レイプは「神に近づく行為」と正当化!過激派組織「イスラム国」(IS)

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「性の奴隷制度」を導入した過激派組織「イスラム国」(IS)は、イスラム世界や国際社会からの批判に対して行為を正当化しようと躍起になっているが、12歳の少女までレイプする理屈が通るはずはない。

過激派組織「イスラム国」(IS)は拉致した性奴隷が足りなくならないよう、戦闘員が関係を持つ際に避妊を強く要求しているというおぞましい実態が明らかになった。
“性奴隷”に避妊を強制するIS 妊娠女性とのセックスを忌避 – 佐々木伸 (星槎大学客員教授)

過激派組織「イスラム国」

ISが出した公式な文書には、預言者ムハンマドの時代にも実践されていたとして、男が女奴隷をレイプするのは合法と明記されており、IS支配地では今も多数の女性が性の虐待に苦しんでいる。

預言者ムハンマド

イスラム法、妊娠の有無求める

この実態は米紙ニューヨーク・タイムズがこのほど、シリアとイラクのIS支配地域から逃亡してきた約40人の女性から聞き取り調査して明らかになった。

米紙ニューヨーク・タイムズ

女性たちはイラクの少数派ヤジディ教徒で、ISがイラクに侵攻してきた2014年夏以降、同組織に拉致されている。

ヤジディ教徒

拉致された数は5000人ともいわれ、戦闘員の“妻”にされるなど性の奴隷として奉仕を強いられている。

女性の中には100回も売買されている人もおり、自爆テロで死に旅立つ前に急きょ、その戦闘員の一夜妻にされるケースもある。

戦闘員らはこうした性奴隷をレイプする前に女性が妊娠していないことを執拗に確認するケースが多い。

IS指導部がイスラム法(シャリア)の規定を引用し、性奴隷とセックスする時には、女性が妊娠していないことを確認しなければならない、との命令を発布しているからだ。

7回に渡って売買された16歳の少女には、売買と一緒に避妊用のピルの箱も付けられていた。3人目の購入者は少女が妊娠していないかを執拗に心配。

生理が遅れていることが分かると、「モーニング・アフター・ピル」という緊急避妊薬を飲ませ、それでも満足せず、少女の下着を下ろさせて太ももに避妊薬を注射するという念の入れようで、その後にはじめてレイプしたという。

妊娠は唯一の防御策

すでに妊娠している女性を流産させようという行為も行われている。20歳の女性は拉致された時、すでに妊娠4カ月だった

ISの指揮官の1人が彼女に執着し、クスリを与えて流産させようとした。イスラム法では妊娠した女性とは関係を持てないことになっているからだ。

彼女は妊娠をしていることを幸運だと考えるようになったという。

彼女はクスリを飲んだ振りをしてひそかに吐き出し、流産を免れた。その後2カ月間、拘束場所を次々と移動させられたが、妊娠をしていることでレイプされずに済んだ

この女性は最終的には、家族が雇った密航業者によって探し出され、救出された。

彼女のお腹は自分のつま先をみることができないほど大きくなっていた。彼女は2カ月後に無事に男の子を産んだという。

北部イラクにある国連支援のクリニックで治療を受けたこうした女性たちを調査した結果、対象となった700人以上のうち、妊娠していたのはわずか5%の35人

通常の若い女性の妊娠率は20%から25%とされている。

組織的な性奴隷制度

こうしたISに拉致された女性たちの妊娠率が低いのは、ISが組織的に避妊を強制しているからだ。

戦闘や自爆に赴く戦闘員には、気持ちを鼓舞したり、今生の別れに女性が欠かせない。

ISはこのためにヤジディ派の若い女性たちを拉致し、性奴隷として活用。女性たちの妊娠を回避して、「性奴隷制度」に支障が生じないようにしているわけだ。

中世のイスラム法
「セックスの前に妊娠をしていないことを確認する」という中世のイスラム法の規定は本来、子供の父親をめぐる混乱を避けるためのものと見られている。

ISが女性たちをたびたび、病院に連れて行き、妊娠の有無を検査しているのもこの規定があるからだ。

ISはまず妊娠させないことを優先し、避妊のピルなどを戦闘員に配布している。

フランスの女性権利相はISの行為を「フェミサイド」(女性の虐殺)として強く非難している。

フランスの女性権利相

レイプは「神に近づく行為」IS指導部が正当化

「性の奴隷制度」を導入した過激派組織「イスラム国」(IS)は、イスラム世界や国際社会からの批判に対して行為を正当化しようと躍起になっているが、12歳の少女までレイプする理屈が通るはずはない。
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ニューヨーク・タイムズ紙の報道からその凄まじい実態が白日の下にさらされている。

「イスラムの聖典コーランによると、不信心者に対するレイプは許されており、お前をレイプすることにより私は神により近づく」
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イスラムの聖典コーラン

ISの性奴隷とされていた12歳の少女は、自分を暴行したISの戦闘員がこうしきりにうそぶいた、と告白している
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暴行を受けた時は両手を縛られ、そして猿ぐつわをされたという。

この戦闘員はレイプの前にベッド脇で祈りを捧げ

この戦闘員はレイプの前にベッド脇で祈りを捧げ、コーランが彼女をレイプする権利を与えているばかりか、それを容認し、奨励している、と述べた。
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不信心者に対するレイプは「精神的に有益なもの」であり「高潔な行い」であるとさえ規定し、組織の教義に組み込んだ。イラク人戦闘員に虐待された15歳の少女Fは、レイプ行為が「神への祈り」と説明され続けた。

コーランには、「右手で所持する者たち」というくだりがあり、これが女奴隷に関する記述と解釈されてきた。
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コーランができた当時は、人々が性の対象として女の奴隷を持つことは通常の慣行だったとされ、ISの機関誌ダビクは昨年10月号で「奴隷制度の復活」を特集している。

「右手で所持する者たち」

ニューヨーク・タイムズ紙によると、捕まったヤジディ派の女たちは5分の1が戦利品としてシリアのIS本部に送られる。
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残りが戦闘員に分配されたり、奴隷市場で売買されると見られるが、その過程も被害女性のインタビューで明らかにしている。

女たちは若く、美しい少女らから買い手が付いていき、既婚だったり、年配の女性は何カ月も買い手がつかないこともある。

ISは奴隷女性の目録を作成して管理している。

一部は卸売り業者に買われていくが、こうした業者は購入した女性に「サバヤ(奴隷)1号」などと顔写真付きの番号を付け、売却のためのアルバムを作っている。

https://matome.naver.jp/odai/2145882069069606601
2018年12月17日