追悼特別展「高倉健」11月19日から全国巡回
名優・高倉健さんが亡くなって11月10日で丸2年―。
11月19日から俳優・高倉健さんの追悼特別展を開催します。東京・丸の内の東京ステーションギャラリーを皮切りに、高倉さんの出身地・北九州や北海道などを巡回します。高倉さんが出演した映画の映像や関連資料、遺品などを展示します。
現在、開催を予定しているのは次の美術館です。
追悼特別展「高倉健」巡回予定
<2016〜17年>
11月19日〜1月15日 東京ステーションギャラリー
1月23日〜2月26日 北九州市立美術館分館
7月初旬〜9月初旬 北海道立釧路芸術館
9月中旬〜11月中旬 北海道帯広市
<2017〜18年>
11月下旬〜1月下旬 北海道立近代美術館(札幌市)
1月下旬〜4月初旬 北海道立函館美術館
4月上旬〜5月下旬 西宮市大谷記念美術館(兵庫県)
※これ以外の美術館でも開催を検討
映画俳優、高倉健の全仕事―――
任俠映画で一時代を築き、数多くの名作や話題作に出演し、晩年は最も出演が待ち望まれる俳優として、生涯で205本の映画に出演した高倉健。多くのファン、スタッフや俳優仲間からも慕われたこの名優が世を去ったのは、2014年11月10日のことでした。
本展は、三回忌を迎えるのを期に、高倉健の映画俳優としての仕事を回顧し、あらためてその業績を顕彰しようとするものです。
追悼特別展「高倉健」
横尾忠則、森山大道による、高倉健をモチーフとした作品で幕を開ける本展の最大の見どころは、出演作205本すべてから抜粋した、高倉健出演場面の映像の紹介です。
追悼特別展「高倉健」
◇◇展示構成◇◇
東映時代初期(1956~1963年)
東映時代中期(1964~1969年)
東映時代後期(1970~1975年)
独立時代前期(1976~1980年)
独立時代中期(1981~1994年)
独立時代後期(1995~2014年)
◇◇みどころ◇◇
アーティストが表現した高倉健
展覧会へのプロローグとして、横尾忠則と森山大道という2人のアーティストによる、高倉健をモチーフにした作品を展示します。表現者としての俳優をテーマとする展覧会にふさわしい幕開けとなります。
追悼特別展「高倉健」
高倉健出演映画205本すべてから抜粋した映像を上映
プログラム・ピクチャーの時代に俳優となった高倉健は、出演映画数の多さでも群を抜いています。本展では、出演映画205本すべての映像資料を入手し、そこから抜粋した高倉健出演場面の映像を、20台を超えるモニターやプロジェクターで上映します。
追悼特別展「高倉健」
高倉健が所蔵していた資料類の公開
高倉健は出演した映画に関する膨大な資料を所蔵していました。自宅が火事になったためか、一部の時期に欠落があるものの、デビュー作「電光空手打ち」の使用台本やスチール写真をはじめとする資料類は、日本映画史を物語る非常に貴重なものです。本展では、これらの中から厳選した資料などを、映像とともに展示します。
追悼特別展「高倉健」
危機に瀕する古いフィルムの保存・修復活動を紹介
本展の準備を進める過程で、多くの古い日本映画のフィルムが経年劣化のため、危機に瀕しているという状況を知ることになりました。高倉健の出演映画の中にも、今日上映できる状態にない作品が含まれています。こうしたフィルムを救うために行われている、地道な保存・修復活動の一端を、展示の中でご紹介します。
追悼特別展「高倉健」|チケット情報・販売・予約は ローチケHMV[ローソンチケット]
映画「健さん」オフィシャルサイト
http://respect-film.co.jp/kensan/
2014年に他界した名優・高倉健を題材にしたドキュメンタリー。外国映画へも積極的に出演した故人の俳優としての在り方に焦点を当て、プライベートのエピソードなども交えながら、新たな高倉健像を描き出す。「ブラック・レイン」で共演したマイケル・ダグラスが撮影当時の様子を初めて明かすほか、同作の撮影監督を務めたヤン・デ・ボン、「ザ・ヤクザ」の脚本を手がけたポール・シュレイダー、高倉健の大ファンを公言するジョン・ウーら、世界的な映画人たちが高倉の魅力を語り、約40年にわたって付き人をつとめた西村泰治氏が貴重なプライベートの姿を紹介。監督は、ニューヨークを拠点に写真家・ドキュメンタリー作家として活躍する日比遊一。