一村一品運動って何?【OVOP】

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一村一品運動とはどんな運動なのか、どんな商品があるのかまとめました。(OVOP/地域おこし/国際協力/大分県/キルギス/ベトナム)

一村一品運動(One Village One Product movement、OVOP)は、大分県からはじまり世界中に広まった運動です。
地域おこしや国際協力に興味がある人は、大きなプロジェクトのきっかけになるかも…しれません。

▼一村一品運動とは?

「一村一品」は、村ごとに特産品を育てることでマーケットを形成し、地域経済の活性化につなげようという、日本の大分県発祥の試み。
一村一品でアフリカの底力を引き出す | 「人」明日へのストーリー インタビュー | ニュース – JICA

1979年に当時の大分県知事であった平松氏が提唱。町や村が有する特産品を掘り起こし、その生産方法、商品開発や販路の拡大等に磨きをかけ、世界に通用する商品の育成を図り、地域活性化に結びつかせることを目指した運動です。
開発途上国「一村一品」キャンペーン(METI/経済産業省)

同氏は、95年に「一村一品運動を通じて、自立自助の精神、及び地域の特色を活かした世界に通用する産品の生産を呼びかけ、地域が自助努力で経済発展をとげるよう啓発した」功績から、アジアのノーベル賞と呼ばれる「ラモン・マグサイサイ賞」政府サービス部門を受賞しています。
「一村一品運動」

世界に通用し、地域の顔となり、誇りとなる『人づくり・ものづくり(特に農産品)』を通じて、「付加価値」をつけ『一つの村(コミュニティ)に一つ以上の産品を育てていこう』という【実践運動】です。
国際一村一品交流協会-International OVOP Exchange Committee- 「一村一品運動なんでん・かんでん Q&A」

開発途上国では、一村一品プロジェクトによって女性の雇用が生まれ、安定した現金収入を得られるようになった効果が出ています。

▼どんな商品があるの?

一村一品の商品は、大分県だけでなく、世界中で作られています。
食品や雑貨など、内容も様々です。

ゆず塩(大分県)
こだわりのお塩と、粉末状にした乾燥ゆず皮をブレンド。
めがねケース(ベトナム)
ベトナムの障がい児が描いた絵をモチーフに、コットン素材の生地を使用して作られた商品。
レジバッグ(バングラデシュ)
スーパーのレジかごにぴったりサイズのレジバッグ。バングラデシュの特産品であるジュート(黄麻)で作られている。
お香(ブータン)
精神的な苦痛を和らげ、心のバランスを保つ効果があるとされているスパイシーなお香。

▼一村一品の商品を買うには?

一村一品の商品は、実店舗やインターネット通販で購入可能です。

大分県の一村一品商品が、インターネットで購入できます。

成田国際空港と関西国際空港に「一村一品マーケット」があります。アフリカやアジアなどの開発途上国商品約300品目が販売されています。

▼一村一品に関するいろいろな意見

日本の地方創生やまちづくりの話は、途上国の村落開発にも通じる部分がいっぱいあって、非常に勉強になります。

一村一品運動なんかが日本の大分県から始まり、途上国でも展開されるようになったように、日本のまちづくりと途上国の村落開発の好事例はもっと相互共有されたら良いのかもしれない。

80年代前半の一村一品運動には、まだ生産に対する夢があった。生産に関わる労働も、それなりに尊敬された。後半のバブルの頃から、芸術と文化による「まちづくり」や「まちおこし」が言われ始め、芸術家や文化人やクリエイターって人たちが幅をきかせるようになった。そのあたりから何か変わったな。

関原宏昭@ninbenTsuita

ものづくり、イベント企画だけが地域活性化ではない。ふるさと創世、一村一品他何年も前からそれでうまく行かずやめている。生み出す力、続ける力は地域にある。

tanaka hideki@md_tanaka

一村一品で大事なのはマーケティング。品物ができても売れなければ意味がない。商品開発からマーケティングまで一貫して手がけることができる媒介者が必要。日本では里山でとれる葉っぱを商売にした話が成功例として有名だが、そんなイノベーターが外部者として必要
https://matome.naver.jp/odai/2146807693506755101
2018年07月19日