フィリピンの新大統領決定!フィリピンのトランプとも呼ばれるドゥテルテ氏に

sunpenguin
5月9日、フィリピンで大統領選が投開票され、どうやらドゥテルテ候補に決まるようです。色々と騒がれる人物ではありますが、フィリピンが抱える問題と国民の期待も見えてきます。

フィリピン大統領選は9日に実施、10日に大勢が判明しました。

副大統領、上院の半数、下院、地方首長選挙も同時に選挙が行われる。
【フィリピン大統領選】投票始まる ドゥテルテ氏優勢 – 産経ニュース

フィリピン大統領の任期は6年。マルコス政権時代の独裁の反省から再選を禁じており現職大統領は出馬せず、全員新人で争われる。
フィリピン大統領選佳境 コンビニ人気投票ではダバオ市長優勢 (みんなの経済新聞ネットワーク) – Yahoo!ニュース

今回の大統領選挙では、実質的にロドリゴ・ドゥテルテ氏、グレース・ポー氏、マヌエル・ロハス氏、ジェジョマル・ビナイ氏の4者の争い
フィリピン大統領選が開始、民意が問われる時 | ASEAN PORTAL(アセアン ポータル)

グレース・ポー氏
上院議員
マヌエル・ロハス氏
アキノ大統領が後継に指名
ジェジョマル・ビナイ氏
現職の副大統領

事前の世論調査通り、ドゥテルテ氏が当確

「フィリピンのトランプ」と呼ばれる南部ダバオ市のロドリゴ・ドゥテルテ市長(71)が初当選を確実にした。
「フィリピンのトランプ」当選確実…大統領選 : 国際 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

開票率87%段階の得票率はドゥテルテ氏が39%、アキノ大統領の後継候補マヌエル・ロハス前内務・自治相(58)が23%、グレース・ポー上院議員(47)が22%、ジェジョマル・ビナイ副大統領(73)が13%。
比大統領にドゥテルテ氏=「暴言市長」治安に実績-南シナ海問題、中国との対話重視:時事ドットコム

ドゥテルテ氏が当選した背景は既存政治への不満や

貧富の格差は依然として広がったままだ。汚職問題については、アキノ政権がこれまで最優先課題として取り組み、一定の改善はみられたものの、撲滅にはほど遠い。
フィリピンの大統領選にもトランプ氏? 過激発言で支持率伸ばす 比大統領選の運動解禁 有力候補者5人は混戦か (Wedge) – Yahoo!ニュース

「唯一の反既得権益候補」(政治アナリスト)と見なされ、当選の原動力になった。
変革求めた有権者=「反エリート」原動力に―比大統領選 (時事通信) – Yahoo!ニュース

治安の悪化が特に大きい

フィリピン国内の治安は悪化の一途だ。犯罪報告件数では、2012年の22万件が、14年に約5倍の116万件に増加した。温床と指摘される薬物汚染根絶に、「犯罪者は射殺する」とぶち上げ、大統領になれば半年以内に「国内犯罪を撲滅する」とするドゥテルテ氏への期待は、全国に拡大している。
フィリピン大統領選 さながら「トランプ旋風」 首位に立った“暴言王”、異名は「ダーティハリー」…「中国の人工島に国旗を立てる」 (産経新聞) – Yahoo!ニュース

現職の大統領、ベニグノ・アキノ氏は、フィリピンの民主化の象徴だったコラソン・アキノ元大統領の息子。2010年の大統領選で圧勝したものの、この2年は治安悪化に伴い支持率が落ち込んでいた。
CNN.co.jp : フィリピン大統領選、過激発言のドゥテルテ氏が優勢 – (1/2)

選挙中にも、各地の投票所で銃撃事件が勃発

選挙が一斉に実施された9日、投票所に対する銃撃などが相次ぎ、警察によると全国でこれまでに少なくとも10人が死亡した。
フィリピン、選挙絡みの襲撃で10人死亡 写真5枚 国際ニュース:AFPBB News

治安がひどいため、犯罪者に容赦ないドゥテルテ候補に支持が集まる

ロドリゴ・ドゥテルテ氏
通算20年以上、ダバオ市長を務めた。

「人権に関する法律は忘れてもらう」。ドゥテルテ氏は7日夜、マニラ市内で行った最後の選挙演説で、犯罪者は「八つ裂きにしてやる」と主張。30万人の支持者から喝采を浴びた。
ドゥテルテ氏、当選へ 恐怖政治再現? 国民に不安 「左翼寄り」、見えぬ政策 (産経新聞) – Yahoo!ニュース

「犯罪者は殺す」などの過激な発言から、「フィリピンのトランプ」とも呼ばれる、ロドリゴ・ドゥテルテ候補
www.fnn-news.com: フィリピン大統領選 …

市長として、実際に犯罪者を排除し続けた

トランプ氏とは違い、政治家経験がある。下院議員も経験。

元検事で、南部ダバオ市の市長として国内最悪とされた治安を回復させた手腕で知られています。その一方で、人権を無視した言動で物議を醸してきました。
フィリピン大統領選 投開票、“フィリピンのトランプ”優勢か(TBS系(JNN)) – Yahoo!ニュース

