まずは見てください
現代の自動ピアノの演奏です。(Midi方式)
機械の中の幽霊
自動ピアノは「機械の中の幽霊」ということばに、まったく新しい意味を付け加えます。自動楽器は18世紀前半までさかのぼります。われわれは通常、自動ピアノといえば西洋のサルーンを連想します。まともなピアニストが町にいなくても、バーの経営者は自動ピアノでセレナーデを聴かせることが出来ました。自動ピアノはある種のアナログな機械的なメカニズムで動きます。ピアノはブリキを巻いたものや、穴の開いた紙のシートを読み取ります。そしてそれぞれの音にあわせて、ハンマーと鍵盤に伝わるのです。
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維持に高額な費用がかかった
この不気味な楽器はジュークボックスの前身のようなものでした。最初自動ピアノはいくつかの(音楽を記録した)巻き紙とともに登場しました。自動ピアノは当時のポピュラーな曲を演奏していました。上層階級の人たちはもっとたくさんの曲を演奏させるために、(音楽を記録した)巻き紙を買うことができました。しかしピアノのメンテナンスには大変高額なお金がかかったのです。
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急速に人気が衰える
1929年のウオールストリートの崩壊の後、自動ピアノの人気は急速に衰えました。自動ピアノは、ラジオの登場によって娯楽の主役をとって代わられたのです。
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どんなに難しくても、自動ピアノを動かせるプロが今日でもいます。例えば「ロバーツ・レストレイションズ」によって修復された、「ニッケル・オデオン」がそのひとつです。冒頭の動画の中で、この自動ピアノは1900年のスタイルで作曲された軽快でモダンな曲を演奏しています。
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驚異の演奏
歌の速度についていくことができるかどうか見るために、それはピアノのための一種のストレステストです。また自動装置の超人的な能力を表しています。鍵盤を見ると人間では絶対にできないことを機械がやっていることがわかります。最も熟練したピアニストが鳴らすような速度で、一度に12のキーを叩いているのです。
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