【閲覧注意】洒落にならない怖い話『遭遇』

hikarukoko
【閲覧注意】洒落にならない怖い話『遭遇』

洒落怖とは、2chオカルト板のスレッドの略称である。 2chオカルト板のスレッド「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?」 の略称である。 実体験・伝聞・伝説・創作・史実・ニュースなど、ジャンルや真偽を問わず、とにかく「死ぬほど洒落にならない怖い話」を数多く集めることを目的としている。

遭遇

では、貴船神社で遭遇した話

かなり昔の話なんで伝わりにくかったらご勘弁。

免許取り立ての頃って皆そうだと思うけど、
車の運転が嬉しくてよく夜中に車であっちこっち行ったもんだった。

その日は俺を入れて
男3人女2人の5人組で友人の運転する車に乗り、
特に行くあてもなくドライブしてた。

ちょうど今くらいの季節で当然というか何と言うか、
肝試しにでも行くかって流れになった。

どこに行こうかって話をしていて、
最初は深泥池に行こうってなったんだけど
以前に俺と友人がちょっと怖い目に遭ったので猛反対した。

そうしたら女の子の一人が
貴船神社の丑の刻参りの話を始めた。

みんな丑の刻参りのウワサは知っていても
実際にやってないだろうと思っていた。

今みたいにネットが普及する前の事だったから、
こういう怖いウワサは人から伝え聞く話ばっかりだったし、
まして人伝に聞く話は眉唾ものだと思っていた。

じゃあ、本当にやってるか確かめようって事になり、
軽い気持ちで貴船神社に向け出発した。

深夜にこんな所を車が通っているはずも無く、
辺りは静まり返っていた。

真夜中で車もいなかったので構わないだろうと思い
手前の駐車場ではなく、
参道入り口の鳥居の前に車を停めておいた。

後でこれが幸いするとは、
この時は微塵も思っていなかった。

懐中電灯なんか準備していなかったので、
山の間から射す月明かりを頼りに参道を昇り始めた。

月が明るくて風も気持ちよくて、
肝試しというより夜の散歩みたいな雰囲気で
普通に話をしながら歩く余裕すらあった。

参道のゆるい階段を上りきり、
門をくぐって手前の広くなっている所にたどり着いた。

さすがに木がうっそうと茂っていて月の光も射して来ず、
さすがにさっきまでの冗談を言い合うほどの余裕は無くなっていた。

ちょっと躊躇いもあったんだけど、
とりあえず奥へってことで暗闇に目を凝らして建物を回り込み、
奥の木立の方へ入っていこうとした。

予想以上に暗く静かなのとさっきまでの余裕が無くなったせいか、
皆一様に無口で雑草や木の枝を踏む音が結構響いているように感じた。

丑の刻参りの釘を打つでも聞こえて来るかと思ったが
そんな音は聞こえて来なかった。

意を決して。とか言うと大げさだが、
皆顔を見合わせ「行くぞ」って感じで足を踏み入れた。

木立の方へほんの数メートル踏み込んだ時に
明らかに自分たちの足音とは違う物音を聞いた。

皆驚いて足を止め、
茂みに身をかがめて息を殺し、
聞き耳を立てていた。

物音は木立の奥から聞こえてくるようだった。

ガサガサと草や木の枝を踏む音が近づいて来るように感じた。

その音は明らかに人間の歩く足音だった。

じっと暗闇に目を凝らしていると
遠くの方で白い物がチラチラと動いているのに気がついた。

チラチラしているのは白い服を着た人が木の間を通っているからで、
真っすぐという訳ではないが確実にこちら側へ近づいて来ている。

さすがに皆マズいと感じたのか小声で

「誰かいるな・・・」

「ヤバくない?・・・逃げようか。」

などと囁いていたが、
これ以上近づくと気づかれそうに感じたので
とりあえず木立から出ようとした。

茂みを5人組で動くとなると
さすがに気をつけていても音が出る。

白い人影がぴたりと歩くのをやめたので、
気づかれたと思い皆一気に茂みから走り出た。

とにかくこんな所で出会うヤツに関わったらロクな事がないと思い、
必死で走った。

後ろの木立から
「あー!!」とも「わー!!」ともつかない叫び声が聞こえたときは
洒落にならないくらい怖かった。

女の子はパニック状態で
「キャー!!」と叫んでいたが
俺達も気がついたら「うわー!!」と叫び声を上げていた。

とにかく女の子を置いて行けないので
慌ててサンダルが脱げて裸足になっているのも構わず、
男全員で後ろから急き立てるようにして走った。

走りながら振り返って後ろを確認すると
明らかに着物を着た人影がこちらを目指して走って来ていた。

俺達は必死で

「こっちに来んな!!」

とか

「おらぁ!!ぶっ殺すぞ!!」

とか口々に意味の無い事を叫びながら走っていた。

参道のゆるい階段で
誰も躓かなかったのは奇跡的だった。

とにかく捕まったら洒落にならないと思い、
すぐに乗り込めるように車の持ち主に

「鍵!車の鍵!!」

と叫んでいた。

普段では出せないくらいのスピードで
一気に参道を駆け下りて車に飛びついた。

鍵が空くまでの時間が物凄くもどかしかった。

鍵が開いた瞬間皆飛び込むようにして車に乗り込んだ。

助手席に回り込んだ俺が最後に参道の方を見たら、
参道の中程で車に乗り込んだ俺達を見て諦めたのか
着物を着た人は立ち止まってじっとこちらを見ていた。

多分その人影は女の人だったと思う。

