1965年(昭和40年)の全米NO.1ヒット曲

薄明光線
ブリティッシュインベンション、モータウン、フォークロックが入り交じった感のある1965年のNO.1ヒット曲のまとめです。

前年のNO.1ヒット曲のまとめです

元にしているチャートです。

(1964年12月第4週)~1月第2週 連続3週 1位獲得

アイ・フィール・ファイン/ビートルズ I Feel Fine/The Beatles

ビートルズ6曲目のNO.1ヒットです

https://www.youtube.com/watch?v=WrAV5EVI4tU

イントロのフィードバック奏法は、リハーサル時に立てかけてあったエレキギターから偶然おきたハウリングを採用したもの。
アイ・フィール・ファイン – Wikipedia

(1964年12月第3週)+1月第3週 通算2週 1位獲得

カム・シー・アバウト・ミー/シュープリームス Come See About Me/The Supremes

シュープリームス3曲目のNO.1ヒットです

https://www.youtube.com/watch?v=h364VCDWpJ8

1月第4~5週 連続2週 1位獲得

恋のダウンタウン/ペトゥラ・クラーク Downtown/Petula Clark

ペトゥラ・クラーク

イングランド・サリー州出身。歌手、女優。イギリスを代表するシンガーの一人。イギリスのみならずフランスにも進出を果たした。映画『チップス先生さようなら』等に出演。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%AF

http://www.youtube.com/watch?v=z_m4Qb0iW-o

イギリスでは「アイ・フィール・ファイン」に1位を阻まれ最高2位。歌詞は“疲れた時にダウン・タウンに行ってみれば必ず元気をもらえる、ダウン・タウンはあなたを癒してくれるはず”というもの。日本では弘田三枝子などがカバー。
恋のダウンタウン – Wikipedia

2月第1~2週 連続2週 1位獲得

ふられた気持/ライチャス・ブラザーズ You’ve Lost That Lovin’ Feelin/The Righteous Brothers

ライチャス・ブラザーズ

カリフォルニア州で結成。ビル・メドレーとボビー・ハットフィールドの2人から成るデュオ。ブルー・アイド・ソウルの代表格。63年デビュー後、フィル・スペクターが設立した『フィルズ・レコード』に移籍。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%82%BA

http://www.youtube.com/watch?v=xEkB-VQviLI
映画『ゴースト/ニューヨークの幻』に使用された「アンチェインド・メロディ」のイメージからは少しはなれた、ブルー・アイド・ソウルらしい曲です。

ブルー・アイド・ソウル
黒人のR&Bやソウルミュージックを白人が取り入れた音楽。最初は黒人にも白人にも揶揄され、本来自嘲的な言葉。今日では充分に評価されている。
ブルー・アイド・ソウル – Wikipedia

2月第3~4週 連続2週 1位獲得

恋のダイアモンド・リング/ゲイリー・ルイスとプレイボーイズ This Diamond Ring/Gary Lewis & the Playboys

ゲイリー・ルイスとプレイボーイズ

俳優ジェリー・ルイスの息子であるゲイリー・ルイス率いる、ポップ・ロックグループ。近所の男の子のイメージで66年にかけてヒット曲を連発。有名な父親のことを告げずにディズニーランドのオーディションに合格し、成功を収める

https://en.wikipedia.org/wiki/Gary_Lewis_%26_the_Playboys

http://www.youtube.com/watch?v=pLI5O3R1Ap8

ロイヤル・ティーンズのギタリストだったアル・クーパーが、ソングライターとして活動していた時期の作品。
アル・クーパー – Wikipedia

ロイヤル・ティーンズはタモリ倶楽部のOP曲「ショート・ショーツ」で知られています。アル・クーパーはこの年6月にボブ・ディランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」のレコーディングセッションにオルガンで飛び入り参加することになります。

3月第1週 1位獲得

マイ・ガール/テンプテーションズ My Girl/The Temptations

テンプテーションズ

ミシガン州出身。モータウンを代表するソウル・コーラス・グループの一つ。61年にデビュー後しばらくはヒットに恵まれなかったが「マイ・ガール」以降ヒット曲を量産。2013年グラミー賞で特別功労賞生涯業績賞を受賞。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%82%BA

http://www.youtube.com/watch?v=bZh7nRw6gl8
ミラクルズのスモーキー・ロビンソンとロナルド・ホワイトによって作られ、歌詞はロビンソンの妻クローデットにインスパイアされたものです。

3月第2~3週 連続2週 1位獲得

エイト・デイズ・ア・ウィーク/ビートルズ Eight Days a Week/The Beatles

ビートルズ7曲目のNO.1ヒットです

https://www.youtube.com/watch?v=kle2xHhRHg4

リンゴ・スターが「週に8日も仕事だなんて…」と嘆いていたのがきっかけでできた曲でした

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A4%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%AF

