「心霊タクシー」とは夏限定の心霊スポットツアー
実は、神奈川の三和交通さんによるタクシーで行くオリジナルホラー体験ツアーのこと。これがまたかなりの人気。確かに興味がそそられますが一体どんな内容?
2015年、神奈川県のタクシー会社「三和交通」が開催した『心霊スポット巡礼ツアー』が大きな話題を呼んだ。その土地を知り尽くしたタクシードライバーならではの心霊スポットツアーは、即日完売、キャンセル待ちが100組以上と、大好評のうちに幕を閉じたという。そして今年……。
2016年は“多魔コース”が登場
去年の横浜に加えて「多摩」方面のコースが登場するとのこと。なんとなく怖さのレベルが高そうな感じ…。
「多摩」周辺の鬼哭啾啾な心霊スポットをご案内致します。 山岳エリアの知る人ぞ知るスポットから有名スポットまで幅広くご案内させていただきます。 昨年より怖さが”かなり”パワーアップしております。ご了承ください。
ショートコース・ロングコースなどから選択
「東京 怪談名所ツアー」は、恐怖度“EASY”の昼コース/“NORMAL”の夜コースがあり、都内の怪談の舞台となった歴史・文化的名所をまわるやさしめの内容。「心霊スポット巡礼ツアー 横浜」は、恐怖度“HARD”のショートコース/“NIGHTMARE”のロングコースで、都会エリアの知る人ぞ知るスポットから有名スポットまでを案内。
担当者の声をチェック
・担当者に聞いてみた
ちょっと行きたいけど行きたくない……てか超気になる! ということで、三和交通に連絡し、担当者に「多魔コース」の概要について聞いてみることにした。以下が担当者と記者のやり取りである。記者:「多魔コースなんですが、横浜コースと比べてどんな感じになってるのでしょうか?」
担当者:「多摩は全国的に見ても、かなり “アレ” なので、横浜コースより恐怖度はかなりアップしています。しかも横浜コースと比べると、本当に人が少ないので……」
記者:「なるほど。もうコースは決まっているのでしょうか?」
担当者:「それはほぼ決まっています。私も夕方の時間帯にコースを走ったんですが、空気からして違いましたね……」
記者:「かなりヤバそうですね……」
担当者:「はい、正直かなりヤバいと思います……!」
──とのことであった。
記者の体験談もチェック
実際に取材した記者さんの記事をチェックするとさっそく恐怖体験が…これはかなり心の準備が必要かも。その一部をご紹介します。
7月初めの、うだるような暑い1日。待ち合わせ場所のJR八王子駅に降り立った。「こんばんは」。心霊ツアーの運転手を務める森嶋幸三さん(52)に優しくほほ笑まれる。森嶋さんは八王子に生まれ育って52年。まさにこの地を知り尽くした大ベテランだそう。「よろしくお願いします」。何でもないやりとりの中に、何となく不気味さが漂う。ゆっくりと、車が発進した。
踏切のミラー
最初に訪れたのは、とある踏切だった。昔、実際に女の子の死亡事故があった現場だ。この世に残した妹を追って、姉の女の子の霊が現場付近のカーブミラーに映るという。車から降り、ゆっくりとミラーを眺めた。何か影が見えたようにも思うが、気のせいか。「いやいや、1カ所目から見えていては先が持たない」。深く考えずにやり過ごした。
封鎖トンネル
次に向かったのが、なぜか交通事故が多発したというトンネル。あまりの多発ぶりにトンネルは閉鎖され、隣に新しいトンネルがつくられたという。行ってみると、確かに使われていないトンネルがあり、フェンスで封鎖されている。よく見るとフェンスに穴が開いていた。ここも肝試しによく使われるらしく、若者らがフェンスの穴から封鎖されたトンネルの中に入っていくという。「気味が悪いですね」と森嶋さんと話していた時、「プー!」と突然、タクシーのクラクションが鳴った。車には誰もいないはず…。森嶋さんに調べてもらったが、結局原因はわからなかった。
個人で行くよりはタクシーで安全に?
友人など限られたメンバーで肝試しに行くとさまざまな危険や場合によっては不法侵入などのケースになることも。そういった意味では「安全に楽しめる心霊スポット体験」かもしれませんね。