人権団体からは「処刑団」を率い、多数の麻薬密売人らを刑事手続き抜きで殺害したとの指摘もある。
比大統領にドゥテルテ氏=「暴言市長」治安に実績-南シナ海問題、中国との対話重視:時事ドットコム

強硬な治安対策から米刑事映画の主人公「ダーティハリー」にも例えられる。
検事出身の「ダーティハリー」=ロドリゴ・ドゥテルテ次期比大統領:時事ドットコム

しかし、犯罪者に対してだけでなく、他でも暴言が目立った

暴言や下ネタ、殺人の脅しなどを連発して支持者を熱狂させ、反対派を怒らせてきた。
下ネタ連発、法王に暴言…比大統領選で優勢 「私刑執行人」の過激発言 (AFP=時事) – Yahoo!ニュース

それでも、支持は落ちず

ローマ法王や殺害されたオーストラリア人女性への暴言問題があったにもかかわらず、彼の人気は衰えを知らない。
ドゥテルテ氏台頭 大統領選 | まにら新聞ウェブ The Daily Manila Shimbun Web

一方、中国に対しては態度が弱いとも

最近発表した外交政策の中でも、中国との対話の重要性や、南シナ海での共同資源探査を掲げている。
比大統領選、ドゥテルテ氏が先行 開票率49%  :日本経済新聞

態度が一定しないともされています

中国と領有権を争う南シナ海問題を巡り、ドゥテルテ氏は中国が造成した人工島に自ら「上陸する」と宣言する一方、中国との2国間対話を模索すると話すなど主張は支離滅裂。アキノ大統領は日米両国と連携しながら中国に対抗してきたが、南シナ海問題への対応は先行き不透明になった。
比大統領にドゥテルテ氏 来月就任 | 中国新聞アルファ

当初、鉄道建設や他のインフラの建設支援を条件に「係争棚上げ」を明言していた。だが最近は、勝訴したら中国が造成した人工島に水上バイクで乗り込み、「フィリピン国旗を立てる」と前言を翻した。そこは大衆迎合的なドゥテルテ候補だけに、どちらへ向かうか分からない。
【湯浅博の世界読解】危うき南シナ海…“6月の砲声”は響くのか 鍵握る中国の動向(2/3ページ) – 産経ニュース

大衆迎合的なら、南シナ海での中国に反発が強まれば、あるいは

ドゥテルテ氏はまた9日、大統領就任が決まれば、中国との間で抱える南シナ海をめぐる問題について、日本やオーストラリア、米国などを含めた多国間交渉での解決を目指すと記者団に発言した。
フィリピン大統領選、過激発言のドゥテルテ氏勝利濃厚 (ロイター) – Yahoo!ニュース

2位3位の候補は対中路線だった

アキノ大統領の後継候補のマヌエル・ロハス前内務・自治相(58)は現政権の方針を維持するとみられる。女性上院議員のグレース・ポー氏(47)は、海洋軍事力を強化する方針を示しており、現政権と考え方が比較的近い。
新政権、対中姿勢に変化も=候補者に微妙な違い―比大統領選、9日投票 (時事通信) – Yahoo!ニュース

ベニグノ・アキノ3世第15代大統領

アキノ氏とロハス氏は投票日直前、ドゥテルテ氏の当選阻止に向け、ポー氏に候補一本化のための話し合いを提案したが、実現しなかった。
比大統領選投票始まる、過激発言の市長優勢か : 国際 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

副大統領選挙の方でも

副大統領選には6人が立候補しており、フェルディナンド・マルコス上院議員(58)が優勢だ。同氏の父は長期独裁政権を敷き、1986年の「ピープルパワー(民衆の力)政変」で失脚したマルコス元大統領。一族の“復権”で「独裁の再来」を懸念する声も上がる。
フィリピン国民はカリスマ好き? 副大統領選はマルコス元大統領の息子が優勢(1/2ページ) – 産経ニュース

フェルディナンド・マルコス氏

支持理由はやはり、格差と治安問題

一向に改善されない貧困や治安問題へのいら立ちが人気の背景にある。ただ、圧政の被害者らは「独裁が再来する」と危機感をあらわにする。
「独裁者の息子」躍進=圧政被害者ら危機感―比副大統領選 – エキサイトニュース

大統領、副大統領ともに独裁の危惧より、治安と既得権への不満が後押ししている。

ただ、こちらは接戦中で、結果待ち

レニ・ロブレド氏
飛行機事故で他界したジェシー・ロブレド前内務自治長官の夫人

副大統領選の集計経過(同日午後11時20分、開票率79・52%)では、マルコス上院議員が1186万3352票でトップ。与党自由党候補のロブレド下院議員が僅差の1143万1278票で猛追しており、上位2候補の接戦が続いている。
大統領選 – 強硬派として知られるドゥテルテ・ダバオ市長が接戦を制し、当選確実 | まにら新聞ウェブ The Daily Manila Shimbun Web

https://matome.naver.jp/odai/2146279210630029001
2016年05月10日