司馬遼太郎を継ぐ「歴史の語り人」磯田道史

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「平成の司馬遼太郎」ともいわれる磯田道史。文章同様、話し方もわかりやすく、かつ熱い磯田。近年メディアにも引っ張りだこで、NHKではレギュラー番組も。歴史を紐解き、わかりやすく日本人とは何かを語る。杏や堺雅人らとも親交。 追記:「サタデーステーション」にも出演
磯田道史

■羽生結弦出演で話題の『殿、利息でござる!』の原作者

阿部サダヲが主演する映画『殿、利息でござる!』(5月14日公開)の本予告映像が解禁。俳優デビューが話題になったフィギュアスケートの羽生結弦選手も“殿さま”姿で登場。
“殿”羽生結弦がお目見え 映画『殿、利息でござる!』予告編が解禁 | ORICON STYLE

『殿、利息でござる!』

羽生結弦

今から250年前の江戸中期、仙台藩吉岡宿を舞台に、年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るため、知恵と工夫と決死の覚悟で立ち上がった住人たちの姿を描く。
“殿”羽生結弦がお目見え 映画『殿、利息でござる!』予告編が解禁 | ORICON STYLE

“平成の司馬遼太郎”との呼び声も高い磯田道史氏の近著「無私の日本人」(文春文庫刊)の一編「穀田屋十三郎」を、「ゴールデンスランバー」「予告犯」等、今最も注目を集める中村義洋監督が映画化。
『殿、利息でござる!』特設ページ 更新情報 | KHB東日本放送

『羽生結弦』

(磯田)東北の震災の前後だったと思うんですけど。『こんな話があって、自分で自分を助けるっていう感動的な話があるんです』って町のあるおじいさんから手紙をいただいて、それで書いたんですよ。
磯田道史 映画『殿、利息でござる!』を語る

(磯田)普通、農民は年貢を取られる一方なんですけど。このままだと宿場が滅びてしまうと、町の人たちが必死にお金を貯めて。殿様にお金を貸しつけて利子を取るという話で、すさまじいんですよね。
『無私の日本人』磯田道史 著者インタビュー:PRESIDENT Online – プレジデント

『殿、利息でござる』の原作『無私の日本人』

■堺雅人主演でヒットした『武士の家計簿』の原作者でもある

『武士の家計簿』
古文書から幕末の武士の暮らしを読み解いた磯田道史による教養書「武士の家計簿 『加賀藩御算用者』の幕末維新」を、森田芳光監督&堺雅人主演で映画化。
武士の家計簿 : 作品情報 – 映画.com

『武士の家計簿』

2010年に映画化されたベストセラー『武士の家計簿』などの著作で知られる作家・磯田道史氏。
“殿”羽生結弦がお目見え 映画『殿、利息でござる!』予告編が解禁 | ORICON STYLE

たいがいの大学教授は本を出してもほとんど売れないものだが、磯田道史著『武士の家計簿』(新潮新書)は発売すると同時に飛ぶように売れ、映画にもなった。
Nespresso Break Time @Cafe de Shimaji | 倶楽部SHIMAJI | 現代ビジネス [講談社]

磯田道史は類い希な才能の持ち主である。われわれが現代文を読むように、江戸時代の古文書を何の抵抗もなくスラスラ読める稀有な才能を持っている。
Nespresso Break Time @Cafe de Shimaji | 倶楽部SHIMAJI | 現代ビジネス [講談社]

■本もわかりやすいが、語り口も抜群で、レギュラー番組も

『江戸の備忘録』
気鋭の歴史家が民の上に立つ為政者=武士の内実に分け入り、今の日本の土台となった江戸時代の成り立ちを平易な語り口で解き明かす。
江戸の備忘録 文春文庫 : 磯田道史 | ローチケHMV – 9784167858025

歴史学者と聞くと、古ぼけた古文書を読んで、なんだか地味で堅苦しそう。そんな勝手なイメージが、 磯田道史さんによって覆されました。歴史を知らない人に対しては、分かりやすく解説して下さる。
歴史学者にうんざり 磯田道史 安住紳一郎の日曜天国7度目の出演

2010年、「専門分野である歴史を視聴者にわかりやすく解説し、放送文化の向上と地域活性化に貢献した」として第15回NHK地域放送文化賞を受賞。
東京くらしねっと | 今月の話題

▼NHK『英雄たちの選択』(2013-)

『英雄たちの選択』

磯田道史

一歩間違えば平凡なシンポジウムになるところを、司会を務める気鋭の歴史学者・磯田道史さんが毎回、巧みにさばき、一級の歴史教養番組に仕立てていく。とにかく磯田さんの、学者とは思えぬ滑舌のよさ、弁舌のさわやかさが異彩を放っている。
【TV視てますか?】BSプレミアム『英雄たちの選択』 半分は“超美人”脳科学者・中野さん目当て… – 芸能 – ZAKZAK

