フランスでまたテロ~なぜフランスは狙われるのか~

islamy
なぜフランスばかりでテロが起きるのかをまとめてみました。

フランスは狙われているわけではない

いきなりタイトルに反していますが、最初に言っておきます。
ヨーロッパの中でフランスは去年、今年と3度もテロを起こされました。(シャルリー・エブド襲撃事件、一匹狼による工場襲撃、そして今回の7ヵ所での同時多発テロ)
これだけフランスでテロが起き続けると「フランスはイスラム教過激派に狙われているのでは?」と思ってしまいます。
しかし、そうではありません。

放置される移民スラム街

色の濃い所が高所得者の多い街、薄い所が低所得者の集まる移民街です。

フランス北部には「バンリュー(郊外の意)」と呼ばれる、主に移民が暮らすスラム街が多くあります。
ここにはイスラム教徒が多く住む街ばかりです。また、スラム街ということもあって当然治安も悪く、暴動などをよく起こります。
こういった半無法地帯では、麻薬売買、銃の売買が行われやすく、テロを起こすための準備をするには最高の場所です。

フランスはテロを起こしやすい

以上の点から、フランスが過激派に狙われているわけではなく、単にテロが起こしやすいだけだと考えることができます。

ではどうすればよいのか?

話が少しそれますが、かつてエジプトでは「ジハード団」と呼ばれる同国で最も過激な組織が、エジプトの首都「カイロ」郊外のスラム街に拠点を作り、活動していました。
ジハード団は外国人観光客を標的とするテロを数多く起こし、エジプトの観光産業に打撃を与え、政権を倒す。という戦術をとっていました。
そういった数多くの外国人観光客を狙ったテロの中でもっとも有名なのは「ルクソール事件」です。この事件がきっかけとなり、エジプト政府は「ジハード団」が巣食うスラム街に警察隊を数千人規模で導入、過激派を一斉に逮捕し、1ヵ月間街を封鎖しました。
これにより治安は改善され、テロの数も減少することになりました。
今フランスに求められることは、十数年前にエジプトが行ったようなスラム街の取り締まりを強化することにあります。
が、写真でお分かりいただけるように、フランスはスラム街の規模があまりにも大きすぎます。
テロはこれからもしばらくは続くものと考えられるでしょう。

https://matome.naver.jp/odai/2144746470844215101
2015年11月14日