社長が本を手売り…全国をリヤカーで回る出版社の深イイ話

mizuta.mari
本は書店やネットで買うもの? いいえ、リヤカーから買える本もあるんです! 彼がリアカーで全国を回って本を売る理由とは?

▼移動販売といえば…ラーメン、石焼き芋etc

「石焼~き芋~、お芋~」。石焼き芋の移動販売は、ニッポンの冬の風物詩だ。数は減っているものの、いまだ都内でも時々見かける。
焼き芋屋の移動販売、儲かるの? (R25) – Yahoo!ニュース

移動販売には、車だけでなく、「行商」「引車」という形態もある。行商は、人が移動して商品を売るもの。引車はリヤカーなどを引いて商品を売るものだ。ガード下のラーメン屋などの昔ながらの屋台は、引車に簡素な小屋を載せたもので引車に分類される。
「御用聞き」ビジネスに進化する食品移動販売|食の安全|JBpress

移動販売であれば、オフィス街やイベント会場など需要がありそうなところに自ら出向くことができる。初期投資が少ないので参入しやすいという利点も言われる。
「御用聞き」ビジネスに進化する食品移動販売|食の安全|JBpress

ウル⚡@Again_the_Uru

あぁ..またあの石焼き芋の移動販売車が…食べたい( ˇωˇ )

らおう@raou100

この時期になるとチャルメラを流しながら移動販売してるラーメン屋おるよね〜〜 これチーバくん限定じゃないよね?

▼でもね、実は本も販売してる!

何百冊もの本がドッサリと積み込まれたリヤカーを引きながら、本を売るために日本全国を行商行脚している男性がいる。
長崎出身の「リヤカーで売る出版社社長」が地元長崎で講演 – 長崎経済新聞

「立志出版社」代表取締役である田中克成氏は、なんと「全国をリヤカーで行脚」という方法で本を手売りし続けている。
全国をリヤカーで行脚 本を売り歩いてる出版社の代表がいるらしい – Excite Bit コネタ(1/3)

出会った人に泊めてもらったり、公園でテントを張って寝泊まりすることも。本を買い、読んでくれた若者から、フェイスブックなどを通して感想が届くという。
わかやま新報 » Blog Archive » リヤカーで全国行脚 田中克成さん来和

▼どんな本を売り歩いているの?

田中氏が手売りしている本は「道に迷う若者へ」(高取宗茂著)。この本を売るため2013年に、自ら「立志出版社」を立ち上げた。
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高取さんは旧高取家に生まれるが、1986年に家業が倒産、18歳で福岡・天神で屋台をひき始めた。闇金融に手を染めた後、再び飲食業界に戻り、現在は居酒屋などを経営している。
迷う若者の道しるべに 実業家・高取さんの人生訓出版|佐賀新聞LiVE

人は、何の為に生まれ、何の為に生きなければならないのか。人間として生まれた以上、片時として離れることの無いこの根源的な疑問に、この世に存在する天も地も見尽くしてきた著者が読者一人ひとりに問い掛ける一冊だ。
田中 克成 – ▼人生に迷ったらこの本を読め!『道に迷う若者へ』髙取宗茂 著… | Facebook

「言葉は厳しいものの行間から“全力の応援”が感じられました。自分が作りたかった“辛い人を救える本”は、この人の文章を残してこそ果たせるのではないか?と思い立ったんです」
全国をリヤカーで行脚 本を売り歩いてる出版社の代表がいるらしい – Excite Bit コネタ(1/3)

▼田中さんのつらい過去も影響している

フリーの編集者として働いていた田中氏は、これまで松井秀喜やイチローらのメンタルトレーナーの高畑好秀氏をはじめとする業界の第一線で活躍するスペシャリストたちの本を19冊も出版してきた。
出版社を立ち上げ、本を手売りで全国行脚中の田中克成さんが福井入りしたので会ってきた話|ふくい人, 雑記|フクブロ~福井のワクワク発見サイト~

しかし、2009年、田中さんは多額の借金で精神的に追い込まれていた。当時4歳の息子と2歳の娘に向けて「諦めるな」という内容の遺書を書いていたほどだ。
長崎出身の「リヤカーで売る出版社社長」が地元長崎で講演 – 長崎経済新聞

「そんな時、飲食店を経営する実業家・高取宗茂氏の言葉で奮い立つことができたんです」
全国をリヤカーで行脚 本を売り歩いてる出版社の代表がいるらしい – Excite Bit コネタ(1/3)

