Foober2000の簡単な使い方(英語版)
まずWindowsにはピークリミッター機能があり、Windowsのオーディオ機能をつかっている
全てのソフトの音質に悪さをします。foober2000はASIOという規格で音声をUSBDACなどに
送ることができるため、その問題から逃れることができる。
「Windowsは音が悪い」、これは標準のドライバを使って再生する限りはどうしようもない問題で、これまでも何度も検証してきた
【藤本健のDigital Audio Laboratory】第674回:Windowsの音質問題を無料ツールで回避。ピークリミッター解除の効果を試す – AV Watch
ASIO(Audio Stream Input Output:エイシオ)
オーディオデバイスのドライバインタフェースの一つである。
ASIO 2.1はSonyの働きかけによりDSD対応が盛り込まれた。
ASIO – Wikipedia
foobar2000 :ユーザーインターフェイスや機能を自由にカスタマイズでき、多機能にもシンプルにも使える音楽プレイヤー。公式サイトなどで豊富に公開されている“Components”と呼ばれるプラグインを追加することでさまざまな機能を追加できる。CDDBサーバー“freedb.org”からアルバム情報を取得してタグを付加する機能や、クロスフェード再生、CDのリッピング機能なども備えている。
foobar2000 – 窓の杜ライブラリ
foober2000ですが、起動時にインターフェースをどうするかなど聞いて来ます。
とりあえずそのままでも構いません。
親切なことにiTunesフォルダ内の音楽ファイルを
自動検知してあらかじめ「allmusicリスト」に入れておいてくれます。
(PC全体のオーディオをスキャン)
foober2000で一番戸惑うのが、
「allmusicリスト」をダブルクリックしても再生されないことです。
右側のタブのDefaultプレイリストに曲をallmusicリストから
ドラッグ&ドロップして追加する必要があります。
foober2000の音楽再生の考え方は「プレイリスト」が基本になっています。
プレイリストに登録(エクスプローラーからドラッグドロップでも可)した
音楽を再生します。
ここから更に設定をしていきます。
まずオプションのコンポーネント(Components)をネット上から入手します。
覚えましょう!この画面がでます。
(Fileメニューのpreference)
この「Get more components」の青リンクをクリックすると以下のHPが
ブラウザで立ち上がります。開かれたページはfoober2000で使える主要な
componnentsをリストアップした公式HPです。
※赤丸のボタンはzipファイルから手動でインストールする際に使います。
ダウンロードできます。
ASIO support 2.1.2
http://www.foobar2000.org/components/view/foo_out_asio
Tags: output
WASAPI output support 3.2.3
http://www.foobar2000.org/components/view/foo_out_wasapi
Tags: output
MathAudio Room EQ 2.5.7
http://www.foobar2000.org/components/view/foo_room_eq
Tags: DSP
をとりあえずダウンロード&インストールして下さい。
自動的にダウンロードインストールされるものと、
作者のホームページに行ってそこから入手するものの2種が混在しています。
クリックするだけでインストールされます。
リンク先のページからZipファイルをダウンロードし、
fooberの画面(Ctrl+P)からzipファイルを指定します。
再び設定画面に戻り、再生装置の設定をしましょう!
上のPlaybackペイン内のOutputで設定します。最初のが再生ハード選択、
2番目が再生バッファーサイズの設定
(音が途切れるようだったら大きな値にしていきます)。
3番目のフォーマットは再生ハードの設定に合わせます。
ASIOプラグインを導入している場合、
以下のような画面がありますので、ここも設定します。
64bit版の場合、このチェックを入れます。
入れて音が出ない場合、外しておきます。
以上で再生系の基本設定は終わりです。
ここで、PC > USB.-IO(DAC) >スピーカーアンプ >スピーカー
とつないでおいてください。ちゃんとスピーカーから音が出ましたか?
ASIOで出力することもfoober2000では機能拡張をインストールすることで
初めて可能になります。
機能拡張にはDSPと呼ばれる、再生時に音信号をリアルタイムで加工してくれる
機能拡張があります。今回は以下のものをとりあげます。
1)「MathAudio Room EQ」
これは「ルームアコースティック補正プラグイン」です!
