「サポート詐欺」の報告が増大しています
「サポート詐欺」と呼ばれる詐欺手口の増加について、トレンドマイクロが調査結果を公開しました。ウイルス感染など、うその警告を発して偽のサポートセンターへ電話するようユーザーを誘導。通話を通して有償のサポート契約を結ばせようとするそうです。
手口はPCでインターネットしていると警告画面が表示されます
そして警告で不安にさせて表示されている偽のサポートセンターに電話させる手口です
命ぜられるまま、「Windowsサポート」といったもっともらしい名前の会社に電話をかけると、スタッフらしき人物が対応。
「サポート詐欺」の報告が増大 うその警告で不安をあおり偽のサポートセンターに電話させてだます手口 – ねとらぼ
サポートを行うためと称してリモートデスクトップツールをユーザーにインストールさせ、調査としていくつかのコマンドをリモートで実行します。
しかしこの「調査」は、単なる形式だけのもの。
そして電話の相手先はうその調査結果をもとにして、障害解決のために必要と、有償サポート契約を勧めてきます。
ここまでの経緯からして、この契約は実体を伴わない詐欺であろうと、同社は推察しています。
「サポート詐欺」の報告が増大 うその警告で不安をあおり偽のサポートセンターに電話させてだます手口 – ねとらぼ
2016年9月から被害が増大しています。注意してください。
海外では2012年頃から「Tech Support Scam」(サポート詐欺)と呼ばれるネット詐欺の手口が継続的に見られています。
本ブログでも 2015年6月の記事「「ウイルスが検出されました!」日本語音声で「警告」する詐欺サイトを初確認」で既に取り上げています。
その後も攻撃は継続して見られており、トレンドマイクロサポートセンターへの「サポート詐欺」関連の問い合わせ数は2016年を通じて増加傾向を示しています。
実際にサポート詐欺の警告画面に遭遇した人たちは
BBQ@BBQ_7
レイニー@5_rilakkuma
年寄り世代だけでなく若者も注意!
テクニカルサポートを提供すると偽って金銭を詐取する「テクニカルサポート詐欺」が海外で流行しているが、従来は中高年を狙っていたこのテクニカルサポート詐欺が、最近では若者もターゲットにしている傾向があるという。
Microsoftが実施したテクニカルサポート詐欺に関する調査によると、テクニカルサポート詐欺からの連絡を受けたのちに詐欺師とのやりとりを続けたという回答者の半数が18歳~34歳のミレニアル世代だったそうだ。
詐欺師とのやりとりを続けた人の50%がミレニアル世代(18歳~34歳)であり、36歳~54歳が34%、従来テクニカルサポート詐欺のターゲットと考えられていた年齢層を含む55歳以上は17%に過ぎなかったという。
若い世代を狙い始めた「テクニカルサポート詐欺」 | スラド セキュリティ
longroof@longroofitter
自分は大丈夫と思わずに次のことに注意してください!
■被害に遭わないためには
今回の「サポート詐欺」事例でもそうですが最近のネット詐欺事例では、正規サイトやサービスの利用時であっても不正広告や SNS上での書き込みやダイレクトメッセージなどの手口により、不正サイトへ誘導される可能性が高くなっています。「不審なサイトへアクセスしなければ大丈夫」という考えは既に過去のものです。
不安をあおって電話でだます「サポート詐欺」の手口を追う | トレンドマイクロ セキュリティブログ
いつも見ているサイト上での表示や、友人からのメッセージであったとしても、誘導先サイトの正当性に注意してアクセスしてください。
特に短縮URLはアクセス先のサイトが一見してわからないため、さらなる注意が必要です。また、モバイル端末では画面範囲の制約などからアクセス中の URL が確認しづらいことが多いため、これもさらなる注意が必要です。
不安をあおって電話でだます「サポート詐欺」の手口を追う | トレンドマイクロ セキュリティブログ
会社概要等の情報が記載されていない
特定商取引法では、事業者の名称や住所・電話番号など、いわゆる会社概要と呼ばれる情報を明記するよう定めています。この情報が無いということは、その時点で真っ当ではないサイトだと判断できます。その対策として最近では会社概要を記載している業者も現れていますが、メールがフリーメールのアドレスであったり、住所が虚偽や架空であるなど、ほころびが多いものです。これらを確認すれば、ウソの会社概要を見抜くことができます。
仕掛けは単純!ワンクリック詐欺サイトの手口を解明
怪しいサイトにアクセスしない
アダルト系サイトなどは、ワンクリック詐欺の可能性が常にあると認識しておくべきです。アクセスしないことが一番ですが、たとえアクセスしても不用意なクリックをしないことが、ワンクリック詐欺を回避することになります。サムネイルのリンク先が「.jpg」等の画像データではなく、「.cgi」「.php」「.exe」などの場合は特に警戒するべき対象だといえます。
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