実は間違いだらけのゲーミングモニターの選び方
「応答速度」の”速さ”や「リフレッシュレート」の”高さ”だけで判断していませんか?
1.遅延の少ないモニタとは

https://matome.naver.jp/odai/2147586965258781201/2147588792368953903
「応答速度」は「入力遅延」と関係ない!?
カタログなどに記載されている「応答速度」の少なさを「入力遅延」の少なさと混同されている方が多くいらっしゃいます。
モニタの遅延は2種類の要素が合わさっており、液晶の色を変化させるためにかかる電気的な速さ「応答速度」と、モニタが受け取った映像信号を内部で処理するのにかかる時間「入力遅延」、この二つを合わせた時間がモニタの最終的な遅延となります。
この「応答速度」+「入力遅延」の時間が16ms(1フレーム=1/60s)より小さければ、かなり遅延が少なくゲーミング用途に適しているモニタ。逆に16ms(1フレーム)を超えるようであればあまりゲーミング用途に適していないモニタと言えるでしょう。
「応答速度」は近年発売されているモニタではカタログ上からも確認できるように、ほとんどのモニタで1msや5msとなっており、最終的な遅延に大きな影響を与えているとは言えません。
一方「入力遅延」は、より重要な要素であるにも関わらずカタログに記載されておらず、それ自体を計測することが難しい為、情報を入手しにくくあまり知られていません。
下記のような独自に調査している英語のサイトを利用するか
2台のモニタを並べカメラで写すといった手法で計測、比較することで調査できます。

http://www.tftcentral.co.uk/articles/input_lag.htm
モニタの遅延を計測している海外サイト

https://www.youtube.com/watch?v=L_NDx4vI6c8
4gamerの遅延比較動画
EIZO FG2421は応答速度1ms未満と書いてありますが入力遅延が16msもありゲーミングモニタとしては致命的な遅延です。
2.リフレッシュレートは高ければ良いのか

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・家庭用ゲーム機で使うには60Hzのモニタが良い
・144Hz以上のリフレッシュレートはあまり意味はない(現実的ではない)
144Hzのモニタは60Hzで動作すると遅い!?
一般的にゲーミングモニターと言えば120Hzや144Hzなど、一般的なモニターで使用される60Hzより高いリフレッシュレートで動作する物が多いですが、144Hzで動作している時の入力遅延と60Hzで動作している時の入力遅延が同じとは限りません。
実際に60Hzで動作している時の入力遅延を計測したところ、60Hzが上限のモニタの方が、180Hzが上限のモニタより若干速かったケースがありました。
つまり60Hzより高い周波数を指定することができるPCでは、よりリフレッシュレートが高いモニタ。60Hzでしか動作しないPS4やXBOXと言った家庭用ゲーム機では60Hzでの動作時に特化したモニタを選ぶとよいでしょう。
最近では165Hzや180Hz、まだ未発売ですが240Hzのリフレッシュレートで駆動するモニタが出て来ました。
しかし、これらの中には通常では144Hzで動作しオーバークロックで180Hzの動作が可能とするものもあります。オーバークロックでの動作は通常より高い電圧をかけモニタを高速に動作させており、性能と耐久性をトレードオフしていると考えるのが妥当です。
また、2016/10時点で高スペックと言われるPCの構成(CPU:i7 6700K、GPU:GTX1080)でも最新のゲームで180fps維持させて稼働させることは難しく、非常に高いリフレッシュレートで動作するモニタを使用していてもその限界性能で実用するのは現実的ではありません

