海に漂う見えない脅威「マイクロプラスチック」
私たちの生活の中で広く使われているプラスチック。
それが粉々に砕け、世界中の海に漂っています。
その数、推計5兆個以上。
海に漂う“見えないゴミ” ~マイクロプラスチックの脅威~ – NHK クローズアップ現代
人間の活動によってゴミとして出されたプラスチックが砕け、微細な粒子となり世界中の海を汚染しています。
世界中から海に流れ出るプラスチックの量は、推計最大1300万トン。それが砕け目に見えないほど小さくなり、海に漂っているのだ。
海に漂う“見えないゴミ” ~マイクロプラスチックの脅威~ – NHK クローズアップ現代
プラスチックは自然環境の中では分解されない物質です。
これが世界中の海に大量に漂っているというのです。
動物プランクトンと同程度の大きさを持った微細なマイクロプラスチックの浮遊が、世界各地の海域で確認されるようになってきている。
マイクロプラスチックの環境汚染 安易な使用、見直し迫る :日本経済新聞
最近数十年間の世界のプラスチック消費量の増加により、マイクロプラスチックは全世界の海洋に広く分布するようになり、その量は着実に増大している。
マイクロプラスチック – Wikipedia
G7でも、マイクロプラスチックの問題が、世界的課題だと指摘され、日本の環境省も大規模調査を開始している。
海に漂う“見えないゴミ” ~マイクロプラスチックの脅威~ – NHK クローズアップ現代
マイクロプラスチック問題は2015年6月のG7(主要7カ国)サミットでも取り上げられ、問題解決に向けた国際的な取り組みが協議されています。
マイクロプラスチックが生態系に与える深刻な影響
最新の研究では、マイクロプラスチックが海水中の有害物質を濃縮させさまざまな生物の体内に取り込まれていることが明らかになってきました。
海に漂う“見えないゴミ” ~マイクロプラスチックの脅威~ – NHK クローズアップ現代
海鳥の誤飲など物理的な障害のほか化学物質の毒性への懸念も広がっている。
マイクロプラスチックの環境汚染 安易な使用、見直し迫る :日本経済新聞
マイクロプラスチックを実験的にサンゴに与えたところ、誤飲してしまうことが確認されたという内容の論文が、海洋生物学分野の科学誌で発表され、SNSでシェアされたりニュースになったりと大きな注目を集めていました。
マイクロプラスチックから海を守ろう! ~海の生き物と微小ゴミの問題~ | オーシャナ
黒い線の長さは100μm = 0.1mm
プラスチックに使われる添加剤には、有害性が指摘されるものも少なくない。これらは、マイクロプラスチックになっても残留している。
マイクロプラスチックの環境汚染 安易な使用、見直し迫る :日本経済新聞
マイクロプラスチックを摂食した後の海洋生物への影響は次の3つが考えられる。
・摂食器官または消化管の物理的閉塞または損傷
・摂食後のプラスチック成分の化学物質の内臓への浸出
・吸収された化学物質の臓器による摂取と濃縮
マイクロプラスチック – Wikipedia
マイクロビーズのようなさらに小さなプラスチックの場合、食物連鎖の底辺にあるプランクトンまで、体内に取り込むことが確認されています。
海に漂う“見えないゴミ” ~マイクロプラスチックの脅威~ – NHK クローズアップ現代
マイクロプラスチックより更に微細なプラスチックの粒子「マイクロビーズ」も環境問題になっています。
微細プラスチックを小型魚類が餌と思って食べると、それらの小型魚類を捕食する中・大型魚類に有害化学物質が移動・蓄積する可能性がある。その結果、人間が食する魚介類に汚染物質の滞留が生じるリスクもある。
「江戸前」の魚介類ピンチ、東京湾にゴミから出た大量の微細プラスチックが浮遊。食物連鎖で生態系・人間に悪影響も(各紙) | Finance GreenWatch
これを飲み込んだ生き物たちは高濃度の汚染物質を体内に溜め込むことになり、繁殖能力の低下や食物連鎖への影響は深刻な問題となってきています。
ゴミ問題に鋭く切り込んだ映画『TRASHED』 ~海に漂うマイクロプラスチックの脅威~|NEWS|ブリリアントシネマクラブ
そして食物連鎖の先には、私たち人間もいるわけです。
東京湾は世界平均の60倍!