3月第4週~4月第1週 連続2週 1位獲得

ストップ・イン・ザ・ネイム・オブ・ラヴ/シュープリームス Stop! In the Name of Love/The Supremes

シュープリームス4曲目のNO.1ヒットです

http://www.youtube.com/watch?v=GJzcGO0qUfw

ラモント・ドジャーが、恋人と喧嘩した際に、出て行こうとする恋人に向かって「stop… in the name of love!」と叫び、仲直りしたことがきっかけで出来た曲。
ストップ・イン・ザ・ネイム・オブ・ラヴ – Wikipedia

4月第2~3週 連続2週 1位獲得

好きなんだ/フレディ&ザ・ドリーマーズ I’m Telling You Now/Freddie and the Dreamers

フレディ&ザ・ドリーマーズ

イングランド.マンチェスター出身。飛んだり跳ねたりするユニークなステージアクトで、人気を博す。第2のビートルズを探していたEMIのタレント・スカウトに見出され、63年デビュー。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%87%E3%82%A3&%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%BA

4月第4週 1位獲得

恋のゲーム/ウェイン・フォンタナ&マインドベンダーズ Game of Love/Wayne Fontana and the Mindbenders

ウェイン・フォンタナ&マインドベンダーズ

イングランド.マンチェスター出身。63年結成。「恋はウムウム」で初ヒットを記録。メンバーのエリック・スチュワートは後に10CCを結成。

https://en.wikipedia.org/wiki/The_Mindbenders

5月第1~3週 連続3週 1位獲得

ミセス・ブラウンのお嬢さん/ハーマンズ・ハーミッツ Mrs. Brown, You’ve Got a Lovely Daughter/Herman’s Hermits

ハーマンズ・ハーミッツ

イングランド.マンチェスター出身。64年に「朝からゴキゲン」がイギリスで大ヒット。ボーカルのピーター・ヌーンのアイドル的ルックスと、清潔感のある親しみやすいイメージ戦略で高い人気を博し、多くの全米トップ10ヒットを連発。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%84

http://www.youtube.com/watch?v=mA1uknS9JgM

5月第4週 1位獲得

涙の乗車券/ビートルズ Ticket to Ride/The Beatles

ビートルズ8曲目のNO.1ヒットです

https://www.youtube.com/watch?v=SyNt5zm3U_M

ジョン・レノンは「ヘヴィ・メタル・レコードとして、最も早いもののひとつ」と発言しました

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B6%99%E3%81%AE%E4%B9%97%E8%BB%8A%E5%88%B8

5月第5週~6月第1週 連続2週 1位獲得

ヘルプ・ミー・ロンダ/ビーチ・ボーイズ Help Me, Rhonda/The Beach Boys

ビーチ・ボーイズ2曲目のNO.1ヒットです

http://www.youtube.com/watch?v=_Tk3PSg6ZfM

アルバム「ザ・ビーチ・ボーイズ・トゥディ」収録のヘルプ・ミー・ロンダ(Help Me, Ronda)を、ブライアン・ウィルソンがアレンジし直して再録し、「ロンダ」の綴りを「Rhonda」に変えてシングルとしてリリースしたもの。日本ではアルバムバージョンを「Help Me, Rhonda」としてシングル発売
ザ・ビーチ・ボーイズ・トゥディ – Wikipedia

6月第2週 1位獲得

涙のお願い/シュープリームス Back in My Arms Again/The Supremes

シュープリームス5曲目のNO.1ヒットです

http://www.youtube.com/watch?v=hSkHFc240nY

6月第3週+7月第1週 通算2週 1位獲得

アイ・キャント・ヘルプ・マイセルフ/フォー・トップス I Can’t Help Myself (Sugar Pie Honey Bunch)/Four Tops

フォー・トップス
ミシガン州デトロイトの高校に通う仲間で結成。56年にチェス・レコードと契約。ヒットに恵まれずレコード会社を転々とし、63年にモータウンと契約後はホーランド=ドジャー=ホーランドの力もあってヒットを連発。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%B9
https://www.youtube.com/watch?v=s3bksUSPB4c

6月第4週 1位獲得

ミスター・タンブリン・マン/バーズ Mr. Tambourine Man/The Byrds

バーズ

カリフォルニア州で演奏活動をしていたソロフォーク歌手やフォークグループメンバーにより結成。フォークの温かな雰囲気と、ロックンロールのリズム感と豊かなハーモニーを融合させた独特のサウンドを持つ。フォークロックを代表するバンド。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%BA

http://www.youtube.com/watch?v=NyOzGPbn2tg

ボブ・ディランの曲として、初めて米国・英国のチャートでトップを記録。アニマルズの「朝日のあたる家」に続くフォーク・ロックの大ヒット曲となり、このジャンルの確立に貢献した。
ミスター・タンブリン・マン – Wikipedia

7月第2~5週 連続4週 1位獲得

サティスファクション/ローリング・ストーンズ (I Can’t Get No) Satisfaction/The Rolling Stones

ローリング・ストーンズ

イギリス.ロンドンで結成。現在まで半世紀以上第一線で創作を続ける、ロックの代名詞的な存在。ブルース(リズム・アンド・ブルース)ルーツのロックンロールを特徴とし、多くの追従者を生む。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%BA

