ボウリング・フォー・コロンバイン BOWLING FOR COLUMBINE (2002)
ボウリング・フォー・コロンバイン BOWLING FOR COLUMBINE (2002)
監督:マイケル・ムーア ★2003年アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞受賞
1999年アメリカで起こった「コロンバイン高校銃乱射事件」をきっかけに製作されたドキュメンタリー。マイケル・ムーア監督がお得意の「アポなし突撃取材」を武器に、コロンバイン事件に関係する様々な場所へインタビューを敢行していく。銃社会を許す全米ライフル協会が悪いのか、はたまた犯人が聴いていた音楽マリリン・マンソンが悪いのか…
アニメーションやイメージ映像をテンポよく駆使し、ドキュメンタリーをエンターテインメントとして世の中に広めた作品のひとつ。
未来を写した子どもたち BORN INTO BROTHELS:CALCUTTA’S RED LIGHT KIDS (2004)
未来を写した子どもたち BORN INTO BROTHELS: CALCUTTA’S RED LIGHT KIDS (2004)
監督:ザナ・ブリスキー ★2005年アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞受賞
インドのカルカッタにある売春宿に撮影しにきたザナ・ブリスキー監督はそこで暮らす子供たちに出会う。外の世界を知らず、夢を持つ事さえ許されない子供たち。監督は彼らのためにカメラの使い方を教える写真教室を開催する。彼らの目を通して見える世界、夢中でシャッターを切る彼らに待っていた未来とは…。
決して明るいテーマではないけれど、子どもたちのキラキラした瞳にパワーをもらいます。
スーパーサイズ・ミー SUPER SIZE ME (2004)
スーパーサイズ・ミー SUPERSIZE ME (2004)
監督:モーガン・スパーロック
「ファーストフードばかりを食べるのはそんなに体に悪い事なのか?」1日3食、30日間マクドナルドで売っているものだけを食べたら健康にどう影響するのか?モーガン・スパーロック監督が自ら人体実験!体を張った命がけのドキュメンタリー。
アメリカの貧困層の肥満率が高い要因や、巨大企業の洗脳方法などにも言及。
中でもアメリカの給食は…日本の感覚と違い過ぎてびっくりぽんです。
映画の影響か、マクドナルドはスーパーサイズを廃止し、サラダなど健康志向へと商品ラインナップを変えました。(ハッピーセットのおもちゃで有名なディズニーは2006年にマクドナルドとの契約を打ち切り)
デート・ウィズ・ドリュー MY DATE WITH DREW (2004)
デート・ウィズ・ドリュー MY DATE WITH DREW (2004)
監督:ブライアン・ハーズリンガー
誰でも一度は憧れのスターとデートしたいと夢見た事があるはず。
これはそんな夢を夢のままで終わらせず、実現させようとコネクションゼロから挑戦するドキュメンタリーです。監督ブライアンが小さい頃から憧れていてどうしても会いたい人…それは大スター「ドリュー・バリモア!!!」
これは最後がものすごくいいんですよ。
ハラハラドキドキも出来るし、無邪気なブライアンがかわいく見えるんですね。
何か夢を追い求めている人にとっては、背中を押してくれる映画かも…
ザ・コーヴ THE COVE (2009)
ザ・コーヴ THE COVE (2009)
監督:ルイ・シホヨス ★2010年アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞受賞
「捕鯨発祥の地」和歌山県太地町(たいじちょう)を舞台に、日本の「イルカ追い込み漁」
を非難したドキュメンタリー。イルカの保護活動団体による一方的な視点で描かれているので、内容は賛否両論です。
撮影機材が部屋いっぱいにあるところや、入江にカメラを設置するところ、チームで連絡とって出動していく様子は「オーシャンズ11」さながら。
「ザ・コーヴ」にちょっと待った!極端に偏った視点に違和感!2人の日本人女性監督が反撃映画を作成!
一方的にイルカ漁を批判し、「隠し撮り」を用いた取材手法や、イルカの食用は危険だとする内容に反発の声が…なぜ日本はイルカ漁をするのか?漁師たちの声が聞きたかった!!