つまり、スピーカーとマイクを設置し、PCとfoober2000から再生する部屋を
マイクで計測し、音がフラットに聞こえるように調整したり、
ステレオの左右のバランスをとってくれる、とても便利なDSPプラグインです。
(その代わりCPUパワーを少々つかうようです)
MiniDSP UMIK-1 or Dayton Audio UMM-6、NADY CM100 or Dayton Audio EMM-6
のマイクが推奨ですが、他の測定用マイク、または簡易的に普通のコンデンサマイクでも
構いません。とりあえず精度は抜きにしてやってみて下さい。
マイクをリスニングポジションにセッティングします。
以前、自作スピーカー測定の記事でお勧めしたUSBDAC(IO)だと
録音と再生が同時にできるはずなので問題ありませんが、
そうでない機種の場合色々設定が必要です。
詳しい解説は(英語)ですが、こちらです。
http://mathaudio.com/room-eq.htm
まず、設定画面のplaybackペインからDSP maneger の画面にします。
“MathAudio Room EQ”を選択し←(左)で
Active DSP リストに追加します。
その後”Configure selected”ボタンを押すと、
各DSPの設定画面に移動します。
グラフはマイクを置いたポジションでの
スピーカー音声の環境の測定結果です。
ご覧のように左右のレベルが異なっています。
マイクは自分がいつも聞いている位置に
置きましょう。
上のようなグラフを得るために測定しましょう!
“Room measurement” モードにチェックを入れ、
真ん中の”Start Measurement”を押して計測します。
多分不快なスイープ信号がスピーカーから出るはずです。
信号は初期値では最大音量で出ますのでびっくりしないで下さい。
(※”Sweep signal volume”スライダで音量調整もできます。)
そうすると計測された結果が上記のようにグラフ化されます。
測定後、スピーカーのステレオバランス(左右)を補正したい場合、
下の方の”Stereo Balance ON”をチェックします。
Reference枠内のBrigth/Neutulalはプリセットされたイコライザーカーブです。
ボタンを押すとカーブが呼び出され、適応されます。
その下に現状の測定結果をプリセットとして保存するボタンと読み込むボタンが
あります。これらを使うことで、色んな部屋、リスニングポジションでの
補正を一発で読み込み設定することができます。
最後に、必ず ”Room EQ” モードにチェックを入れなおして、
この設定画面を閉じます。
“Bypass” モードはこのDSP処理を行わない状態にするものです。
DSPが有効だと貧弱すぎるCPUだと音切れしたりすることがあります。
その時は音のバッファー設定を見直すか、もっと速いCPUのマシンにしましょう!
スペクトルグラフを見ると確かにそれなにりにフラットに調整して
再生してくれています。凄いです。無料です。
もうわざわざ部屋中を一回一回計測しては各種調整を繰り返す手間が
随分なくなります。
foober2000のメインメニューの”View”>”Visualization”>各種表示で
オシロメータやピーク表示もできます。
ハードウェアのイコライザでちまちまとやっていた方、すみません。
その苦労をすべて簡単にソフトで解決できます。
foober2000 のソフトウェア仕様で、
“Availlable DSPs”リストにある機能拡張DSPは、
内部でBypass、OFFなどの設定が無い限り
再生リスト全ての曲にこれが有効となってしまいます。
不要なものは→(右)で外すようにしましょう。
foober2000からDSDも再生できます。少し古い記述ですが、以下から参照下さい。
(DSD再生に対応する機器が必要です)
DSDネイティブ再生(foobar2000; SACD Decoder 0.9.2以降) | 日本語化工房
DSDネイティブ再生(foobar2000; SACD Decoder 0.9.2以降) | 日本語化工房
その他のFoober2000用プラグインの紹介
DVD-AUDIO再生:
https://sourceforge.net/projects/dvdadecoder/
デジタルクロスオーバー for 5.1 or 7.1ch PCサウンドカードorオンボード:
http://xover.sourceforge.net/
つづきの記事です。
ドラッグドロップ。
もしくはエクスプローラーから。
再生ボタンを押すと
デフォルトサウンド装置(windowsで設定)
から再生されます