それまでのロックソングが外面的に描いてきた若者の欲求不満と疎外感を、内面の叫びとしてストレートに表現しており、ロックの精神を体現した曲とされる。
サティスファクション – Wikipedia

8月第1週 1位獲得

ヘンリー8世君/ハーマンズ・ハーミッツ I’m Henry VIII, I Am/Herman’s Hermits

ハーマンズ・ハーミッツ2曲目のNO.1ヒットです。

http://www.youtube.com/watch?v=EDFDeDh430Q
この後ハーマンズ・ハーミッツは、カーペンターズも後にカバーした「見つめあう恋」などをヒットさせながら、60年代にわたって活動を続けます。

8月第2~4週 連続3週 1位獲得

アイ・ゴット・ユー・ベイブ/ソニーとシェール I Got You Babe/Sonny & Cher

ソニーとシェール

ソニー・ボノとシェールの夫婦によるポップ・ミュージック・デュオ。フィル・スペクタープロデュースのレコーディング時のR&Bバッキング・シンガーとしてキャリアをスタートさせる。ソニーは後にソロ歌手としても活躍。

https://en.wikipedia.org/wiki/Sonny_%26_Cher

https://www.youtube.com/watch?v=HKGjCPBSG38
当時のヒッピーに対する偏見からくる、大人たちの反対を、はねかえそうとする恋人たちの歌です。

9月第1~3週 連続3週 1位獲得

ヘルプ!/ビートルズ Help!/The Beatles

ビートルズ9曲目のNO.1ヒットです

https://www.youtube.com/watch?v=2Q_ZzBGPdqE
映画『ヘルプ!4人はアイドル』のテーマ曲でした。
ジョン・レノンは後に「僕らは豚のように暴飲暴食し肥え太っていく己自身に失望していた。助けを求めて叫んでいたんだ」と語っていますhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%97!_%28%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%BA%E3%81%AE%E6%9B%B2%29

ちなみに 9月第1~2週 連続2週 2位獲得

「ライク・ア・ローリング・ストーン」(ボブ・ディラン)
ロック史上最も重要な曲の一つとされ、これ以降、反体制的な歌詞の曲が増えていきます。
このレコードセッション終了時に残ったスタジオ・ミュージシャンで、ある売れなかったフォーク・ソングにロックテイストの伴奏をつけ、それが後にNO.1ヒットになります。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3

9月第4週 1位獲得

明日なき世界/バリー・マクガイア Eve of Destruction/Barry McGuire

バリー・マクガイア

オクラホマ州出身。25歳の頃からバーの歌手をはじめる。バリー・ケーンらと共にニュー・クリスティ・ミンストレルズを結成し、63年「グリーングリーン」をヒットさせ、65年ソロになる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%82%A2

http://www.youtube.com/watch?v=I98KeKV_F9g

P・F・スローンが提供した楽曲。フーテナニーの目から見た、核戦争後の恐怖を描いた歌で、当時は内容が強烈であるという理由で放送禁止になった。
明日なき世界 – Wikipedia

ベトナムにアメリカ軍による空爆が開始されたのはこの年からでした

10月第1週 1位獲得

ハング・オン・スルーピー/マッコイズ Hang on Sloopy/The McCoys

マッコイズ

インディアナ州で結成。「ハング・オン・スルーピー」の他、「フィーバー」「カモン・レッツ・ゴー」をヒットさせる。ギターのリック・デリンジャーは、後にエドガー・ウィンターグループに参加。

https://en.wikipedia.org/wiki/The_McCoys

https://www.youtube.com/watch?v=g3JHBivI-qA
オリジナルは The VibrationsのMy Girl Sloopyです
http://www.youtube.com/watch?v=fh0hHm-ckQw

10月第2~5週 連続4週 1位獲得

イエスタデイ/ビートルズ Yesterday/The Beatles

ビートルズ10曲目のNO.1ヒットです

https://www.youtube.com/watch?v=fCV9oqtwyVA
当初日本では、「アクト・ナチュラリー」のB面としてシングル盤発売されました。

世界中のミュージシャンに数多くカヴァーされ、「世界で最も多くカヴァーされた曲」としてギネス・ワールド・レコーズに認定されている。
イエスタデイ – Wikipedia

11月第1~2週 連続2週 1位獲得

一人ぼっちの世界/ローリング・ストーンズ Get Off of My Cloud/The Rolling Stones

ストーンズ2曲目のNO.1ヒットです

https://www.youtube.com/watch?v=QYgJZ79FmBo

11月第3~4週 連続2週 1位獲得

ひとりぼっちのシンフォニー/シュープリームス I Hear a Symphony/The Supremes

シュープリームス6曲目のNO.1ヒットです

http://www.youtube.com/watch?v=zcylDkRw7dg

12月第1~3週 連続3週 1位獲得

ターン・ターン・ターン/バーズ Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is a Season)/The Byrds

バーズ2曲目のNO.1ヒットです

http://www.youtube.com/watch?v=pKP4cfU28vM

ピート・シーガーの曲。『旧約聖書』の「コヘレトの言葉(伝道の書)」3章を元に曲をつける。
バーズ – Wikipedia

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