アパート・マンションを借りる際の注意点まとめ(お金編)

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元賃貸仲介営業マンからの視点でアパート・マンションを借りる際の注意点をまとめました。不動産業に関わりの無い人からするとまだまだうさん臭く見える業界ですが、これを読めば多少は安心して借りる事ができるようになると思います。

はじめに


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元賃貸仲介営業マンからの視点でアパート・マンションを借りる際の注意点をまとめました。

不動産業に関わりの無い人からするとまだまだうさん臭く見える業界ですが、これを読めば多少は安心して借りる事ができるようになると思います。

見積もりを確認してみよう

まずは見積もりを確認してみましょう。

アパート・マンションを借りる際に、不動産屋に行って内覧しますよね?

もしも気になる物件があれば『見積書』を必ず出してもらいましょう。

一般的な『見積書』であれば下記のような項目があると思います。

・前家賃○月分
・前家賃○月分日割り
(共益費などは家賃と似たようなものなので省いています)

・家賃保証料
・敷金 もしくは 類似するもの(保証金、定額クリーニング費などなど)
・礼金
・仲介手数料
・保険料
・消毒費
・安心サービス(お店によって名前は変わります)

上記を順番に説明していきます。

前家賃

前家賃とは読んで字のごとく、入居にあたって先の家賃を前もって払う事です。

前払いが必要な期間ですが、これは『地域』『大家側の意向』などの要因でまちまちですが、よくあるパターンだと、2か月分が必要になる場合が多いかと思います。

また月の途中から入居する場合は、ほとんどの場合が家賃が『日割り(家賃/30X日数分)』になる場合が多いですが、まれに日割りが効かない物件もありますのでご注意下さい。

例:6月15日から入居する場合
・6月分前家賃(15日~30日分)
・7月分前家賃

となります。

これを安くするには『フリーレント』という物があります、これは簡単に言うと『一定期間家賃を無料にする』という事になります。
ただ全ての物件に使える訳ではありませんし、むしろ使えない場合がほとんです。

『日割り分だけ』などと不動産屋の担当者に確認してみる事はいいかもしれません。

また『フリーレント』を使った場合は契約書に『特約』が入る場合がありますので、使用する際のデメリットは必ず確認しましょう。

家賃保証料

これは保証人の変わりに家賃を保証会社が保証します。

保証会社が入居者から保証料を貰い、代わりに大家さん側に対して家賃を保証します。

ですので入居者は家賃を保証会社に支払い、保証会社は大家に支払うという訳です。

その『初回保証料』がこれにあたります。

保証会社によっては『初回+月額保証料』『初回のみ』『月額のみ』といくつかのパターンがあります。

物件によっては保証会社を通さずに、保証人をたてて契約できる場合がありますので、担当者に相談しましょう。

敷金(その他類似するもの)

敷金とは退去時に必要なお金(原状回復費)をあらかじめ入居時に預けておくものです。

預けておくものですので退去時に余った場合は返金があります。

類似する『定額クリーニング費』『保証金』などなども基本的には退去時の原状回復費の前払いとなります。

ここで気をつけておきたいのが、そのお金が『預けたお金』か『払ったお金』です。

払ったお金の場合は返金は一切ありません、どんなに綺麗に使っても1円も戻ってきません。(逆に激しく汚してしまった場合は請求はもちろんあります)

ここも物件によってまちまちですので、担当者に必ず確認しましょう。

礼金

礼金とは『大家さん』側に入居のお礼として渡すお金です。

払いっぱなしで、退去時の精算にも使えない、本当にただ払うだけのお金です。

敷金(類似するもの)はなかなか交渉できませんが、礼金の場合はまだ余地がありますので是非担当者さんに交渉してもらいましょう。

仲介手数料

仲介をしてもらう手数料。つまり不動産屋に払うお金になります。

家賃、礼金、敷金は全て大家さん側に渡すお金ですが、これは目の前にいる担当者さん(もちろんお店に)に払うお金ですので、交渉の余地は一番あるかと思います。

同じ物件を多数の不動産屋が扱っている場合があります、基本的にはどこで借りても同じ金額になるはずですが、大きく変わってくるのがこの『仲介手数料』です。

ちなみに法律で定められた仲介手数料は家賃(共益費などは含まない)1か月分に消費税を含めた金額が『最大』になります。最低はもちろん『0円』です。

保険料

これは家財火災保険になります。
※保険内容は保険によって変わりますので、必ず確認して下さい。

・万が一火事や水漏れ等を起こし、他の部屋の住民、または建物に損害を与えた場合に保険金がおりる。

・自分の家財が盗難、水漏れ、落雷、などなどによって被害を受けた場合に保険金がおりる。

大まかに言うと自分の家財と、主に大家さんの建物を守る保険ですね。

この保険の加入はほとんどの場合必須(他社で加入することは法律的には可能)になっていて、入らない場合は入居できないと思います。

ただし金額を安くすることは可能です。

・加入年数を短くする。
ほとんどの場合2年の加入か1年の加入かを選ぶことができるので、1年にして安くすることもできます。(ただし2年契約と比べると割高)

・補償される家財の金額を下げる。
保険料の大部分は家財の保証の為のお金になっていますので、この部分を削れば安くすることができるかもしれません。

最後にもう一度。
※保険内容は保険によって変わりますので、必ず確認して下さい。

消毒費

部屋の中の水周りに特殊な薬剤を噴霧して害虫を予防します。

効果はそれなりにあります・・・
ただ1万~3万もする金額を払う意味はないと思います。(個人的には)
絶対に虫(ゴキブリ等)が出なくなる訳ではないですし、一部の虫には効かない場合もあります。

消毒は『任意』な物なので、必要ない場合ははっきりいらないと言いましょう。
※稀に『大家さん側』が消毒を行う場合があり、その時は削除してもらうのが難しい可能性もあります。

安心サービス

鍵を紛失した場合の駆け付けなどのサービスに関わるお金です。

殆どの場合は『任意』ですので、内容を確認して必要なければ断りましょう。

『家財火災保険』に付帯するサービスと重複する部分も多いサービスですので併せて確認してみて下さい。

https://matome.naver.jp/odai/2146551882244034201
2016年06月10日