中東地域に多い“物乞い”
イスラム圏の多くの国では「こじき」や「物乞い」が職業として認められており、アルバイトすることもあります。
イスラム(物乞い) | 世界のジョブ事情
そんな中、ドバイのプロ物乞いの稼ぎがスゴイと話題に
2016年4月19日、台湾メディア・東森新聞雲によると、中国の路上に「プロこじき」が現れ、年収が30万元(約500万円)にも上ると報じられたばかりだが、今度はドバイのこじきはそれを大きく上回る収入を得ているとして話題となっている。
ドバイの「プロ物乞い」 1カ月で稼ぐ額は約810万円にものぼる? – ライブドアニュース
驚愕の月収810万円!?

https://matome.naver.jp/odai/2146151040675456701/2146151361376995703
こじきが1日に得ていた金額は1人およそ9000ディルハム(約27万円)。毎日平均6時間こじきとして活動していることから、時給に換算すると1500ディルハム(約4万5000円)で、1カ月27万ディルハム(約810万円)という極めて高額の収入を得ていることが分かった。
ドバイの「プロ物乞い」 1カ月で稼ぐ額は約810万円にものぼる? – ライブドアニュース

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つまり、3カ月滞在するだけで、81万ディルハム(約2400万円)もの収入が得られることになる。
ドバイの「プロ物乞い」 1カ月で稼ぐ額は約810万円にものぼる? – ライブドアニュース
なんで物乞いがそんなに儲けられているの?
イスラムの教えでは「施し」は美徳
イスラームでは救貧という概 念が信仰のうえで大きな役割を果たしており、多くの善男善女が貧しい人たちを助けるために、積極的に寄付を行う。これは慈善団体にかぎらず、個人レベルで も同様である。
第19回『乞食とイスラーム』再考 | 宗教情報センター
施しは「五行」の一つ「喜捨(ザカート)」
「喜捨」。これは富めるものが貧しいものに財産をわけあたえることです。イスラムは商人の倫理が根っこにあるから、まともな取引で儲けることはいいことなんですが、儲けっぱなしで、財産をため込むことを卑しいこととします。儲けたなら、それを貧しいものに施すことを勧めます。
イスラム教の特徴
イスラームには礼拝や巡礼など5つの基本的な義務があるが、そのなかにザカート(喜捨)と呼ばれる義務があり、これはしばしば救貧税と解釈 される。つまり、貧しいものを救うために金を出すのはイスラーム教徒としての義務なのだ。
第19回『乞食とイスラーム』再考 | 宗教情報センター
かくして“物乞い”がビジネスとして成立することに…
オスマン帝国時代には、他の職人ギルドと共に完全にムスリム社会の一部に組み込まれ、売春婦と並ぶ世界最古の職業として認められています。
イスラムの世界
出稼ぎする“プロ物乞い”
たとえば、アラビア語の衛星放送が2010年8月の報道で、1か月足らずのあ いだに7万人以上の物乞いがクウェートに入国したというニュースを流した。
第19回『乞食とイスラーム』再考 | 宗教情報センター
上記の報道によると、物乞いは1日200ドル、数ヶ月クウェートに滞在してだいたい6,000ドルほど稼 いで帰国するという。日本円で50万円程度。貧しい国であれば、これで1年間、家族を養えるかもしれない。
第19回『乞食とイスラーム』再考 | 宗教情報センター
プロの乞食はシーア派のモスクでは始祖アリーを賞賛し、別のモスクではそのモスクが属している法学派の始祖を大いに褒め称え、礼拝にやってくる信者からいかにたくさんのお金をもらうかを考え、テクニックを磨きます。
イスラムの世界
組合も組織されている物乞い業界

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取り締まられる“プロ物乞い”
イスラーム諸国の多くには乞食撲滅 を専門に行う政府の部門があり、それらが積極的に物乞いを摘発しているのである。たとえば、2011年3月のサウジアラビアの報道では、過去1年間にサウ ジ国内で2万人以上の乞食が逮捕されている(そのうちサウジ人は20%弱)。
第19回『乞食とイスラーム』再考 | 宗教情報センター
アラブ首長国連邦(UAE)紙ガルフニュースによると、ドバイの市街地にプロこじきが増えており、地元警察当局が59人のこじきを逮捕したところ、その全員がビジネスビザや観光ビザで入国した外国人だった。
ドバイの「プロ物乞い」 1カ月で稼ぐ額は約810万円にものぼる? – ライブドアニュース