▼NHK『100分de名著 司馬遼太郎スペシャル』(2016)

『100分de名著 司馬遼太郎スペシャル』

右端:磯田道史

磯田道史さん(静岡文化芸術大学教授)を指南役として招き、司馬遼太郎が追い求めた歴史観を分り易く解説。作品に現代の視点から光を当て、現代の私達にも通じるメッセージを読み解いていきます。
名著52 司馬遼太郎スペシャル:100分 de 名著

▼『サタデーステーション』(2017)

コメンテーター:磯田道史(歴史学者)
慶応義塾大学大学院博士課程修了。博士(史学)。静岡文化芸術大学教授を経て、現在 国際日本文化研究センター(京都市)准教授。
キャスト|サタデーステーション|テレビ朝日

ヒット映画「武士の家計簿」・「殿、利息でござる!」の原作者としても著名。歴史的な視点から、事件・災害などのニュースを読み解いていく。
キャスト|サタデーステーション|テレビ朝日

■学者然としておらず、さかなクンから杏ちゃんまで話が合う

さかなクンと、歴史学者の磯田道史が、『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』に出演、超ハイテンショントークを繰り広げる。
「魚オタク」さかなクンと「歴史オタク」磯田道史の“驚異の感動力”に迫る | ニュース | テレビドガッチ

『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』

さかなクンと磯田道史

魚マニアと歴史マニアの深すぎる対談。タメになるかと思えば大爆笑。止まらぬ二人のマシンガンマニアトーク。
今夜は達人達。|吉田羊オフィシャルブログ「放牧日記」Powered by Ameba

杏と磯田道史

杏とは堺雅人やヤマザキマリらとともに歴史について語らう”磯田会”で仲が良いという。
NHK総合|スタジオパークからこんにちは|2015/06/10(水)放送 | TVでた蔵

■311後、古文書を地震対策に役立てようと、静岡に移る行動の人

歴史時代の地震津波を研究する「歴史地震研究会」の会員でもある。
磯田道史 – Wikipedia

(磯田)浜松の静岡文化芸術大学に移るのも、この地方に残る地震に関する古文書を徹底的に読み込もうと考えたからなんです。それがわたしに与えられた持ち場です。
Nespresso Break Time @Cafe de Shimaji | 倶楽部SHIMAJI | 現代ビジネス [講談社]

『天災から日本史を読みなおす』
豊臣政権を揺るがした二度の大地震、一七〇七年の宝永地震が招いた富士山噴火、佐賀藩を「軍事大国」に変えた台風、森繁久彌が遭遇した大津波――。史料に残された「災い」の記録をひもとくと、「もう一つの日本史」が見えてくる。
Amazon.co.jp: 天災から日本史を読みなおす – 先人に学ぶ防災 (中公新書): 磯田 道史: 本

■深い想いをもって歴史を紐解く 司馬史観を継ぐ磯田史観の誕生か

歴史学者の役割も当然変わってきますでしょうし、また変わらなきゃいけないと思う。史実は現にそうあったものですが、そのまま掛け値なしに受け取れるものでもありません。

未来へ役立てるためには、その史実を生んだ「過去の行きがかり」をレファレンスする「歴史の臨床学」が必要になってくる。
インタビュー 磯田道史さん : ヨミダス歴史館 : データベース : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

磯田さんの著書に大変深い感銘を受けていました。本の隅々に横溢する「無私の精神」というものが、司馬さんが描き続けた小説の登場人物たちと相通じるものがあるのではないかと直観しました。

作家と歴史家という違いはあるけれど、この二人が、日本人が忘れてはならないものとして、歴史の中から掘り出そうとしたものには、大きな共通点があるのではないか、と思ったのです。
名著52 司馬遼太郎スペシャル:100分 de 名著

磯田道史

磯田さんの胸裡にあったのは次のような強い思いだ。「たとえ経済成長やお金を誇りにせずとも、心穏やかに暮らすための哲学はすでにこの日本にあった。それを過激に実践した3人の姿は、私たち日本人の本当の強みが何であるかを教えてくれているんです」
『無私の日本人』磯田道史 著者インタビュー:PRESIDENT Online – プレジデント

■磯田道史 略歴

1970年、岡山市生まれ。2002年、慶應義塾大学文学研究科博士課程修了。博士(史学)。次の震災に備えて、浜松市に移住し、大津波を記録した古文書を渉猟。著書に『武士の家計簿』『殿様の通信簿』『日本人の叡智』『歴史の愉しみ方』などがある。
『無私の日本人』磯田道史 著者インタビュー:PRESIDENT Online – プレジデント

2016年3月まで静岡文化芸術大教授。4月から国際日本文化研究センター准教授。
「東海百城」決まる 専門家3氏200の候補から : 中部発 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

https://matome.naver.jp/odai/2146033444296538001
2020年05月12日