シンガポールを襲う”Haze”って!?

ごうち
この季節になるとシンガポール人がしきりに「hazeが来た」と口にするようになります。その正体とは…?

Haze = 煙害

Haze は、特にスマトラ島で大規模に森林を焼くことにより生じた煙がモンスーンに乗って、当国及びマレー半島の一部に流れもたらされる煙害を指します。

Haze による健康障害の度合い(濃度)を当国では、PSI(Pollutant Standards Index) という数値を用いて発表しています。
http://www.sg.emb-japan.go.jp/health_haze_7jul2014_j.pdf

インドネシア・スマトラ島などにおける野焼きや森林火災が発生源と見られる
海外安全ホームページ: スポット情報詳細

煙害に苦しむ街の人々
街中でマスクを着けている人、咳き込む人などが多く見られます…
煙害時のオフィス街
街行く人たちの中にはバイオハザードのようなマスクを着けている人もちらほら…
Hazeに霞むMarina Bay Sands
かの有名な高級ホテル、マリーナ・ベイ・サンズも霞んでしまう程に汚い空気…
晴れた日のMarina Bay Sands
ちなみに晴れた日には対岸からはっきりと見る事が出来ます。

ただの「煙」では済まされない!

ヘイズ中には、健康 への影響が懸念される PM2.5 も含まれている点にも留意することをお薦めしま す。
http://www.sg.emb-japan.go.jp/health_haze_4jul2013(PM2-5)_j.pdf

「PM2.5」とは?

PM2.5 とは、大気中に浮遊する粒径 2.5μm以下の微粒子状物質(PM とは、
Particulate Matter の略)であり、ヘイズ中にも含まれています。

粒子が小さいほど呼吸器の奥深くまで入りやすいことから、継続的に吸収した場合
長期の健康への影響が懸念されています。
http://www.sg.emb-japan.go.jp/health_haze_4jul2013(PM2-5)_j.pdf


https://matome.naver.jp/odai/2144265654447510001/2144271640788810703
PM2.5の濃度と影響
在シンガポール日本大使館の出している指標のコピーです。

https://matome.naver.jp/odai/2144265654447510001/2144271640788811203
PSIの数値と健康被害
PM2.5を含むヘイズの濃度と、その健康被害のの一覧です。

具体的な健康被害は?

(短期暴露によってすぐにあらわれる影響)
・喉の痛み
・結膜炎症状(充血、かゆみ)
・鼻炎症状(鼻水、くしゃみ)
・咳
・においを原因とする気分の悪化 ・循環器疾患(狭心症など)、呼吸器疾患(喘息や肺気腫、慢性気管支炎など)が持病
の人の症状の悪化 等
→上記の症状については、一般的に大気の良化とともに消える症状であります。
http://www.sg.emb-japan.go.jp/health_haze_4jul2013(PM2-5)_j.pdf

私も喉の調子が悪いです…
痰がひどく、一日に一度は激しく咳き込んでしまいます…

(長期慢性暴露によって徐々にあらわれる影響) ・循環器疾患(狭心症など)、呼吸器疾患(喘息や肺気腫、慢性気管支炎など)の発症
や悪化
・肺がん発症リスクの増加 等
→上記の症状については、一般的な人の場合、長期的に継続して暴露した場合、生じる
症状です。心肺に関係する持病のある人、高齢者、子どもの場合、ダイレクトに症状
が悪化する場合もあります。

対策は?

①濃度の確認

・ヘイズは、天候や風向きにより、大きく状況が変わることもあり、また、PM2.5 は 非常に小さな粒子状物質であるため、見た目で、(6月 19 日~22 日のように)白く靄 がかかった状態でなくても高い場合があります。自分の感覚だけで判断せず、NEA ホームページにて、必要に応じて濃度を確認して下さい(外出中でも必要に応じて携 帯端末等を活用し、確認することをお勧めします。)。
http://www.sg.emb-japan.go.jp/health_haze_4jul2013(PM2-5)_j.pdf

現状の把握と、それに合わせた行動が重要です。
見た目だけでは濃度は分かりません。

シンガポールのHaze状況や濃度をチェックできます。

②やむを得ない場合以外での外出を控える

・PM2.5 の濃度が高い場合は、屋外での活動(運動やピクニック等)を控えて下さい。
・通勤や通学時においても、車や公共交通機関を使用することにより、屋外にいる時
間をできる限り減らして下さい。
http://www.sg.emb-japan.go.jp/health_haze_4jul2013(PM2-5)_j.pdf

普段タクシーを使うという方も、MRTを利用するように心掛けましょう。

③屋内でも徹底して対策を

・屋内に入った PM2.5 を除去するのに空気清浄機は有効です。 ・シンガポールの家の造りは、日本と比べ、密閉性が低いので、PM2.5 の濃度が高い 際は、隙間にガムテープを貼る等の工夫をして、出来る限り屋外からの進入を減らす ことも一案です。
・帰宅後に、手洗い・うがいを徹底するのは効果的です。
http://www.sg.emb-japan.go.jp/health_haze_4jul2013(PM2-5)_j.pdf

風邪の対策と同じように、うがいや手洗いも効果的です。

マスクの着用

PM2.5 は、非常に小さな粒子状物質であるため、進入を防ぐには、N95 マスクが有 効ですが、隙間があると、マスク着用の効果が低下するので注意して下さい。
・N95 マスク着用だと隙間ができてしまう場合等に、花粉症用のマスク等を隙間なく、 着用することは、ある程度、暴露を低減する効果があります。
http://www.sg.emb-japan.go.jp/health_haze_4jul2013(PM2-5)_j.pdf

N95マスク
PM2.5に対して効果の高いマスクです。
着用すると科学者になった気分になります。

発生時期は?

例年は5月~10月の南西季節風が吹く時期にPSIの高い数値が観測されます。
http://www.sg.emb-japan.go.jp/health_haze_16jul2015_j.pdf

季節風やスマトラ諸島の状況によって情勢は変わってきますが、できることならこの時期のシンガポール旅行は避けた方が良いかもしれませんね…

ヘイズの飛んでいない時期のマーライオン
「世界三大がっかり観光名所」として名高いこちらのマーライオンですが、どうせ見るなら綺麗な方が良いですよね。

番外編

我々慣れない日本人にとっては厄介な存在であるHazeですが、一部のシンガポール人にとってはそうではないようです。

2015年のHazeは過去最高レベル。
9月初旬には街中が霧がかかったように霞んでいました。

それが一部のデザイナー達のアーティスト魂を刺激したようで…

このような画像達がネット上に溢れかえっています。(笑)
楽しむ心を忘れないのというのはすばらしい事ですね。(笑)

まとめ

「大した事は無い」と思われるかもしれませんが、なめてかかって体調を崩してしまっては元も子もありません。
旅行を心から楽しんだり、仕事に熱中する為にも、しっかりと対策をとることをお勧めします。

https://matome.naver.jp/odai/2144265654447510001
2015年09月20日