平沢進『cambodian limbo』考察

ゴッド兄やん
平沢進『cambodian limbo』の歌詞について考察しました。関連の在りそうなワードや作品についてまとめただけなので欠落や、掘り下げの足りていない点も多々ありますが、宜しくお願いします
http://www.youtube.com/watch?v=M45jqwDj6p8

「サンプリングされている歌声は、地雷で脚が吹っ飛ばされたり、
顔が吹っ飛ばされたりした人達は働けない為に、
楽器を演奏したり、歌ったりしてお金をもらっているんですね。
そういった人達の歌声や売っているカセットから引用しました」
平沢進Live鑑賞記録 1991-

渡カンボジア時の話。平沢進さん自らの楽曲解説。

各フレーズについての考察

LIMBO
【名詞】【不可算名詞】
1[しばしば L[N16-A12A]] リンボ,地獄の辺土 《地獄と天国の間にあり,キリスト教以前の正しい人,洗礼を受けなかった小児,異教徒,白痴者の霊魂の住む所》.
2忘却; 無視された状態当曲が収録されている『BLUE LIMBO』の中心的なテーマとして繰り返し使われている単語

S21
S21は、クメール・ルージュ支配下のカンボジアにおいて設けられていた政治犯収容所の暗号名である。
現在は地名を取ってトゥール・スレンと呼ばれており、国立のトゥール・スレン虐殺犯罪博物館となっている。歌詞の「回廊」とはこの建築物を指している可能性がある

地雷
カンボジア国内にはかつての内戦の影響で多くの地雷と不発弾が埋まっており、危険地域の多くには危険標識が立てられているものの、カンボジアの子供達は母語であるクメール語の文字が読めないために誤って危険地帯に入ってしまうという問題があった。
歌詞の「雷」は地雷の意味も含んでいる・・・?
バイヨン

カンボジア・アンコール遺跡を形成するヒンドゥー・仏教混交の寺院跡

「雷鳴」の悲劇を見て「嗚咽の雨」を流すバイヨンが歌詞の中に登場する。

地理
カンボジアが、平沢進の愛するタイの隣にあることも、作曲の経緯、込められた思いを考えるうえでは重要なポイントかもしれません。

Pan Daimon Aeonとの関連

「Pan Daimon Aeon」イントロとアウトロに「CAMBODIAN LIMBO」の逆再生が使用されていることは注目に値しよう。
『cambodian limbo』に込められたテーマについて考察するうえで、
両曲の特徴を比較することはおそらくプラスになるはず

http://www.youtube.com/watch?v=B4ffKop44wQ
panは「すべての、あまねく」daimonは「精霊」 aeonは「永遠」

歌詞

雷鳴の回廊に降る
バイヨンの嗚咽の雨
夢に来る何万の声
知られぬ亡骸の

届けよ黄金の朝を待たず
前人の知恵よ

眠るキミヘと密かに

雷鳴の回廊に立つ
何万の嗚咽の影

四方には深淵を聞き
無言の知らせ放つ
全て知る花の香に
バイヨンの怒り込め

帰れよ 死の門より歌い
万里を照らして

遥かキミまで今すぐ

全て知る花の香に
蛮行の火は恐れ

陸を焼く蛮人の矢に
神聖の名は書かれ
全て見る雷鳴は来て
眠れるキミを打つ

降れよ 黄金の月を待たず全知の雨よ

遥かキミさえ濡らして

全て見る雷鳴は来て
眠れるキミを打つ

https://matome.naver.jp/odai/2146070235590851401
2016年05月13日