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マリア・テレジアの結婚相手としてプロイセン王太子フリードリヒ2世との縁組も上がるが、フリードリヒ2世がカトリックに改宗する意思がないことから縁談はまとまらなかった。
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結婚の4日前にマリア・テレジアがフランツ1世にしたためた手紙が現在も残っていて、未来の夫への情熱的な想いが書かれており、1736年、当時の王族としては奇蹟にも近い恋愛結婚で結ばれた。
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マリア・テレジアはオーストリア大公とまり、神聖ローマの帝位は夫フランツ1世が継承することとなった。
1740年、父カール6世が死去
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これ以降、かつての婚約者候補だったハプスブルク家新当主マリア・テレジアとプロイセンのフリードリヒ2世は生涯の宿敵となった。
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一方、植民地争いでフランス・スペインと対立していたイギリスはオーストリアを支援した。
こうして「オーストリア継承戦争」はヨーロッパ各国が関わる戦争となる。
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ハンガリー貴族はこの状況を、オーストリアの支配から脱する好機と考えている可能性が高かったが、マリア・テレジアは3歳の娘マリア・アンナを連れ、捨て身の演説をする。
若く美しい幼子を連れた母親の訴えは、ハンガリー貴族と議会の心をつかみ、6万人の出兵その他の支援を取り付けた。
※乳飲み子ヨーゼフを抱いていたというのが有名な話であるが、それは伝説らしい。
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1744年、プロイセンが再び侵攻してくるが、フリードリヒ2世の野心があからさまだったため、休戦前とは逆にプロイセンに同調する国はなかったが、軍事の天才フリードリヒ2世のプロイセンにオーストリアは敗れる。
その結果、マリア・テレジアのハプスブルク家相続と夫フランツ1世の神聖ローマ皇帝即位は承認されるが、プロイセン王国が占領していたシュレージエン(現 ポーランド南西部からチェコ北東部に属する地域)を割譲することになった。
マリア・テレジアはフリードリヒ2世への復讐を目指す。
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皇帝フランツ1世や重臣達が呆気に取られる中で、マリア・テレジアはこれを支持した。
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また、フランスとの関係をより深めるために、マリア・テレジアの生後間もない娘マリー・アントワネットとルイ15世の孫ルイ・オーギュスト(後のルイ16世)の政略結婚も内定した。
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オーストリア軍はフランス、ロシアの支援を受け、前回とは異なり優勢に戦争を進めた。
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プロイセンは息を吹き返し、またもやオーストリアは敗戦し、悲願であったシュレージエン奪還を諦めざるを得なくなった。
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マリア・テレジアは以後、それまで持っていた豪華な衣装や装飾品をすべて女官たちに与え、喪服だけをまとって暮らし、しばしば夫の墓所で祈りを捧げた。
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戦争以外の政治政策としては、1773年、イエズス会(フランシスコ・ザビエルらによって創設さたカトリック教会)を禁止するなどした。
イエズス会の禁止により職を失った下位聖職者達は教員として採用し、他国に先駆けて小学校の義務教育化を確立させ、国民の知的水準が大きく上昇する。
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1780年11月29日、ヨーゼフ2世、四女マリア・クリスティーナ夫妻、独身の娘達に囲まれながら、2週間前の散歩の後に発した高熱がもとでマリア・テレジアは死去した。
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そして、フランス革命の発生を警告する手紙を送っていたという。
【 関連まとめ 】
マリア・テレジアの愛娘マリー・アントワネット
母親譲りの輝く美貌を持ち、市民からの人気も高かった。