人とも言えるのが、トム・フォードです。

彼がボンド・スーツを担当することにより、ボンド・ムービーに対する関心を失っていた20代~30代の男性の支持を勝ち取ったのです。オシャレな男子のマスト・ムービーとして確固たる地位を築き上げたのです。

オメガのシーマスター300

トム・フォードの3ピーススーツ。トム・フォードを代表する「ウィンザー」。大き目のピークド・ラペルと大き目のフラップが特徴。

トム・フォードのサングラス、スノードン

ダブルのチェスターフィールドコート。
コートのボタンは上から2つ目だけを留めています。
防寒ジャンパー、ディオール・オムのネイビーブルゾン
ディオール・オムが認識していなかったタイアップ。
トム・フォードのボンバージャケット。

このトム・フォードのボンバージャケットは、日本ではすぐに予約完売したとのこと。

ダナーのマウンテンライト2

ヴュアルネのスノーゴーグルスタイル・サングラス

マッチレスのスエードバイカージャケット

ブルネロ・クチネリのベージュパンツ

トム・フォードのサングラス、ヘンリー・ヴィンテージ・ウェイファーラー

ブルネロ・クチネリ・ジャケパン・スタイル
スピンオフがありそうなほどの人気キャラQ

前作『007スカイフォール』(2012年)からQ(MI6の秘密兵器開発課の課長)を演じているのはベン・ウィショー(1980-)です。

ボンドがダニエル・クレイグになってから2作品連続Qが出演しなかったのですが、ダニエル自らQの復活を希望して若きQが誕生しました(元々は、デスモンド・リュウェリンが36年間演じていた名物キャラ)。

ベンは、プライベートにおいて、同性婚をカミングアウトしている人であり、そのファッション・センスの良さも、トム・フォードで身を固めるダニエルと双璧を成す魅力を発散しています。

ボンドが肉食男子の色気なら、Qは草食男子の色気

ベン・ウィショー(1980-)演じるQこそ、21世紀に生きる日本の草食男子にとって最高のスタイル・アイコンです。文系男子の魅力です。

ケンゾーのコバルトブルー、グラフィック・ツリー・シャツ。

ミッソーニのタートルネックセーター
カナダ・グースのコモ・パーカー

No.2 ブリット(1968)

スティーヴ・マックイーン

男のダンディズムを教えてくれる三大スターをあげよ。と言われたならば、チャールズ・ブロンソンと、ジェームズ・コバーン。そして、スティーヴ・マックイーンは外せない。

今、20代のアパレル販売員にとって、バイブル的存在になっているのはなぜだろうか?はっきり言ってオシャレな人は、21世紀の映画には、ほとんど興味がありません。それはどうしてだろうか?映画の中から<オトコ>が震えるオトコが消えたのだろうか?

ポイント:タートルネック、ステンカラーコート、チャッカーブーツ。

監督:ピーター・イエーツ

共演:ジャクリーン・ビセット

ロジャー・ムーア、マイケル・ケインのスーツも手がけた英国のテーラー、ダグラス・ヘイワードによるジャケパン・スタイル。

プロのレーサーでもあるマックイーンがムスタングで、サンフランシスコの街中をぶっとばすカーチェイスもかなりの迫力。

あのサンフランシスコ名物である、急な坂を、ダッチ・チャージャーとカーチェイスを繰り広げるのです。すべてリアルに作られた時代のだからこそ、リアルなオトコも存在できたのである。

ベージュのステンカラーコート

5つボタン。

ブラック、タグホイヤー

コートをきれいにたたんで、左肩にのせる。

ダークネイビーブルーのスーツ。2ボタン。ペールブルーシャツ。

何を着ているかではなく、何をどう着こなしているのか?

マックイーンの魅力は、その所作です。だからこそ、写真と同じくらいに動いている姿は魅力的なのです。

ブラッド・ピットやゲイリー・オールドマンが、神とあがめるこの男のダンディズムに触れてみよう。

タートルネックセーター

スコティッシュ・カシミアのタートルネック。

黒のスラックス

ヘリンボーンのツイードジャケット

チャッカーブーツ。おそらくサンダーズ。

当時は斬新な茶系のジャケットと、紺のインナーのアンサンブル。

男は男である。ノージェンダーなんでクソくらえ!
ジェンダーをクロスする前に先ずは、男の魅力を男自身が知るべきである。
ジャクリーン・ビセット

1960年代最も美しいと言われた女優の一人。しかし、マックイーンの前では、彼女すらその存在がかすんでしまいました。

一流のオトコの持つ、華。

スティーヴ・マックイーンで他におさえておくべき作品。

『大脱走』『華麗なる賭け』『ゲッタウェイ』『パピヨン』『タワーリング・インフェルノ』

No.1 ファイトクラブ(1999)

ブラッド・ピット

格好をつけない男って、何か物足りなくない?

