[世界遺産検定]海外の世界遺産 「ムガル帝国」 問題4 テキスト版

worldheritage
この問題は過去問、予想問題ではないので悪しからず。普段の勉強の確認用として使ってください。ムガル帝国に関する問題です。

2016/4/11週

タージ・マハルの建設にはフランスやイタリアの職人らも関わったためにヨーロッパの建築様式も見られる。

Q1.その建築様式とは?

タージ・マハル

インド 文化遺産 1983年登録 登録基準ⅰ

5代皇帝シャージャハーンが愛妃ムムターズ・マハルの死を悼んで建造した霊廟(お墓)

①ロマネスク

②ゴシック

③バロック

④ルネサンス

A1.③バロック

バロックはポルトガル語の「ゆがんだ真珠(バロッコ)」に由来する

この建築様式の特徴として
・過剰な装飾や陰影の強調
・楕円や曲面、曲線やねじれた線などが挙げられる
例:ヴェルサイユ宮殿

ヴェルサイユ宮殿と庭園
フランス共和国 文化遺産 1979年登録/2007年範囲変更
登録基準ⅰ、ⅱ、ⅵ

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Q2.タージ・マハルの設計者として有力視されている人物は次のうち誰?

①シェール・シャー

②シュリーマン

③ミーラーク・ミールザー・ギヤース

④ウスタド・アフマド・ラホーリー

A2.④ウスタド・アフマド・ラホーリー

ペルシャ人のウスタド・アフマド・ラホーリーはデリー城とも呼ばれるレッド・フォートの設計にも携わっている。

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Q3.文中の①、②に入る語句は?

タージ・マハルのようにムガル帝国の世界遺産には様々な建築様式が混合している様が見られる。
アーグラ城についても同様で①と②の建築様式が混在している。

アーグラ城

インド 文化遺産 1983年登録 登録基準ⅲ

3代皇帝アクバルが建設。城内には5代皇帝シャージャハーンが晩年幽閉されていたムサンマン・ブルジュがある。

①バロック様式、ペルシャ建築

②ペルシャ建築、ヒンドゥー教

③ヒンドゥー教、仏教

④仏教、バロック様式

A3.②ペルシャ建築、ヒンドゥー教

アーグラ城内にあるジャハーンギール宮殿にはペルシャ建築とヒンドゥー教の建築様式が混ざっている。このように様々な建築様式を混合することでイスラム教徒とヒンドゥー教徒という異文化の融和を図った

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デリーのフマユーン廟は後のタージ・マハルにも多大な影響を及ぼした

Q4.デリーのフマユーン廟の建設を指揮したのは次のうち誰?

①ウスタド・アフマド・ラホーリー

②ミーラーク・ミールザー・ギヤース

③モティ・マスジド

④ブランド・ダルワーザ

A4.②ミーラーク・ミールザー・ギヤース

①はタージ・マハルの設計者とされている。
③、④はそれぞれ建造物の名前
モティ・マスジド(真珠のモスク)はアーグラ城、ブランド・ダルワーザ(偉大なる門)はファテープル・シークリーにある。

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Q5.ロータス城塞は世界最大級の何の上に築かれたか?

ロータス城塞

パキスタン・イスラム共和国 文化遺産 1997年 登録基準ⅱ、ⅳ

2代皇帝フマユーンを一時的に駆逐したシェール・シャーが建設した要塞。高い防御力を誇った

①一枚岩

②岩塩鉱山

③洞窟

④鍾乳洞

A5.②岩塩鉱山

ロータス城塞は世界最大級の岩塩鉱山の上に築かれ、その防御力の高さから難攻不落の要塞であり、現在もその姿を留めている。

https://matome.naver.jp/odai/2146088197228310501
2016年04月18日