歴史上で実際に通貨として使われた7つの意外な物

Parabellum
通貨というと紙幣や硬貨を思い浮かべる人が多いと思いますが、歴史の中では紙幣や硬貨以外にもいろいろな物が通貨として使われていました。この記事ではそんな通貨として使われた7つの意外なものについて紹介します。

パルメザンチーズ

日本ではパルメザンチーズとして有名ですが、イタリア・パルマでは「パルミジャーノ・レッジャーノ」と言います。
【お金】ホントに使われていた、世にも奇妙な”通貨” – 歴ログ -世界史専門ブログ-

パルミジャーノ・レッジャーノ

このチーズの塊はパルマでは大変価値があり、昔は銀行でお金を借りるときの担保として使われていました。
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そのため、パルマの銀行には「チーズ保管場所」があり、その「資産価値」を損ねないように厳重に品質管理されたそうです。
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チーズ保管場所

クレディト・エミリオ銀行は、イタリア中部から北部にたくさんの支店と従業員を持つ、イタリアの大手銀行の一つだ。だからもちろん、セキュリティ設備もしっかりしていて、防犯カメラがあらゆる角度から監視し、金庫室のドアは厳重にロックされ警備されている。
【海外:イタリア】高価なチーズを担保にお金を貸すチーズ銀行!! | 日刊テラフォー

唯一他の銀行と違うのは、金庫室の中に保管されているものだ。たくさんの金銀財宝・貴重品の代わりに、大量のパルミジャーノ・レッジャーノがずらりと棚に並んでいる。
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チーズ保管場所

クレディト・エミリオ銀行では、パルメザンチーズを地元の製造者から担保として預かり、ローンを提供している。
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金庫内はチーズの保存に最適なように、空調、湿度が適切に保たれている。銀行は3%の手数料をもらい、持ち主に代わってここできちんとチーズを管理する。
【海外:イタリア】高価なチーズを担保にお金を貸すチーズ銀行!! | 日刊テラフォー

たかがチーズと侮ってはいけない。クレディト・エミリオ銀行の金庫に保管されているチーズの総額は、なんと200億円にもなる!!
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クレディト・エミリオ銀行がこのユニークなシステムを始めたのは、第2次世界大戦後にイタリアを大不況が襲った時。
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パルメザンチーズは2年間熟成させてからしか市場に出せないため、多くのパルメザンチーズ製造者が資金繰りに頭を悩ませていた。
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チーズの製造

「2年経てば確実に良い値で売れるチーズが手元にあるのに、新しいチーズを作るための資金が、今、手元にない。」そこで銀行は、チーズを担保に製造者たちにお金を貸すことを始めた。
【海外:イタリア】高価なチーズを担保にお金を貸すチーズ銀行!! | 日刊テラフォー

当時はチーズの他にも、オリーブオイルやプロシュート(イタリア原産のハム)も担保の対象としていたが、それらは保存や収穫の見通しが難しく、最終的に残り、今でも続いているのはチーズだけだ。
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プロシュート

チーズのおいしい臭いにつられたのか、チーズ保管庫には3回も銀行(もしくはチーズ)泥棒が押し入ろうとしたこともある。幸いにして未遂に終わったが、それだけクレディト・エミリオ銀行のチーズは高く評価されているということだ。
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リスの毛皮

中世のロシアではリスの毛皮が通貨として広く流通しました。
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この小さな毛皮が流通したのはロシアだけでなく、中世ヨーロッパで黒死病が流行した際、ヨーロッパの人々は黒死病を媒介するネズミ目の小動物をことごとく捕えては毛皮にしてしまいました。
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その数は市場に流通するのに多すぎず少なすぎずで、当時通貨として通用したそうです。なお、近代ではフィンランドがリスの毛皮を通貨として認めており、1枚3セントほどの価値があったそうです。
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ギャートルズに出てくるような巨大な石のお金は、つい100年ほど前までヤップ島(現ミクロネシア連邦)で使われていました。
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石のお金(石貨)

30センチから3メートルまでの石でしたが、これは島では算出せず約500キロ離れたパラオ島から運ばれたものでした。
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ヤップ島とパラオ島の位置関係

現地で貝斧で削って加工し、カヌーの船体にくくり付けて運ぶ命懸けの仕事だった。
ミクロネシアン・セミナー|ミクロネシア講座 | やしの実大学

この「持ってくる大変さ」に価値があり、デカければデカいほど高価だったわけです。
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いろいろな大きさの石貨

石貨の価値はそれ自体が持つ歴史や物語で決まる。文字を持たなかったヤップの人々は、それを何百年も語り継いできた。だが、その物語の多くを語ろうとはしない。語れば価値が失われてしまうのだという。
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この「通貨」の所有者は実際に所有しなくてもよく、この石のお金は島の広場にゴロゴロと置かれていました。この通貨で何か買い物をしても、所有者が変わったことを当事者同士が了承すれば、所有権が移転していました。
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色々な儀式の時、あるいは村と村とのトラブルの時、この石貨が貢ぎ物として使われたらしいです。例えば「ウチの村の若者がおたくの村の誰々に迷惑かけて申し訳なかった。お詫びの印に……」という具合です。
今もヤップ島に残る「石のお金」は大きさではなくストーリーで価値が決まる | ガジェット通信

現在でも儀式や婚礼、家屋の建築、トラブルの解決など広汎に使われ、専用の銀行もある。
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クジラの歯

フィジーでは鯨の歯は何よりも価値があるものとされ、大きければ大きいほど高価でした。
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クジラの歯

結婚式や葬式、各種の交渉ごとに交換されるもので、市場に広く流通するものではありませんでした。
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鯨はめったに入手できない非常に価値のある資源で、それゆえ現代の感覚で言うと金や宝石のようなものと見なされていたようです。
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鉄のポテトマッシャー(ジャガイモ潰し)

現在のカメルーン中西部の町バフィアでは、「ポテトマッシャー」が通貨として流通しました。鉄で出来ていて重さは3キロ近く。かなり重い。
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ポテトマッシャー

「鉄で出来ている」ことに価値があったようで、たまたまそれがポテトマッシャーの形をしていたのか、あるいはバフィアの食文化でポテトが重要な位置を占めていたからかは分かりません。
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鉄製のヘビの工芸品

現在のガーナの町・ロビでは、人々は畑仕事で生計をたてていましたが、野には恐ろしいヘビがうじゃうじゃいた。
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彼らはそのようなヘビを模した鉄製の置物を作り、自分の畑や縄張りに置いておくことで、まるでヘビが獲物を脅すように、他の人間に「ここは自分のテリトリーだ」と主張したわけです
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ヘビの置物

この鉄製の置物は製作に技術を要し、工芸的にも大変価値があったため、通貨としても流通しました。
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ナイフ・刀

古代中国では、刀を模した青銅製の通貨が使われました。
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刀幣は、木簡や竹簡に誤って書いた文字を削るときに用いた「削」と呼ばれる小刀が発展、転化した青銅製の貨幣である。
http://www.imes.boj.or.jp/cm/research/kinken/gra_china3.pdf

その他に布を模した布銭というものもありました。刀も布も当時は大変価値があったことが分かります。
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刀銭は周王朝で多く使われましたが、後に運びやすいように真ん中に穴が開いたリング型に変化していきました。
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https://matome.naver.jp/odai/2144334622322083101
2020年02月27日