ポイント:すべて。

監督:デヴィッド・フィンチャー

共演:エドワード・ノートン/ヘレナ・ボナム=カーター/ミート・ローフ/ジャレッド・レト

このムキムキ・ボディ~~!!

白×グレー・ブロックス・ストライプのシアサッカー・スーツ

『サンセット』オリバー・ピープルズ・サングラス

すべての物腰が、オトコにとってのバイブルです。フェロモンの塊です。

『エアロ54』オリバー・ピープルズ・サングラス
ダストレッドのレザージャケット。
メルローズ・アヴェニューのヴィンテージショップで探し出したというヴィンテージレザー。
ウェスト・ポイント風カデット・パンツ

サングラス:オリバーピープルズOP523。

グッチのローファー。再び、流行のきざしです。しかし、グッチよ!販売員の質をもう少し高めねば!このままでは、GUのおしゃリスタに負けてますよ。

2017年、カデットパンツ旋風がやってきます!

ラストレッドのレザージャケットに合わせて、かなりの上級のコーディネイトを見せるオマエが言うか?というのがこの言葉「お前は〝物〟に支配されている」。

そして、タイラー・ダーデンはかく語りき「〝いつか死ぬ〟ってことを恐れずに心に叩き込め!すべてを失ってこそ、真の自由が得られる」。

そんな貴方がなんでそこまで物欲にまみれたファッショニスタなんだ!という疑問の針が瞬間で振り切るほどに、この作品のブラピは今見ても格別に格好良いのです。
『ファイトクラブ』(1999)ブラッド・ピット【カイエ・デ・モード】

スターシャツ

星が散りばめられている半袖ネイビーシャツ

こういうアイテムがさらりと着こなせるのは、やはり肩と腕の筋肉によります。

楓のプリントの白シャツ。迷彩カーゴパンツ

あり得ないコントラストをシンプルに着こなす。

迷彩柄を味方につける男子は美しい。

バーガンディ・レザー・シングル・ライダースジャケット

こちらもヴィンテージ・レザージャケットです。

ホッジマン・レイクストリーム・ウェーディング・ブーツ

ブラックベスト。

ある意味伝説のレザーベストです。

このカラーバランスのレザーを着こなせるのはさすがです。

ダークネイビー・トラックパンツ

特別枠 オーシャンズ12(2004)

ブラッド・ピット

ブラッド・ピットが最も美しい作品のひとつ。ここにワンランク上のメンズテイストのヒントが隠されています。なぜならば、2017年のメンズのテーマはフォーマルミックスなのだから。カジュアルダウンの時代はもう終わりです。

ポイント:スーツの着こなし、各コート、オリバーピープルズのサングラス

監督:スティーブン・ソダーバーグ

出演:マット・デイモン、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ

ブラッド・ピットがブラッド・ピットと呼ばれるに値した時代。

シャンパングレー・スーツ

グレーの先にあるシャンパングレー。

そして、スーツを着たブラピの身のこなしの美しさ。

オリバーピープルズのパラカス
ブラックレザーコート

ネクスト・コートは、間違いなくレザーコートでしょう。

男子がレザーコートを着て、女性たちもそれに追随する時代が始まろうとしています。

白のトレンチコート

明るい色の服を着よう。

汚れる色の服を着よう。まずはプチプラで予行練習して、やがて、ラグジュアリーで、汚れが目立つ色の服を着て、他との差をつけましょう。

2017年は、「汚れが目立つカラー」が活躍する時代の始まりとなるでしょう。

色々な色を着る。
メンズ・ファッションの幅は、ビッグバンのように広がりつつあります。

ファッションと映画の共犯関係とは何か?いいえ、映画とは時代を映し出す鏡です。

最近の映画が面白くないのは、それは最近のファッションが面白くないからではなく、氾濫するファッションにもはや映画がついていけないからです。

ファッション・アイコンは、もういない時代です。

ファッションというもののスピードを落としていかなければなりません。

だからこそ、過去のファッション・ムービーを見て、センスを高める必要があるのです。

最後に、ファッションに関する名言をひとつ。オシャレとは、常に新しいものを追いかける人のことではない。

https://matome.naver.jp/odai/2148136096496038301
2016年12月11日