涼宮 ハルヒ
北高1年5組の女子生徒にして、SOS団団長。
黒髪黒目の美少女。
入学当初は腰まで伸びるストレートヘアで、曜日ごとに髪形を変えていたが、現在は肩にかかる程度の長さで揃え、黄色いリボン付きカチューシャを着けている。
プロポーションは、キョン曰く「スレンダーだが、出るとこは出ている」。
美人で、成績も上位に位置しており、身体能力も高い。
また料理、楽器演奏、歌唱、人物画作成など多彩な才能を持っており、キョン曰く「性格以外は欠点は無い」。
性格は唯我独尊・傍若無人・猪突猛進かつ極端な負けず嫌いで「校内一の変人」としてその名は知れ渡っている。
感情の起伏が激しく、情緒不安定になりやすい。退屈を嫌っており、何か面白いことをいつも探している。
目的のためには手段を選ばず、時には恐喝や強奪、果ては見知らぬ人にモデルガンを射撃する等まで躊躇なく行なう。
「どんな非常識なことでも思ったことを実現させる」という、神にもなぞらえられるほどの力を持っており、そのため様々な組織が彼女に関心を抱いている。
だが本人はその力に全く気付いておらず、無自覚の内にそれは具現化され、キョン達は毎度それに翻弄されている。
その力のおよぶ範囲、期間等はハルヒの機嫌や望みの強さに影響されるため、法則性がない。
長門 有希
北高1年6組の女子生徒にして、唯一の文芸部員。
ハルヒが文芸部室を乗っ取った際、SOS団団員その2として組み入れられた。
ハルヒ曰く「SOS団に不可欠な無口キャラ」。
いつも無口で無表情だが、知識欲、食欲は旺盛。
谷口曰く「容姿はAランク-(マイナー)」。
読書を好み、いつも何かしらの本を読んでいる。
感情表現に乏しく、表情の変化はほとんどない上、口を開いても淡々と短い言葉でしか話さない。
しかしキョンは、長門の表情のナノ単位の動きから感情を読み取れると自負している。
その正体は、情報統合思念体によって造られた、対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースであり、簡単に言えば宇宙人。
キョンに好意を抱いているようで、彼の言うことなら素直に従うだけでなく、最終的な決定を委ねることも多い。
入学当初は情報統合思念体から与えられた多くの情報操作能力を有していたが、より自由に活動をしたいという思いから、自らの能力を意図的に封印して人間らしい一面を手に入れている。
情報操作能力に枷をはめた状態でも、コンピュータに関しては高度な技術を発揮する。
すべてのアプリケーションに対応した自作OSを載せた自作パソコンを置いており、コンピ研部長曰く「世界最強にコンピュータと相性のいい逸材」。
朝比奈 みくる
北高2年2組の女子生徒にして、SOS団副々団長兼書記。
ハルヒが「ロリで巨乳な萌えマスコット的キャラ」として拉致してきた。
キョンに「朝比奈さんより可愛い生物はいない」、谷口に「朝比奈さんを泣かせることは学校の半分を敵にする」と言われるほどの超美少女であり、北高のアイドル。
元々は書道部に在籍していたがハルヒによって退部させられ、SOS団専属のメイド兼マスコットとなる。
真面目で気が弱い性格。
特に長門に対しては恐縮し、遠慮がちな態度を取る。
ハルヒに玩具扱いされ、毎回様々なコスプレをさせられている。
その正体は、はるか未来から来た未来人でハルヒの監視係だが、まだ研修生以下の見習いレベルでほとんど権限が無い。
そのため未来の情報について話せないことが多く、その場合は「禁則事項です」で返答する。
長門や古泉のように特別な力というものもほとんどなく、脳内に無形で存在するTPDDを利用した、限定的な時空移動しかできないため、能力的にはほとんど普通の人間である。
キョン
本作の主人公。
県立北高校1年5組の男子生徒であり、SOS団団員その1。
涼宮ハルヒ絡みの厄介ごとを背負い込む苦労人で、「やれやれ」が口癖。
