知ってる?運命の赤い糸の由来【ギリシャ神話】

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恋愛でよく聞く赤い糸の由来って知ってますか?自分と運命の人の小指とが見えない赤い糸でつながってる。諸説あって中国や日本の歴史書が由来というのが一般的ですが、それより約2000年ほど前、アリアドネの糸というギリシャ神話がありました。

▼それは今から約4千年前、ギリシャのお話し・・・

エーゲ海に浮かぶクレタ島ではクレタ文明と呼ばれる文明が栄えていました。

▼ミノスという人が王様になりました。

ミノスは兄弟と王位を争っていました。

▼彼は海の神ポセイドンに「王様になったらオスの牛を捧げる」と約束していましたが、その約束を守りませんでした。

当時、牛は神聖なもので王様の証としてポセイドンから牡牛を貰い、その牛を生贄として捧げる約束でした。
しかし、貰った牛があまりにも立派だったのでミノスは生贄にするのが惜しくなり、こっそり別の牛にすり替えました。

▼当然ポセイドンは激怒し、約束を破った罰としてミノスの妻がそのオス牛に恋をしてしまう呪いをかけました。

妻の名前はパシパエといいます。
パシパエは牡牛のことが大好きになり、なんとか牡牛との距離を縮めるために雌牛の被り物をして近づきました。

▼やがて妻とオス牛は男女?の仲になってしまい子供が出来ました。産まれてきた子供は人間の体に牛の頭をした化け物でした・・。

化け物は有名なミノタウロスです。

画像は出典サイトマゼラン様より拝借しました。

▼化け物は成長するにつれて凶暴になったため、ミノス王は有名な職人に頼んで一度入ったら二度と出てこられない迷宮を作り、そこに化け物を閉じ込めました。

迷宮の名前はラビリントスといいます。

画像は出展サイトのsxc様の素材を使わせていただきました。

▼さらにミノス王は化け物が腹をすかせて暴れないように、隣の国のアテネを征服し毎年14人の少年少女を化け物の生贄として選ぶように言いました。

アテネの少年少女7人ずつ合計14人がくじ引きで決められました。
迷宮に連れてこられた少年少女はやがてミノタウロスと出会い食べられてしまいます。

化け物への生贄が始まって数年後、絶望にくれるアテネを救うため一人の青年が「化け物を倒すために俺が生贄になる!」と名乗り出ました。彼の名前はテーセウスといいます。


https://matome.naver.jp/odai/2144606654671744801/2144608775797405303
テーセウスは二十歳前後、アテネ王の息子でした。
彼は旅から帰ってきてアテネの少年少女が生贄にされていることを聞いて怒ります。

画像出展http://free-photos.gatag.net/2013/05/25/170000.html mjranum-stock様

▼テーセウスは思惑通り生贄としてミノス王のもとへ連れてこられました。そこにはミノス王の娘アリアドネもいました。そこで彼女はテーセウスがあまりにも美少年だったので一目惚れしてしまうのです。

▼王様の娘アリアドネはなんとかしてテーセウスを救うためにこっそり短剣と赤い糸の玉を渡します。そして生きて帰ってこれたら私を妻にしてほしいと言い、テーセウスはこれを受け入れます。


https://matome.naver.jp/odai/2144606654671744801/2144608775797405803

▼迷宮に閉じ込められたテーセウスは隠していた赤い糸を入り口にひっかけ、糸の玉をほどきながら奥へ進みました。やがて化け物と出会いますがアリアドネから貰った短剣で倒すことが出来ました。

▼テーセウスは化け物を倒した後、糸をたどって脱出しアリアドネを連れてアテネへと帰還しました。~おしまい~

●話に出てきた迷宮はラビリントスと言い、ラビリンスの語源となったと言われています。

●恋のラビリンスという言葉があります、その迷宮の脱出方法が赤い糸をたどっていくこと…なんだかロマンチックですね。

https://matome.naver.jp/odai/2144606654671744801
2015年12月10日