最初の遺伝子組換え(GM)作物が特許切れとなり、それを受けていわゆるジェネリックGM作物が発表されました。日本ではほとんど報道されていませんが、GM作物の種子が無料で提供され、生産者は種子を自家採取して使ってもよいというのは、特許切れGM作物が増えるであろう今後、大きな流れになりそうです。
遺伝子組換え作物が特許切れに
モンサントの最初の商用遺伝子組換え作物ラウンドアップレディ大豆の特許が2014年の栽培シーズンで切れる。
Arkansas大学が、何度も植えられるラウンドアップレディ大豆を無料で提供すると発表した。どんな農家でも特許料を支払うことなくこの植物を育て、種子を再び植えることができる。
2014-12-16 – 食品安全情報blog
Roundup Ready Soybean Patent Expiration – A Sustainable …
米国モンサント社による、最初の「ラウンドアップ・レディ」ダイズの特許切れに関する解説。
2015年より、生産者が自家採取した種子を植えることや、他の種苗会社が種子を生産者に提供することが可能になった。
Division of Agriculture Communications Agricultural Experiment Station Cooperative Extension Service Search Publications Jobs Personnel Directory AGCS Home Contact Us Find Us News Releases Publicatio…
http://arkansasagnews.uark.edu/8273.htm
2014年12月、米国アーカンソー大学は、除草剤(グリホサート)耐性の遺伝子組換え(GM)ダイズを公開し、種子の無償提供を開始した。これは、モンサント社による最初の除草剤耐性GMダイズ(商品名:ラウンドアップ・レディ)が2014年に特許切れになったことによるもの。
生産者は、種子を無料で入手できるだけでなく、自家採取した種子を翌年以降も使用してよい。
By Fred Miller U of A System Division of Agriculture April 29, 2016 Fast Facts: Second glyphosate tolerant variety offers higher yields than UA 5414RR. UA 5715GT also offers taller plant…
https://uaex.edu/media-resources/news/april2016/04-29-2016-Ark-UA-glyphosate-tolerant-soybean.aspx
2016年4月、アーカンソー大学は、より収量の高い第2弾のグリホサート耐性ダイズを発表した。
ジェネリックGM作物の展望と課題
農薬や医薬品には多くの製造物と同様に特許法によって、開発者の権利(知的所有権)が保護されている。特許期間が切れると、他のメーカーもその技術を使って、製造し販売することができる。最近、よく聞くようになったジェネリック(後発)医薬品などがこれにあたる。
「ヨーロッパの再審査制度も、市民団体・専門家の声を反映したものだ。彼らは「10年以上使って、何も安全上の問題が起こっていないのなら、再審査制度は廃止するか簡素化すべきだ」とはけっして言わない。」
GM generics are not going to usurp Monsanto’s Roundup Ready soybean empire in the same vein as generic drugs.
http://www.wired.com/2015/08/generic-gmos-arent-going-bring-monsantos-empire/
Monsanto no longer controls one of the biggest innovations in the history of agriculture.
https://www.technologyreview.com/s/539746/as-patents-expire-farmers-plant-generic-gmos/
Genetically modified soybean From Wikipedia, the free encyclopedia Jump to: navigation , search This article’s introduction section may not adequately summarize its contents . To comply with Wikipedi…
アーカンソー大学農学部によるジェネリックGMダイズの開発についても紹介している。
作物種子のオープンソース化
29の植物種が、オープンソースライセンスの下で利用できるようになった。この種子から育てた植物の種子もオープンソースとして提供するという条件に同意すれば、誰もが利用できるものだ。
http://wired.jp/2014/04/19/open-source-comes-to-farms/
“Open Source Seed Initiative (OSSI)” という取り組み。
種苗会社から商用品種の種子を買わなくても、
無料または安価なオープンソースの種子を誰でも利用できるようになった。
The Open Source Seed Initiative OSSI was created by a group of plant breeders, farmers, seed companies, and sustainability advocates who want to free the seed! Today, only a handful of companies …
http://osseeds.org/
https://matome.naver.jp/odai/2146397184621259301
2017年03月21日