●幼児薬「ホメオパシー」で10人が死亡、約400人が健康被害
「ホメオパシー」と呼ばれる代替医療で販売されている幼児向けの薬で過去6年間に10人が死亡、約400人が健康被害を受けた可能性があるとして、米食品医薬品局(FDA)が14日までに調査に乗り出した。
幼児薬「ホメオパシー」で10人死亡か 米FDAが調査を開始 – 産経ニュース
●「ホメオパシー」とは?
http://jphma.org/About_homoe/about_homoeopathy.html
●ベラドンナ配合の歯の生え始めの痛みを和らげる薬が危険!
調査対象となっているのは、ホメオパシー薬を手掛ける米ハイランド社が製造、販売する幼児用の製品。歯の生え始めの痛みを和らげるとしているが、FDAは死亡のほかに昏睡状態、嘔吐などの報告があると指摘している。
幼児薬「ホメオパシー」で10人死亡か 米FDAが調査を開始 – 産経ニュース
http://www.sapoo.com/maker/h/hylands-31/2-1
http://www.hylands.com/products/hylands-baby-teething-tablets
日本国内でも、ハイランド社の商品で、乳歯の生え始めた幼児の痛みのため「Teething Gel」(生歯ジェル)がネット販売されている。
東京新聞:日本でも販売「ホメオパシー」幼児薬 米で10人死亡?調査へ:国際(TOKYO Web)
●危険!ベラドンナ配合
赤ちゃんの乳歯は生える時に、歯茎を割って生え始めるため、歯茎の炎症や痛みを感じると言われています。本品は、ホメオパシーで歯が生え始める時の痛みに用いるカモミールや、歯茎の腫れや赤みに働きかけるベラドンナなど、歯のトラブルに立ち向かうホメオパシー成分を4種類ブレンドしました。
FDAは9月30日、消費者に利用の中止と廃棄を勧告する声明を発表。これを受け、米薬局大手CVSヘルスは、全ての関連商品を店舗から撤去した。
幼児薬「ホメオパシー」で10人死亡か 米FDAが調査を開始 – 産経ニュース
健康被害の理由は調査中だが、FDAが2010年に同社の製品に出した警告では、ナス科植物で強い毒性を持つ「ベラドンナ」の成分を含んでいると指摘した。
幼児薬「ホメオパシー」で10人死亡か 米FDAが調査を開始 – 産経ニュース
http://www.nippon-shinyaku.co.jp/herb/db/arekore/01_10/atropa_belladonna.html
ハイランド社は「現時点で商品と健康被害を関連付ける医学的、統計的な証拠は示されていない」と反論する声明を出した。
東京新聞:日本でも販売「ホメオパシー」幼児薬 米で10人死亡?調査へ:国際(TOKYO Web)
FDAが警告するベラドンナについて、国立健康・栄養研究所などは重症な中毒症例が報告されているとして小児の使用を避けるよう注意を呼び掛けている。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201610/CK2016101502000247.html
日本では09年に生まれた女児に、山口市の助産師が必要なビタミンKを与えずホメオパシーで使う錠剤を投与し、ビタミン欠乏性出血症で死亡させたとして、母親が助産師に損害賠償訴訟を起こした。
幼児向け薬、米で10人死亡、400人健康被害か 「ホメオパシー」でFDA調査 – 産経ニュース
http://www.shu-herb.co.jp/kanpou/2010/07/post_601.html