車を切り返す時に慌ててガードレールを擦ったが、
その間にもこっちに走って来るんじゃないかと気が気じゃなかった。

運転している友人は車をぶつけた事を気に掛ける余裕も無く、
相手は徒歩なのに追いかけて来ないか
バックミラーで確認しながら必死で逃げ出した。

町中へ出てようやく安心してお互いを見やると
みんなボロボロになっていた。

男の一人が膝を擦りむいていたので
恐らくこけていたんだと思う。

女の子も裸足で走っていたので
足が血だらけだった。

もしもあの時すぐ近くに車を停めていなかったら。
もしもあの時捕まっていたら。
と考えると心底ぞっとした。

くだんの箱

ある日実家の父から電話があった。

先日祖父の法要で田舎(父の実家ね)に帰ったとき
仏間で面白いものを見つけたから見に来いという。

実家まで車で30分ばかりだし
俺はさっそく行ってみた。

父は他の家族の目をはばかるように俺を手招きすると
奥へ向かった。

そして卓の前に座ると古そうな木の箱をとりだした。

そして顎をしゃくって開けて見ろという動作をした。

俺はよく要領を得ないまま蓋をとった。

正直それを見た第一印象は
ウェッなんだこれといった感じだった。

綿の敷かれた箱の中に入っていたのは
体長20㎝程の猿の赤ん坊?のミイラだった。

既に目玉も鼻もなく。

ぽっかりと穴が開いてるだけ。

剥き出しだ口にはギザギザと小粒な歯が生えているので
辛うじて人間とは違うなと思う。

ただ猿とも少し違うような。

何コレ?俺は父に尋ねた。

父はニヤニヤしながらワカランと首を振った。

祖父の部屋には昔からオカしなものけっこうあったそうで
なんぞ面白いものでも無いかと漁っている内に
天袋の中から見つけたそうである。

それを黙って持ち出してきたらしい。

俺も父もこういった珍品は大好きだったが、
それにしてもこれは余りに薄気味悪く禍々しかった。

箱の面には何か札のようなものが貼ってあったが、
文字はもう掠れていて読めなかった。

その日はそこそこ居て帰ったが
翌日から俺は体調を崩した。

熱があると言うわけでもないのに
体が重く体が火照った。

何をするのも億劫だった。

仕事も休んで部屋でゴロゴロしていた。

翌日も休む。

そこへ実家の父から電話が掛かってきた。

お前体に異変はないか、と尋ねてくる。

ヒドくダルそうな声だった。

俺が状況を説明をすると父も同じ状態らしい。

俺の頭にあのミイラの姿がよぎる。

そんな状態がダラダラと幾日か続いた後、
再び父から電話がある。

父の所に叔父(父兄弟の長兄)から電話があったそうだ。

あのミイラを持ち出したことかバレた。

電話口で鼓膜が破れる程怒鳴られたそうである。

直ぐにあれを持って戻ってこいと言う。

あれを見た俺も一緒に。

俺と父は重い体を引きずって
姉の運転する車で父の郷里にむかった。

到着すると俺達は
再び叔父に散々小言を言われた後、
今度は叔父の運転する車で
檀家になっている菩提寺へむかった。

叔父はあの箱を脇に抱えていた。

車中父はあのミイラの事を尋ねた、
アレはいったい何なのですかと。

叔父はぶっきらぼうに、
あれは、くだん、だと答えた。

くだんってあの生まれてすぐ予言をして死んでいく牛の妖怪か?

何でも数代も前のこの家の当主の嫁が産んだと伝えられているらしい。

病死なのか余りに醜いので
間引いたのかはわからないと言った。

また嫁もその子を産んだときに死んだとも伝えられている。

ずいぶんと昔の話らしいが
これから行く寺の記録に数行だか残っているらしい。

その後箱と俺と父は寺で経を上げてもらった。

つまりあれは人間ということになる。

件としたのは
人と明言するのを避けたかったからではないのか。

そしてアレは絶対に持ち出してはならないもので、
毎年決まった日に菩提寺で経を上げてもらうそうだ。

丁度数日前がその日だったが見つからない。

もしやと思って父に電話したそうだ。

叔父が言うには
オマエ等のお陰で経をあげてもらえず
件が祟ったのだと言う。

あのまま放っておけは二人とも死んでいたぞ、とも。

5分間の留守電

小5の時両親が共働きで鍵っ子だった私は、
学校から帰ってきて留守電をチェックするのが日課だった。

ある日、大音量でTVの砂嵐みたいな音と、
もごもごおばあさんがしゃべってる声の
5分間の留守電が入ってた

怖くて1分も聞けなかった

両親が帰ってきたので一緒に聞いてみると、
おばあさんは猫に話しかけているらしく、

「こっちへおいで」
「かわいいね」

などと言う声と一緒に
猫の鳴き声や鈴の音も聞こえた

最後に砂嵐の音がブツっと途切れて
若い女性の声になり、静かな声で

「聞いてくれて、ありがと。」

と一言だけ入ってた

それを聞いた瞬間私は発狂して暴れ周り
近くに積んであったジャンプに突進してなぎ倒し、
何故かトイレに逃げ込んだ。

両親が元々オカルト好きで、
気になったらしく何回も再生するので
(それもニヤニヤしながら)
私は泣きながら自室へ行き布団の中へ逃げ込んだのだが、
耳をふさいでも何をしても
音が大音量過ぎて聞こえてしまって地獄だった

関連リンク

https://matome.naver.jp/odai/2147735043898544301
2016年10月25日