「ビハインド・ザ・コーヴ」 (2016) 監督:八木景子
「ふたつのクジラの物語 (仮) 」 監督:佐々木芽生
スポンサーなし、映画製作経験なし、カメラ技術なし…怪しい英語力で、気がつけば貯金を切り崩し取材を続けていた。4カ月にわたる太地での長期滞在の末、高齢の元捕鯨師や町長を含む現地の人々の貴重なインタビューを撮影。
また『ザ・コーヴ』の監督ルイ・シホヨス、同作品の主演であるリック・オバリにも取材を行い、双方の主張をカメラに収めた。さらには毎年イルカ漁の時期に太地でキャンプしている反捕鯨活動家たちからも話を聞き、さまざまな立場からこの問題に関係する人々を追っている。
そうして問題を掘り下げていくうちに、八木は政治的な捕鯨論争の裏にある、これまで決して一般には知らされていなかったより大きく不可解な側面に気づいたのだ。『ザ・コーヴ』よりもっと大きな何かに…。
映画「ビハインド・ザ・コーヴ〜捕鯨問題の謎に迫る〜」 Behind “THE COVE” Official Site
ファッションが教えてくれること THE SEPTEMBER ISSUE (2009)
ファッションが教えてくれること THE SEPTMBER ISSUE (2009)
監督:R・J カトラー
「プラダを着た悪魔」でメリル・ストリープが演じた編集長に実在のモデルがいた事はご存知でしょうか。それがアメリカVOGUE編集長のアナ・ウィンター。ファッション業界において彼女の名を知らない人はいないほど絶大な影響力のある女性。映画では1年で最も大事な9月号VOGUE(超ぶ厚い)の製作過程に乗せて、アナと周囲の人々が描かれています。
これはファッションにあんまり興味なくても、「プロフェッショナル仕事の流儀」という視点で相当おもしろい。アナの一切ぶれない目利き感がはんぱない。バッサバッサ切ってく決断は自分の感性を信じて疑わないから出来るのでしょう。これまた自分の感性を信じるスタイリストも出てきて、2人のやり取りが映画をさらに盛り上げてくれます。
ティーンエイジ・パパラッチ TEENAGE PAPARAZZO (2010)
映画にテレビドラマに活躍する一方、パパラッチたちに追い掛け回される日々にうんざりしている人気俳優のエイドリアン・グレニアー。ある日、エイドリアンはパパラッチたちの中に13歳の少年オースティン・ヴィスケデイクがいることに気付く。オースティンに興味を持ち始めたエイドリアンは、逆に彼を追い掛け始めるが……。
映画『ティーンエイジ・パパラッチ』 – シネマトゥデイ
ティーンエイジ・パパラッチ TEENAGE PAPARAZZO (2010)
監督:エイドリアン・グレニアー
パパラッチはプライベートを奪う悪者なのか、パパラッチがいるから彼らはセレブになれたのか。
元祖お騒がせセレブのパリス・ヒルトンやマットデイモンなどの豪華インタビュー、出版業界、消費者、セレブとパパラッチの歴史など様々な角度から「パパラッチ」という職業について観ることができます。華やか~
イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ EXIT THROUGH THE GIFT SHOP (2010)
イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ EXIT THROUGH THE GIFT SHOP (2010)
監督: バンクシー
世界で最も有名にも関わらず、誰にも素顔を知られていないストリートアーティスト「BANKSY(バンクシー)」作品には数千万円の値が付き、顧客にはブラッド・ピットやアンジェリーナ・ジョリー、ジュード・ロウなどがいる。
バンクシーから作品製作過程の撮影を許されたフランス人映像作家のティエリーだが、映画製作の才能が全くない事からいつのまにか立場が逆転。バンクシーが監督となり、ティエリーがなぜかグラフィックアーティストに仕立て上げられていくのであった…
バンクシーが有名になってからストリートの作品を美術館に移転されたり、自分の作品が莫大な価格で取引されていることへの皮肉を込めて作った映画だそうです。
flickr banksy on park by sass_face
アンディフィーテッド 栄光の勝利 Undefeated (2011)
アンディフィーテッド 栄光の勝利 Undefeated (2011)
監督:ダニエル・リンジー ★2012年アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞受賞
テネシー州メンフィスの北部はアメリカで最も犯罪の多い地域。
そこにあるマナサス高校のアメフトチームは、1勝も出来ない負け犬弱小チームだった。
チームメンバーは問題を抱えた生徒ばかり。そこにビル・コートニーが現れ、彼の指導の下に少しずつ成長していく…
アメフト部の部員は両親に学歴がなかったり、親類に服役者がいるような環境で育ち、将来を思い描けないような子供たちばかり。「出身よりもなりたい人間になってみろ」アメリカの松岡修造ことビルコーチの激励が心に響きます。多感な時期に何かにのめり込む経験、誰かに本気で向き合ってもらう経験は本当に大事ですね。
ザ・トゥルー・コスト ファストファッション 真の代償 The True Cost (2015)
ザ・トゥルー・コスト 真の代償 THE TRUE COSt (2015)
監督: アンドリュー・モーガン
2013年にバングラデシュ、ダッカで起きた縫製工場の崩壊事故(ラナプラザ・ビル崩壊事故)をきっかけに、ファッション業界のシステムに疑問を持った監督が製作。低価格なファストファッションは、途上国の過酷な労働によって成り立っている。消費者の物欲を過剰に煽る広告、「消費社会」「物質社会」に違和感を抱かなくなった価値観に警鐘を鳴らす。
フェアトレードブランド「ピープル・ツリー」代表のサフィア・ミニー、アウトドアブランドの「パタゴニア」リック・リッジウェイ副社長、デザイナーのステラ・マッカートニーなどファッション業界のインフルエンサーも登場し、環境への取り組み、企業の責任について語っています。
「あなたが今着ている服の本当のコストは何ですか?」
安いから…と何気なく着ている衣服の背景について考えるきっかけになります。
映画製作のきっかけとなった、縫製工場ビル崩落事故