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https://matome.naver.jp/odai/2147586965258781201/2147588792368954803
オレンジサン@Orange_PCmaker
右上 三菱 RDT232WX-S
右下 ASUS PG248Q
左下 EIZO FG2421
60Hz動作だとゲーミングモニタ使うと逆に遅い?
IPSのGtoG… twitter.com/i/web/status/7…
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3.OSDの重要性
OSDとは
オンスクリーンディスプレイの略で、画面上に任意の文字や記号を表示する機能を搭載したディスプレイ。画面上にチャンネルや音量、明るさやコントラスト量などを表示できる。
OSD(おーえすでぃー)とは – コトバンク

https://matome.naver.jp/odai/2147586965258781201/2147588792368955103
操作しやすい十字キーなど
各社さまざまな機能を用意している
ゲーミングモニタと言えど四六時中ゲームだけに使っている方はそんなに多くないと思います。むしろブラウジングや他の用途に使う時間の方が多いでしょう。そういった用途の切り替えの為に専用のスイッチ、あるいはショートカット機能がOSDに用意されているモニタだと簡単に切り替える事ができます。
一般的なモニタのOSDはボタンが硬かったり、メニューの項目がわかりづらい、モードを切り替えるまで何回も押さないといけいなど、そもそもOSDを頻繁に操作することを考慮していません。
ゲーミングモニタのOSDは比較的操作のしやすいようレイアウトされている物が多く、モードの切り替え用のボタンが用意されているタイプ、あるいはボタンの動作をカスタマイズできるタイプ、BenQ XL2430Tのように物理的にショートカットスイッチをモニタと別途用意してくいるタイプなどがあります。
ディスプレイ自体がピボットに対応している関係で,固いOSD操作ボタンを押すと画面が傾いてしまうというオマケ付きだ。
ゲーマー向けディスプレイ「S2417DG」レビュー。Dellにとって6年ぶりの新作となるG-SYNC対応モデルは買いなのか – 4Gamer.net
OSDの操作性があまり考慮されていないモニタもあるので注意が必要です。
Dell S2417DGのOSDはあまりよろしくないみたい・・・。

