【乃木坂46】1人称が「僕」の 杉山楽曲 から考えた個人的見解

21jigowatt
乃木坂46の楽曲群の中で、『杉山勝彦 作曲』『1人称が「僕」の歌詞』のキーワードでヒットする楽曲に注目してみました。歌詞を眺めていると「それぞれの楽曲がひとつの物語で繋がっているのでは?」と感じたのでまとめてみました。あくまで、個人的見解なのでご容赦ください。

まずは、楽曲と歌詞について。

□ 「杉山楽曲」とは?

ミュージシャンで楽曲の製作も手がける杉山勝彦さん。
同氏が関わり、乃木坂46へ提供した楽曲を、この記事では「杉山楽曲」と呼ぶことにします。

杉山 勝彦(すぎやま かつひこ)
本名:杉山 勝彦(すぎやま かつひこ)
担当:ギター・コーラス・作詞・作曲
生年月日:1982年1月19日
年齢:32歳
出身地:埼玉県

【乃木坂46への提供作品】
「制服のマネキン」(作曲)
「君の名は希望」(作曲・共編曲)(編曲は有木竜郎と共作)
「サイコキネシスの可能性」(小倉しんこうと共作曲)
「私のために 誰かのために」(作曲・共編曲)(編曲は有木竜郎と共作)
「羽根の記憶」(作曲・共編曲)(編曲は有木竜郎と共作)
「僕がいる場所」(作曲・共編曲)(編曲は有木竜郎と共作)
「ひとりよがり」(作曲・共編曲)(編曲は有木竜郎と共作)
「きっかけ」(作曲・共編曲)(編曲は有木竜郎と共作)
「サヨナラの意味」(作曲)(編曲は若田部誠)
杉山勝彦 – Wikipedia

□ 杉山楽曲を、歌詞の1人称が「僕」と「私」で分けてみる。

【1人称が「僕」】
・制服のマネキン(以下、マネキン)
⇒4th 表題曲・君の名は希望(以下、希望)
⇒5th 表題曲

・サイコキネシスの可能性(以下、サイコキネシス)
⇒5th 通常盤 カップリング曲

・僕がいる場所
⇒1st アルバム「透明な色」リード曲

・羽根の記憶(以下、羽根)
⇒12th セブン-イレブン限定盤 カップリング曲

・サヨナラの意味(以下、サヨナラ)
⇒16th 表題曲

【1人称が「私」】
・私のために 誰かのために(以下、私のために)
⇒7th TypeA カップリング曲・ひとりよがり
⇒1st アルバム「透明な色」収録曲

【「僕」とも「私」ともとれる】
・きっかけ
⇒2nd アルバム「それぞれの椅子」リード曲

□ 【1人称が「僕」】楽曲の歌詞

□ 以上をふまえて・・・個人的見解

筆者は『1人称が「僕」の杉山楽曲』を通して、「ひとりの男子の成長過程の物語」、具体的には、「高校・進学・就職」という3つの時期を切り取って描かれているように感じました。と同時に、描かれた男子と「制服のマネキン」でフロントを務めた「生生星*」の時間軸が符合しているようにも思えました。

*生生星
⇒初期の乃木坂46(1st,4th,5thシングル)においてフロントメンバーを務めた 生駒里奈・生田絵梨花・星野みなみの3人のこと

1.「マネキン・希望・サイコキネシス」

はじめに、この3曲で描かれた時期は、同楽曲でフロントを務めた当時の「生生星」と同年代、つまり「高校生」。

「僕が君を初めて意識した去年の6月、夏の服に着替えた頃」から物語は始まり、「サイコキネシスの可能性」的心境を抱えた夏・秋を過ごし、「君」へアプローチした(?)「冬型の気圧配置」な季節。その一連の経験を振り返ったのが「君の名は希望」というイメージ。

2.「僕が、羽根」

この2曲で描かれた時期は、生駒・生田はすでに高校を卒業、つまり「進学(大学or専門学校)」。高校卒業後。

「僕がいる場所」的憂鬱な心境の季節を経て、長いスパンでの未来を考え始めた「羽根の記憶」というイメージ。

3.「きっかけ」

「きっかけ」で描かれた時期は、「生生星」が全員高校を卒業、そして、アルバム「それぞれの椅子」に収録されていることから、社会に出ようとしている時期。

周りを見つめる視線や、1人称が「僕」でも「私」でもなくなったことなどから考えると、また一段大人になったイメージ。

まとめると・・・

『1人称が「僕」の杉山楽曲』の歌詞を通して読んでみると、「生生星」と同世代の男子が精神的に大人になっていく過程が描かれてるかもな、という話でした。

「マネキン」に始まり、「希望」「羽根」系譜は「きっかけ」で結びとなるのか、それとも続くのか。そんなところがこれからの個人的な興味です。この見立て自体間違ってる可能性は非常に高いですがw

あとがき

歌詞はある程度の抽象性を持って書かれていて、歌詞同士の「組み合わせ」と「受け手の感じ方」次第で多種多様な物語をいくらでも想像できると思います。そんな多種多様な有り得る物語群から、筆者がたまたま見つけた組み合わせのひとつに個人的に興味をそそられました。
本記事には強引なこじ付け部分もあり、作詞家さんの意図をとれていない部分もあるかと思いますが、このような歌詞の楽しみ方もあっていいのかな、とまとめ記事にしてみました。

きっと、他条件で乃木坂楽曲群から組み合わせれば、他メンバーと符合する物語も出てくるのかなと思います。

https://matome.naver.jp/odai/2147158937543849001
2016年10月26日