なぜ日本人は常に仕事にとらわれてしまうのか

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「残業」「休日出勤」「過労」など、日本全体の労働をとりまく環境は決して良いものではありません。逃げたい!と思っても毎日仕事をしてしまうのはどうしてなのでしょうか?実は日本人が歩んできた歴史が関係していたのかもしれません。

日本人はとにかく働きます。しかし、働きすぎるあまり、身体や心が壊れてしまう人も多いです。

精神障害の労災請求件数1,456件、支給決定件数497件、ともに過去最多
平成26年度「過労死等の労災補償状況」を公表 |報道発表資料|厚生労働省

未請求分を含めると、労災を被った状況下にいる労働者はかなりいるのではないでしょうか。

労働契約時間外にも働くこと、有給休暇を完全に消化しないなどの日本人の労働に対する意識は、海外の人からは奇妙に見えることもあるようです。

おかしいと思っても、理不尽なことに遭遇しても、「仕事をしなければならない」と感じてしまうのでしょうか?

その手掛かりは1000年以上前にさかのぼります。

かつての日本は、国民の85パーセントが農業に携わっていたといわれいています。

平成28年度の概数値によると、現在農業労働に従事しているのは約192万人。

農業という仕事は日々の手入れや世話が後の収穫量に直結します。

つまり、一日たりとも手を抜くことができない。日々の積み重ねがそのまま結果になるのです。種をまく、水をやる、悪天候に備えた対策など、結果が出る(=収穫が終わる)まで気が休まりません。

要するに、農業は“過程”も重要なのです。

おまけに農業は一人ではできません。隣同士、あるいは村単位で力を合わせて仕事をしなければいけませんでした。

「毎日」「みんなで」「仕事をする」 これが農民の生活。

休むことや誰かが抜けることは和を乱す行為=仕事の邪魔をすること   これは絶対にやってはいけない(という考え方)。

一方、昔のヨーロッパは遊牧スタイルが主流。

一か所に定住する日本人とは異なり、ヨーロッパは陸続きであることや民族同士での争いが頻発していたため、そのたびに人々は住居を求めて移動していました。

いつまた移動するかわからない…ゴールがわからないから計画をあまり立てない。つまり過程というものがあまり大事にされないのです。

外資企業はすぐに結果で判断する!というのも、先祖が遊牧生活を送っていたことも影響しているのかもしれません。

「いい結果を出すにはいい過程を経ることが不可欠。」そのためには常に仕事をしなければならない。

1000年以上に渡り農民として生きてきた日本人には、このようなDNAが刷り込まれているのではないでしょうか。きっとそれが常に仕事にとらわれる要因の1つであるように思います。

【長所もある】農民DNAを持つ私たちはゴール(期限)に合わせて仕事を終わらせることにはピカイチ。

収穫時期が決まっているから、遡って、いつ種を植えればいいかなどはわかる。ゴールからの逆算や計画を立てることは得意。

それでもやはり身体や心が壊れるまで仕事をするのは良くない。

社会は複雑化し、価値観も多様になっています。仕事も大切だけど、他にも大切なものがある。

どうすれば契約時間内に仕事が終わり、休日を休日として過ごせるのか。抜群の計画性を発揮する必要があると思います。

だから、急な仕事がないように、そして頼まないように。

単純に有給休暇取得を促したりするだけでは簡単に労働意識は変わらない。

法定残業時間を減らしたり、プレミアムフライデーを導入したりしても根本的な解決にはならないような気がします。

法律を変えても、人の意識はなかなかすぐには変えられませんが、働きやすい環境づくりは今後の社会の課題。

これ以上、仕事で不幸になる人を増やさないようにしたいですね。

https://matome.naver.jp/odai/2147687863368477201
2016年10月21日