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背面に設置することでデザインを損なうことや、ベゼル(枠)が太くなることをさけるなど考えられたレイアウト
4.モニタのサイズ
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一般的なPCの使用スタイル、椅子に座って机の上にモニタがある場合、モニタとそれを見る頭との距離が60cm程度であることが普通だと思います。この距離からモニタを見る時にモニタ全体を目を動かさずに把握できるサイズが24インチなのです(個人差はあります)。27インチの場合だと24インチと同じ設置距離だとモニタの端を見るのに目を動かす必要があり、情報の把握に時間がかかってしまいゲームに不向きです。
また、24インチのモニタで標準の1920×1080(FullHD規格)の解像度で144fpsを維持するには2016/10時点で高スペックと言われるPCの構成(CPU:i7 6700K、GPU:GTX1080)でもゲームの設定をノーマルや中と言った普通程度の設定に落とす必要があり、27インチで使用される2560×1440(WQHD規格)や3840×2160(4K規格)の解像度で144fpsを維持するPCを用意する事はあまり現実的ではないと言った点で、現時点では24インチのモニタが最適解となっています。
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5.価格帯別のおすすめ機種
価格帯別おすすめ製品を紹介します。(2016/10/11更新)
24インチのゲーミングモニタは機能によって大きく7万円台、3万円台、1万円台のものに分かれます。
7万円台 G-SYNC搭載の機種(G-SYNCの基板が高価なためこの価格となる)
3万円台 各社のメインストリーム、144Hzの機種
1万円台 60Hzまでの機種
6~7万円台
価格:7万円弱
サイズ:24インチ 1920×1080
パネル形式:TN
パネル:M240Q007 V0
応答速度:1ms
入力遅延:2.46ms 144Hz (応答速度も含めた数値のようです)※https://pcmonitors.info/reviews/asus-pg248q/
リフレッシュレート:144Hz (OC時165-180Hz)
色:16777216色 8bit
OSD:背面十字キー、背面ショートカットキー
SYNC:G-SYNC対応
入力:HDMIx1 DisplayPortx1
製品ページ
https://www.asus.com/jp/Monitors/ROG-SWIFT-PG248Q/
ASUS ROG SWIFT PG248Q
発売時期も新しく高機能。
144Hzゲーミングモニタで2014年発売の物が多く採用しているM240HW01 V8パネルは色数が6bit+FRCのため発色が悪いのが欠点であったが、このPG248qが採用しているM240Q007 V0パネルは8bitのため比較的発色が良いのもおすすめポイント。
G-SYNCに対応しているので値段が比較的高め、入力端子が少ない、などと言った点が気になるが
背面に設置された十字キータイプのOSDが非常に使いやすくゲーミングモニタとしての完成度は高い。
同じパネルを採用した下位機種MG248Q(4万円弱)が存在する。
G-SYNC対応機種は家庭用ゲーム機などPC以外での接続は動作保証外となるので注意が必要。
(モード変更でOSDの設定がリセットされる?要確認)
3~4万円台
価格:4万円弱
サイズ:24インチ 1920×1080
パネル形式:TN
パネル:M240Q007 V0
応答速度:1ms
入力遅延:2.15ms 144Hz ※http://www.tftcentral.co.uk/reviews/asus_mg248q.htm
リフレッシュレート:144Hz
色:16777216色 8bit
OSD:背面十字キー、背面ショートカットキー
SYNC:対応無し
入力:HDMIx1 DisplayPortx1 DVI-Dx1
製品ページ
https://www.asus.com/jp/Monitors/MG248Q/
ASUS MG248Q
上位機種であるPG248Qと同じパネルを採用しておりG-SyncやOC時の180Hzが必要ない場合はこちら。
発色の良さや、操作性能の良い十字キータイプのOSDなどは上位機種と同じ。
価格:3万円後半
サイズ:24インチ 1920×1080
パネル形式:TN
パネル:M240HW01 V8
応答速度:GtG1ms
入力遅延:不明 参考値XL2420Z 1.5ms 144Hz (応答速度も含めた数値のようです)※https://pcmonitors.info/reviews/benq-xl2420z/
リフレッシュレート:144Hz
色:16777216色 6bit+FRC
OSD:物理ショートカットキー
SYNC:対応無し
入力:HDMI v1.4 x 2
DVI-DL x1
DisplayPort x 1
ミニD-sub15ピンx1
製品ページ
http://www.benq.co.jp/product/monitor/XL2430T/specifications/
BenQ XL2430T
多くのプロゲーマーが大会で使用している実績のあるモニタ。
入力遅延を記載したサイトを見つけることができませんでしたが、他機種との比較で遅延の少なさも実証済みです。
2014年に発売された144Hzゲーミングモニタが多く採用しているM240HW01 V8パネルのモニタの中ではこれがベストチョイスだと思われる。
OSDに物理ショートカットキーやマウスのスクロールのようなロールを採用し、OSDの操作性も非常によい。
入力端子やブレ軽減、黒補正などの機能も充実している。
6bit+FRCカラーのため発色が悪いのと、24インチにしては若干大きめのパネルサイズの為ドットピッチが大きく、小さめの24インチモニタと比較したときに少しぼやけた印象になる。
G-SYNC対応の上位機種のXL2420G(7万円弱)と
物理キーなどが付属しない下位機種のXL2411Z(3万円弱)がある
これらすべて同じM240HW01 V8パネルを採用している。
BenQのXLシリーズは60Hz動作でも非常に低遅延な為、60Hzでの常用やPS4、XBOXと言った家庭用ゲーム機での使用もおすすめです。
価格:2万円台
サイズ:23.8インチ 1920×1080
パネル形式:IPS
パネル:LTM238HL04
応答速度:GtG6ms(FAST mode)
入力遅延:5.15ms 60Hz (応答速度も含めた数値のようです)※https://pcmonitors.info/reviews/dell-u2417h-u2417ha/
リフレッシュレート:60Hz
色:16777216色 6bit(sRGBカバー99%)
OSD:
SYNC:対応無し
入力:HDMI x 1
DisplayPort x 1(入力x1 出力x1)
miniDisplayPort x 1
製品ページ
http://accessories.apj.dell.com/sna/productdetail.aspx?c=jp&cs=jpbsd1&l=ja&sku=391-BCPW
Dell U2417H
60Hzが上限のIPSパネルのモニタであるが入力遅延が非常に小さいのが特徴。
リフレッシュレートは60Hzでも良いいけどIPSパネルじゃないとダメ!という方におすすめ。
PS4、XBOXと言った家庭用ゲーム機との相性も良いと思われる。
Dell製なのでOSDなどあまりユーザビリティが考えられていない点には注意が必要。
1万円台
現在おすすめ機種はありません
購入検討していた機種がここに載っていなくても心配いりません
その理由とは↓
6.液晶パネルについて
新しいゲーミングモニタが発売されるとき、なぜか色んなメーカーから似たような価格と性能で発売されて、どれが良いのか迷う事がありませんか?
色んなメーカーから出てるモニタだけど実は中身はすべて同じ!?
例えば2014年頃に発売された144Hzゲーミングモニタは、ほとんどM240HW01 V8と言うパネルを使っています。
BenQ XL2430T XL2411Z XL2420Z
Acer XB240H
ASUS VG248QE
iiyama GB2488HSU-B2
LG 24GM77-B
など、これらすべて同じパネルです。
つまりパネルの性能はどれも変わらないので、好みのメーカーや価格、機能と言った点で選ぶのも良いと思います。
ただし液晶をコントロールする回路は各社で異なるため、入力遅延には注意が必要です。
24インチIPSパネルの144Hzモニタはなぜ出ないのか!