性格は事なかれ主義。理屈っぽくよく愚痴をこぼすが、人付き合いは良くお人好し。
あまり自己主張こそしないが、時に優れた洞察力や行動力を発揮し、危機的状況に陥っても冷静な面がある。
映画や文学、古今東西の故事や歴史、宗教、偉人の言動、および様々な科学分野の専門用語などをたびたび引用、暗喩、婉曲表現するが、学業の成績はSOS団内で一番悪く、定期試験の結果は赤点ギリギリである。
女心には鈍感。しかし硬派というわけではなく、朝比奈みくるに対しては「付き合いたい」ともらした事もあり、また彼女にデートに誘われて大喜びもする。
「機関」の調査によれば間違いなく普通の一般人とのことだが、ハルヒに選ばれた人間として、またハルヒを動かす切り札として涼宮ハルヒを取り巻く各組織からは、「鍵」として重要視されている。
事実、SOS団内でもハルヒに対して意見をする人間はキョンだけで、他のメンバーはほとんど意見を出さない。
古泉 一樹
北高1年9組の男子生徒にして、SOS団副団長。
身長178cm。5月という半端な時期に転入してきたことから、ハルヒに「謎の転校生」としてSOS団に勧誘された。
いつも微笑を浮かべ穏和な物腰をしており、同級生に対しても常に敬語を使う。
頭も運動神経もよく、美形でもあり、学校でも女子からの人気は高い。
正体は超能力者であり、その集団である組織・「機関」に所属する。
職務に関連してハルヒの精神面に気を配っており、彼女の内心をそれとなくキョンに伝えることもある。
ハルヒを刺激することを避けるため基本的にイエスマンで、ハルヒには自分の意見をあまり言わずに曖昧な態度を取ることが多い。
SOS団では「解説役」のポジションにあり、毎回キョンには自分の推論をもっともらしく話したり、煙に巻くような言動をとることが多い。
朝倉 涼子
1年5組の女子生徒で委員長。
美人で人当たりの良い優等生であり、男女を問わず人気が高い。谷口曰く「容姿はAAランク+(プラス)」。
しかしその正体は、長門と同じく情報統合思念体に造られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースであり、急進派に属する。
元々の役割は長門のバックアップであったが、ハルヒが起こすであろう情報爆発を観測するため、独断でキョンの殺害を企てる。
しかし計画を長門に阻止され、戦闘の末に敗れ消滅させられる。その後は長門の情報操作により、急遽父親の都合でカナダへ引っ越したことにされた。
鶴屋さん
朝比奈みくるの同級生で友人の2年生の女子生徒。
ハルヒにより、SOS団名誉顧問に任命される。
テンションは常に高くてノリがよく、面白いことが大好きなのでハルヒとも気が合う。
背が高いスレンダー系の八重歯の美少女。
身体能力は高く、文学的才能にも恵まれ、勘が鋭く洞察力に富む。
実家は代々続く名家で、実は古泉の所属する「機関」のスポンサーの一つでもある。
鶴屋家と「機関」の間には相互不可侵の取り決めがあり、エージェントとしての古泉も次代当主の彼女には手を出さないよう厳命されていたが、ハルヒの能力のためかそうはならなかった。
喜緑 江美里
2年生の女子生徒。
生徒会役員で、執行部筆頭と書記を兼任している。
SOS団に行方不明の彼氏の捜索を依頼した「悩み相談者第1号」でもある。
その正体は長門や朝倉と同じく、情報統合思念体に造られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースである。
温厚な性格。
キョンの妹
キョンの妹で小学5年生。
小学5年生にしては幼い容姿をしており、キョン曰く「今でも小学校低学年にしか見えない」とのこと。
耳に届いた愛称をすぐさま採用してしまう為、兄のことを「キョンくん」と呼び、そのあだ名を定着させる一因となった。
その他にも、ハルヒのことは鶴屋さんの影響か「ハルにゃん」、飼い猫のシャミセンは「シャミ」と呼ぶ。