入浴中の睡眠は「交通事故並」に危険?「年間17,000人」の犠牲者の入浴の危険性

cuba876
一日の疲れを癒すお風呂、気持ちいいですよね。ついうっかり入浴中に寝てしまう人もいるかもしれませんが、実はかなり危険な行為のようです。

◆お風呂って気持ちいい!

日本人は生粋のお風呂大好き民族
風呂は日本人の日課であり、一日の疲れを癒すために、もはや欠かせないものです。心身を清めたり、治療に用いたり、娯楽・社交の場として親しむなど、昔から日本人は風呂を愛用してきました

疲れた心と身体に染み入る暖かいお湯、お風呂は日本人を癒してくれる素敵な場所です。
お風呂で寝ると危険?!安全にリフレッシュ効果を得る為の法則とは|MARBLE [マーブル]

日本人なら一日の疲れを取るには、お風呂にゆっくり浸かる事ですよね。特に、仕事で疲れて帰った後や、お酒を飲んだ後のお風呂は格別です。
http://zatugakunoeki.com/health/7737/

仕事が終わった後に入るお風呂は、本当気持ちいです。1日の疲れが取れますし、ココロもカラダもリフレッシュ出来ます。
入浴前後の水分補給の重要性 | 水素水生活やってみた

◆リラックスするにつれて襲い来る睡魔

極楽すぎて眠気が、、、
心身のリフレッシュには最適なお風呂ですが、気持ちよすぎてついつい入浴中に寝てしまうことも

心地良い眠気に誘われてウトウト…お風呂で寝る人も多いと思います。でも、実はお風呂で寝る行為は危険です。
お風呂で寝ると危険?!安全にリフレッシュ効果を得る為の法則とは|MARBLE [マーブル]

昔から湯船の中で寝てしまいお湯が鼻に入って目を覚ますことが多々ありました。母親もよく、「お風呂で寝ちゃった」と言っていますし『お風呂あるある』だと思っていたんです。でも、最近はおかしい。風呂に入った時だけ異常に眠くなる。
お風呂で眠くなる人っている?警告!それ睡眠じゃなくて失神です – 数学は中二で卒業しました

◆あなたもこんな経験ないですか?

今日も安定の風呂で居眠りかましてた:(´◦ω◦`):
寒すぎ、、、:(´◦ω◦`):
お湯ぬるすぎて風邪ひく:(´◦ω◦`):

みやっち☘@yopipiro

最近風呂で居眠りする頻度が上がってるな…
注意せねば

モロ@XxRite

風呂で居眠りして、ぶくぶくぶく…
そして飛び起きる。びっくりした。

◆睡魔の正体は“失神”だった

お風呂で寝る行為は、血圧の変化に伴う一種の意識喪失です。立ちくらみと同じようなメカニズムで起こる為、あっという間に意識を失う恐れがあります。
お風呂で寝ると危険?!安全にリフレッシュ効果を得る為の法則とは|MARBLE [マーブル]

お風呂と血圧の変化の関係性
お湯に浸かった瞬間、血圧は一度急激に上昇し、だんだんと下がっていきます。38℃の入浴時には正常な血圧まで下がるのに対し、42℃以上のお湯では血圧が必要以上に低下します。この異常な血圧低下が意識障害(失神)を引き起こします

・入浴が失神につながるメカニズムのまとめ

◆実は入浴中の失神によってとんでもない数の犠牲者が、、、

なんと交通事故死とほぼ同数の犠牲者!
日本の年間交通事故死者数が約4,373人(2014年、全日本交通安全協会)に対し、浴槽内死亡者は3,977人(2010年、人口動態統計)。特に高齢者の事例が目立ちます。
入浴の死因で纏めると年間17,000人が犠牲に
失神による溺死に限らず、ヒートショック(急激な温度差がもたらす身体への悪影響)による病死等を含めると、なんと年間17,000人ものかたが入浴の犠牲になっています。入浴こわい、、、

浴槽内で死亡事故は高齢になればなるほど急激に増加しています。実際は直接の死因としては溺死が62パーセントで、そのほかは病死と不詳になっています。
危険!!お風呂でウトウト、その実態は失神??年間1万4000人が入浴中に死亡!!?? | 五本木クリニック | 院長ブログ

・消費者庁からも注意喚起が

平成28 年1月20 日 消費者庁からNews Release
「冬場に多発する高齢者の入浴中の事故に御注意ください!」
160120kouhyou_2.pdf

◆安全に入浴するための3つの方法

1.食後すぐの入浴は避けよう
食後1~1時間半の休息をとってから入浴しましょう。
アルコールの後の入浴はもってのほか!!アルコール摂取後の入浴は血液循環が良くなり、アルコールが全身にまわりやすくなります。飲酒後は2時間ほど待ってから入浴するのが望ましいです。
2.入浴前にお水を一杯
15分の入浴で約800mLの水分が汗として体内から失われます。この量は体内の水分量の2%を失ったことに匹敵し、めまいや吐き気に繋がるといわれます。
また、身体の水分が失われると、血液の血漿量が減少し、血液がドロドロになり心筋梗塞や脳梗塞などの深刻な病気を発症させる危険があります。
3.お湯の温度は41℃以下、漬かる時間は10~15分が目安
42℃を超えると交感神経が刺激され、血圧の変動に悪影響をもたらします。長時間の入浴は体温上昇に繋がるため、お湯の温度と浴槽に漬かる時間には注意しましょう。

◆まとめ

・お風呂での睡眠は心地よいものですが、ひとつ間違えば命にかかわる危険な行為でした。
正しい入浴方法を理解したうえで、お風呂でしっかりと心と身体の疲れをとりましょう。

◆参考リンク

消費者庁 News Release 平成28年1月20日

https://matome.naver.jp/odai/2147851944504321301
2016年11月08日