https://matome.naver.jp/odai/2147586965258781201/2147588792368959003
24インチのIPSパネル144Hzモニタはなぜ発売されないのでしょうか?
上記の通りゲーミングモニタに採用されるパネルはほぼ1社が供給しており、パネルのメーカーが24インチ144Hz駆動のIPSパネルを製造してくれない限り作れません。
パネルメーカー側としては既に市場に行き渡っている24インチのパネルより、まだこれから発展の余地がある27インチのパネルを製造していきたいのではないでしょうか。
今後も24インチIPSパネルの144Hzモニタが発売される可能性は低いと思われます。
TN、IPS、VA結局どれが良いのか?

https://matome.naver.jp/odai/2147586965258781201/2147588792368958903
・IPSパネルは視野角が広く発色の綺麗なパネルが多いが応答速度は遅い
・VAパネルはIPSほど視野角は広くないが発色は綺麗、しかし採用機種が少ない

https://matome.naver.jp/odai/2147586965258781201/2147588792368959103
ゲーム画面のようなコントラストの激しい映像ではあまり関係有りません
またモニタのゲーム用モードは明るさやコントラストを強めにしてあります
その方が画面の小さな変化を見つけやすいからです
モニタのブレ軽減機能(OD機能)の有無や
NVIDIAのULMBという機能の有無によりまったく異なる残像の度合いとなっている
https://pcmonitors.info/reviews/asus-pg248q/
こちらの海外サイトではASUS PG248Qのレビューを行っているが、
カタログ上でGTG1msのTNパネルでも、メーカーが用意しているブレ軽減機能(OD機能)やNVIDIAのグラフィックボードの設定で使用できるULMB機能の有無により全く異なった見え方となっている。
残像感を気にする方は、応答速度よりもこういったブレ軽減機能を重視する方がよいだろう。
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ゲーム用途とブラウジングとの両立は難しい

https://matome.naver.jp/odai/2147586965258781201/2147588792368959503
デュアルモニタにして用途をわけて使うのがベターな選択である
ゲーミングモニタを色々と購入してみて分かった知識、ノウハウをまとめてみました。
購入の際の目安になればと思います。
質問等ありましたらTwitter @Orange_PCmaker までどうぞ












・「応答速度」が速くても、「入力遅延」が遅いと意味がない。
・遅延は16ms(1フレーム)未満が好ましい