平沢進『静かの海』歌詞考察

ゴッド兄やん
平沢進さんの楽曲『静かの海』の歌詞についての考察です。月面に実在する海が曲のタイトルとなっているので、その方面からのアプローチで、関連の在りそうな情報を探ってまとめました。
タイトルの由来
静かの海(しずかのうみ、ラテン語: Mare Tranquillitatis)は、月の表面にある月の海の一つ。月で餅つきをしているウサギに海を見立てた場合、ウサギの顔に相当する。アポロ11号の月着陸船が着陸した場所でもある。
(wikiより)
「雨空」の歌
月面には「雨の海」と、「晴れの海」という地名の海があります。
月面に雨が降ることはないので、
「雨空」というフレーズは「雨の海」に関連したなにかの隠喩であると考えられそうです。
「晴れの海」についても、同アルバム『virtual rabbbit』に収録されている「山頂晴れて」ノタイトルと関連がありそうです

歌詞

雨空に化石を踏んで
今行く道
人の隠す夜を訪ね
地に深く水の音聞いて
空行く鳥
呼べよ波と月の呼応

※草は枯れてキミに向かう
虫は朽ちてキミに変わる

雨空に化石を踏んで
今行く道
人の隠す夜を訪ね

口笛は月への港
今 夜風に
姿捨ててキミを呼べば
獅子の音に銀河の渦が生まれて巻く
人の息にリズムを得て

※Repeat

口笛は月への港
今 夜風に
姿捨ててキミを呼べば

産声に末期の夢は醒め見晴らす
牛の群れに星は巡り
晴れ空に化石を踏んで
また行く道
人の隠す夜は更けて

※Repeat

晴れ空に化石を踏んで
また行く道
人の隠す夜は更けて

単語考察

おうし座の伝説
神託を受け、「牡牛がつかれて倒れ伏した地に一市を建設せよ。」との言葉通り、ベラゴーンの牛の群れの中にいた額に月の印のある牡牛を見つけ、その牡牛の後に従い、疲れて休んだ所にテバイ市を築きました。
カドモスはギリシャに文字を伝えたとされ、これはギリシャ文字がフェニキア文字に由来している歴史を反映していると言われています。
http://www.pleasuremind.jp/ASTRO/ASTROwinter002A.html

「牛の群れに星は巡り」の歌詞はこのことでしょうか

獅子座
となると「獅子の音に銀河の渦が生まれて巻く」
の歌詞は、獅子座を示していると思われます。
月の石
月と関連付けて考えるならば「化石」は、
アポロ計画によって持ち帰られた月の石のことを指すとも考えられます。しかし、これは動物や植物が化石したものではなく、単なる石です。

他曲との関連で読み解く

同アルバム収録曲である『嵐の海』も、
月面に実在する地名「嵐の大洋」を元ネタにしています。
嵐の大洋
無人の月探査機サーベイヤー1号、サーベイヤー3号、ルナ9号、ルナ13号が着陸した。アポロ12号も嵐の大洋に着陸している。

他にも、
『ツオルコフスキー・クレーターの無口な門』など、
月面に関連した由来の曲名との関連で歌詞が読み解けるかもしれません

https://matome.naver.jp/odai/2146245795371567501
2016年05月07日