ミイラが汽車の燃料に? 薬や肥料にも…マジかよ(・・;)

秋葉羽江流斗
18世紀の頃、燃料の代わりにミイラが使われていた!?。話の真偽を様々な説を元に検証してみました。

ミイラは、燃えやすいらしい。
死蝋(しろう)←つまり蝋の状態になっている。

でも、燃料や肥料ってあんまにひどいだろ(T_T)

本当なんだろうか?
調べると、実に興味深い世界がミイラには広がってました。

ミイラが薬としても使用されていた経緯!使用して病気が悪化する人もいたらしい。元々医学が現代ほど発達してない時代のお話。

1500年代、日本でもミイラが輸入され「薬」として使用された歴史がある。
もっとも「非常に希少品で高価」だったので、庶民には入手困難だったとの事です。
「万能の薬」とも言われていた。

当時の結核などの不治の病の患者は
欲しくてたまらなかったはず。

まあ、輸入が困難で高価であったことは、衛生管理上から逆に良かったかもしれない。
どんな病原体が、付着してるのか分からないと思うぞ。
実際に使用して悪化した事例もあるみたいです。

ヨーロッパでも同様に「薬」としての需要があり
ミイラ商人と呼ばれる人がいたらしいです。

中国でも、薬品としての記述があります。
十六世紀の中国の薬学書「本草綱目」の中に
「ミイラのはちみつ漬」みたいな形で紹介されています。

ミイラ大人気やん!

ええ?紙の原料にもなったの?

調べてゆくとルネッサンス時代に「ミイラが紙の原料」にもなった記述がある。
ミイラの巻いてる「包帯」みたいな布
これが亜麻(あま)で出来ていて長さが300メートルに及ぶ。
それを紙にしたようです。

「ミイラが資源」になった時代って考えるとすごいねえ。
もしかしたら、ルネッサンス時代の書籍のページの一部には
ミイラ原料の本もあった可能性もあります。

「大英図書館に眠るミイラの紙でできた古書」なんてちょっとホラーですね。

それにしても、当時は「死者に対する尊厳の意識」は無かったのでしょうか?
異なる文化や種族を人間として捉える視点の欠落があったとしか思えません。

まあ、十字軍を見てもそれは分かりますが…。

ミイラさん、薬の次は燃料になっちゃった。

まだまだあるぞ ミイラの使いみち
18世紀に英国では、「汽車の燃料」や工場では「石炭の代わり」に使用された。
「どんだけええええ!」
と叫びたくなる状況です。

家庭の煮炊きにも使用されたとも…。
ミイラには松脂(まつやに)が使われているので
とっても燃えやすい。

でもさあ、元々「死体」だぞ(T_T)

これも否定するような情報も散見できますが
ミイラを何かの原料として考える発想が
現代人からみると奇妙に思えます。

挙げ句の果てに「肥料」だって…

19世紀にエジプトのベニハッサンで出土したミイラ30万体。
これをイギリスに肥料として輸出したらしいとの記録も。

作物の生育される畑に散布された肥料がミイラって
結構ショッキングですよねえ。

もっともこのミイラは「猫のミイラ」であった。
ちょっと、ホッとしました。
「人間の肥料で出来たトマトなんか食いたくねえぞ」っておもいました。
なんにしろ時代ですねえ。

日本にもたくさんミイラがあったんだ、知らなかった(・∀・)

密教系の日本仏教で、日本のミイラを「即身仏」になる人も…。
若い人で36歳から最高齢92歳までミイラになった人がいます。
全部で仏教系のミイラが18人、山形県に多いです。

あと、藤原氏のご先祖様が4体ほど。
ぜんぶ中尊寺金色堂に存在しています。
所在地は岩手県西磐井郡平泉町

日本への海外旅行者がどんどん増加してますけど
「日本ミイラ全地区制覇行脚」
って企画なんかどうでしょう?
結構な旅行プランだと思うけど集まんないかな?

まだこれを達成した方はいないと思いますが…

大英博物館には日本製の「人魚のミイラ」があるらしいぞ!

嘘だろって思ったらホントだったです。
なんでも、幕末や明治に輸出品になっていたらしい。
ニホンザルや魚をツギハギして作成したらしいけど
日本人は器用だから、たぶん結構分かんない作りだったのかも。

当時のおみやげ品としても需要があった…
にわかには信じがたい話です。
本物として、買って帰国していったんだろうと思います。

今でもヨーロッパのどこかに伝説とともに鎮座してる事も考えられます。
日本人としてちょっと感慨深いですねえ。

21世紀にもミイラの復活思想に近い冷凍保存が存在してる

人体冷凍保存(クライオニクス)とは?
・アルコー延命財団
(頭部:約500万円/全身:約1,000万円)
http://www.alcor.org/

・KrioRus
(頭部:約90万円/全身:約260万円)
http://old.kriorus.ru/english.html

・クライオニクス研究所
(全身:約320万円)
http://www.cryonics.org/

もしかしたら、将来この冷凍保存を受けた人々の遺体が
エジプトのミイラのような扱いを受ける可能性もあります。

食料が不足し世界が困窮に至った時に
これらの人々の将来がちょっと心配にもなります。

おそらく維持することが難しくなる事を考えると…(T_T)
そんな事態が訪れない事を願うのみです。
もちろん、死亡時にこの処理を望んだ方々は
百も承知の事でしょうが。

社会主義の国では指導者をミイラ化した事例もあります

社会主義国では、過去の指導者を神格化する目的でその遺体をミイラ化(エンバーミング)し、民衆に公開することがある。

レーニン(レーニン廟)、スターリン、金日成、金正日 (錦繍山太陽宮殿)、毛沢東(毛主席紀念堂)、ホー・チ・ミン(ホー・チ・ミン廟)など。

この場合強力な防腐処置によって腐敗を止めていると考えられている。その他、生前の本人の希望によりミイラにされる遺体も存在する。

引用 https://ja.wikipedia.org/wiki/ミイラより

スターリンの肖像

ルルドの泉のキリスト教のミイラ? 奇跡の遺体は腐らない 聖ベルデナッタの展示

フランス南西部ピレネー山脈の地方に ルルドの泉があります。
ルルドの泉の水は、奇跡の水と信仰を集めた経緯が歴史に刻まれています。

その泉を発見したという聖ベルデナッタの遺体が
今も保存されています。

これもミイラの範疇に入るのかは、賛否がありますが
ミイラ化が進行していることは確かです。

インカ帝国に代表されるアンデス地方にもミイラの存在が、確認されています。

紀元前200年ごろまで続いたパラカス文化は、形成期においてすでにミイラの製作に習熟していた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ミイラより

作成したミイラは祠に安置したり、住居に置いて、あたかもミイラが生きているかのように話しかけ、食事を供し、亡くなった近親者への愛情と尊崇の念を示し続けるていた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ミイラより

https://matome.naver.jp/odai/2145428676537972901
2018年01月17日