田中氏が高取氏と出会ったのは12年のこと。友人の紹介で実業家であり飲食店経営者でもある高取氏と出会い、壮絶な生きざまに感銘を受けた。その後、高取氏がネット上で書いていたコラムを偶然目にし、本書の出版を思い立った。
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高取さんの壮絶な生き方や「どんなことがあっても、諦めずに納得できる人生を生きろ」という考え方に衝撃を受け、「この人の本を自分の手で世の中に出したい」と強く感じたという。
長崎出身の「リヤカーで売る出版社社長」が地元長崎で講演 – 長崎経済新聞

「自分が子どもたちに書いていた『諦めるな』という言葉を実践していたのが、まさしく高取さんだった」と力を込める。
長崎出身の「リヤカーで売る出版社社長」が地元長崎で講演 – 長崎経済新聞

▼なぜ、このスタイルに?

高取さんの半生に感銘を受けた田中さんは、高取さんが書いた記事を読み、強く、厳しい言葉の奥から伝わる優しさ、愛情を感じ、涙があふれたという。「ぜひこれを本にしたい」と思い、3カ月かけて本の執筆を依頼した。
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しかし、見たことも聞いたこともない新興出版社が出す本を取り次いでくれる問屋は、現れずじまい……。
全国をリヤカーで行脚 本を売り歩いてる出版社の代表がいるらしい – Excite Bit コネタ(1/3)

そこで、「まずはこの本を世の中に知ってもらいたい」という思いで、リヤカー行脚を決意した。
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リヤカーには300冊の本を積んでおり、その重量は100kgにまで達します。市街地から市街地までは徒歩で5日を要することもあり、行脚の3分の2はテントを引いて野宿しているそう。売り切ったら、宿泊するホテルへ新たな300冊を郵送で送ってもらう……の繰り返し
全国をリヤカーで行脚 本を売り歩いてる出版社の代表がいるらしい | mixiニュース

3年で100万部を目標に掲げ、現在の売り上げ部数はこの時点で1万部という。遠い目標なだけで充分なヒット作。しかもそのうち9700部が手売りで、さらにそのうちの7000部がマンツーマン対面での手渡しというから驚きだ。
手売りでミリオンセラーへ! 地方で出会ったリヤカー出版社に直撃取材 | キタコレ!

よっぽど販売のコツがあるのでは…と邪推するも「売る意識を捨てて、自身の体験を語り、人の体験をしっかり聞いてきた」という。
手売りでミリオンセラーへ! 地方で出会ったリヤカー出版社に直撃取材 | キタコレ!

▼社長のメッセージが深い…考えさせられる。

「僕と高取さんが本当にこの本を届けたい人というのは、書店に行ったこともないような、社会の底辺でもがき苦しむ方たちです。だから、リヤカーを引いて、全国を歩きながら手売りをしているんです」
出版社を立ち上げ、本を手売りで全国行脚中の田中克成さんが福井入りしたので会ってきた話|ふくい人, 雑記|フクブロ~福井のワクワク発見サイト~

道中では、暴走族たちが「恥ずかしいけど」と言いながら、田中氏に夢を語ったことも。酔っぱらって因縁を吹っかけてきた若者たちが14人も集まり、1 人1 冊ずつ本を買ってくれたこともあった。
長崎出身の「リヤカーで売る出版社社長」が地元長崎で講演 – 長崎経済新聞

「一人でも多くの人にこの本を届けることが私の使命」と話す田中さん。「諦めたくない、努力しよう、という気持ちを諦めないでほしい。また、自分の行動を通して、諦めなければ何でもできると証明したい」と力強く語った。
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「成功の前には必ず最大のピンチが訪れる。このとき自らの命を絶つ人も少なくないが、諦めずに生きていると突然の『出会い』に遭遇し一気にブレークする」と説明する田中さん。
長崎出身の「リヤカーで売る出版社社長」が地元長崎で講演 – 長崎経済新聞

「本気で自殺を考えている人たちにも、この本を届けることができました。『死ぬつもりだったけど、本を読んでもう一度だけ頑張ってみようと思います』という感想もいただきました。高取さんが書いてくれたこの本には、人の魂を救う力が宿っていると思っています」
長崎出身の「リヤカーで売る出版社社長」が地元長崎で講演 – 長崎経済新聞

田中克成@make_the_road

記憶にも記録にも残さず、たった一度だけのすれ違う縁にも、ほっとする瞬間を与えられる人間になりたいものです。
https://matome.naver.jp/odai/2145067839072402901
2015年12月24日