手術支援ロボットはどこまでできる?

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手術支援ロボットとは?

手術ロボットは、患者に、どんなメリットがあるのか?最も大きなメリットは、手術ロボットでの手術が、内視鏡下手術の可能性を広げ、入院日数の短縮や、職場復帰の早さを実現する点だ。治療のためとはいえ、手術は人間の体に傷をつける行為。特に開腹手術や開胸手術などは、傷口が修復するだけでも、相当の時間がかかる。

そこで近年、増えているのが、内視鏡下手術だ。内視鏡等が入るていどの小さな穴だけ空けて、そこから手術器具を入れて手術を行うので、回復は早い。昔だったら1週間入院していた手術が、内視鏡下手術なら日帰りできるものまで出てきた。
手術ロボットによる手術が、がんからの早期職場復帰を実現、難しい手術を可能に!?|健康・医療情報でQOLを高める~ヘルスプレス/HEALTH PRESS

手術支援ロボットの代名詞「ダビンチ」

「ダヴィンチ」手術は、これまでの鏡視下手術にロボットの機能を組み合わせて発展させた術式。内視鏡カメラとアームを挿入し、術者が3Dモニターを見ながら遠隔操作で装置を動かすと、その手の動きがコンピュータを通してロボットに忠実に伝わり、手術器具が連動して手術を行います。
ダヴィンチの魅力|手術支援ロボット「ダヴィンチ」徹底解剖|東京医科大学病院

手術を担当する医師はサージョンコンソールと呼ばれる機械に座り、患者さんに触れずに遠隔操作によって手術が行われるのも「ダヴィンチ」手術の大きな特長です。患者さんに触れることがないため、術着なしでの手術が可能です。またこれまでは医師が無理な体勢を強いられたり、立ったまま長時間の手術が行われてきました。しかし「ダヴィンチ」手術では、そうした医師の肉体的な負担も軽減できます。加えて手ぶれを防止し、突発的な動きを制御する機能が医師のメンタルをサポート。術者にかかるストレスが軽減され、より確実な手術を行えます。
ダヴィンチの魅力|手術支援ロボット「ダヴィンチ」徹底解剖|東京医科大学病院

日本では保険適用対象が現時点で前立腺全摘除術に限られるため、「子宮がんなど婦人科への適用が大幅に増えている」(上條氏)という海外に後れを取っている。
手術支援ロボット「ダビンチ」は、どう進化していくのか(page 2):医療:日経デジタルヘルス

具体的にはまず、直腸と肺、子宮だ。これらについては(保険適用の前段階となる)先進医療の審査、または審査に向けた申請準備を進めている」とした。特に、直腸での取り組みが先行しているという。
手術支援ロボット「ダビンチ」は、どう進化していくのか(page 3):医療:日経デジタルヘルス

「ダビンチ」を超えられるか?国産手術支援ロボット

今回開発したEMAROは、東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 教授の川嶋健嗣氏(元東京工業大学准教授)と東京工業大学 精密工学研究所 准教授の只野耕太郎氏の両氏による、空気圧を用いた超精密制御技術に関する10年を超える研究成果を応用した手術支援ロボットだ。空気圧によって駆動する手術支援ロボットは世界初だという。
医療機器ニュース:「世界初」空気圧で滑らかに動く手術ロボット、大学発ベンチャーが発売 (1/2) – MONOist(モノイスト)

■頭部のジャイロセンサーで操作する「EMARO」

EMAROでは、頭部にジャイロセンサーを装着した執刀医が頭を上下・左右に傾けると、その動きを感知して内視鏡が自在に動く。足元の専用ペダルとも連携して動作させる。スコピストを介さずに望む画像を手ぶれなしに得ることができ、より正確な施術に寄与するシステムだ。
国産ロボットが「ダビンチ」を超える日(page 2):医療:日経デジタルヘルス

手術支援ロボットとしては初めて、空気圧による駆動方式を採用。独自の空気圧制御技術による柔らかい動きを実現しており、稼働中に「人に接触したりしてもその力を逃せる」(只野氏)など、高い安全性を確保できる。モーター駆動による既存の内視鏡ホルダーロボットに比べて、システム全体を軽量でコンパクトにできることも大きな特徴だ。
国産ロボットが「ダビンチ」を超える日(page 2):医療:日経デジタルヘルス

■オリンパスも手術支援ロボットを開発中

http://www.youtube.com/watch?v=aKdE8C8KcJI

発表した2品種のうち、消化器内視鏡治療支援システムは、内視鏡を肛門から消化管に挿入し、消化管内でがんなどの病変を切除する手術に向けるもの。開腹手術に比べて低侵襲での治療が可能だ。

このシステムでは、2本の多関節処置具(把持鉗子と高周波ナイフ)および内視鏡を組み合わせて消化管内に挿入。モニター画面を見ながらコンソール(操作台)で処置具を遠隔操作し、3つの関節を自在に動かす。粘膜内にとどまった早期大腸がんの手術などに使う内視鏡的粘膜下層はく離術(ESD:endoscopic submucosal dissection)に向くという。
これがオリンパスが見せた手術支援ロボット(page 3):医療:日経デジタルヘルス

■川崎重工業も「ダビンチ」を意識

産業用ロボット大手の川崎重工業と安川電機が医療・福祉分野の開拓を加速させている。川崎重工はシスメックスと共同出資するメディカロイド(神戸市中央区)で、手術用ロボットを2019年までに開発・投入することを決定。
大手産業用ロボットメーカーが医療・福祉にいよいよ力を入れ始めた!

川崎重工が50%を出資するメディカロイドは、前立腺や子宮の摘出などで普及しつつある手術用ロボットなどを開発する。
大手産業用ロボットメーカーが医療・福祉にいよいよ力を入れ始めた!

ナノマシンも手術に貢献

東京大学大学院の片岡一則教授らの研究チームは、ウイルスほどの大きさのナノマシンと中性子を使い、がんを攻撃する技術を開発したと発表した。

片岡教授らが研究を行っている「ナノマシン」は、必要な量の薬などをウイルスほどの大きさのカプセル状にして、病気の患部に直接届け、作用させるもの。研究チームはマウスを用いた実験で、造影剤を搭載したナノマシンを体内に投与し、MRIでがんの部位を特定。そこに熱中性子線を照射することによってがんを攻撃することに成功したという。
ナノマシン使用 がん治療へ技術開発|日テレNEWS24

http://www.youtube.com/watch?v=f0CluQiwLRg

この装置はマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者たちにより、シアトルのICRA 2015(米国電気電子学会・ロボット工学とオートメーションに関する国際会議)で発表されたばかりだ。研究者たちによれば、ロボットは人体内部の奥深くに薬品を届けたり、その他の医療行為を行ったりするのに利用できるという。
体内に薬を届けて消える「折り紙」のようなミニチュア医療ロボット « WIRED.jp

https://matome.naver.jp/odai/2144021860268202501
2015年08月28日