中学3年間で男女の学力・成績はどう変化するのか？

中学校で教員を長くしていると，男女生徒の得意な教科に違いがあることや，中学校３年間での男女生徒の成績の伸びや低下に特徴的な教科があることが経験的に感じられるようになる。
http://web.tuat.ac.jp/~sarmac/U&Mtsumazuku2016.pdf

例えば，国語は学年の進行に伴う成績の変化が男女ともにあまり大きくない一方，数学や理科では２年生以降に男子の成績が女子を凌駕するようになる傾向があるようである。
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国語の成績は女子の方が良いことがわかる。また，女子の優位は徐々にではあるが狭まっているように見える。もっとも，３年生最後の総合テストでもまだ偏差値で１ポイント程度の差が残る。
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社会では男子の方の成績が良く，差の増減が見られるものの，２学年後期以降は差が開いていく傾向が見られた。男子が緩やかに成績を向上させるのに対し，女子は緩やかに成績を低下させていくこともわかった。
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数学の成績は男子が女子より高いが，入学当初の差は小さい。しかし，男子は３年生から急に成績を向上させる一方，女子は一年生の末をピークに成績を低下させていくことが確認された。その結果，卒業時にはかなりの差になってしまっている。
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理科の成績における男女差で顕著な特徴は入学当初には見られなかった性差が１学年のうちにハッキリとしてくることである。これは男子生徒が成績を向上させたり，維持したりしている一方，女子生徒は成績を低下させてしまうからである。
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数学や理科に顕著だった「学年が上がるにつれて男女差が現れてくる」という現象は英語では見られず，むしろ男女差が低減したり解消したりする現象が見られたことも注目に値する。
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中学校入学直後である１学期中間テストで，男子生徒は社会と数学，女子生徒は国語と英語が異性に比べて成績の良い教科であった。以降のテストでは，男子生徒は，社会，数学，理科が，女子生徒は，国語，英語が，異性に比べて成績の良い教科となった。
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中学校入学当初，理科の学業成績は男子生徒よりもむしろ女子生徒の方が高いと言える。しかし，その立場は，早ければ２回目のテストで逆転し，そのまま男子生徒よりも学業成績が低いまま卒業を迎えていくことになる。
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本研究では，算数・数学の学力における性差が，女子中学生の学力が低下していく背景にあると考察した。
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うちの塾のトップ層を見たとき、小学4年生までは男女半々でそんなに差異は見られません。ですが5年生になると教室によっては7割ぐらいが男の子になって明らかに男女に開きが出てきます。成績で差がつく主な原因は算数だと考えられます。
有名進学塾のトップ層小学生　「小5の算数」で男女差が出る│NEWSポストセブン

日能研のHPでは過去のセンター模試の成績履歴が見れますね。
ほぼ100%、こういう結果（↓）になったと記憶しています。
塾の成績上位者はなぜ男子が多いのか(ID:849283)2ページ – インターエデュ

国語：女子＞男子　･･･　逆転した例は1つもないはずです。
算数：男子＞女子　･･･　これも逆転した例はないはずです。しかも大差です。
理科：男子＞女子　･･･　これまた逆転したことがないはずです。ただし算数ほどの差はありません。
社会：男子＞女子　･･･　差はそれほど大きくありません。もしかしたら逆転例があったかも知れません。
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春から夏にかけて行われる四谷の合不合予備テストは 男女同一問題ですが、男女別に平均点が出ます。
国語以外は男子の圧倒的勝利でした。
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