環境省が東京湾で行った調査では小さなものも採取できる特殊な網を使った。1ミリなら肉眼で見えるが、0.3ミリになると顕微鏡を使う。
日本に大量漂着「マイクロプラスチック」東京湾は世界平均の60倍!海に漂う危険な有害物質 : J-CASTテレビウォッチ
見つかったマイクロプラスチックは1300個。1立方メートルに6個の計算だった。日本近海の調査では平均3個。これでも世界平均の30倍だという。東京湾は60倍ということになる。
日本に大量漂着「マイクロプラスチック」東京湾は世界平均の60倍!海に漂う危険な有害物質 : J-CASTテレビウォッチ
九州大学東アジア海洋大気環境センターの調査によると、日本近海に浮かぶマイクロプラスチックの平均値は1平方キロメートルあたり172万粒。こちらも世界平均の27倍という衝撃の数値となりました。
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中国、インドネシア、フィリピンなど、アジアの国々から大量のごみが海へと流出。
それが粉々になりながら日本近海へと流れてきている
海に漂う“見えないゴミ” ~マイクロプラスチックの脅威~ – NHK クローズアップ現代
プラスチックの海洋投棄は、中国、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナムの5か国で世界の大部分を占めているとも言われています。
2015年2月の調査によると、海に流出するプラスチックごみは、年間800万トンあり、中国が最多排出国だという。
サイエンスジャーナル : 海に漂う“見えないゴミ” 「マイクロプラスチック」の脅威!東京湾は世界平均の60倍?
不法に投棄されたプラスチックが、海洋環境を急速に悪化させています。
マイクロプラスチックの発生源
プラスチックの元は廃棄されたペットボトルやレジ袋などとみられ、付着物の中には発がん性や生殖機能の低下を起こすとされる「ポリ塩化ビフェニール」や、甲状腺機能に影響を与える「テトラブロモジフェニールエーテル」などを検出したという。
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砂浜などに打ちあげられたプラスチックは、太陽の光にあたったり砂にもまれたりして、小さく砕けていきます。小さな破片になったプラスチックは、波をかぶって沖に出てくと、なかなか岸に戻ってきません。なぜなら、小さなプラスチックは浮きあがりにくいので、岸に押しやる波の力を受けにくいからです。
海のマイクロプラスチック汚染:ニュースがわかる海の話│東京大学 海洋アライアンス
こうしてマイクロプラスチックは、ちょうど水に落としたインクが広がっていくように、遠く沖合まで散らばっていくのです。
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プラスチックは自然界では分解しない
基本的にプラスチックを分解する微生物は自然界には存在しないので、プラスチックは分解されないということになります。
プラスチックやビニールは何年で土に還りますか? – エコロジー 締切済 | 教えて!goo
ご存知のとおり、プラスチックは自然界では分解されません。
紫外線劣化によって起こるプラスチックの細片化はプラスチックが化学的に分解したのではなく、あくまでも形が崩壊して細片化・微粒子化しただけ
http://www.env.go.jp/water/marine_litter/08_HaruyukiKANEHIRO.pdf
プラスチックも石と同じで粉々になって小さくなりますが、プラスチックの材料のままで決して他の物質に変化しないのです。
プラスチックやビニールは何年で土に還りますか? – エコロジー | 【OKWAVE】
たとえ微細な粒子に砕けたとしても、プラスチックはプラスチックのまま、環境にとっては有害であり続けます。
「マイクロプラスチックは、遅かれ早かれ人類の脅威になるだろう」と、生態毒性学者であるベルリン工業大学生態学科のステファン・フラマッハ教授は警告している。
ビールの中に見えないゴミ「マイクロプラスチック」が混入 ― 新たな環境汚染、人類の脅威に?=ドイツ
マイクロプラスチックによる環境汚染問題の簡単な解決策はなく、3Rの推進を含め、プラスチックの製造から廃棄までを責任をもって管理することで、環境中に排出されるプラスチックの量を今まで以上に削減する必要がある
http://www.env.go.jp/water/marine_litter/08_HaruyukiKANEHIRO.pdf