イギリスの田園作曲家~ジェラルド・フィンジの魅力

naxosjapan
イギリスの田舎で、リンゴを栽培しながら、音楽を書き綴った作曲家がいたことを知っていますか?その名はジェラルド・フィンジ(1901-1956)。傷ついた心の奥にやさしく触れるようなその作品に惹かれる人が急増中。彼の生涯・作品と、フィンジ・ファンによる最近の活動を紹介します。

●まずは、多くの人たちが魅了されている代表作「エクローグ」を。

フィンジのエクローグ、いい曲だよねぇ。ほんと。。
Rabiさんのツイート

名古屋の地下鉄の中で聴いていて、涙が出そうになって困った。
にゃんもにゃいと@京都さんのツイート:

癒し系のサウンドと思いきや芯の強い作曲技法もあって大好きな曲。日本語だと「凜」という言葉がよく似合う。落ち込んでる時なんかに聴くとそっと側に寄り添ってくれる。
えが@脱力系天女見習いさんのツイート

ピアノと弦楽はゆっくりと対話する。風と草木だろうか。人と丘、人の心と大地や大空だろうか。苦しみや嘆きが奥底にあるのかもしれないし、それをぐっと堪えているのかもしれない。そして凛として、自然と対峙し対話するのだ。
フィンジ エクローグ~ピアノと弦楽のための:英国の田園について | ボクノオンガク

あの有名フィギュアスケート選手も…
カナダのフィギュアスケーター、ジェフェリー・バトル選手は、2008-2009年のフリースケーティング曲として「エクローグ」をセレクト。大きな話題に。

●こんな素敵な曲を書いた、ジェラルド・フィンジってどんな人?

ジェラルド・フィンジ
Gerald Raphael Finzi
(1901年7月14日 – 1956年9月27日)
イギリスの作曲家であり園芸家。

ロンドン生まれの裕福な船舶仲介業者の息子。しかし……

父親は7歳のときに死去。
その後、師のアーネスト・ファーラーを戦争で失い、3人の兄弟も相次いで亡くなってしまう。

彼は、孤独のなかで、トーマス・ハーディほかさまざまな詩人の作品に、心のなぐさめを見出すようになる……

のち、フィンジは「大地と大気と雨」「小道と踏み段を通って」「ある若者の訓戒」「地球が朽ちるまで」など、トーマス・ハーディの詩に多くの曲をつけている。

王立音楽アカデミーの職に就くも、都会の喧騒を厭い、田舎でリンゴ栽培をしながら生活するように。

レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ
Ralph Vaughan Williams
(1872年10月12日-1958年8月26日)
イギリスの作曲家。

ヴォーン=ウィリアムズの助力で、ロンドンの王立音楽アカデミーの講師の仕事を得るものの、都会を好まず、バークシャーのオルドボーンに移住。

オルドボーンの風景
当時もこのような感じだったのでしょうか?

リンゴの栽培や品種改良をしながら、曲を書き綴る日々を送るように。


https://matome.naver.jp/odai/2147485392166002901/2147486450876305703
心の痛みを乗り越えて…

愛する人たちを失った痛み。そして、自然のなかに見出した大きな安らぎ。

フィンジの音楽が、現代に生きる人々の胸を打つ理由は、そんなところにあるのかも。

いずみホール情報誌『Jupiter』2016年10-11月号の「近現代・作曲家見聞録」第5回はフィンジが登場(漫画:IKE)。なんとフィンジの生涯を漫画で読むことが!

●「エクローグ」や歌曲以外にも…フィンジの作品の数々。

巷での静かなブームを受けて、フィンジの作品は、2010年代に入って、日本でもよく演奏されるように。ここでは、2015~2016年にコンサートで演奏された作品を紹介。

クラリネット協奏曲


https://itunes.apple.com/jp/album/id282334852?app=itunes
日本フィルハーモニー交響楽団で演奏
2015年12月11日&12日、日本フィルハーモニー交響楽団(第676回東京定期演奏会)にて、尾高忠明の指揮、伊東寛隆のクラリネットにより演奏。

5つのバガテル


https://www.amazon.co.jp/dp/B01KGD7JFY
橋本杏奈クラリネットリサイタルで演奏
2015年7月19、20、26日、橋本杏奈クラリネットリサイタルで演奏。

霊魂不滅の啓示


https://itunes.apple.com/jp/album/id282334852?app=itunes
読売日本交響楽団で演奏

2016年4月4日、読売日本交響楽団(第557回定期演奏会)で、下野竜也の指揮、ロビン・トリッチュラーのテノール、二期会合唱団の合唱により演奏。

このポスターが話題に!

ほかにもプロ、アマチュア問わず、多くの作品がコンサートで演奏されているこの数年。フィンジを愛する人たちがもっと広がりますように……。

●フィンジをCD/配信アルバムで聴きたい方はこちら。

フィンジを愛してやまないファンの方には…

収録曲:クラリネット協奏曲/5つのバガテル/3つのモノローグ/ロマンス/チェロ協奏曲/大幻想曲とトッカータ/エクローグ/見よ、満ち足りた、最後の犠牲を/マニフィカト/パートソング集/私は恋人に言った/花輪をささげよう/夏の前と後/不滅の暗示/聖セシリアに/大地と空気と雨/ある詩人に/小道と踏み段を通って/ある若者の訓戒/地球が朽ちるまで/おお眼にも美しい/ディエス・ナタリス/武器よさらば/2つのソネット(全8枚組)

2016年9月にリリース。フィンジ・ファンなら持っておきたい永久保存版のボックスです。

フィンジをはじめて聴く方には…

収録曲:クラリネット協奏曲 ハ短調 – 第1楽章/花輪をささげよう – 第1曲 来たれ、死よ/7つの無伴奏パートソング – 第4番 清く穏やかな流れ/前奏曲/神は召された/落ち葉/聖チェチーリアのためにより/チェロ協奏曲 イ短調 – 第2楽章/不朽の暗示 – 汝鳥たちよ、さればよろこびて歌え/エクローグ ほか

iTunes Storeでは、フィンジの命日(9月27日)にちなんで、2016年9月26日~10月3日まで600円でプライスオフ販売。

●フィンジの作品を演奏したい方はこちら。

ブームと相まって、楽譜は入手しやすい状況になりつつあるもよう。

●フィンジを愛する人たちの住処はこちら。

フィンジ・ブームの火付け役ともいっていい存在。プレゼンターはもちろん、リスナーの中にもフィンジ・ファンがたくさん。

音楽ジャーナリストであり、OTTAVAプレゼンターでもある林田直樹さんによる、フィンジ・ファンのFacebookページ。

フィンジの作品を数多く録音しているNAXOS(ナクソス)。フィンジやほかのイギリスの音楽家に関する最新情報を数多くお届け。

☆☆☆2016年9月27日(フィンジの命日)、TL上でフィンジ・ファンのゆるやかな集いを開催予定! #フィンジ記念日 ←こちらのハッシュタグでアクセスしてみてください。☆☆☆

●2016年9月27日のフィンジの命日には…

2016年9月27日のフィンジの命日には、フィンジに関するたくさんのコメントがツイートされました。

https://matome.naver.jp/odai/2147485392166002901
2016年09月28日